18世紀のものすごく臭いフランスはパリ。その中でもイットウ悪臭を放っていたのが魚市場だった。そこで産み落とされたひとりの赤ん坊。ジャン=バチスト・グルヌイユ。今にも消えそうな命だった彼は、類いまれな才能を持っていた。それは鼻(ネ)。
どんな匂いでも嗅ぎ分け、その匂いをたどり、香りを作り出す。その匂いに取り付かれた男は、究極の香りに魅了される。その香りを作る。香りを捉える。香りをとどめるにはどうしたら・・・・。そして、彼はそのために、・・・・。
予告を何度も見、さまざまな場面が物凄く印象に残る。頭に香水らしきものをかける、冒頭のハンカチを風に乗せて放つシーン、ダスティン・ホフマンの怪しげな雰囲気、アラン・リックマンの苦悩の表情・・・。どれも印象的で、強く頭に残っていたのだが、それがつながったときのパズルを完成させたような快感が一つ。
サスペンス要素もたっぷり含まれているので、言及できないが、犯人ははなっから分かっている。そしてその理由も。しかし、このサスペンスはそこから。そして、その迫力たるや・・・唖然と出も言いましょうか、あきれ果てたとでも申しましょうか、なんとも表現の難しい見せ場。
何もいえない、いえない。でも決して壮大な歴史絵巻、とか、格調高い歴史物語・・などと風流な期待を持っていってはいけない。あくまでも描いているのは猟奇殺人。いくらその目的が崇高なものだと言っても、それは本人だけのもの。彼は無だったかもしれないが、許されない。
ヒロインが美しすぎ。美を追うジャン=バチストの目がすさまじい。音楽は最高。画面なくして、音楽だけ聞いていても素晴らしいかも。
◎◎〇
『パフューム ある人殺しの物語』
監督 トム・ティクヴァ
出演 ベン・ウィショー レイチェル・ハード=ウッド アラン・リックマン ダスティン・ホフマン
どんな匂いでも嗅ぎ分け、その匂いをたどり、香りを作り出す。その匂いに取り付かれた男は、究極の香りに魅了される。その香りを作る。香りを捉える。香りをとどめるにはどうしたら・・・・。そして、彼はそのために、・・・・。
予告を何度も見、さまざまな場面が物凄く印象に残る。頭に香水らしきものをかける、冒頭のハンカチを風に乗せて放つシーン、ダスティン・ホフマンの怪しげな雰囲気、アラン・リックマンの苦悩の表情・・・。どれも印象的で、強く頭に残っていたのだが、それがつながったときのパズルを完成させたような快感が一つ。
サスペンス要素もたっぷり含まれているので、言及できないが、犯人ははなっから分かっている。そしてその理由も。しかし、このサスペンスはそこから。そして、その迫力たるや・・・唖然と出も言いましょうか、あきれ果てたとでも申しましょうか、なんとも表現の難しい見せ場。
何もいえない、いえない。でも決して壮大な歴史絵巻、とか、格調高い歴史物語・・などと風流な期待を持っていってはいけない。あくまでも描いているのは猟奇殺人。いくらその目的が崇高なものだと言っても、それは本人だけのもの。彼は無だったかもしれないが、許されない。
ヒロインが美しすぎ。美を追うジャン=バチストの目がすさまじい。音楽は最高。画面なくして、音楽だけ聞いていても素晴らしいかも。
◎◎〇
『パフューム ある人殺しの物語』
監督 トム・ティクヴァ
出演 ベン・ウィショー レイチェル・ハード=ウッド アラン・リックマン ダスティン・ホフマン
予告を観て、とっても楽しみにしていた映画なのですが・・・。はっきり言ってあの終わり方は許せません。処刑されて、みんなから憎まれて終わる終わり方だったら、すっきりして映画館を後にしてきましたが、あれは駄目だと思いません?最後の20分は、違う映画だと思いました。
おっしゃるとおり「罪と罰」の解釈が納得行かなかった。
映画というよりも、本がどうなのかということなので、今度本を読んでみようかなと思いますが、なんかなあ、ですね。
私は原作を読んでから映画を鑑賞しました。
読後も鑑賞後も、何と言うか。。。不気味な異様な感じを受けました。そしてグルヌイユが創作の人物だということを分かっていても、彼が一体何者だったのか。。。と考えてしまいました。
で。。。一番不思議に思っているのは、この小説が世界で1500万部も売れたベストセラーだということです(汗)
確かに他にはない物語展開ですが、奇怪な話ですよね。。。
アンチ・キリスト教の考えみたいなのが、ヨーロッパの人には怖い物みたさのように広がったのかもと思い始めてます。
彼の生き方や、彼にかかわって命を落としていった人やら、最後やら、とっても宗教と深く関係してると思うのですが、その辺の描き方をもっとどろどろにしてもらいたかったかも。でもそうするとキリスト教がよく分からないと、わかりにくくなるでしょうかね。
うーん、こういう映画だったとは。
でも個人的にはハマりました(汗)
あの赤毛のローラ役!・・・美しすぎます。
なんか根本的に考え方に共感できなかったのですわ。
あの、関係した人間があえなく死んでいく扱いとかにも、どうもひっかかって。
まあ解釈次第なんすがね。
この監督の「ラン・ローラ・ラン」つう映画見ましたか?
あれはなかなかの佳作でしたが。
うん、でも、一言で言ってしまうと猟奇殺人ですものね。
まぁそれはそうゆう風に切って捨ててしまっていいと思います。
過剰な期待。
汚いパリの雰囲気はとっても堪能したのですが、あの映像で思いっきりひいてしまいました。
印象深い作品ではありました。
個人的にはものすごい汚いパリの市場の様子とか、興味深々。
彼の類まれな才能が物語と悲劇をもたらした・・というのは、よーくわかったのですが、それを理由にしても、殺人はまずいやろ!・・・でしたかね。
ベン・ウィショーはええです。