三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 5月19日 クラシック?ワインダー

2016-05-20 | メンテナンスお気楽日記
52年(半世紀)前の「三筋ワインダー」です。
大半がイモノで成型されています。取っ手までイモノです。棚も木製で、今は見る事も無い。

見つけたのは、織物工場の片隅です。先代は亡くなったのですが、設備はそのまま静かに時を過ごした。
でも、さすがにそのままって訳にもいかず、機械の嫁ぎ先や処分方法の相談が取引企業から回ってきた。

何とか半分は嫁ぎ先を紹介することは出来たが、残りは解体屋さんを世話することとなる。
その中に「三筋ワインダー 3錘機」もあった。あまりにも古すぎてレストア部品の価値はない。

でも、なぜか処分する気にはなれなかった。今はゼッタイ作らないであろうイモノフレームの曲線。
木製の棚板も、今は味気ない?鉄板に変わっている、処分すれば鉄クズ木クズとして姿を消すこととなる。


「使わない機械は鉄クズだ!」以前、中古機械を下見しに来た業者の言葉に、工場主が腹を立て
「あんたにはゼッタイ売らない、帰ってくれ」と問題を起こした事がある。でも、今となっては
どちらが正しいのか定かではない。

「動かなければ価値がない。」確かにそうです。まさか飾って置くだけの人はいない(資料館は別)
どんなに古くても、動いてこそ・仕事をしてこそ「機械」です。


で、動かす事にしました。倉庫に持ち込み、分解して油汚れを落とし、再塗装までしました。
時間はたっぷりとある。納期のない機械を組むことは、趣味の世界と言われても過言ではない。

分解して、組み立てれば色んな事が解って来る。三筋ワインダーの改造・改良の歴史。
一番困ったのはサイズです。新型改造の際には、やはり生産性が重視されていた様です。
新型部品の予備はいくらでもあるが、旧型部品は一個の価値が大切となる。



今日は、ダルマモーターの修理です。修理と言ってもベアリングの交換と配線だけです。
旧型機械や機器は、分解修理しやすい様に作られている。部品交換を前提としてあるから楽しいです。

やはり、クラシック機械には「ダルマモーター」が良く似合う。凝りすぎか?

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