三筋北陸・ワインダー(糸捲き機)の専門機料店

繊維産業のウラ話に迫る、メンテナンスのお気楽日記。

メンテお気楽日記 8月9日 分割販売?

2012-08-09 | メンテナンスお気楽日記
                倉庫で12錘機から3錘機を作ります。ロスと手間の割には安すぎる?

またまた遠方よりの、「3錘機」の問い合わせ。
組み立てることは出来るが、手間と時間をかけた娘の「行きっぱなしの嫁入り?」

産業機械なら、それなりのメンテナンスも期待できるが、
1錘・3錘の場合は、よっぽどのことがない限り、なしのつぶて。二度と顔を見ることもない。

錘数が少ないから、客先でなんとでも対応していると言えばそれまでだが、
忘れかけた頃に部品注文だけでは寂しい。遠くへ嫁にいった娘なんてそんなものか・・・

そもそも1錘機・3錘機なんて中古での在庫はまず出てこないし、取引きも難しい。
出てくるのは、産業用の12~30錘機。機料店がお客の要望(小ロット用)に応えるためには、
機械一台を潰さなければ出来ない。だから3錘も12錘も同じ価格?それに手間を考えれば・・もっとか?

お客とすれば、仕事量・設置スペースなどを考慮しての小型機械の問い合わせ。
それが産業機械と同じ価格では当然なっとくがいかない。機料店としてもやりたくない仕事。

そんなこんながあって、お人好し?の三筋にお鉢が回って来る。「三筋なら・・」。
仲間からも「合わない仕事」と言われながらも、お客の喜ぶ顔につい手を出してしまう。

まだ、お客の顔が見えるときは良かった。それが地元での需要にも限度があり、
北陸・中部・関西と対応、関東・新潟はもうギリギリ。それ以上は電話だけでの対応。

分割販売は確かにロスが大きい。いくら部品在庫を持っていると言っても
一台に一個モーター(原動部)は必要だし、すべてオーダー仕様。手間もかかる。

それが出来るのは一瞬でも、お客の顔が見えたから。
ところが「行ったら行っぱなし」「嫁ぎ先の様子も解らない」ではテンションも下がる。

機械を分割するだけでは、お客の意中の機械にはならない。
部品を選び、組み付けを考える。それがメンテの楽しみ、客の笑顔が見えている。


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