三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 7月12日 試験機試作「超低速ワインダー?」

2016-07-12 | メンテナンスお気楽日記
試験機を作ってみました。超低速ワインダーです。一分間に一メートルが目標です。織り機のスピード?

家庭用撚糸機をモーター駆動にしたものの、撚り数が大きくなれば、当然作業スピードが極端に
遅くなる。モーター駆動だから、ま、いいかなんて思っていたら、今度はボビン巻き量を多くしたいとの事。

卓上撚糸機の場合でも、リング径が小さいので、せいぜい100~g程度。その後もボビンやパーン管から
紙管への巻き返し作業が必要となります。そのまま紙管仕上げで500~gを希望すれば話が別となる。

理論的には、撚糸機の送りスピードをワインダーの巻きスピードに置き換えれば、巻き量は希望通り。
只、一分間に1m2mを巻くワインダー装置は存在しない。作業効率の悪い機械なんて、誰も作らない。


で、作ってみました。モーターは石川シュワイダー機のオイリング装置から流用、紙管クレドールは
片岡のカバーリング機から、ドラムだけは三筋のワインダー用を使いました。

フレームはダイソーの30cmアングル、一本200円だが12本以上必要となる。問題はボルトと補助板
倉庫にある分をかき集めても足りない。再び材料屋さんに走り100セット購入。

組み立てに3時間ほど費やしたが、材料加工がない分、作業はスムーズ。テンション装置も寄せ集めで
作り、さっそく試運転。遅い!こんなスピード見たこともない。ドラムトラバースだからセンターが微妙。
そこのところは本業だから何とでもなるが、テンションオーバーの巻き姿が気掛かり。

スピードコントロールのボリューム装置が付いているので、計ってみたら毎分50㎝から3mのスピード範囲。
これを1mに固定すれば、撚糸機のスピンドル回転数が、撚り数として計算も出来る。


で、希望の糸量を得るには、いったい何時間かかるのか?想像もつかない。ま、自分が思っている糸と
客先の糸の違いってものもあるから、こんな事も出来ますョって試作機の提案だけです。

ところで、電圧は200Vの産業機部品。100V仕様は部品集めからスタートとなります。

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