三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 5月15日 電動「紡ぎ」装置

2016-05-16 | メンテナンスお気楽日記
                                       開発時の資料写真です。

卓上型の「リング撚糸機」です。均一加工用の卓上(試作用)撚糸機は他社でも製作されていますが、
繭綿や天蚕繭から糸を作ったり、不均一な加工で「紬」的な味のある?糸を作りたいとの声から開発しました。

綿花や羊毛、もちろんクズ繭から糸を紡ぐ装置は昔からありますが、手回しや足踏み式の手作業です。
時間がたっぷりとある生活ならば、それも楽しいですが、機械で出来る処は「簡単」に済ませたい。

三筋の「電動検燃器」も色んな工場で使用されていますが、これも産地から1800~2400TWを
効率良く検査したいとの要望での開発でした。全自動にはせず、人間が使う機器としての装置です。


電動紡ぎ装置「いともかんたん」には、糸送り装置が付いていません。絹・綿・羊毛などのかたまり?を
細く伸ばせば、その部分にだけ「撚り」をかけます。回転操作はミシンモーターのフットスイッチで行うので
スピードコントロールが出来、尚且つ手作業に専念できます。いえば「不均一撚糸装置」です。


桐生のサンキンサービスからの連絡で「北陸のお客様に納品したから、様子を見てきて欲しい」のこと。
と、言われても、自分も現物を見るのは初めて。どうすれば、どんな糸が出来るかなんても解らない。
使用説明どころか、お客様の装置を見ながら、いっしょに考えなければならない。

で、訪ねた結果、開口一番「撚りが掛からない!」でした。「???・・・困ったゾ・・」
とりあえず、装置を観察させてもらったところ、どうも糸道が間違っている様です。ボビン巻きは出来ているが
「トラベラー」に糸が掛かっていない、これじゃ「撚り」が掛かるハズもない。まずは、一件落着。

要領が解れば、後はお客様自身で色んな糸で「試行錯誤」してもらうしかない。それが「味」だとも思う。

今回の反省は「客先を知っての販売」素人とは言わないまでも、装置(仕組み)を知らない人もいる。
自分が解っていることや、糸づくりの常識?を相手も解っていると思うことから「間違い」が生ずる。

「思い込みミス」それは相手から指摘されるまで解らない、やっかいなミスです。

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メンテお気楽日記 5月10日 ペットボトルのお茶

2016-05-11 | メンテナンスお気楽日記
今年の連休も「竹林整理」に追われました。タケノコが美味しいなんて喜んでいるのは最初のうちだけで
連休明け頃には、大変なことになります。一週間も目を離せば1メートルちかくになり、柔らかいうちに
ノコギリでズバズバ切り倒します。放って置けば、竹が密集して山肌を崩してしまうことになる。


親戚が集まった時「柿なんて買うもんじゃない。お金を出してまで買う気がしれねえ」と、おじさん。
もちろん、おじさんの家には柿の木があり、子供の頃から当たり前のように食べてもいた。
山のタケノコも当然のように食卓にのぼり、スーパーのタケノコは価格を見るだけでしかない。

その時の話題が「ペットボトルのお茶」だった。60過ぎのおじさん達には、お茶を買う?なんて
考えもしなかった。買うといえばジュースかサイダー。もちろん、ビン積めの王冠付き。

ところが、その横の食卓には、子供たちのジュース、お母さんたちの烏龍茶の2ℓボトルがドカッと。
もう当たり前の風景で、自分たち自身も受け入れている。会社の会議室にもペットボトル、自分も
休憩に出されるのは缶コーヒーが8割、茶碗のお茶が出てくれば「おっ。」の状態。

村にあった「雑貨屋さん」の話も出ました。10円玉を握りしめ駄菓子を買いに走った思い出。
母親たちは石鹸やおとし紙を買いに、他にも色々あったが、何が置いてあったのか、あまり記憶がない。
只、顔見知りのおばさんに合うと、話が長くなり、帰るに帰れない微妙な時間があった。

今では「コンビニ」か? でも何かが違っている。小遣いでお菓子を買いに走る子供もいないし
店のおばちゃんと世間話している人も見たことがない。ただ、黙々と品を選び、レジに持って来る。

確かに店には入りやすい。日本全国どこへ行っても、看板を見れば、ちゅうちょ無く買い物ができる。
ガソリンスタンドでも「セルフ」の看板に飛び込み自分で入れる。もちろん店員?との話題もない。


日本全国どの街に言っても、「見慣れた看板」を見る事ができます。それを全国チェーン店と言うらしいが
安心なのか?味気ないのか?見方は様々。その店舗・店舗では「接客マニュアル」ってのも存在します。

それを良しとするのか?それ以上のものを期待するのか?捉え方の違いです。人間って様々です。

好きな銘柄のペットボトルのお茶。何か解らないけれど茶碗に注いでくれたお茶。どちらが美味しい・嬉しい?
「お節介」を迷惑・うざいと捉える人もいると聞きます。でも、一歩手前の気持ちはうれしい筈です。

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メンテお気楽日記 5月9日 「頼られる」ことの幸せ

2016-05-09 | メンテナンスお気楽日記
長い連休も終わり「さぁ!」って気分なのだが、段取りの確認だけで午前中は過ぎてしまった。
まだ車に乗る事もなく、客先の顔も見ていない。やはり、客先の「笑顔」が見たい。


もう先月の事になってしまったが、新聞の「お悔み欄」に仲間の名前を見つけてしまった。
年齢も住所も間違いない。只、通夜・葬儀は終了と書いてあった。家はないので動きが取れない。

婚期を逃して?しまったので家族はいない。それをイイことに無茶なスケジュールや援助を頼んでいた。
一時は携帯連絡が一番多い同業者でもあった。ところが、食生活の不摂生がたたり救急車?入院。

入院したことによって、次々と病気が発見され長~い入院生活。退院時には生活保護申請をしたとの
話も聞いた。もちろん家は処分してアパートでの保護者生活にはいった。

何度も仕事や誘いを掛けたが「仕事をすれば給付金が削られる」とのことで断られた。そのうち、
「検査入院だから、また楽が出来る」なんて言い出す。バカバカしくなって足が遠のいてしまった。

生活保護制度には、何かオカシイ?と感じているが、一番の問題点は「働く喜び」を奪うことにある。
身体が動けば、ボランティアでも、もちろん仕事もするべきと考えている。公への遠慮?が人間を委縮
させ、尊厳まで奪ってしまう。人間は人間のために生活するから「生き甲斐」が実感できる。



客先には、高齢者の内職工場も多くあります。はんりょを亡くしたり、施設に預かってもらいながらの
生活です。いくら少ない年金生活でも、何もしないで生活しようと思えば生活出来ます?

でも、働いています。「身体が鈍るから・・」それは言い訳です。
「何とか、してもらえないか?」と頼まれれば、「仕事をこなさなければ親方が困るから」と頑張る。

それが「生き甲斐」です。工賃もけっして充分とはいえない、けっこう無理もしています。
でも、自分が頼まれれて、人のために何かが出来る。そのことが「励み」なのも事実です。

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