今手に入る本では書かれていないと思いますが、私が子供のころに読んだ定跡書には(升田幸三先生か加藤一二三先生の本のはず)、5筋を突き合わない形がありました。AIで調べてみましょう。
この場合は24歩から入るのは失敗です。24同歩45歩22飛
44歩43歩(この1歩を渡している)同歩成同銀
この図の評価値は+35、先手の得を失った互角です。
なので攻めは45歩からですが、45同歩ならば
24歩同歩33角成同銀45桂
22銀がしぶといですが、88角と打ちます。(後に77角ならば74香、66角ならば64香の利かしが入るので88角が正しいようです。)42飛と応じられて
24飛23歩34飛28角
ここは22角成同飛31飛成もあるのですが、24歩の合わせを選び46角成35飛
35飛では23歩成45馬32飛成23馬21竜も有力変化でした。さて馬飛の交換は先手良しです。34歩47歩19馬
34飛24歩23歩
23歩のところでは24飛23歩44飛もあるようです。23同銀31飛成45飛21竜
この図の評価値は+278の先手良し。後手からは37歩とか25飛からの寄せ合いがあるので難しいのですが、この形ならばなんとかなっているようです。
ということで戻って
45歩には35歩と応じることになります。これが昨日ちょっと触れた変化に関連するのですが、35同歩45歩44歩
36歩に16歩が好手で(昔の実戦であったはずです)
15角を防ぐと37歩成しかありません。37同銀54歩36銀53銀45銀
桂と歩2の交換ですが、後手の駒を抑え込んでしまいました。56歩を省略したことで、銀の進出が間に合っています。評価値は+415の先手有利。後手が何か動こうとするのに対応していけば良いようです。
では後手はどうすればよいかというと、
72銀の前に22飛とすれば先手は難しいです。5筋の歩を突き合うと明日から検討する順に合流します。
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