三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 5月16日 作業の段取り

2015-05-18 | メンテナンスお気楽日記
「巻きあがるのは3時だから、遅れずに頼むネ。」土曜日の中途半端な時間でのメンテ依頼。
それも、仕事が立て込んでいるので、なるべく短時間でベアリング交換して欲しいとの事。

機械は村田の60錘機、中ほどのベアリングがうるさくて仕事にならない?との事。
気になっていれば、早めに交換すればゆっくりと作業もできたのに・・ま、お客様は神様。

ところが、村田のワインダーといったら特殊工具のオンパレード。六角レンチも市販品ではボルトまで
届かない、一番困るのはドラムのスクリューシートは入っていない。だから、緩めても右にも左にも動かない。


依頼どおり、作業が滞らない様にするには、イメージシュミレーション?で使用工具を準備する。
特殊工具をそろえるのは、もちろんの事。レンチが固い場合の補助パイプ、シャフトが錆びていれば布ペーパー
ドラムが動かなければ、大型ショックハンマー、それでも動かない時のアルミ材あて木、アタリを削るヤスリ等。
余分・余分と準備しておかないと、作業時間がドンドン遅れてしまう。

もう一つ気を使うのは潤滑油の使用。油を充分に使えば作業は楽?なのだが、部品が汚れるのは当然の結果、
交換作業が終われば、すぐにでも糸を掛けたいとの希望だから、仕上げ清掃にも気を付けなければならない。

特に、糸道は狭いので予備糸で巻き返しするのが一番確実、肝心のドラムにも作業の際の手あか(油)が
付いている、溝清掃なんてムリ。その為には、予備糸も準備しておかなければならない。


作業には「段取り」が出来る場合と、突然の呼び出しがある。現場で対応できれば問題はないが、
一つ部品が足らなければ、準備するための時間と手間が掛かる。倉庫や販売店に車を走らせ対応する。

まだ、市内作業ならムリも利くが、最近は県外依頼も多くなったので二度手間にならない様気を使う。
電話連絡の際には、症状をしっかり確認して希望条件を聞き、メンテイメージをしなければならない。


最後に困ったメンテナンス。最近はパートの女工さんを雇用している企業内設備が増えた。
「どうなったのか?」の質問に 「糸が巻けません!」 「・・・・・」


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