三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 8月23日 引き際の美学?

2012-08-24 | メンテナンスお気楽日記
商いや工場を経営していれば、景気動向で首の回らなくなる時期もある。
大抵の経営者は自分の身を削っても、仕事を維持し会社を存続するための努力をする。

個人工場でさえ、廃業に際しては並大抵のことでは踏ん切りがつかない。
これが、従業員を雇用している企業となれば、その任はとてつもなく重くなる。

しかし、挽回?少しでも先の見える努力ならやりがいもあり、価値も出てくるが、
ただやみ雲に赤字を続けていたのでは、廃業へのキズや影響も大きく、倒産にもなりかねない。

「辞めたくても、辞められない!」よく聞く言葉だが、ちょっと考えさせられる例がありました。

出入りの撚糸工場。けっこう大手で撚台だけでも20台以上、従業員も10人ちかく中国研修生も
雇用していました。機械もすべて稼働していたし、2か月前には部品の注文もあった。

そんな時突然入ってきたのは、その工場の機械一覧情報でした???

さっそく社長を尋ねると「何か月も前に決めたこと」と言われてしまった。
只、辞めると決めても、取引先、従業員にはたっぷり?の時間と工場設備も好条件で・との事。

確かに、機械屋とすれば稼働中の機械販売はリスクも少なく、買い上げ価格も二割は高くなる。
心配な従業員の気持ちと工場稼働人員は研修生の調整で最後の日まで大丈夫とのこと。
外資でもいい、施設や機械を存続できるところが見つかれば一番イイのだが・・・

誰にも迷惑の掛からない、少しでもムリの掛からない辞め方。そんな廃業もあるんダ。
これまで、突然の廃業、倒産になれば、ほったらかしの繊維機械を見てきた自分には考えてしまう。

「辞められない!」これは自分自身のメンツだけかもしれない。
本当に他人のことまで考えれば、廃業もひとつの前進なのかもしれない。

正直、廃業は寂しいし自分にも厳しい。でも今回はすなおに受け入れ、出来る事があれば応援したい。

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