Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

解ける、という時間

2014-06-26 | ギターの栄養


1つ前の記事で告知させて頂いた「ママが生きた証」の音楽に
参加させた頂いたことについて
書き残しておきたくて
今こうして書いています

雑記なのでアバウトな文章ですが..




納品されたガットのバラードを
もうかれこれ6時間
ずっとループして部屋で聴いています


自分から産み落とされた作品には
常に2つの価値判断があてがわれます


1つは技術

音程は大丈夫か
リズムは大丈夫か
音質は大丈夫か
表情はちゃんと語れているか
など
細かく細かくチェックする自分が居ます


もう1つは心

自分が奏でたものがこの心というポイントにちゃんと届いた時は
何時間でも自分の作品を聴いていられます

細かい技術の未熟への自己ダメ出し越えて
多分、脳内にβエンドルフィンとか快楽分泌が出てるから
飽きること無く6時間も聴いてられるのでしょうね


音楽担当の江口さんとは普段全く会いませんが
一緒にライブ仕事をしていた10年前くらいに
お互いの生い立ちのようなことまで話しました

彼が抱えた痛みもその頃知り
僕なりに、ですが理解しました


それ以来、彼とそういった話題を交わしたことはありませんが
僕の中には僕なりに理解した彼の痛みが消えること無く残っています

本当は厳密には彼の痛みに投影した自分の痛みなんだと思いますが...


とにかく
お互いの心の奥にある痛みに対して
顔向け出来る音を残せた
ということなんでしょうね

だからさっきから6時間以上ループしっぱなしで
どんどん自分が解けて
涙もろくなってます




言うまでもなく

今、感謝の中に居ます










コメント (2)
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