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フォックスキャッチャー

2015年03月06日 | は行 外国映画
レスリングという競技が結構メジャーになったのは、ひとえに吉田沙保里さんのおかげでしょう。でも、何気に日本の選手は昔からなかなか強かった。たしか、メダル無くして話題になった人もいたような。でも、ロス五輪で、誰がレスリングで金メダルをとったか・・?そこまですぐに言える人はそういないでしょう。

でも、出場した選手のみなさんは、そりゃ血のにじむ努力を小さいころから積み重ね、とことんトレーニングをして、栄光を掴み取った!!!のですが、果たしてその後の人生はどうなのか。ここがなんとも難しいところ。スポーツに限ったことではない。何にでも言えることだ。人生は長い。その後をどう生きていったらいいのか。つらつらと考えてしまった。

物語はロス五輪のあとの話。ストーリーは映画com.さんよりお借りいたします。

ロスアンゼルスオリンピックで金メダルを獲得したレスリング選手マーク・シュルツは、デュポン財閥の御曹司ジョンから、ソウルオリンピックでのメダル獲得を目指すレスリングチーム「フォックスキャッチャー」に誘われる。同じく金メダリストの兄デイブへのコンプレックスから抜けだすことを願っていたマークは、最高のトレーニング環境を用意してくれるという絶好のチャンスに飛びつくが、デュポンのエキセントリックな行動に振り回されるようになっていく。やがてデイブもチームに加入することになり、そこから3人の運命は思わぬ方向へと転がっていく。「40歳の童貞男」のスティーブ・カレルがコメディ演技を封印し、心に闇を抱える財閥御曹司役をシリアスに怪演。メダリスト兄弟の兄をマーク・ラファロ、弟をチャニング・テイタムが演じた。


三者三様の男の姿がくっきりはっきりとわかりやすかった。今までの作品から見ると、ものすごく明確に分けたような気がした。見識が広く、的確で、万能な兄。その兄に守られ、成長し、そして兄が越えられない壁と感じてしまった弟。マザコンの大富豪。自分には大きな力があるはずで、実際にある。しかし、それは本当の力ではないことを知るのが怖いとっちゃん坊や。

出会いというのは、奇妙で楽しく、そして恐ろしいことを痛感。なるべくしてなった運命と言ってしまえば簡単だが、起こってしまったことを嘆くしかない観衆という位置がもどかしいと感じた。それを映画として楽しんでるんだから、同罪かな・・・。

とにかく三人とも、半端なく凄い。レスリングなんて、一朝一夕で習得できるもんじゃないないっしょ。運動神経抜群のチャニングは、なんとなくわかるけど、ラファロさん!!あなた、すごい。びっくり。さすが役者!!!そして、七変化のカレル氏!!さすが、スパイ。違った。さすが童貞男。。。違った。いやはや、お見事ないかれブリでした。

◎◎◎○●

「フォックスキャッチャー」

監督 ベネット・ミラー
出演 スティーブ・カレル チャニング・テイタム マーク・ラファロ バネッサ・レッドグレーブ シエナ・ミラー


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2 コメント

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こんにちは (maki)
2015-09-07 08:58:17
とかく、カレルに尽きます
素晴らしい演技だった!
本当にうつろな表情と台詞で、
何を考えているのか、近づいてきて抱きしめられるのか殴られるのかもわからない、不気味な距離感をもつ男を演じられました!
もう、凄い、としか言葉がないです
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>makiさま (sakurai)
2015-10-05 17:29:42
本当にカレルってすごいですよね。
この人のふり幅の大きさには、脱帽です。
この狂気っぷりも、真面目にすごかったです。
ラフォロも、チャニングもそれに見合った凄みがありましたね。
見事な緊張感の作品でした。
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