迷宮映画館

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ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢

2009年01月26日 | は行 外国映画
アメリカに行ったこともなければ、ミュージカルの生の舞台を見たこともなく、死ぬ前に一度くらいは、ブロードウェイに行ってみたいなあ、、、と思ってる自分が、ミュージカルがあんまし好きじゃない(タモリ派なもんで)・・・・などというのはおこがましいのかもしれない。・・・・と思った。

こんだけ映画を見てるんで、おのずとミュージカル映画も数をこなしたが、はっきしいうと、あんまりピンとこない。それでも、その中で一番好きなのが「コーラス・ライン」。これも映画でしか見たことがないので、えらそうなことはいえないが、物語に必要なのが歌とダンスがとにかく見事だ。

この3つがあいまって、流れていく。普通の話のストーリーの中で、突然歌いだし、踊りだし、いったい今のは何??というのじゃない。歌とダンスのスキルの高さが物語の最重要な要素で、その展開が、話を作っていく。うーーーん、見事。

劇場で三回見てしまい、レーザーディスクも買ってしまった私。ハードが壊れ、パイオニアがもう手を引くということで、あのレーザーディスクは、もう日の目を見ないのね・・・・。

てなことはことはどうでもよくて、この夢の舞台「コーラス・ライン」の再演が決まり、新しいメンバーを集め、そのオーディションをそのまま映画にしちゃうという、それこそ夢のような映画だ。「コーラス・ライン」自体が、オーディションそのものを舞台にしているのだから、これは文字通り「コーラス・ライン」の精神そのものだ。

映画「コーラス・ライン」の冒頭、オーディション会場の前にずらっと並んだ人、人、人。落ちて帰路に着く人が、「彼らはバリシニコフを求めている・・」という台詞が、超にくい。スーパーでは「難しい」・・・みたいな訳だったと思うが、ぐいぐい引き込まれた始まりを思い起こさせる人の波だ。

みな自分の才能を信じて、夢を現実のものにしようと、胸を張って臨む。世界中から集まった人々が、どれだけ「コーラス・ライン」が凄いものなのかということをしっかと表している。



今の熱気あふれる現場と、伝説の振付師、マイケル・ベネットの在りし日の姿と、どうやってこの物語を作っていったのかが交互に映される。ベネットという人が、いかに傑出した人物で、この完璧な舞台を作り上げるために、彼の想いとさまざまな人が関わっていったのかよくわかる。

あふれるほどにいた人は、どんどんと削られ、数が狭まっていき、具体的にどの役柄に誰を当てはめていくのかに焦点は移っていくのだが、彼らの必死のアピールをよそに、見る方は冷静になる。コニー役、シーラ役、ヴァル役、キャシー役・・・どの役にも、それにしがみつこうと必死だが、みんながんばって・・・・・と観客の立ち場で見るのではなく、「あ、この人だ!」となんかわかるのだ。そして、それは見事に当たり。



あたしもボブ・エィディアンになれるかしらん、などとおこがましいことを思いながら、「ワン!」に「アット・ザ・バレエ」に「シング!」等々・・・。楽曲に浸りがら、至福の時間をすごした。すばらしい。

こういう映画を見ると、ついつい体を動かしたくなるのだが、まずい。足なんか、40度も上がらないし・・・。うん、鍛えようと誓ったのだった。

◎◎◎◎○

『ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢』

監督・製作 ジェイムズ・D・スターン アダム・デル・デオ
出演 「コーラスライン」オリジナルキャスト&スタッフ マイケル・ベネット


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2 コメント

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Unknown (keyakiya)
2009-01-27 20:09:11
ボクは足でリズムを刻みながら、肩を揺すりながら、観ていました。
広い劇場にほとんど観客はいないし、とても悠雅な気分でしたよ。
ネチッコイドラマ系より、こういう、さらさら、ちょっぴり洒落た言葉の一つ二つ、そして響く音楽があればそれで分です。
予告編を観ていたのに、ホモの青年の言葉には胸が詰まりました。
ホンモノが観たい!
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>keyakiyaさま (sakurai)
2009-01-28 08:53:08
一緒に歌ってましたよ♪
足も上げたくらいにして!ちょっと恥ずかしい。
でも、最初に(映画で)「コーラス・ライン」見た時の感動を思い出して、あのときの気持ちなんかも思い出しながら、浸ってみれました。
ほんもの見たいですねえ。
これが目的で、NYに行くのもいいかもです。
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