三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 7月29日 卓上カバーリング機?

2016-07-29 | メンテナンスお気楽日記
「卓上ワインダー」があれば、当然「卓上撚糸機」や「卓上編み機」ってのもある。

企業の事務所や研究室用に要望開発された機種だが、最近は工房さん?からの問い合わせが多くなった。
自分で「糸づくり」から関わりたい要望だが、産業現場の機械では、取り合ってもらえない。

先月は「家庭用撚糸機」なんてのも送られて来た。手回しでは生産性が追いつかないのでモーター駆動に
して欲しいとの事。これまでも、工房用?のカセ揚げ器や座繰り器まで、変速モーターを組み込んだ。


卓上撚糸機はリング撚糸方式が主流だが、絹糸工房をしている方からは「イタリー撚糸機でなければ、風合いが
出せない」と相談され、わざわざ綾部から北陸の廃業工場へイタリー撚糸機の部品調達に来られた事もあった。

今度は「カバーリング機」の問い合わせ?です。最初から自分で作る?予定で、部品調達のお世話をして欲しい
との依頼です。ところが、職人仲間?に聞けば聞くほど、奥の深い、部品集めになりそうです。

いくら畑違いの機械でも、職人仲間の処に行けば、それなりの?中古部品として調達する事は出来ます。
ところが、専門職ゆえに選択が難しい。「糸種は?ボビンサイズは?送りは?シングル?ダブル?」

「???、糸に糸を巻き付ける、ごく一般的な仕様の・・・」なにをどう説明していいのかも解らない。
一般仕様なんてのも無いそうです。糸が決まり仕事が決まっての、機械仕様で、部品も変わってくる。


言われれば、その通りで、自分に「ワインダーを下さい」って言われても、困ってしまう。
どんな糸を、どんな形からどんな風に巻きたいのか?錘数は?巻き量は?変速は?リボン対策・ワックス使用?
聞かなければいけない事がいっぱいある。で、なかったら動き様もない。

ものづくり、機械づくりは「目的」がなければ、形が見えてこない。目的があればこそ、方法も対策もある。
よく「素人考え」なんて言うけれど、それは、プロにどれだけ説明するか(出来るか)によって、大化けもする。

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