名南将棋大会ブログ 名古屋

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20150608今日の一手<その48>

2015-06-08 | 今日の一手
20150608今日の一手

30日の名南将棋大会からJさんとSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。













昨日の一手の回答

☆形勢判断をします。24歩と突き捨てたので先手の1歩損ですが、すでに駒がぶつかっていますから関係なく、損得はなしです。玉の堅さは先手の穴熊のほうが戦場から遠い分だけ堅いです。ただ、金銀は2枚しか守っていないので大きな差ではありません。先手の攻め駒は28飛68角と持ち駒銀。もう一枚56金を使えれば切れなくなります。後手の攻め駒は42飛33角と持ち駒の銀。今のところ33角の筋が止められていますし、42飛も守りに使っている状態です。ですから先手の攻撃力のほうが上。総合すれば先手が指しやすい局面です。

実戦は24歩と突き捨てないで戦闘になり、後から24歩と突いて手抜かれて悪くなりました。こういう図です。

33角の利きが通り、69銀が急所です。金が逃げられず79銀打78銀成同銀66歩と気分良く後手の反撃が続きました。
先手の穴熊はそんなに固くないので、①33角を働かせたくない、②68角は移動させたい、③28飛の横ぎきで守る、ということを頭に置いておきます。①②③全部でなくても2つは実現させたいです。


×24歩同歩は入っていますが、実戦の手順に近い54歩を考えます。

54同金63銀64金72銀成同飛で

調子よさそうな攻めですが、64歩の拠点が消えてしまいました。
24角は27歩同飛69銀

これは先手玉が薄すぎて勝てません。
24角ではだめなので、86角75歩でしょう。

まだ難しそうですが、先手からの攻めの手段が減って、後手のペースです。


○54歩同金に63銀は やりすぎで、86角が落ち着いた手です。

63歩成が残っていますから、後手は43飛と受けて63銀とはがします。

これなら64金と取られませんね。63同銀同歩成同飛55歩同金64銀と打ちます。

64同飛同角56金に53飛が両取りで、72銀56飛成で一段落。

歩切れは気になりますが、これなら先手がよさそうです。


○35歩は潜在的に働いている33角に働きかける自然な手です。

55歩は34歩22角24角43飛35角24歩という応酬でしょうか。

45金と出るか57金と引くか。先手が主導権を持った戦いが続きます。
35歩に同歩と取られたら同角44銀34歩。

角交換になりそうで、これも先手が少しいいでしょう。


○37桂と活用すれば先手の攻め駒が増えます。

後手も44銀と受ける気にはならないでしょうから、55歩45桂56歩53桂成で激しい戦いです。

47飛成63歩成69銀に77角

先手の駒が目いっぱい働いているので先手が勝ちそうです。読みに自信があれば、こういう手順を考えます。


×24角はうまくいかないことも多いですがどうでしょうか。68角をさばいて33角の利きを弱めることができるか。

22飛25歩55歩で

33角成くらいしかなく、同桂55金66角。

角交換はできましたが後手の飛車も働きそうです。25歩の感触が悪く、互角に近いですが後手のペースという気がします。


穴熊を指すには読みの力が必要です。なので私には難しい戦法です。どう指せば自玉の堅さを保って攻撃できるか、最初に示したような実戦で失敗した局面にならないように進めなくてはなりません。
コメント (3)
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