Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

『月あかりコンサート』~人は悲しみの軌道を~  3

2016-05-21 | ギターの栄養



5月21日

起きてからみっちり指慣らしをして早めにホテルを出た


出てすぐ、ちょっと九龍城みたいな雰囲気のビル発見
こういうの好き






長閑~





広々~





高い~






そして早めに到着





太陽の雫ホール駐車場で車の窓を開けて譜面をチェックしていたが
空気が気持ち良くて微睡んでしまい確認にならなかった

譜面チェックを諦め目を瞑ると
あちこちに散らばっている鳥たちが
会話を交わしてることがはっきり感じられる



こういったサウンドスケープを楽しむことは
演奏のための耳のウォーミングアップになる

演奏が上手く行かないときの半分以上は
指が動かないんじゃない
意識が散漫で耳がちゃんと音を聴いてないのだ



耳のウォーミングアップなどと言いながら
気持ち良くて結局は眠ってしまった


でもそれはそれで良し
リラックスしてるってことだし





。。。





会場に入り
リハや準備が進んで行く

















僕は
どうしたら今日の大切なこのコンサートで
自分の全てを音にしてえぐり出せるか
考えてました


それには
生きていて感じるあらゆる想いを全て
音に繋げなくてはならないですね


それは音への感情表現で言うなら

消え入るくらいピアニシモで、とか
愁い、たゆといながら、とか
懺悔の心で祈りを捧げながら、とか
微笑みながら弾みながら優しく包むように、とか
時に不条理に向かって弦が切れるくらい激しく、とか
とかとかとかとか
そういったことになるんでしょうか


曲がもともと持っている風景の上に
瞬間瞬間に奏者が自分の想いの絵の具で綴った色を乗せ
絵を広げて行く

例えば
今君がそこを白く塗るのなら
今僕はここを青を塗るよ
それで空の風景が広がるよね
というような...


そしてあらゆる想いを出すのは
今という瞬間しかチャンスは無く
先伸ばしにしたらもう二度とそのタイミングには出逢えない
というようなことを何度も自分に言い聞かせながら
本番まで過ごしました




そして本番終了



ライブ本番以外の生活の中で
自分の浄化を重ねることは
心が開かれることに通じ
本番で想いが出やすくなります

聴き手に届く音を出せる音楽家は
普段から心を浄化する意識で生きている
と僕は信じて疑わない


そして今回のこの「月あかりコンサート」は
コンサート全体の中、音楽も朗読も
普段の浄化を無くしては出なかったであろう音、言霊が
沢山散りばめられていたように思います

それを発した方々お一人お一人に
その旨お伝えすることは出来ませんでしたが
全ては心に残りました

こういう場に居合わせられたこと
とてもとても幸せでした



タカシさんとの持ち曲に加わってくださったsaxの藤田さんと



今回duoをやらせて頂いたソプラノの藤原さんと


お二人とも本番で特別なスイッチが入っているのを
横で感じながら演奏させて頂きました
こういう時間は伴奏者冥利に尽きます






明日は13時
プロヴァンスの朝(パン屋さん)で映画音楽の独奏ミニライブ
終わったらその足で友人の店、新見カバティーナへ移動でミニライブ(時間未定)
どちらも無料です

今回はリクエスト頂いてるので
カバティーナでは
「カバティーナ」と
「ファイナルファンタジーのテーマ」を弾きます

どっちも難しいからなるべく普段避けてるのですが
ついに今回、逃げられなくなり弾く事になりました^^;

滅多に弾かないのでお時間ある方は是非いらしてくださいませ





岡山での演奏の旅はまだまだ続くのであった
















コメント
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