迷宮映画館

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インポッシブル

2013年08月02日 | あ行 外国映画
2004年に起きたスマトラ沖地震の遭遇してしまったある一家の物語。タイのリゾート地にクリスマス休暇に来て、不幸にも津波に見舞われ、家族がバラバラになってしまった。

タイに着くまでも、家族の関係性がわかるような演出が凝らされている。心配性の父親、飛行機嫌いの母、ちょっと反抗期に近い長男に、お兄ちゃんが好きな弟たちと。そして、運命の日。ホテルのプールで遊んでいた家族を突如見舞った未曾有の災害。あっという間に押し寄せてきた津波に、飲まれてしまった。

いきなりの津波で、まず地震があったんじゃないかと思うのですが、そこんところはわかりません。とんでもない圧力の波が一気に押し寄せ、人間の無力さをまざまざと見せつけられます。悪魔のような波、容赦なく押し寄せ、引っ張り込んでいく力・・・・。次々と木々が倒され、建物はなぎ倒され、その残骸がわずかに命をつなぎとめていた人々に倒れこむ・・・・。

さすがに見ていられませんでした。そこまで描くか・・、これを見て、どう思う人がいるかなどという容赦はないです。瓦礫とゴミの山となった海に漂う母と息子。助かったと思っても、次々と押し寄せる木材や建物。。。。助かったのは、本当に奇跡でしょう。

なんとかして陸地にたどり着き、助けを求める二人ですが、母は重傷を負って、まともに歩けない。医者である母は、己のことがよくわかっている。なんとか救助されても、病院は混乱の極み。とにかく重症の母が助かるのを祈るのみ。

この時、母の脇に寄り添い、ちょっと反抗期気味だった兄が素晴らしいのであります。ちっちゃいころのジェイミー・ベルをほうふつさせるような素敵な男の子です。オバさんは、完全に唾付けました。トム・ホランド君!!いい具合の成長するのを待ってるよ!!!



一方、ちっちゃい弟二人と助かったお父ちゃんの方は、まともに考える余裕がなかったのか、避難する人に弟たちを願って、真っ暗な中、妻と長男を探しに出るという。ここは、どう考えても納得いかないっしょ。いくらパニくってても、まず明るくなってから。そして、小さな子供たちから目を離しちゃいけない。

うーん、助かることと、奇跡の再会ってのは、リーフレットその他、予告でも知っていたんで、どっかに安心感がありました。自分らは幸運にも助かったけど、どれだけの犠牲が出て、どれだけの悲劇起こったのかというのも表されてます。でも、なんかねええ・・・。いや、実話に勝るものはありません。出来すぎた話こそ、事実なのでしょう。

◎◎○●

「インポッシブル」

監督 J・A・バヨナ
出演 ナオミ・ワッツ ユアン・マクレガー トム・ホランド サミュエル・ジョスリン


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