世の中的には、いろんなことがあった(と、早く過去形になって欲しい事も多いですが)2020年が暮れようとしています。そんな世相を笑い飛ばそうと、ワタシ的にはすっかり恒例となっている「笑い納め」をお届けします。ネタ元は昨年に引き続き「ご笑納ください」(高田文夫 新潮文庫)です。
ご紹介できなかった中から、笑えるネタを選んでお届けします。(★と★の間が、本書からの引用です)文末に、2016年以降の「笑い納め」へのリンクを貼っています。
★「待ってました! ちょっぴり!」(林家木久蔵)★
ご存知林家木久扇の息子さんです。親父さんの血をひいて、天然ぶりを存分に発揮しているようです。彼が真打ち昇進の時、掛けられたのがこれ。普通は「たっぷり!」のはずが「ちょっぴり」というのは、掛けた方にザブトン1枚。トリで上がった時、「しっかり!」という声を掛けられたこともあるというから、まさにホンモノ。
★「お札」(林家木久扇)★
お父さんも負けていません。ご存知こちらの方。
お世話になったお医者さんに感謝の気持ちをいくらか包もうと封筒に書いたのが「お札 林家木久蔵」。中身は「お札」ですけど、書くなら「お礼」でしょ。
★「しかし俺っておもしれ~な」(ビートたけし)★
弟子のアル北郷が「たけし金言集」(徳間書店)なる本を出した時に、殿が書いた推薦の帯。いかにも才気煥発の殿らしい気の利いた宣伝文句で、ちゃっかり自己PRもしています。
★「ペンネーム、けざわひがしの子・・・・」(松本明子)★
ラジオ番組でリスナーのラジオネームをこう読んだ。毛沢東をこう読むほどの漢字知らずだった(当時は)とのエピソードです。
日本テレビの「進め!電波少年」では、PLO(パレスチナ解放機構)のアラファト議長に、アポなしで面会、彼女はデュエットを申し込みました。とんでもない企画で、テレビ局が用意した曲は、「てんとう虫」のサンバ」。「アラファトと、私が夢の国~」というわけですが・・・
★「サイン色紙を頼まれると、”ガッツ「右」松”となんの疑いもなく書いていた」(ガッツ石松)★
昨年もエピソードを紹介したガッツさんですが、まだまだネタがありました。「土木作業員ってしごとあるでしょ。いいなぁ。土曜と木曜しか働かないんでしょ」
「お休みの日、オフの日はなにをしていますか?」「ん~、オフの日はあまり仕事してないねぇ」
★「この店の田楽は、圓楽よりうまい」(立川談志)★
おでん屋に入った談志が壁を見ると、圓楽(先代)の色紙が貼ってある。すかさず、店主に色紙をを持ってこさせて書いたのがこの文句。圓楽と談志は盟友だったようで、今でも、この店には2枚の色紙が並べて飾ってあるぞうな。
★「打つと見せかけてヒッティングだ」(長嶋茂雄)★
いろいろ名言というか迷言の多い人です。
初めて監督になった日、記者から「やっぱり興奮しますか?」と訊かれ、「ええ、まぁ、毎日が巨人戦ですから」
「私は若き日、ホームランバッターというバッテラを貼られましたから」(貼るのは「レッテル」)
息子の一茂も負けてはいません。セーターを着た女性記者を見て「君は南国育ちか。僕は温室育ちだから」
★「え~と、高校時代」(春風亭昇太の弟子)★
昇太の弟子たちが話している。
「師匠もお城とか好きだよな。お前はなに時代が好きなの」「おれは戦国時代」「おれは江戸時代」「おい新入り、お前はなに時代が好きなの」への答えがこれ。よっぽど、いい思いをしたんでしょうね。
今年も1年間ご愛読ありがとうございました。皆様方にはどうか良いお年をお迎えください。
過去分へのリンクは、<2016年>、<2017年>、<20188年>、<2019年>です。合わせてご覧いただければ幸いです。
なお、新年のご挨拶(1月1日アップ予定)に引き続き、通常の記事は、1月8日(金)からアップの予定です。引き続きご愛読ください。