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第249回 2017年を笑い納める

2017-12-29 | エッセイ

 2017年も暮れようとしています。私の身の回りは、特段変わったこともなく、リタイヤ生活を、大過なく送ることができました。

 お店のほうでは、句会、連句の会、開拓団など、恒例のイベントが順調に続いています。また、「ゆかた祭り」など折々のイベントも盛り上がりました。

 でも、なんといっても、今年のトピックナンバー・ワンは、「アカザ」です。マスターを中心に、関係者を巻き込んで、種からの育成、館山での栽培、栃木遠征、杖作り、アクセサリー作りと、「アカザ」に明け、「アカザ」に暮れた1年でした。

 忘年会も、初めて使う会場でしたが、皆様のご協力とオーナー様のご配慮で、なごやかな会になって、よかったです。

 目を世の中や、政治の世界に転じれば、腹立たしいことだらけ。せめて、今年も、最後は笑い納めていただこうということで、掲示板でお知らせの通り、ロシアのジョークをお届けすることにしました。

 ネタ元は、「ロシアン・ジョーク」(酒井陸三 学研新書)です。旧ソ連を含むロシアの政治、社会、文化、風俗などを、ジョークを織り交ぜながら描いたものです。肩肘はらず、気楽にお楽しみください。

 まずは、なんといっても、お約束ですので、政治もの、体制ものですね。ジョークという形での批判精神の旺盛さ、クールさが笑いを誘います。

  ある日、資本主義者と社会主義者と共産主義者が待ち合わせをした。
  当日、資本主義者と共産主義者が待ち合わせ場所で待っていると、遅れて来た社会主義者が謝
  りながら言う。
  「すみません。ソーセージを買おうと思ったら、すごい列だったもので」
  すると、資本主義者が訊いた。
  「えっ、列ってなんですか?」
  共産主義者も訊く。
  「えっ、ソーセージってなんですか?」

 もうひとつ、政治ものを。
  ”資本主義に追いつけ”と党大会でフルシチョフが党員にハッパをかけた。控え室で、党幹部
   が、彼に質問する。
  「フルシチョフ同士、あなたは先ほど、資本主義は悪だとおっしゃいましたね」「ああ」
  「資本主義はデタラメで、非生産的だともおっしゃいましたね」「ああ、言った」
  「じゃあ、なんで、そんなものに追いつかなきゃならんのです?」「・・・・・・・」

 政治と一体の経済政策にも、批判の矢は及びます。
  水不足で食糧難に陥った時、エリツィンが閣僚に怒鳴った。
  「なぜ、我が国には、こうも旱魃(かんばつ)が多いんだ!」
  「はあ、全国民が水ばかり飲んでますので・・・」

 市民の日常の暮らしをネタにしたジョークも、自虐的なものが多く、笑えます。
  モスクワの日本食レストランに来た客が、ひと通り料理を注文して、ウェトレスに「ああ、そ
  れから、あんたのやさしい言葉も頼むよ、なあ、ネエちゃん」
  さて、料理が運ばれて来たが、やさしい言葉がない。「やさしい言葉はどうしたの?」
  すると、ウェイトレスが、客の耳元で、やさしくささやいた。
  「その肉、食べない方がいいわよ。腐ってるから」

 ウォッカとか、シベリアも格好のネタのようです。合わせワザのジョークをひとつ。
  「シベリアでは、400キロは距離ではない。マイナス40度は寒さではない。プラス40度
   は熱さではない。ウォッカ4本は酒ではない」
   (てっきり、ウォッカ40本と来るかと思いましたけど、ちょっと肩すかし)

 最後に、「性事」ネタを2本サービスします。
  その1
  「ソ連ではなんでも<計画経済>ですが、人口の増減も計画しているのでしょうか?」
  「いいえ」
  「それはなぜですか?」
  「生産手段が、あくまで<私有の器官>にゆだねられてるからです」

  その2
  「最近、仕事が忙しくて、性的能力が落ちてねぇ」とゴルバチョフが、側近のシュワルナゼに
   ぼやく。
  「それには、牡蠣(かき)が効くそうですよ」と奨めたシュワルナゼが、翌日、効果のほど
   を、ゴルバチョフに訊く。返って来た答えは・・・
  「悪くないねぇ。ただ、12個食べたのに、効いたのは、たった5個だったけど・・」
   (なんだ、ジイさん、随分元気じゃないの)

 いかがでしたか?笑い納めていただけましたでしょうか?

    今年もご愛読ありがとうございました。どうか良いお年をお迎えください。
   次回、新年第1回目は、1月12日(金)にアップの予定です。
            引き続き、ご愛読のほど、よろしくお願い申し上げます。



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