シュワイダー機による、仕上げ巻き事故(ケバ)です。
確認したところ、ドロッパーガイドに糸道で出来たキズがあります。
そりゃそうでしょ。もう30年近く作業を続けていれば、硬質メッキのガイドだって
悲鳴もあげるわナ。特に染工所みたいに、糸質がしょっちゅう変われば、条件は最悪。
交換修理が常道だが、メーカーには在庫がない。製作手配は出来るが、100錘ロットでは
3千ン百の部品が、5千円でも足りないだろうと言う返事。
客先は躊躇する(すぐ断られた)。対応案としてアルミナガイドでの回避を勧めた。
ところが、ピッタリの形状が見つからない。ユアサ・トーヨー・富源・京セラなど。
パイプガイドでの対応する事となった。その為にはドロッパーガイドを直線にする必要がある。
それは、ガイドの取っ手を切断する事となる。糸掛け作業が極端にやりにくい結果となった。
再度、材料選びをし、アルミナパイプを長くすることによって取っ手としても併用する事となった。
ピッタリのガイドがあれば、こんな事までしなくてもイイのは材料屋さんにトクトクと説明した。
後日、小さな封筒が届いた。中にはアルミナパイプを半割したガイドが入っていた。
「アルミナパイプは横からはカット出来るが、縦割カットは出来ない!」なんて言っていたのに・・?
さっそく連絡を入れれば、あの後自分で「治具」を作り、何度か挑戦してみたとの事。
まだまだ左右対照までとはいかないが、充分、使用にはたえる製品とはなっている。
ガイドのキズを覆い隠すのが「目的」なので、ガイドの改造は余分な改造以上のデメリット。
「半割ガイド」ならば、接着剤だけでキズを覆い隠し、ケバの発生源を回避出来る。
一錘5千円の予算?が3~4百円で対応できる。これなら、客先が喜ばないハズがない。
景気が良く?メーカーも頑張っているならば、当たり前の「部品交換」だが、世の中もオカシイ。
それでも、作業(生活)を維持していくには、人間の「知恵と努力」 たくましくさえも感じる。
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