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東京難民

2014年04月24日 | た行 日本映画
田舎で生まれ、田舎で育ち、きっとこの田舎で死んでいくんだろうなあ~という自分は、おかげさまであったかい人たちの中で暮らし、都会の冷たさみたいなもんも知らないし、うまいもの食って、可もなく不可もなく・・・と言う人生を送るんだろうな~と。

じゃあ、都会は冷たいか。。道端にぼろ雑巾みたいに落ちてる人を見捨てるようなとこか?否、んなことはない。要は田舎のおやじさんに見捨てられた。田舎の人の方がひどいかも。仕送りがなくなり、大学に授業料が納められず、除籍。アパートも追い出され、にっちもさっちもいかなくなる。あの大都会にたった一人、金も住むとこもなく、ネットカフェに、、、。

その日雇いの仕事で食いつないだり、治験でしのいだりしてたが、がげっぷちに。んなときに若い綺麗なねえちゃんにホストクラブに誘われる。案の定、騙されて、そこで働くことになる。華やかに見えてた世界の裏はとことん真っ黒で、抜けられない泥沼な世界だった。泥沼から這い出した先は、本当の吹き溜まり。それ以上は落ちないだろうと思っていたら、甘い。人間、いくらでも落ちれる。。。

でも、ちゃんと、その人を追ってくれる。腐るほどあるアパートの一つくらい・・・とはいかない。ちゃんと見てくれてるのだよ。

数えきれないほどあるコンセントを使ってても、ちゃんと見っけてくれる。食うもんもなく、住むとこもなくても、一人になんかしてくれない。騙されたのかもしれないけど、自分を気にかけてくれたんじゃン。

とんでもない目にあい、どん底まで落ち、さらにもっと落ちながら、そのたびに人に出会い、自分は生かされる。逆に、都会ってあったかいかもよ・・って思えてしまう。それって変かな。一番冷たかったのは、官憲だもんなあ。

ついつい、こんな目にあったのの一番の原因はなんだ?と犯人捜ししたくなる。自分がこんな目にあったんだから、誰かを貶めたくなる・・のはしようがない。でもでもでも、どっちに転ぶかは、結局は自分次第じゃないかなあ~と思います。その辺の今どき風の所在なさげな男の子を、中村蒼が好演。これが染谷君とかだったら、とことんやりきれないものになりそう。意志がない風に見えるのがいいのかも。

あんまり好きじゃない監督さんなんで、斜めに見てたけど、やっぱそこかしこに監督の癖が出てます。どっか浪花節にしてしまうとこが、どうにも相いれない。最後の最後まで、監督のカラーが出てましたが、主題歌の選択はよかった。

◎◎◎

「東京難民」

監督 佐々部清 
出演 中村蒼 大塚千弘 青柳翔 山本美月 中尾明慶

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2 コメント

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家族の存在 (kira)
2014-05-05 22:24:04
家庭の中の父親不在の子育て、とか、
田舎であっても繋がりが希薄な大人社会とか、
もちろん少子化、核家族ということも含めて、
大人はちゃんと子供の見本になっているのか?
そんなことを考えながら観ていました。
私はコレ、いろんな世代の人に観て貰いたいと思った作品でした
>kiraさま (sakurai)
2014-05-13 14:36:13
こんな世の中のしたのは、すべて大人ですもんね。
大人が悪いんす。
これは原作に力があるんだろうなあ~と思いました。
この監督は、また原作選びが上手いから。。
その辺も鼻につくとこなんですがね。
どこまでへそ曲がりなあたし。

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