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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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大山将棋研究(261); 石田流穴熊に位取り

2016-08-29 | 大山将棋研究
昭和50年12月、大内延介先生と第8回連盟杯争奪戦決勝です。


大内先生の三間飛車になり(大内先生の対振り飛車の記憶がないのですが、相振りもありました?)

大山先生は持久戦ですね。大内先生は位取り対策もあって穴熊に。

大山先生は4筋の位を取ります。角交換を迫る45歩は好きな手だと思います。

さらに中央の位も取ります。

7筋の歩交換を許すのが大山流。

それから角をぶつけます。

組みあがってみると大山先生の作戦勝ちです。大内先生は動くところがないので86歩からですが

86同角ではうまくはありません。93桂で困っています。この時62銀が働いているのです。

桂交換は居飛車のほうがよく、でも74桂はそれでいいの?という手ですが

角交換が狙いでした。

この角打ちの味がよく

じっと99角成で大内先生は困っています。51角はこれしかなさそうな手ですが

83飛ではなく81飛と当てて、歩を取らせて77歩というのが会心の手順。

桂馬の跳ね違いで優勢です。

大内先生は飛車を切って と金に期待しますが

大山先生の攻めが速いです。

穴熊攻略までは手数がかかるので、金を取って

その金を43に埋めています。後は57にと金を作り馬筋を通して

おしまいです。

大山先生の快勝譜。作戦勝ちから気持ちの良い手が続きました。後手をもって(あるいは画面をひっくり返して)並べてみてください。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
開始日時:2016/07/19 08:33:27
手合割:平手  
先手:大内延介8段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 9六歩(97)
4 4四歩(43)
5 7五歩(76)
6 5四歩(53)
7 7八飛(28)
8 6二銀(71)
9 4八玉(59)
10 4二玉(51)
11 3八玉(48)
12 3二玉(42)
13 6八銀(79)
14 4二銀(31)
15 2八玉(38)
16 8四歩(83)
17 1八香(19)
18 5二金(61)
19 1九玉(28)
20 1四歩(13)
21 2八銀(39)
22 4三銀(42)
23 3九金(49)
24 4五歩(44)
25 6六歩(67)
26 5五歩(54)
27 5八金(69)
28 5四銀(43)
29 6七銀(68)
30 4三金(52)
31 4八金(58)
32 4四角(22)
33 7四歩(75)
34 同 歩(73)
35 同 飛(78)
36 8五歩(84)
37 9七角(88)
38 7三歩打
39 7六飛(74)
40 5三角(44)
41 7五歩打
42 2二玉(32)
43 7七桂(89)
44 3二金(41)
45 1六歩(17)
46 9四歩(93)
47 9八香(99)
48 8四飛(82)
49 5八銀(67)
50 6四歩(63)
51 8六歩(87)
52 同 歩(85)
53 同 角(97)
54 9三桂(81)
55 8七歩打
56 8五桂(93)
57 同 桂(77)
58 同 飛(84)
59 7四歩(75)
60 同 歩(73)
61 同 飛(76)
62 7三歩打
63 7七飛(74)
64 7四桂打
65 7五角(86)
66 6五歩(64)
67 5三角成(75)
68 同 銀(62)
69 8六桂打
70 8八角打
71 7八飛(77)
72 9九角成(88)
73 5一角打
74 8一飛(85)
75 7三角成(51)
76 7七歩打
77 6八飛(78)
78 6六桂(74)
79 6四歩打
80 7八歩成(77)
81 6六飛(68)
82 同 歩(65)
83 6三歩成(64)
84 6八と(78)
85 5三と(63)
86 同 金(43)
87 6二馬(73)
88 4三金(53)
89 6四歩打
90 5八と(68)
91 同 金(48)
92 6七歩成(66)
93 同 金(58)
94 6九飛打
95 6三歩成(64)
96 6七飛成(69)
97 6四歩打
98 5六歩(55)
99 5三と(63)
100 同 金(43)
101 同 馬(62)
102 4三金打
103 5二馬(53)
104 5七歩成(56)
105 2六桂打
106 2五銀打
107 5三銀打
108 5一歩打
109 6二馬(52)
110 6八龍(67)
111 投了
まで110手で後手の勝ち


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