日本の教育は生徒の論理的思考力の育成に関してほとんど努力をしていない。そのためマスコミはしばしば、というよりほとんど論理的整合性を無視した主張をしている。とくに朝日新聞は船橋洋一氏が主筆に就任した2007年7月以降、論理的整合性を完全に無視し、朝日の主張は完全無欠だという思い込みに記者たちが陥っている。
その典型的な例として私がブログで書いた「朝日の論説委員室は精神分裂集団か」で書いたことを簡潔に述べておく。
小泉首相が退陣した後、いわゆる「小泉改革」を踏襲して公務員制度改革を行おうとして、その役割を渡辺善美行政改革担当相がになったとき、彼は政官財癒着の構造を断ち切るため「新人材バンク」を創設し、公務員の再就職あっせん機関をつくるという案を構想した。その時渡辺氏は公務員の再就職あっせんはその公務員が所属していた省庁出身者には担当させないという、天下り防止策を講じた。
この「新人材バンク」構想に対して朝日と読売はともに強烈に反発した。
朝日は社説で「新人税バンクは天下り温存のためだ」と、一切主張の根拠を示さず切って捨てた・
読売はもっとひどかった。やはり謝絶で「公務員の天下りを禁止したら優秀な人材が公務員を志望しなくなる」と主張した。
その後私は両紙に対しブログや電話で批判を繰り返してきた。両紙の対応は180°異なっていた。実は結果的には両紙とも「公務員制度改革を後退させるな」と一致した社説を述べるようになった。
そこで私は両紙の主張の転換について説明責任を果たすべきではないかとクレームをつけたが、朝日は「朝日の主張は終始一貫しており初蝶を転換したとは考えていない」と述べるのみで、挙句の果てには読者広報(現お客さまセンター)の小堺部長代理が私を「悪意に満ちた読者」と極め付け、私が電話しても「小林さんの意見は一切受け賜わらないことになりました」と言うなり一方的に電話を切られてしまうことになった。一方読売は(たまたま電話に出られた方が極めて良心的だっただけかもしれないが)「私も説明責任を果たすべきだと思います。しかし現実的には間違った主張をした時、少しずつ読者に気づかれないように主張を変えていきます。今回の場合はそれが極端でしたから私は説明責任を果たすべきだったと思いますが」とまことに正直に答えていただいた。
さてこれまで述べてきたことは私の自慢話をするためではない。マスコミは常に論理的整合性を満たした主張をすべきだと言いたいための、言うならこのゲームのプロローグである。
では私のブログ読者の論理的思考力への挑戦をしよう。テーマは簡単である。中学生程度の常識的学力があれば、とっくに疑問を持たれていたはずのことである。
どの電車でもしょっちゅう行われるアナウンスがある。
「優待席の場所では携帯電話の電源をお切りください。それ以外の場所ではマナーモードに切り替え通話はご遠慮ください」
さあ、このアナウンスの論理的非整合性に読者のみなさんはお気づきいただけただろうか。
今日たまたま時間的余裕があったので某私鉄の主要駅の副駅長に携帯電話の使用規制について「おかしいのではないか」と申し上げた。彼は当初いろいろ言い訳をしていたが、最後は「お客様のおっしゃることはごもっともだと思います。私の一存で処理できることではないのでしかるべき方法で会社の上層部を通じてすべての電車会社と足並みを揃えた方法を考えていきたいと思います」と約束された。
さあ、皆さんの論理的思考力を100%駆使して。私が携帯電話の電車内での使用規制にどのようなクレームを付け、某私鉄の主要駅の副駅長が認めざるを得なかった、論理的整合性を欠いた携帯電話の使用規制について、私と張り合ってみませんか。これはあくまでゲームであって、しかし皆さんにとっては極めて有意義なゲームであることは間違いありません。
なお3~5日以内に皆さんのコメント投稿についての評価と、私がなぜ電車内での携帯電話規制が論理的整合性を著しく欠いているのかの説明をいたします。
コメント投稿してくださる方に一つだけお願いがあります、それま前から私と同様「おかしい」「論理的整合営を書いている」「乗客に対する要請が矛盾している」とお感じになっていたか、あるいはまったく疑問を持っていなかったが、このブログ記事を読んで初めて疑問を持ったかを正直に書いていただきたいと思います。
その典型的な例として私がブログで書いた「朝日の論説委員室は精神分裂集団か」で書いたことを簡潔に述べておく。
小泉首相が退陣した後、いわゆる「小泉改革」を踏襲して公務員制度改革を行おうとして、その役割を渡辺善美行政改革担当相がになったとき、彼は政官財癒着の構造を断ち切るため「新人材バンク」を創設し、公務員の再就職あっせん機関をつくるという案を構想した。その時渡辺氏は公務員の再就職あっせんはその公務員が所属していた省庁出身者には担当させないという、天下り防止策を講じた。
この「新人材バンク」構想に対して朝日と読売はともに強烈に反発した。
朝日は社説で「新人税バンクは天下り温存のためだ」と、一切主張の根拠を示さず切って捨てた・
読売はもっとひどかった。やはり謝絶で「公務員の天下りを禁止したら優秀な人材が公務員を志望しなくなる」と主張した。
その後私は両紙に対しブログや電話で批判を繰り返してきた。両紙の対応は180°異なっていた。実は結果的には両紙とも「公務員制度改革を後退させるな」と一致した社説を述べるようになった。
そこで私は両紙の主張の転換について説明責任を果たすべきではないかとクレームをつけたが、朝日は「朝日の主張は終始一貫しており初蝶を転換したとは考えていない」と述べるのみで、挙句の果てには読者広報(現お客さまセンター)の小堺部長代理が私を「悪意に満ちた読者」と極め付け、私が電話しても「小林さんの意見は一切受け賜わらないことになりました」と言うなり一方的に電話を切られてしまうことになった。一方読売は(たまたま電話に出られた方が極めて良心的だっただけかもしれないが)「私も説明責任を果たすべきだと思います。しかし現実的には間違った主張をした時、少しずつ読者に気づかれないように主張を変えていきます。今回の場合はそれが極端でしたから私は説明責任を果たすべきだったと思いますが」とまことに正直に答えていただいた。
さてこれまで述べてきたことは私の自慢話をするためではない。マスコミは常に論理的整合性を満たした主張をすべきだと言いたいための、言うならこのゲームのプロローグである。
では私のブログ読者の論理的思考力への挑戦をしよう。テーマは簡単である。中学生程度の常識的学力があれば、とっくに疑問を持たれていたはずのことである。
どの電車でもしょっちゅう行われるアナウンスがある。
「優待席の場所では携帯電話の電源をお切りください。それ以外の場所ではマナーモードに切り替え通話はご遠慮ください」
さあ、このアナウンスの論理的非整合性に読者のみなさんはお気づきいただけただろうか。
今日たまたま時間的余裕があったので某私鉄の主要駅の副駅長に携帯電話の使用規制について「おかしいのではないか」と申し上げた。彼は当初いろいろ言い訳をしていたが、最後は「お客様のおっしゃることはごもっともだと思います。私の一存で処理できることではないのでしかるべき方法で会社の上層部を通じてすべての電車会社と足並みを揃えた方法を考えていきたいと思います」と約束された。
さあ、皆さんの論理的思考力を100%駆使して。私が携帯電話の電車内での使用規制にどのようなクレームを付け、某私鉄の主要駅の副駅長が認めざるを得なかった、論理的整合性を欠いた携帯電話の使用規制について、私と張り合ってみませんか。これはあくまでゲームであって、しかし皆さんにとっては極めて有意義なゲームであることは間違いありません。
なお3~5日以内に皆さんのコメント投稿についての評価と、私がなぜ電車内での携帯電話規制が論理的整合性を著しく欠いているのかの説明をいたします。
コメント投稿してくださる方に一つだけお願いがあります、それま前から私と同様「おかしい」「論理的整合営を書いている」「乗客に対する要請が矛盾している」とお感じになっていたか、あるいはまったく疑問を持っていなかったが、このブログ記事を読んで初めて疑問を持ったかを正直に書いていただきたいと思います。
答はわかりません
考えたこともないです