庭の「こてまり」をUPしてみました。
昨日、読んで驚いた。
昨年12月25日に発行されました。
角川ソフィア文庫です。
1240円+税
名前といくつかの俳句で知っていたのですが。
一気に全句を読んでいました。
花鳥諷詠の俳句とは一味違う作風で
絵画的な要素も充分で
モダン・エロス・反戦や
異国的情緒あふれる描写など。
今の
いのししには
中年の感情を大胆に詠んだ俳句には
感動させられた。
これからも
じっくり読んでいきたい俳人となりました。
☆水枕ガバリと寒い海がある
☆露人ワシコフ叫びて柘榴撃ち落す
☆機関銃眉間ニ赤キ花ガ咲ク
☆算術の少年しのび泣けり夏
☆国飢えたりわれも立ち見る冬の虹
(昭和20年12月・5年間俳句を作ることを禁止され
ようやく創れることになった初めころの作品と)
☆寒燈の一つ一つよ国敗れ
☆志賀直哉あゆみし道の蝸牛
☆おそるべき君等の乳房夏来る
☆中年や遠くみのれる夜の桃
☆大寒や転びて双手(もろて)突く悲しさ
☆穀象の一匹だにも振り向かず
☆飢えてみな親しみや野分遠くより
(台風が刻々街にせまっていた。
その街を空腹の市民たちがぞろぞろ歩いていた。)
など
感銘を受けました。
ちなみに
西東三鬼のペンネームの由来は
「西東」は「斎藤」が本名から。
「三鬼」は「サンキュー」から。
咄嗟につけられた。
そして、俳句は33歳から、
知人に誘われていやいや参加したと。
もともと本職は歯科医師でしたが、
俳句で一生を棒に振った?
のかな。
明日は
埼玉県浦和市にて勉強会。
これから予習を。