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第351回 笑い納め2019年

2019-12-27 | エッセイ

 今年も、世の中では腹立たしいこと、いやなこと、痛ましいことなど様々ありました。そんな世相を笑い飛ばそうと、私的にはすっかり恒例となっている「笑い納め」をお届けします。ネタ元は「ご笑納ください」(高田文夫 新潮文庫)です。
 元々は放送作家にして、現在は、「ラジオビバリー昼ズ」(ニッポン放送)のパーソナリティとしても活躍している高田文夫に親しんできました。ご存知、この方です。


 根っからの江戸っ子で、歯切れのよい絶妙で軽妙なトークも楽しいですが、書き物の方も大いに楽しめるものばかり。本人がかかわってきた芸能界の裏話、エピソード、笑い話、苦労話が満載で、こちらもずっと愛読しています。

 「ご笑納ください」が出て、さっそく手に取りました。「私だけが知っている」シリーズの3冊目です。1冊目と2冊目のネタに、新ネタを書き足した(ちょっとイージーかなという気もする)一冊ですが、それでも買うのがファン、との心意気で読了しました。とびきりの笑えるネタを選んでご紹介します。(★と★の間が、本書からの引用です)

★銀座でも、五本の指が入るいい女★
 一番笑ったのが、このネタ。なんでも高田の呑み友だちの発言だというんですが・・・
 それを言うなら、「五本の指「に」」だろうが、「五本の指「が」入る」って、どんな女だよっと、当然のツッコミが入ってました。

★あそこが立っているのが、うちの主人です★
★ベッドインは何時なの?★
★すいません、CIAはどこですか?★
 いずれも、バラエティ系の演劇などで活躍している三宅裕司の夫人の「迷言」です。
 最初の迷言は、夫妻で出かけた立食パーティーで、「旦那さん(裕司氏)はどこにいるの?」と訊かれて、奥の方にいる夫を指差しながら言ったもの。それにしても・・・
 次は、家族旅行で行ったホテルのフロントでの発言。「お客様のお好きな時間でよろしいかと」という答えが返って来たというんですが、余計ながら、正しくは、「チェックイン」
 最後の発言は、知人が入院した病院に駆けつけた時のもの。ICU(集中治療室)のつもりで訊いたら、「さあ、アメリカじゃないですか」との答えが返って来たとか、来ないとか。

 プロボクサーのガッツ石松も、天然ぶりでは負けていません。
★「クイズタイムショック」に出て、「太陽はどこから出るでしょう?」にすかさず「右!」★
 それは、あなたの部屋の場合でしょ、とツッコミが入ってました。
★「亀を英語でなんと言う?」「すっぽん」★
★「私はねぇ~、ボクシングに出会ってから、人生観が380度変わったんです」★
★「エジプトの首都は?」「ピラミッド」★
★「急ぎの時は、電車の先頭に乗る」★
 ボクシングをやめてからは、バラエティー系で活躍してましたが、さすが、素質十分でしたね。

★「バカもホリデー、ホリデーに言え」★
★「仏の顔もスリータイムズ」★
★「薮からスティックなこと言うなよ」★
★「堪忍バッグの緒も切れるよ」★
 そういえば「みんなでトゥギャザーしようぜ」なんてのも使ってましたね。怪しげな英語をチャンポンして、一世を風靡したルー・大柴のギャグです。今頃、どうしてるんでしょう。最近、見かけませんが。

 関西の漫才コンビ「コメディーNO.1(ナンバーワン)の坂田利夫は、実生活でもボケ役を地でいくエピソードが多く、「アホの坂田」がいつのほどにか通り名になっています。
 妹の結婚式に出席して、マイクの前に立った坂田師匠、
★「ふしだらな妹ですが、今後ともよろしくお願い致します」★
 「ふしだら」はマズいっしょ。それを言うなら「ふつつか」でしょ。「アホの坂田」の面目躍如。

 ツービートのもう片方「ビートきよし」もなにかとエピソードが多い。少し長めの引用で、
★ツービートで売れる前、浅草時代のビートきよし。上々のストリッパーをつかまえ。ヒモになった。このお姐さんが実はおかまで、元は自衛隊の特殊部隊にいたという筋肉モリモリ。このおかまのお姐さんに初めて買ってもらった外車が「カマロ」。話ができすぎ。その後、浮気がバレたきよし、浅草中をひきずり回された★

 いかがでしたか?笑い納めていただけましでしょうか?

 今年も1年間ご愛読ありがとうございました。皆様方にはどうか良いお年をお迎えください。


 なお、新年のご挨拶(1月1日アップ予定)に引き続き、通常の記事は、1月10日(金)からアップの予定です。引き続きご愛読ください。

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