迷宮映画館

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バレット・モンク

2004年01月19日 | は行 外国映画
チベット仏教に伝わる秘伝の巻物。そこに書かれている言葉は、世界を支配できるほどの力を秘めていた。それを守ることができる僧は、選ばれし者で、時の流れと無関係に生きていく力を持つ。第二次大戦中、その巻物を狙うナチスの高官によって、巻物の守護者が殺される。あらたな守護者になった僧は、巻物を死守しなければならない。

60年後のN.Y.。地下鉄で、けちなスリをしていたカーは巻物を守る僧を知る。僧も、カーを見て、何か運命的なものを感じた。しかし、巻物を狙うナチスは執拗に僧を追っており、僧とカーと巻物に最大のピンチが訪れる。

と、ストーリーを書くと、ものすごい壮大なお話な様に見える?いや、壮大、壮大。なんせ、世界をひっくり返すことの出来る巻物ですもの。んでもって、これを守るのがアジアのヒーロー、われらがチョウ・ユンファでっせ。壮大になってもらわなきゃ・・。随分こじんまりした壮大なお話でした。何でチープに見えるんだろう。久々にB級モードの映画を見たという妙な満足感。すごく矛盾してるのですが、なぜか満足できる不思議な魅力の映画でございます。

時にはこういう映画が見たいのよ、というちょっとなミーハーの気持ちをくすぐってくれる。チョウ・ユンファに二挺拳銃持たせてくれるもの、こういう気持ちは大事でしょう。ナチスが世界支配のために、非道なことをしてきた、なんてのは「インディ・ジョーンズ」にもあらわされてましたが、なんとなく納得の話。こうやって、いまだに引き合いにだされるナチスですが、ドイツ人というのはこういう描き方を見て、どう思うのか知りたいなあ。

『バレット・モンク』

原題「Bullet Proof Monk」 
製作 ジョン・ウー 
監督 ポール・ハンター
出演 チョウ・ユンファ ショーン・ウィリアム・スコット 2003年 アメリカ作品


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