人生は腹を立てた時間の分だけ損をする
と
運転しながら思った
これは真理だ書き留めておこう
と頭の中で文章を構築し始めると
もう一つ奥の真理が見え隠れし始めたので
この真理はあっという間に煌めきが霞んでしまった
書き残すほどの事でもなかったか…
と更なる真理の接ぎ穂を探しながら瞑想の波間を漂いながら
リハーサルに向かうのである
そのうち瞑想の航海は
辿り着く岸が決して無いことを悟ると同時に
少し開けてあった窓の外から入って来る排気ガスの臭いと
湿った空気が「今」という瞬間を僕に気付かせた
このままエアコンを着けずに走ろう
と考える
文明の利器に頼るほど「今」を感じられ辛くなるのかもしれない
いっそ今年の夏はエアコン無しで過ごしてみようかと考える
そのうちまた一つ 発見する
運転などでギターを持たない時間は
イマジネーションの世界に入って行きづらいから
心がすぐ渇く
なんかかんかときっかけを見つけては
「あっちの世界」へ潜り込もうとする
瞑想はもう少し先へ進む
思考の中で見つけた浅はかな真理より
真理を見つける時空の中に生きる行為こそが
瞑想航海の辿り着く岸辺であるのだな
この世で肉体を生かしながら
もう一つの別次元で精神を生きる
これこそきっとこの世の桃源郷なのだ
と
そこまで考えて心は妙に納得したようだった
こういう気付き(もしくは思い込みとも言うが)は
心を安定させてくれる
人には
何も背負わずただ風に吹かれる時間がある方がいい
それがなかなか得られないなら
忙しい日々の中で僕のギターを聴けばいい
(とか、、珍しく偉そうなことを書いているが…)
僕のギターの全ては
心情風景の中に吹く風の模写だからだ
そしてそれを毎日 一番聴いてるのは
気付けば自分自身であった
イマジネーションの世界で見たものを模写しては自分に聴かせる
太陽エネルギーか引力だけで永遠に動き続ける永久機関のような生物なのだ
自分は
これなら虚勢を張って他人からエネルギーを奪う必要もない
競争も戦いも必要ない
平和な生物
これで自らが蝕まれず健やかなる精神で
好きなギターをまだまだ年を重ねながら弾いて行けそうである
平和な生物は今日はこれのRHである
↓
平和な生物は
こうして今日という日を
自分なりにとても無邪気に過ごしたのだった
そしてまた少し
喜びの貯金を増やしたのだった