三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 5月17日 スクリューシート

2015-05-19 | メンテナンスお気楽日記
「スクリューシート」とは、ドラムのホロセットとシャフトの間に入れる真鍮製の小さな皿のことです。
父親の頃から使っているので、当たり前の作業手順として組み込みます。

これが組み込まれていれば、シャフトにあたり(キズ)が付かず、ドラムの移動がスムーズにいきます。
組み込まれていない機台のメンテナンスになれば、作業時間が1時間以上も違う場合もあります。

価格的には5~10円程度ですが、入っていないドラムの場合、ハンマーで無理に叩いて表面を潰したり
ドラムを割ってしまう事も見かけました。新品ドラム価格で言えば1本1万ン千円の損失となります。

自分の仕事での環境は、おやじの頃から当然の様に使っていた為、動かないドラムの確立は低いです。
でも旅先での作業や、他社?で組んだドラムの場合などは、ドラムを潰さない為の特別工具も必要です。


何年か前、在庫が少なくなったので、ドラムメーカーに注文を掛けた処「何ですか?それ」って返事でした。
当然の様に思っていたので、ショックより先にどうやって手に入れればいいのか解りません。

真鍮板のパンチングカスと考えれば安価ですが、そう都合良くカス?が出てくる訳もない。
真鍮板を買って、鉄工所に持ち込んだのですが、加工手間賃で単価が跳ね上がってしまう1ミリの板に
500個ちかくの穴を手仕事で打ち抜いてはもらえなかった。

救いの主はNC旋盤だった。丸棒から削りだすなんて考えもしなかったが、パソコン入力すれば勝手に?
自動加工してくれるから、人手はいらない。精度もいい加減?でいいのでアルバイト価格で抑えられた。


「こんなモノ」と思うかも知れないが、このひと手間で作業時間が大きく変わってくる。
メンテナンス稼業とすれば、ゆっくりちまちま?とはやらしてもらえない。ラチェットレンチに
インパクトドライバー、仕事に合った道具は使ってこその道具であり、便利な様に考えられている。

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