今日の棋譜20181104
平成3年6月、石田和雄先生と第50期A級順位戦です。
大山先生の四間飛車に石田先生は35歩の急戦で、取ればななめ棒銀ですね。
大山先生は63銀だったので、34歩同銀38飛。
互いに袖飛車になりました。
石田先生は66歩から77金と受けました。
金2枚で玉頭を守ります。
4筋で小競り合いが始まり
銀がぶつかりましたが、この交換は先手のほうが得でしょう。
大山先生は銀を引いてから角を使おうと動き出します。
銀を追い返したら玉頭方面で戦うつもりか。
石田先生は銀を捨てて
桂を取り返します。
大山先生は銀を打たされて
金を寄ったというのが不自然な手ですね。ねらいは52銀32竜43銀右の千日手か?71飛か?危ない指し方なので、千日手ねらいならば57歩成同角51歩のほうが良いでしょうし、75歩同歩76歩と攻めるのもあったところでしょう。
34歩同金43歩で困りました。銀を引いたのですが、これでは二枚換えになります。
と金が残り、後手を引いて角桂と飛の二枚換えでは面白くないはず。
48飛58銀打というのもちょっと損な取引です。ここで28飛成とするくらいならば49飛~29飛成のほうが得かもしれませんし、28飛~29飛成のほうがもう少し得かも(38角か銀があるが)。
石田先生は51角から と金を捨てて
飛車を取ったというのは、角と と金で飛車を取っただけなので損をしているはずなのですが
46角~65桂がありました。これならば先の53と同金が生きています。
大山先生の中段玉は攻めにくいので、形勢不明かと思ったのですが
45歩に55桂が強手。
石田先生は駒損ですが、桂を打たせて
こっちから銀を打つのですね。54同玉52竜53桂56金くらいで受けなしか。
後手玉を8筋に追ってしまえばゆっくりした攻めでも良いです。
受けなしになり
ここまで。
石田先生の将棋の内容が充実しています。大山先生はおかしな感じの手が2つ(76手目62金と86手目48飛)ですが、それだけで勝ち切るには大変な相手です。その2手にしてみても大山先生らしい指し方だという気もしますから。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1991/06/06 9:00:00
棋戦:順位戦
戦型:四間飛車
持ち時間:6時間
場所:東京「将棋会館」
手合割:平手
先手:石田和雄
後手:大山康晴
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5八金(49)
14 8二玉(72)
15 3六歩(37)
16 7二銀(71)
17 6八銀(79)
18 4三銀(32)
19 5七銀(68)
20 6四歩(63)
21 6八金(69)
22 7四歩(73)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 3五歩(36)
26 6三銀(72)
27 3四歩(35)
28 同 銀(43)
29 3八飛(28)
30 4三銀(34)
31 3四歩打
32 2二角(33)
33 4六銀(57)
34 7二飛(42)
35 3五銀(46)
36 3二金(41)
37 6六歩(67)
38 7五歩(74)
39 同 歩(76)
40 同 飛(72)
41 7七金(68)
42 7二金(61)
43 7六歩打
44 7三飛(75)
45 7九角(88)
46 4五歩(44)
47 6七金(58)
48 7四銀(63)
49 4六歩(47)
50 5四銀(43)
51 4五歩(46)
52 同 銀(54)
53 4六銀(35)
54 5四銀(45)
55 5五歩(56)
56 6三銀(54)
57 4七銀(48)
58 5四歩(53)
59 5六銀(47)
60 5五歩(54)
61 同 銀(46)
62 5四歩打
63 3三歩成(34)
64 同 金(32)
65 4四銀(55)
66 同 金(33)
67 3二飛成(38)
68 3三角(22)
69 2一龍(32)
70 5五歩(54)
71 4七銀(56)
72 5六歩(55)
73 3一龍(21)
74 4二銀打
75 4一龍(31)
76 6二金(72)
77 3四歩打
78 同 金(44)
79 4三歩打
80 5二銀(63)
81 4二龍(41)
82 同 角(33)
83 同 歩成(43)
84 6三銀(52)
85 4三と(42)
86 4八飛打
87 5八銀打
88 2八飛成(48)
89 5一角打
90 7二玉(82)
91 5三と(43)
92 同 金(62)
93 7三角成(51)
94 同 玉(72)
95 7五歩(76)
96 同 銀(74)
97 4六角(79)
98 2九龍(28)
99 6五桂打
100 6二玉(73)
101 5三桂成(65)
102 同 玉(62)
103 5一飛打
104 5二桂打
105 8一飛成(51)
106 4五歩打
107 5五桂打
108 4六歩(45)
109 6三桂成(55)
110 同 玉(53)
111 6一龍(81)
112 6二桂打
113 5四銀打
114 7三玉(63)
115 6三金打
116 8四玉(73)
117 6二龍(61)
118 8一桂打
119 7二龍(62)
120 7三歩打
121 7六桂打
122 9四玉(84)
123 9六歩(97)
124 5九角打
125 9五歩(96)
126 8五玉(94)
127 8三龍(72)
128 投了
まで127手で先手の勝ち
平成3年6月、石田和雄先生と第50期A級順位戦です。
大山先生の四間飛車に石田先生は35歩の急戦で、取ればななめ棒銀ですね。
大山先生は63銀だったので、34歩同銀38飛。
互いに袖飛車になりました。
石田先生は66歩から77金と受けました。
金2枚で玉頭を守ります。
4筋で小競り合いが始まり
銀がぶつかりましたが、この交換は先手のほうが得でしょう。
大山先生は銀を引いてから角を使おうと動き出します。
銀を追い返したら玉頭方面で戦うつもりか。
石田先生は銀を捨てて
桂を取り返します。
大山先生は銀を打たされて
金を寄ったというのが不自然な手ですね。ねらいは52銀32竜43銀右の千日手か?71飛か?危ない指し方なので、千日手ねらいならば57歩成同角51歩のほうが良いでしょうし、75歩同歩76歩と攻めるのもあったところでしょう。
34歩同金43歩で困りました。銀を引いたのですが、これでは二枚換えになります。
と金が残り、後手を引いて角桂と飛の二枚換えでは面白くないはず。
48飛58銀打というのもちょっと損な取引です。ここで28飛成とするくらいならば49飛~29飛成のほうが得かもしれませんし、28飛~29飛成のほうがもう少し得かも(38角か銀があるが)。
石田先生は51角から と金を捨てて
飛車を取ったというのは、角と と金で飛車を取っただけなので損をしているはずなのですが
46角~65桂がありました。これならば先の53と同金が生きています。
大山先生の中段玉は攻めにくいので、形勢不明かと思ったのですが
45歩に55桂が強手。
石田先生は駒損ですが、桂を打たせて
こっちから銀を打つのですね。54同玉52竜53桂56金くらいで受けなしか。
後手玉を8筋に追ってしまえばゆっくりした攻めでも良いです。
受けなしになり
ここまで。
石田先生の将棋の内容が充実しています。大山先生はおかしな感じの手が2つ(76手目62金と86手目48飛)ですが、それだけで勝ち切るには大変な相手です。その2手にしてみても大山先生らしい指し方だという気もしますから。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1991/06/06 9:00:00
棋戦:順位戦
戦型:四間飛車
持ち時間:6時間
場所:東京「将棋会館」
手合割:平手
先手:石田和雄
後手:大山康晴
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5八金(49)
14 8二玉(72)
15 3六歩(37)
16 7二銀(71)
17 6八銀(79)
18 4三銀(32)
19 5七銀(68)
20 6四歩(63)
21 6八金(69)
22 7四歩(73)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 3五歩(36)
26 6三銀(72)
27 3四歩(35)
28 同 銀(43)
29 3八飛(28)
30 4三銀(34)
31 3四歩打
32 2二角(33)
33 4六銀(57)
34 7二飛(42)
35 3五銀(46)
36 3二金(41)
37 6六歩(67)
38 7五歩(74)
39 同 歩(76)
40 同 飛(72)
41 7七金(68)
42 7二金(61)
43 7六歩打
44 7三飛(75)
45 7九角(88)
46 4五歩(44)
47 6七金(58)
48 7四銀(63)
49 4六歩(47)
50 5四銀(43)
51 4五歩(46)
52 同 銀(54)
53 4六銀(35)
54 5四銀(45)
55 5五歩(56)
56 6三銀(54)
57 4七銀(48)
58 5四歩(53)
59 5六銀(47)
60 5五歩(54)
61 同 銀(46)
62 5四歩打
63 3三歩成(34)
64 同 金(32)
65 4四銀(55)
66 同 金(33)
67 3二飛成(38)
68 3三角(22)
69 2一龍(32)
70 5五歩(54)
71 4七銀(56)
72 5六歩(55)
73 3一龍(21)
74 4二銀打
75 4一龍(31)
76 6二金(72)
77 3四歩打
78 同 金(44)
79 4三歩打
80 5二銀(63)
81 4二龍(41)
82 同 角(33)
83 同 歩成(43)
84 6三銀(52)
85 4三と(42)
86 4八飛打
87 5八銀打
88 2八飛成(48)
89 5一角打
90 7二玉(82)
91 5三と(43)
92 同 金(62)
93 7三角成(51)
94 同 玉(72)
95 7五歩(76)
96 同 銀(74)
97 4六角(79)
98 2九龍(28)
99 6五桂打
100 6二玉(73)
101 5三桂成(65)
102 同 玉(62)
103 5一飛打
104 5二桂打
105 8一飛成(51)
106 4五歩打
107 5五桂打
108 4六歩(45)
109 6三桂成(55)
110 同 玉(53)
111 6一龍(81)
112 6二桂打
113 5四銀打
114 7三玉(63)
115 6三金打
116 8四玉(73)
117 6二龍(61)
118 8一桂打
119 7二龍(62)
120 7三歩打
121 7六桂打
122 9四玉(84)
123 9六歩(97)
124 5九角打
125 9五歩(96)
126 8五玉(94)
127 8三龍(72)
128 投了
まで127手で先手の勝ち
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