三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 8月25日 コニカル一錘機、最終章?

2012-08-25 | メンテナンスお気楽日記
パイナップル捲きの出来る、コニカルワインダーの一睡立て試験機、出来ました。

インバーターの電気制御にすることによって、産業機の200V仕様機も0.4kwぐらいなら充分に
家庭用100Vで稼働させることが出来ます。今回は0.1kwモーターで試作。

電気制御の利点は、機械式のスタート機構、ストップ機構などが不要になり、
糸管の回転装置とトラバース(綾振り)装置の負荷だけになります。でもお釜だけで10K以上。

フレームの弱体化も心配していたが、試作に使った「配電盤」の上にすべて収まり、
ホームセンターから買ってきた棚も必要ないくらい。只高さを確保するために使用した。

なんせシュワイダーは、いつも目にはしているものの、仲間の職人仕事を見て「やっかいな機械」との
思い込みから、自分では手を出さなかった機械。だから解らなかったことも多かった。

それは、旧タイプの機械は一つのモーターで12錘16錘すべてを稼働する仕組みをとっており、
各錘の回転・停止・綾くづし・デクリーズ・ラチェット・フィードローラー・オイリング
すべて、機械の動きの連動・連鎖によって稼働する仕組み。当然、機械も複雑・大型化するわナ。

新型(けっこう前)はワンモータータイプといって各錘に一台づつモーターを組み込んだ産業機。
電気部品の方が手にいれやすい事もあるが、機械としては単純になった。メンテは電気事故ぐらい。

と、言って一錘機製作のため、新型機を分解するわけにもいかず、使用するのは旧型部品。

オイルのはいったカムボックス(お釜)が異様な感じだが、パイナップル捲きにはどうしても
必要なトラバース装置。クセのある糸、綾落ちしやすい糸には適した機構。それの一錘機が欲しいってか?

なんとかカッコウまでは収まったが、はたして客先の糸が捲けるのか?
何種類かの試験捲きはしてみたが、難しい糸だからこその問い合わせ、試験糸はまだ届いていない。

なんかウキウキして一気に書き上げたが、糸が捲き上がらなければ・・・最終章はもうちょっと・・先?

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