名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-12 右四間飛車(2)

2023-06-22 | 基本定跡の研究

従来に基本とされた攻め筋を見ていきます。

16歩54銀が入ってから25桂と跳ねて仕掛けます。この時に後手の15角の変化を消しているから、16歩は無駄な手でもないのです。後手は43銀型でも対応できていたので、54銀の必要性もなしという状況ですが。ともかく従来は24角が良いとされていて先手は45歩を突きます。

45同歩と同銀に岐れますが、45同歩は11角成46角。

これが香取りになるから、49飛と待ったほうが良いとか、36歩を突かないで(17桂~25桂のルート)攻めたらどうか、という先手の工夫は考えられました。この局面の評価値は+4です。21馬19角成33桂成44飛12馬46香38飛29馬37飛28馬38香

必然ではないですが、考えられそうな進行例です。桂歩の交換で先手の駒得、後手玉のほうが堅く、攻め駒は2対2、陽勝負です。評価値は0近辺で、37馬同香28飛23馬48香成68金寄46歩34成桂47歩成44成桂58と

先手は駒得だけど受け切りも難しいから終盤の攻め合いに入ります。やはり評価値は0付近。

戻って、AIは33桂成のところで35歩を突いたらどうかとも考えています。

35同歩が入れば、先手は飛を追われても逃げやすくなるという意味のようです。46香38飛29馬36飛18馬39飛28馬59飛

これは右四間飛車が後手番ならば、飛の逃げ方で千日手も選べるところでした。35歩33桂成44飛12馬

やはり先手が駒得です。36歩23馬に22歩が良い手で、13馬37歩成35馬41飛43歩

この局面の評価値は+231、43同銀25馬54銀43歩・・・進めていけば先手有利になりそうです。

後手が45同歩と取る変化は、先手が駒得を生かして指しやすくなるのでしょう。

 


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