名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS2-1 三間飛車に45歩急戦(3)

2023-10-03 | 基本定跡の研究

今手に入る本では書かれていないと思いますが、私が子供のころに読んだ定跡書には(升田幸三先生か加藤一二三先生の本のはず)、5筋を突き合わない形がありました。AIで調べてみましょう。

この場合は24歩から入るのは失敗です。24同歩45歩22飛

44歩43歩(この1歩を渡している)同歩成同銀

この図の評価値は+35、先手の得を失った互角です。

なので攻めは45歩からですが、45同歩ならば

24歩同歩33角成同銀45桂

22銀がしぶといですが、88角と打ちます。(後に77角ならば74香、66角ならば64香の利かしが入るので88角が正しいようです。)42飛と応じられて

24飛23歩34飛28角

ここは22角成同飛31飛成もあるのですが、24歩の合わせを選び46角成35飛

35飛では23歩成45馬32飛成23馬21竜も有力変化でした。さて馬飛の交換は先手良しです。34歩47歩19馬

34飛24歩23歩

23歩のところでは24飛23歩44飛もあるようです。23同銀31飛成45飛21竜

この図の評価値は+278の先手良し。後手からは37歩とか25飛からの寄せ合いがあるので難しいのですが、この形ならばなんとかなっているようです。

ということで戻って

45歩には35歩と応じることになります。これが昨日ちょっと触れた変化に関連するのですが、35同歩45歩44歩

36歩に16歩が好手で(昔の実戦であったはずです)

15角を防ぐと37歩成しかありません。37同銀54歩36銀53銀45銀

桂と歩2の交換ですが、後手の駒を抑え込んでしまいました。56歩を省略したことで、銀の進出が間に合っています。評価値は+415の先手有利。後手が何か動こうとするのに対応していけば良いようです。

 

では後手はどうすればよいかというと、

72銀の前に22飛とすれば先手は難しいです。5筋の歩を突き合うと明日から検討する順に合流します。


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