美山たそがれメール

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ノーベル文学賞受賞作を読む

2015年11月05日 | 日記
チエルブイりの祈りを読み始めた。原発爆発時一般の市民に  
は伝えられず、2,3日の疎開からは始まりそのまま故郷には変えることなく新しい生活がはじまっつていた。多くの人たちは数年間原発爆発のことは語らなかったそうだ。国の規制などさまざまな圧力もあったようだ。著者は数年かけて一人一人にインタビューしてそれらをドキュメント形式でまとめられている。追い詰められて故郷を捨て二度と帰れなくなった人たちの苦悩、老人は放射線が今も出ている故郷にもどり、生き続けている。甲状腺がん、白血病に罹患して死んでいく若い人たち。私たちには到底計り知れない現実に私は戸惑いながら、時には涙して読んでいる。なかなかすすまない。

日本でも数年前に地震で福島の原発が大きな被害を受けて放射能が拡散した。今も続いている。何年たつかわからない。多くの人たちが故郷を追われた。彼らの苦悩もはかりしれない。今後も原発の再稼働が続くが真摯な姿勢でやってもらいたい。二度とこのようなことが起こってはならないのだ。