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Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

Duo LIBRA スプリングツアー 後記 vol:2

2013-04-16 | 参加ユニット『Duo LIBRA』


4月5日

良い天気です

11時
山形に向けて出発

昨夜の秋田cat walkから
だいたい180キロくらいだそうです







昼食は湯沢の稲庭うどん屋さんに立ち寄った
七代 佐藤養助 という店
美味しかったぁ


。。。。。。。。。。。。。


湯沢を出発









1時20分
山形まで100キロ

今日の移動は時間的に余裕だけどずっと杉き囲まれた道なのでマスクを外せない


。。。。。。。。。。。。。


13時30分
山形県に入る

景観がさっきまでと変わってきた


。。。。。。。。。。。。

14時
新庄市
会場まであと66キロ






15時半
眠ってしまってる間にホテル到着

急いで録音セット組み立て
データダウンロードして
パタパタ会場へ出発







。。。。。。。。。。。

今日の会場は
蔵オビハチさん

日本古来の蔵をそのままライヴカフェにした造りは天井が高く剥き出しの梁 漆喰の壁で
音はまろやかに良く響く

響きが豊かだから
気持ち良くて指が勝手に動いてくれます


3人で「1週間くらいここに住みたいねぇ」と笑い合いました

「毎日昼間はここで弾いて、夜はラーメン食べて、えらい太って東京に帰るわけ」とか

ピアノが置いてある蔵の半分は吹き抜けで
もう半分は二階がある



かなり赴き深い空間です


譜面台を忘れて来ちゃったので
こちらでお借りした特性譜面台
本当は看板用の台




蔵の2階が控え室です



食事を出してくださいました








。。。。。。。。。。。。。。
本番突入

そして
一部終わって

やはり小屋の響きが豊かだからゆとりがありながら表情豊かな演奏が引き出されるようで今日は嬉しい


常々思うのですが
プレイヤーが楽器を鳴らすのって
生音はもちろんだけど
音響機材も含めてその会場をどう響かせるか
ってとこまで意識を持つべきだと思う

けど
それはその小屋の造りや音響に携わる人のセンスに関わってくるし
音響を自分でやるのでなければ
音響さんとミュージシャンの間に信頼のおけるコミニュケートが交わされなければならないし

でも
ミュージシャンでも音響さんでも
どちらか片方が
マインドをクローズしていたら
決して良いコミニュケートは交わせないから

良い音場を作り出すのはとてもとても難しい

なんて考えながら
短めの休憩挟んですぐ2部です

……………………

二部も無事終了


今日は蔵オビハチさんの響きに包まれて
終始気持ち良い演奏をさせていただきました

オビハチさん
お客様
ありがとうございました


ホテルに帰ったら
今夜も録音仕事だよ~


クソー
飲みながらやるんだ



。。。。。。。。。。。。。。


4月6日
11時に出発

今日はどこに行くんだっけかな…?

だんだんわからなくなってきたよ



今日の車中のBGMはこれ


。。。。。。。。。
山形道を北上
秋田の南部をかすめながら北東へ折れて盛岡へ向かう













11時40分
小雨


明日は天気が大荒れになるそうで
楽器の積み降ろしが心配

夕べホテルで録音仕事して寝不足なので
ちょっと仮眠しよう


。。。。。。。。。。。。。


長者原というサービスエリアで休憩

今日の移動は時間的に余裕があるみたいで
のんびり昼食をとった

再出発して
今度のBGMはこれ

さっきかけていたアルバムと同じ
LARS DANIELSSONという人のアルバム
曇り空に良く合うヨーロッパジャズ



美しいストリングスの上で歌う悲しげなチェロのメロディとそれにまとわりつくピアノ

花粉が苦しいので
目を瞑って聴いてるうちにあっという間に眠ってしまったようで 15時
気付いたら盛岡の宿泊ホテルに到着していました

ここから近くの会場には16時半入り

眠くて眠くて

。。。。。。。。。。。


16時半過ぎに会場入り






今日のBar Cafe the Sさんのピアノは
震災で水浸しになったベーゼンドルファーが
完全にメンテナンスしてもらい生き返った
素晴らしい響きのピアノです


僕はリブラでの秋田レコーディングした時に
自分が鍵盤を押してまじまじとスタインウエイの響きを体験し
その時 和泉さんから
一つの鍵盤を押しても
複数の倍音が含まれていることを教わり体験しました

倍音は実音が鳴ってしばらくしてから音量が持ち上がってきたりして
倍音の存在は理屈では知っていたけど
実際に自分の耳と心で体験したのは初めてだったので
ピアノの余韻が生み出す倍音のパノラマ世界に感動しました

それからなんとなく
ピアノの倍音を聴きながら演奏するように自分が変化してきています


デュオリブラでの僕の演奏位置は
グランドピアノの蓋が開けられたすぐ近くですから
倍音の変化も良く聴こえる贅沢な演奏位置だと
最近改めてわかってきたんです


無知とは恐ろしいもので 昔の僕は
ギターより大きな音のするグランドピアノと合奏する時には
自分の音がピアノに埋もれてしまわないよう
なるべくピアノから距離をとっていましたし
出来ることなら蓋を閉めて欲しいなどと考えていたんです


今日はベーゼンドルファーは
マスターの愛情がたっぷり注がれたからでしょう
本当に美しい響きです


あと40分くらいで開演ですが
ピアノとギターの響きの会話世界をたっぷり楽しみたいと思います

演奏前から心が温まっています


全ては
愛と
高いクオリティを生み出す技
によって決まるんだな




。。。。。。。。。。。。



無事終了

お客様がかなり入ってくださいましたが
会場の響きが変に吸われることもなく(人が沢山入ると衣類などに音が吸収されてしまい、床壁天井などに音がぶつかり跳ね返って生まれていた残響が少なくなってしまうんです)
そういう良い環境の中
曲中でのピアノとギター出し引きのさじ加減やバランスも繊細なとこまで手が届いて来たように感じられました



終演後にお客様から声をかけていただいたり
お話したりもしました

今夜は録音仕事しなくて良いので
僕も珍しくお店に残ってのんびり過ごさせていただきました

日が変わって
24時過ぎて
お誕生日を迎えられたお客様に
和泉さんがピアノでハッピーバースデーをプレゼント
残っていたお客様も歌ってくださる場面もありました



デュオリブラ

このツアーで想像以上に健やかに成長しているみたいです


盛岡の皆さん
ありがとうございました
何ヵ月かして
新しい曲や
二人のコンビネーションを成長させて
また盛岡に来させていただきます


ご都合がつくようでしたら是非また聴きにいらしてくださいね

。。。。。。。。。。。。


4月7日
ツアー5日目
前半戦最後の日
朝から雨です
搬入時に止むといいなぁ…


12時出発
今日の福島の会場までおおよそ250キロ



低く垂れ込めた雲と
その下には霧が出て遠景の山を半分覆っていた



搬入搬出に雨は辛いけど部屋や車中からボーッ雨をと眺めてるのは好きだな



リブラをやるようになってまだ数ヵ月だけど
あっという間にアルバムを作ってしまい
気が付いたらこんなに沢山の地を連日まわっている

初めて出向く土地を珍しがった気持ちも
もうだいぶ慣れてしまった
けど演奏だけは慣れるということはない

慣れ合いの演奏は音楽とは呼べない
ただ音が鳴っていた
というノイズ現象に過ぎない

要するに
楽器の演奏には
心や気持ちが織り込まれて初めて音楽と呼べるものになる
ということですよね

真の音楽は聴く人の心を潤す力がある

心や気持ちは
目に見えないもの

目に見えないものが
人の心を潤す

人間として贅沢な仕事を僕はさせてもらってる…

。。。。。。。。。。。


13時40分
東北道上り長者原でトイレ休憩

会場まで120キロ

また目を瞑って夢と現の間をうつらうつらしよう (-.-)zzZ



14時10分
仙台宮城

雨が強くなっている
会場まで約70キロ


15時手前
会場まで4キロ
腹ごしらえ




あと1キロ




15年半
会場入り
雨が上がって良かった

AREA559さん
赤い看板






。。。。。。。。。


赤いステージ



楽屋
赤い…




赤いです



個室
赤いです



カウンター&柱
赤いです




こんなのまで赤い…



しかし
こいつだけ
何故赤じゃないのか…
気になる...




真っ赤なAREA559さんはライブハウス的な音がですが
とても良い外音です

ハウスのPAさんが年期の入った職人的な方だと感じました

良いお店です


お店のカウンターをお借りしてマネージャー氏にアーシャを撮ってもらいました

昔から写真撮られるのが苦手


只今17時半
30分後に開演です

たのしみ



。。。。。。。。。。。






20時20分
無事終了

ボンミスが多少あったけど
全体的に良い演奏だったように思います


毎日200~300キロ移動しながらの5連チャンの本番は
なかなか疲労が溜まってゆく


禁煙楽屋から喫煙楽屋を抜けてトイレに行く時
喫煙中の和泉さんが肩をちょっと苦しそうに回していたし
僕も肘下の腱がピリピリしていたりする


疲労しているとステージ上で
フッと意識が飛ぶ時がある

演奏がしっくりこなければ粘り負けしてフッと一瞬集中が途切れたり
演奏が気持ち良いところに行ったら行ったで
フッと一瞬眠ってしまうような空白が襲ってきたり


客席にどんな風に見えているかわからないけど
今日はお互いにステージ上で
沢山の「フッと」があったように思う


だけど
お互いの音をちゃんと聴いてることを音で伝え合うと
また集中が戻ってくる

そんなやり取りが何度かあったように僕は感じた


リブラの演奏のバランス感は
とても充実してきている


それは単純に音量の出し引きの話だけではなく
リスペクトを伴う音の対話が充実してきているのを感じる


連日の本番で溜まった疲労で
集中が途切れそうになった時
相方のプレイが自分をリスペクトしてくれ支えてくれる

セッションではなかなか生まれない
パーマネントなメンバーだから生まれる温かみのある音なのだと思う


デュオリブラは5連チャン終えて
そんな方向に育って来ている気がします


出演させてくださったお店の方々
お世話になりありがとうございました

足を運んでくださったお客様
心よりお礼申し上げます
ありがとうございました


いったん東京に戻り
また明後日からツアー後半戦頑張ります



東北道に乗る前に腹ごしらえ


夜中に帰宅したら録音のやり残しをやらなきゃ…(p_;)



。。。。。。。。。。。。。

4月9日

昨日1日おいて後半戦
今日は僕としては2回目名古屋ドキシーさんです

昨日はいつもの赤坂見附で大地穂さんのライブだったんだけど
LIBRAと頭がなかなか切り替わらなくてちょっと自己嫌悪が残った


今日からまた気を取り直さなきゃ


12時合流
出発

疲れが溜まっているのかなんだか眠くて眠くて…
名古屋までの移動中
仮眠を取って体力を回復しようと思います





と思いきや








新緑にちょっと心が弾んだり
富士山に興奮してるうちに眠気は無くなってしまいました


そこからマネージャー氏が一人でイギリスを旅した時の話を聞きながら
リブラでも内容を充実させてゆき
もっといろんな土地に行きたい
という話に突入

マネージャー氏は
マネージャー氏マネージャー氏と呼んで
移動の運転やらスケジュール管理やら全てまかなってくれていますが
本来は写真やデザイン系のアーティストさんなので
5月末にリリース予定のリブラのファーストアルバムのジャケットデザインも氏がしてくれています

ここまでのツアー中も
行く先々の会場でずいぶん写真撮ってもらいました


小物や切り文字なんかを買って来て作ったオブジェを使って撮影したり
二人の写真とか
ジャケットを作るにあたっての写真素材は
良いものが集まったそうなので
どんな感じになるか少し話を聞いていたら
また楽しみになってきて更に眠気が飛んじゃいました


ある程度は電気の力を借りるとしても
基本は生楽器で生演奏

そしてジャケットデザインも
今時はネットでいくらでも素材を拾ってこれるだろうし
写真の合成技術も進化してるんだろうけど
あくまでアナログな手作り感にこだわる氏と話していると面白いし
なによりホッとします


話に夢中になっていて
新東名に乗りそびれて
由比というところでトイレ休憩


海がエメラルド色






海を激写するマネージャー氏を僕がまた激写

激写する誰かを激写するのが面白くて...
何かに集中している人間は被写体として面白い、、ということでしょうか



そこからすぐに新東名に入りました





新東名は広いし
幾何学的に美しい

旧東名が今は田舎道のように感じます

どちらも好きだけど


15時
掛川サービスエリアで食事休憩



久しぶりの登場
密売人


。。。。。。。。。。



16時半
いつの間にか眠ってしまっていた
気付いたら名古屋到着

会場まではあと8キロ



東山動植物園
1月にドキシーに来た時にここを通ったのを憶えてる





西日の中
まもなく到着




二度目のドキシーさん

前回より良くなったと
楽しんでいただけるように頑張ります

。。。。。。。。。。。。

演奏のチェックというよりお互いの音量と音質のバランスを念入りにチェックをしてリハーサルは終了

(ピアノを弾く落ち武者)

…………………

22時過ぎに無事終了

前回 1月に出させていただいた時は
僕はまだこのDuoを始めたばかりで
和泉さんのピアノとのバランスとかも今よりまだまだ模索していたので
そういう意味では今夜よりはずいぶんおっかなびっくりな気持ちで演奏したような記憶があります

3カ月弱経て
和泉さんのピアノとの間合いやダイナミクスの押し引きも
ずいぶん成長したんだなと
以前出たお店にまた出るとはっきり感じられて良かった

もっと突き詰められる課題がまだまだ思い付くので
更に次回 出演させていただいた折りには
今夜よりもっと成熟度が上がっているだろうと思える

ドキシーさん
ありがとうございました
いらしてくださったお客様
ありがとうございました
またこの地にお邪魔させていただく時には
バリエーションを広げてクオリティを上げて戻ってきますので
是非またお越しいただけたら幸いです



明日の土岐は
ここ名古屋から近いらしいので出発は遅く
少しはゆっくり眠れそうです




~つづく~

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Duo LIBRA スプリングツアー 後記 vol:1

2013-04-15 | 参加ユニット『Duo LIBRA』

Duo LIBRAでずいぶん各地を廻らせていただき
携帯にメモや写真をいっぱい撮り溜めているのですが
日々の用事に追われて後記を書けないでいます

ちょっとずつ書き足しながら載せて行こうと思います

なので、整理し切れない文章になってしまうかもしれませんが
宜しければご覧くださいませ



。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。

4/3

今回は旅先のホテルでちょっとした録音をしなくてはならないスケジュールになってしまい
積み込む荷物はいつものガットギターとアンプとエフェクターに加え
エレキ、フォークギターとマンドリンに録音機材一式を詰め込んだ中型スーツケースが増えてしまった


次に和泉さんをピッアップするところでまたスピーカーとかミキサーとか結構な量を積み込み足して
人が乗るスペース以外は天井まで満載



雨に降られながらの積み込みで予定より遅れての出発となりました



東北道を使い
今日向かうのは仙台
enn 3rdさん



2ヶ月前に仙台行った時はパリンカさんに行ったんだった


今日のennは完全なロック小屋なんだそうだが
マネージャー氏が言うには
ロック小屋なのに何故か音がマイルドで好きなのだそうで
丸い音好きな僕としては楽しみ


音質がまろやかで豊かなリバーブがかかっていたら
僕は言うことないのだ

クラシックギターとかは自然なリバーブ(残響)を得るために教会の大聖堂でレコーディングしたりするみたいだから
このユニットでも大聖堂ツアーしたいなぁ…

まあ無理だろうな…

日本にそんなに大聖堂なんて無いか…

リバーブがかかってるっていう点だけなら
駅前の地下道でストリートパフォーマンスでもいいか…

あ…
それじゃ生ピアノが無いか…

ダメか…



うたた寝してる間に半分来たよ

あと180キロ


。。。。。。


那須高原サービスエリアで少しだけ休憩




東北道で通る度にこの山が綺麗で気になってた


ちょっと前に標識に会津方面と出ていたので
あれはきっと会津磐梯山に違いないと一人決めしていたのだが
全然違いました

安達太良山というそうです


今17時手前で
会場まであと100キロ強

今日はちょっとギリギリな感じ
雨の影響なんだろうな
急ぐのじゃ~

雨が上がって少し雲の切れ間
僕は雲を見てるのが好きだな
本番前の心のウォーミングアップだよ


。。。。。。。。

17時半
目的地まであと40キロ














。。。。。。。。。。

17時45分
東北道を降りる



開場まで1時間しかないから着いたらバタバタだな…


…………………

到着してパタパタとサウンドチェックして
どうやら間に合いました






今日はアップライト

アップライトってこんな風にマイクを立てるんですねぇ





いつも大抵は蓋を開けてグランドピアノだから
演奏での微妙なタイミングを合わせるためのアイコンタクトはしやすいのだけど
アップライトは僕の位置からはピアニストの姿が見えないから
アイコンタクトの度にお互いヒョコッと顔を横に傾ける仕草になるのが今日だけのお愛嬌です

。。。。。。。。。。。。


お客様が温かい感じしたなあ…

無事終了です


今日は持ち歩いている自前の音響機材は使わず
お店のシステムでやりました

アップライトだったのでステージ上での聴こえ方がいつもとちょっと違って
気を抜くとフッとミスったりしたけど
まあなんとか


ピアニストさんは勿論ピアノを持ち歩くことは出来ないから
行く先々のピアノと
その日のうちに仲良くならなければならないから大変だと思う


このユニットは最初
自分の音響機材を持ち込ん
行く先々の会場が変わってもなるべく同じ音環境を作るように几帳面にやっていたのですが
ピアノとギターのバランス感がわかってきたのでここ最近
会場の音響機材を使わしてもらったり
また会場によっては自分達の音響機材の方が良さげなら自前を使ったり

ケースバイケースにしてきてるんです

そんなことはお客様には関係ない話なんだけど…



行く先々の会場や機材の音は毎回違うから
それに慣れるのは時間との戦いです

どんな音場でもいつも力を出し切れるようなスキルが欲しいな

弘法筆を選ばず
…だっけ?

あれ?
弘法も筆の誤り
だったかな?

ん?




まあいいか…







今夜は仙台に泊まって
明日は秋田

半月前にレコーディングで行った時は雪に見舞われたけど
もう溶けてるかな


23時半
ホテルチェックインしてこれから3人でラーメンとか行くらしい


太らないようにしようと心に誓って東京を出てきたのだが…
やはり太るなぁ…ツアーは…



。。。。。。。。。。。


4月4日
9時40分

今日は秋田まで移動


夕べは夜中のラーメンの魅力に勝てず
トンコツ系を食べてしまった…

だいたい僕らを太らせるような処は
こういうオレンジ色とか黄色をしている

今夜は決して食べないことにしよう


昨日何故か和泉さんがくれた酒粕から造られた焼酎




。。。。。。。。。。。



11時に出発
和泉さんが「これかけて」とトゥーツシールマンスがゲストで入ってるジャズのアルバムを出してくれた




プレーヤーの出す色彩の中でトゥーツシールマンスのハーモニカの色が僕は一番好きだ

ハーモニカは持続楽器でギターは減衰楽器だからまるで特性は違うけど
トゥーツのハーモニカのようなギターを弾きたい


トゥーツシールマンスは1曲レコーディングすると1曲分のギャラが100万なんだそうだ
\(◎o◎)/



晴天の東北道に乗って
長者ケ原というとこで昼食



ところで
旅に出て何日も他人と一緒に過ごすうちに
なんとなくその人の癖とかわかってくる

デュオリブラのマネージャー氏はかなり個性的な人だと思う

こないだくらいから
氏がある数字にこだわりを持っていることに気付いた

マネージャー氏のナップザックに5155という謎の数字が自筆で書かれている


そしてツアーを廻るこの楽器車のナンバーも5155

氏がよく履いておられるGパンの折り返した裾の裏地にも5155の数字が書かれている


5155…

謎…


今は敢えて尋ねずに謎は謎のままにして楽しむことにした


12時20分
会場までまだ190キロ

。。。。。。。。


12時40分
岩手県に入る







気仙沼通過












。。。。。。。。。


前回レコーディングで秋田に来た時
横風と雪でこの水沢というところに足止めを食らったのだった






何の山かな…




13時
北上

半月前の大雪とは大違い


13時10分
秋田道に乗る


。。。。。。。。。。。

秋田道に入ると急に風景が変わるなぁ…

雪がまだ残ってる



前回同様
やはり雪景色に興奮する僕は写真撮りまくり

















どんどん雪が増えて
見とれていて気がついたらあっという間に13時半

会場までや88キロ

。。。。。。。。。


凄く目がショボショボすると思っていて気が付いたら道の両側は杉だらけだった






雪景色にももう慣れてしまい
眠くなってきた (ρ.-)

全く人間は身勝手な生き物であるな (-.-)zzZ


今日はなかなか綱渡りの行程で集中しなきゃならないのだ

現地に着いたら会場に入る前にまずホテルチェックインして
東京から持ってきた録音機材をセッティングする

そしたら会場へ

今日は持ち込みの自前PAを使うので
そのセッティングとちょっとしたサウンドチェックだけで
充分なリハーサルは出来ないだろう

そこからピアノの調律が入っている間に僕はホテルに戻り
本番までの間に1曲録音して
ネットで納品してしまおうというのだ

果たして上手く運ぶかどうか…
14時20分
目的地まで30キロ


。。。。。。。。。。。

14時35分
秋田道を降りた


目的地まで5.5キロ


着いたらバタバタです

………………………



15時
ホテルチェックイン

さて組むか…

アコギ録音するから
両側隣 空き部屋にしてもらいました


さあ録るぞ~


写真撮ってる場合じゃないんだけど ...








なんとリハーサル手前に録音終了

納品完了


ものすごい集中でありました
(写真とか撮ってたけど)



本番終わったらまた譜面書かなきゃ…(p_;)

さあ会場へ


。。。。。。。。。。。

















。。。。。。。。。。

結構広いジャズ小屋で
マスターはジャズドラマーなんだそうです

ステージの後ろ壁にはいろんなミュージシャンのサインがビッチリ書かれています



サウンドチェックと少しのリハーサルで調律タイムに入り
僕らは近くのホテルに一度戻って待機

慌ただしかったからお風呂に浸かってみたけど
むしろ更に慌ただしくなっちゃったかなぁ


本番30分前に会場入り

ステージ脇のツイタテの中が楽屋代わり


ここじゃ練習用サイレントギターでも客席に聴こえちゃうから今日はグリップマスターでウォーミングアップしながら精神統一

欲を捨てる
何も望まない
眠くなるくらい
やる気の贅肉を捨てる

。。。。。。。。。。。。。
一部終了


僕的にはプレイが落ち着いていたように思う


分析派の僕は
今夜のプレイが何故落ち着いてるのか原因を究明して
この先の全ての本番に活かしたいんだけど
何故なのかわからない


きっと理由はあるんだろうけど
結局音楽は理屈で語れない領域にあるから
考えてもよくわからない

だからこそ音楽は一生涯飽きない


そんなことを考えながらさて
そろそろ二部です


…………………………

二部終了

やはり落ち着いていた気がするなあ


アンコールで秋田在住のゲストボーカルさんが入ってくださって2曲

最後の最後にリブラで1曲


今日は慌ただしかったのに演奏が終始落ち着いていて不思議な1日だった


上手く行った理由ははっきりはわからないけど
何となく思うのは
やはり自分の中に少しもマイナスを作らないことと
良い演奏をしなければならないというような義務付けをしないことのように思う


良い演奏をしなきゃしなきゃと強く思って
良い演奏になったためしがないように思うよ


目に見えない良い気を
捕まえれば
それだけで勝手にエンジンは回るように思う


終演後
キャットウォークさんがお料理を出してくださいました
残念ですが僕は譜面書きが残ってるので乾杯だけでお先に失礼しました

キャットウォークさん
お世話になりありがとうございました
いらしてくださったお客様
心より感謝申し上げます





~つづく~
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柏、水戸、横浜

2013-03-31 | 参加ユニット『Duo LIBRA』


3月22日(金)
柏 Studio Wuu


3月28日(木)
水戸 Girl Talk


3月29日(金)
横浜 Hey Joe


Duo LIBRA/スプリングツアー
最初の3日間が無事終わりました

いらしてくださったお客様
ありがとうございました


このツアーのベースとなる選曲も身体にだいぶ入りました
この先も一場所一場所丁寧に奏でてゆきますので
お時間がありましたら是非
このツアーのお近くの会場にお立ち寄りください



今お仕事でバタバタしてしまって
いつもみたいに写真付きの長い後記を全然書けなくて...

「後記、楽しみにしてます」と声をかけてくださったお客様
ありがとうございます

またこの先のツアーの面白かったこと
一段落したら載せますのでお楽しみにね










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【Duo LIBRA】 Spring Tour 2013//スケジュール訂正

2013-03-15 | 参加ユニット『Duo LIBRA』


僕のブログ内のスケジュール告知で


4月13日(土)
甲府 Jazz In Alone

告知していたのは
こちらの手違いで

正しくは
4月20日(土)でした



ご迷惑をおかけいたしました



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Duo LIBRA Recording in 秋田

2013-03-14 | 参加ユニット『Duo LIBRA』


3月10日
Duo LIBRAのファーストアルバムのレコーディングのため
秋田県大潟村にある河内スタジオに向かった

春の強い風が吹く中
昼過ぎに東京を出発

渋滞が無いものとして
秋田までは7~8時間はかかるそうだ

東北道で北上し
秋田道に入ってからの天候は雪で荒れているらしい
秋田に入る手前の峠が閉鎖されないか心配だと話題になる


都内の空は黄砂で薄茶色になっていて
300メートル先は霞んでる状態だった

今は汗ばむくらいの異常気温だが
秋田に入れば夜は0℃以下だそうだ
寒暖の差、20℃



…………………

車中でうたた寝をして目覚めると16時半
那須の辺りまで来ていた
ここはまだ良い天気だけど

かなり強い横風

しばらく行くと前方にモウモウと土煙のようなものが道路を横切っていた

臭いもないから野焼きの煙でもないし
なんだったのだろう…


17時過ぎに安達太良というサービスエリアで休憩
既にここで気温は1℃






17時半
福島西




18時
福島南


目を瞑っていた30分の間にすっかり暮れ
山が影絵のように見える
相変わらず横風が強く
ヘッドライトに照らされた視界の中を
風に吹き飛ばされた落葉が転がり抜ける

心細さを刺激される
東北の地に民話が多く生まれる理由がわかるような気がする…


18時半
大衡という所で急に大渋滞

起きたばかりの事故…?
おまけに雪が降り始めた

18時50分
電光掲示板に
「ここでおりよ 横風通行上」の表示


大衡で下道に下ろされ
ここから20キロ先の古川からまた高速に乗れるとのこと

いくら強風とはいえ車が木の葉のように飛ばされるわけじゃなし
強風で折れた木の枝などが高速道路に散乱しているのかもしれない


下道に降りると
高速道路であれだけ連なっていた車が一台も居ない

ますます心細いなぁ…
狐に化かされて山の中に迷い込むかも
と思ってると結局沢山の車と合流

ナビが古いからか
我々の車だけ一時的に違う道をナビされたようでした


19時半
まだ下道
そしてセルフ給油
物凄い強風に信号がグラグラ揺れて
強風に煽られ車のドアがなかなか閉まらない


蕎麦吉野家で食事を摂ってまた出発

車が飛ばされるわけじゃなしと思ったが
かなりの危険な強風だと自覚
ビル風みたいな理由で
大衡と古川の間だけ
何か地形の関係とかあるのだろうか…


20時
古川インターからまた東北道に乗る


目的地までまだ250キロ
東北道を走り出すとまもなく雪は激しくなり
どんどん道路に積もり始めている



20時40分
気仙沼
眼前に雪が吹雪いている

またしても電光掲示板に「ここでおりよ 吹雪通行上」の表示


表示されたばかりだったのか…
前を走る車は気仙沼出口で降りずそのまま東北道を走る
その後に続いて我々も東北道を進む

外気
-1℃の表示

次の平泉前沢にも
吹雪通行上の表示
そこも降りずに前車に続いて通過

秋田道まで148キロの表示が出てくる


やはり電光掲示板の表示が出たばかりなのだろう
通行上をして
出口に誘導する係員がまだ現場に到着していないのだ

下道に降りずに済んだが場所によっては路面はほとんど雪に覆われ出した

雪に慣れていないので
ヘッドライトに照らし出された道が真っ白になっていると緊張する



次の出口
水沢で遂に通行上の係員が準備出来たようで
またここで東北道を降ろされることになった
21時13分




水沢料金所で降りると雪は横殴り状態

下道で北上方面へ

我々の車が路面凍結に足を取られ
舵と違う方にゆっくりスリップするという場面もあった



21時40分
外気
-4℃の表示

下道は時速10キロからせいぜい20キロほどでダラダラしか進まない状態


22時40分

仮眠から覚めるとまだ
水沢周辺

秋田道も閉鎖らしく
今夜中に峠を越え秋田のスタジオにたどり着くことは不可能となったらしく

23時
急遽 水沢駅前のビジネスホテルに泊まることに


就寝前に和泉さんと少しだけレコーディングの打ち合わせをした

..................



明けて11日
夕べ通行止めになった秋田道は開通したとのこと
今朝も雪がチラついている

自分は東京の生まれ育ちだから
不謹慎ではあるが夕べの足止めも含め
雪が珍しくて結局どこか少しはしゃいでる気持ちがあるように思う


9時半 出発
凍結によって車の後部ドアが
外からも中からも開かない、という事件アクシデントも


完全路面凍結
一旦停車して再び走り出す時に少しスリップする


東北道にのるとしっかり除雪されていてホッとする

目的地まで170キロ
外気マイナス2℃



無事
秋田道に乗る
10時
北上西
眼前には幽玄雄猛な奥羽山脈の姿



サービスエリア



巨大な氷柱





雪降ろし



地層のようになっている積雪



樹氷





車内で和泉さんがかけてくれたスティーブ ドブロブスという人の
ソロピアノの美しい音を聴きながら雪景色を眺めていたら涙腺をくすぐられた








目的地まで130キロ


......................



11時
秋田に入るまで66キロ
目的地までは110キロ
スタジオは秋田の中でも結構北の方らしい

雪がまた降ってきた





空が少し暗くなり
雪景色とソロピアノの音から感じていた気分がまるで変わってしまう

晴れていたさっきまでの美しさとは打って変わって
悲しみや絶望の色が強くなる





.........................

11時半
やっと晴れ間が出てくれる
また「陽」の方に気分が転じる











人の心は太陽光に左右されるといっても過言ではないですね



標識に男鹿半島とか八郎潟とか
小学校の時の社会の教科書でしか見たことない地名が出てきて少しワクワクする




12時
八郎潟で秋田道を降りる
目的地まで16キロ



.........


シャーベット状に凍結している川を渡ると
いよいよ大潟村に入ってゆく










遂に河内スタジオに到着
自宅を出てからまさに28時間かかっての到着


ただでも強行スケジュールだったところに大幅な遅れ

バタバタと搬入とセッティングをして
16時手前
音決めが終わり
これからレコーディング開始





そこからはただひたすら弾き続け
譜面を書き続け
録音され続けました

今回のレコーディングは
あまりに過密スケジュールだったため
俯瞰出来るゆとりもなく
ただただ出来得る限りのことをして
気付いたら終わっていた
という感じでした












宿はスタジオから数分の一軒家貸し切りと贅沢








バンテリンで腱鞘炎を抑えながら



演奏風景を激写するマネージャー氏を僕が激写





アルバムのブックレットにはこの激写の中からの数枚がきっと載ることでしょう




実は今回
和泉さんが大変信頼を寄せていた
また和泉さんだけではなく
多くの著名なピアニストさんたちからの厚い信頼を受けておられた調律師さんが
このレコーディングが始まる日に亡くなられたことを聞きました


このアルバムは急遽
その方への追悼アルバムとなりました

鎮魂歌の曲調を呈した僕のオリジナル曲が
急遽選曲にプラスされたり

そして
レコーディングの最後は
和泉さんのソロピアノによる追悼曲が心を込めて丁寧に録音されて
全てのレコーディングが終了しました








そしていよいよ
丸3日 ベッタリお世話になった河内スタジオともお別れです


河内さん
大変お世話になりありがとうございました
ハードなスケジュールで心身共に充電使い果たしたけど
楽しいレコーディングでした

やれることは全部やって今はもう空っぽです



このアルバムの発売は5月末を予定していますが
Duo LIBRAは録音後
今月後半から4月にWEBでも発表済みの全15本の本格顔見せツアーが予定されています
レコーディングでさらに高まった呼吸感で皆様にお楽しみいただけると思っています
是非ご来場お待ちしております
尚、Duo LIBRAデビューアルバムの詳細は今月末をめどにWEB上にて発表いたします




21時過ぎに東京に向けて出発
あとは670キロ
9時間
ぶっ飛ばして帰るのだ



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2月26日(火) 大塚 GRECO

2013-02-27 | 参加ユニット『Duo LIBRA』



大塚 GECOに足を運んでくださったお客様
心より御礼申し上げます







車のサイドミラーを畳まないと通れないくらいの細い路地を入って
住宅街の中に在るGRECOさんは
とても素敵なお店でした

会場に早く着いたので3人で早い夕食に行きました


(misora~men kutta atono touyou no mitubainin no kataware)
(mou katawareha yasaitanmen to gyo~za kutte konbini中)






(kokonimo mitubainin)






ここは楽屋に使わせていただいた2階のホームバーみたいになってる部屋


この部屋にもピアノが在る


ここんちの子になりたいなぁ...





3月中旬からのレコーディングに向けて
ずっと曲を譜面に起こしていたので
今日も新しいレパを加える事が出来ましたが
そっちに時間とられて
曲を体に入れるのは、ちょっとまだ未成熟だったな...
などと反省しながら



でも、懐かしい曲とか、
新しいカバー曲とかをレパに加えたりしたことで
何度も通ってくださるお客様にも
昔からの和泉さんのファンの方にも
喜んでいただけてきてる感じがしてます


このまま、このユニットの新陳代謝が活発なまま
衰えないように進めてゆこうと思います





(nekoryo~sika dayo)


(omaenonakani oreha haitteirunoka...)(orenonakani omaeha haitteirunsa hu..hu..hu..)


そうそう

ユニット名は「マカバ」は牧場牛乳みたいだからやめて
「Duo LIBRA」(デュオ リブラ/リブラだけ全部大文字)に決定しました
和泉さんも僕も天秤座なので

ユニット名が「両天秤」にならなくて本当に良かった...



このあと数曲、譜面に起こして
そしたら3月10日から秋田のスタジオに数日隠ってアルバム制作します

気合い入れて弾いて来ます
楽しみにしていてください










コメント (1)
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Merkabah Tour 後半戦 長~~~い後記    誤字脱字あるかも...

2013-02-05 | 参加ユニット『Duo LIBRA』


2月1日

今日からMerkabah Tour 後半戦

3日前から喉の痛みと鼻水を伴う微熱が出ていたんだけど微熱だから大丈夫だろう
気合いで治してしまおうと考えていたが
今朝になったら38度越え
体中痛くて朝イチで病院へ

綿棒で鼻の奥の粘膜採取
そして結果
見事にインフルエンザA型


「先生、このあとすぐ出かけて4日間演奏ツアーがあるんです。
なんとか熱を下げてください」と頼むと

オヤオヤ大変だねぇ、、みたいな感じで少し笑ってたけど
20分くらい点滴してもらって処方箋貰ってすぐに出発
集合場所に早めに到着

和泉さんとマネージャー氏に移さないように最善のケアをしなきゃ…


マスクを2つ重ねにしてマスクの内側にティッシュを3枚重ねて
あとは彼らにも車内ではマスクをしてもらおう…

息苦しい…



東北道で北へ北へ

そして意外と早く到着



これはとても素敵なお店です



だけど機材セッティングが苦しくて
多分発熱してきてるかな

集中しようと意識をコントロールしても
本能は体を休めさせようと働くから
自分のプレイが良いのか悪いのか判断出来ない



サウンドチェックの後
楽屋でテーブルに突っ伏して少し眠ってしまったみたい

18時51分
誰も楽屋に居ないし
一部も始まってない

僕が眠っている間に
このお店から全ての人が消失してしまったような気がした

今日の開演は何時だったっけ…



眠ったから少し体が楽な気がして体温計すると

('◇';)ゞ



39度1分でステージに立つのは生まれて初めてだな…


このインフルエンザの高熱が
4本の公演を邪魔するために施されたものか
それとも
試練を越えて今までにない評価を得られるのか
選ぶのは僕の心次第だと思った

そして自分の心が正しく働いていれば
神様がほんの少し手を貸してくれるだろう


僕の出番1時間前には39度を越えていたのが
10分前に急に体が楽になり始め
体温計は37度2分に下がっていた


熱はあるとはいえ39度越えと37度2分は体感がまるで違う

頭と体がスッキリして
これならやれる
と思ってステージへ出た
スタジアムのように客席から取り囲まれた広い空間
天井も高い

このお店はトランペットの日野皓正さんとか有名なジャズミュージシャンたちが沢山出演してきた歴史があるそうだ

柱や壁に沢山サインがしてある

いつものようにスカイソーブルーのピアノのルバートのイントロから始まる

この時に僕はいつもピアノの向こうにひょっこり出ている和泉さんの肩から上を見る

実際のテンポは揺らいでいるが和泉さんの中から綿々と感情が繋がって行くもう一つ異次元のテンポが観えてくる

そのテンポに自分をロックオンする
そしたらその後はどんなにテンポの揺らぎがあってもお互いはミディで繋がっているようにリンクし続ける


高熱によって
この最初の作業を仕損じると今夜のライブは辛いものになるだろう

でも本番前に熱は少し下がり
ステージにはリラックスして上がれた

そしてスカイソーブルーのピアノイントロで和泉さんと自分を完全にリンクさせる作業も上手くいった

あとは集中が途切れないようにだけ気をつけて演奏を楽しんだ

そして結果は滅茶苦茶高い評価を得てステージを終了た

終了後もこちらが戸惑うくらいにお客様から絶賛をいただいた


僕は39度1分から
37度台に下がることが 実は起こりそうな気がしてた

うまく説明出来ないし
結果が良かったから
後からならなんとでも言えるだろうけど

けどなぁ
本番前に熱がある程度下がる予感してた


店の常連さんの年配のご婦人から
日野皓正に貴方の話をするから
と言われた

その御婦人は本当に僕らの演奏で心深く感動してくれた様子だったので
話をしたからといって現実の何が変わるわけでもないだろうが
スピリッツの世界っは一つ風景が変わるのだろうなどと思った


僕はジャズじゃないのに何が良かったんです?
と聞くと

相手の音を邪魔しない
さりとて合わせるだけじゃない
自分の場面では綺麗にギターが響いてた
居そうでなかなか居ない
ジャズの有名なプレイヤーも 力があるのにそういうとこが残念なプレイヤーが沢山居る

みたいなこと語っておられた


僕の信じるところと
僕の方法論が ジャンルを越えて届いたことが大変嬉しかった

そして宇都宮へ移動


今回4本は
宿泊は全て宇都宮に連泊
そこから仙台やら福島やらに出向く工程


早くホテルの部屋で横になりたい…


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



2月2日


Tシャツを搾れるくらい汗をかいて起床

インフルエンザだけど人様の前に出るのだから仕方ない
と入浴して
11時出発
宇都宮から仙台へ

和泉氏15分遅刻
顔が寝ていて
ろれつが回らない様子
なのに何故かハイテンション気味


今日はアフタヌーンライブということで
15時半開場
16時開演


車中の会話

和泉氏
今日はまず○○に横付けして牛タンですか?

マネージャー氏
その時間は無いです
終わってからなら大丈夫ですが

和泉氏
夜に肉で精力だけつけてどうするっていう
マネージャー氏が牛タンとセットで可愛い女の子も用意してくれるっていうなら喜んでですが
最近は肉は夜にはよう食わんですわ

マネージャー氏
はぁ…

さかきぃ
今日の店はカリンパでしたっけ?

マネージャー氏
パリンカです…

和泉氏
スペインだかどこだかのサクランボから作ったお酒の名前だそうですよ
サクランボのブランデーです

さかきぃ
美味しそうだな
お店に置いてありますかね?

和泉氏
あるんじゃないですか
飲んだらいいじゃないですか

さかきぃ
終わったら飲んでみようかな

和泉氏
いややはり飲むならライブ前でしょう
さかきぃの治りかけたインフルエンザをカリンパで後追いするかのようにグイッとね

さかきぃ
へへへ…   ?? ?



(全員しばし沈黙)




携帯で宇都宮の市街地の写真を撮る
カシャッという音がすると間髪入れず和泉氏のろれつの回らない甲高い声

さかきぃはインフルエンザはだいぶ良くなってきたのかな?

さかきぃ
僕が写真撮り始めたからでしょ?

(一同ゲラゲラゲラ)

マネージャー氏
昨日も高速乗って最初の方は撮ってましたけどね

さかきぃ
(知らぬ間にチェックされていた…(・_・;))


ということで
タイトな行程の中
マネージャー氏は車をすっ飛ばして一路仙台へ

今日はセッティングして音量のバランス取れたらそのまま本番に突入することになる

インフルエンザは峠を越えたみたいだし
昨日を無事にやれたのだから今日のタイトな行程でもきっと大丈夫


進行方向左手に雪化粧した高い山が見える

とても綺麗だけどあれは何の山だろう…

ナビは東北自動車道を下ってると示してる
そして西那須塩原と表示されてる



那須高原サービスエリア ここから仙台まで180キロ移動は至って順調

後部シートからは今日もまた恒例のイビキ
和泉氏のイビキは至ってオーソドックスな鳴り方をする
片仮名で書けそう


マネージャー氏がコーラのペットボトルの蓋をプシュッと開けて一口だけ飲む
広島からの帰り道とかにもコーラ一口だけ飲んでたな…

和泉氏のイビキが一発
ギーと言ってその後はオーソドックスな鳴り方に戻る


外気が14度です
この時期通例は1度とかですから今日はかなり暖かいです
とマネージャー氏がボソッと言う

前半戦広島からの戻り日も
かつてないくらいスムーズな道路状況だとマネージャー氏

この旅はきっと音楽の神様に守られてるんですよ メルカバーだからね
と心の中で思う


。。。。。。。。。。。。。


12時42分
福島飯坂
仙台まで120キロ

マネージャー氏がまたボソッと語り出す

震災のあった日
このサービスエリアに居たんです
停める手前で時速20キロくらいで走ってたんだけど
目の前の停車してる大型トラックが揺さぶられるように横揺れしてた
地震なのか強風なのかわからない
とにかく経験値を越えたところの天変地異かと思った

さかきぃ
そうですか…



今回は今日の仙台とラストの福島が行程に入ってる

演奏することと311の震災のことが心の中で重なる

演奏は悲しみも包み浄化する
震災の悲しみの中から浄化が沢山生まれただろう
赤ちゃんはゲラゲラ笑い続けてると急に泣き出す
音楽という歓びとかつて311に受けた悲しみは必ず地続きなのだ
だから僕は何かしらささやかな潤いを置いてこれるはず

と考えていたら
ほら!






。。。。。。。。。。。






国見というサービスエリアで昼食


東洋のヤクザ
もしくは密売人



仙台近し
しかし僕はかき揚げ蕎麦

サービスエリアの従業員のおばさんが明るい声で「道中お疲れ様でしたぁ」と
誰にというわけではなく声を出してる

東名サービスエリアではこの光景は無いな…
新鮮


震災と復興支援色が濃くなってきてる



東北道下りでこの地に来たのは初めてだから
はっきりはわからないけど
道中お疲れ様のかけ声も復興活動の一端なのかもしれない


マネージャー氏が言う

国見でこの時期気温が8度ってのは本当におかしいですよ
4月の気温だし下手したら4月でも国見の辺りだけは雪化粧ってこともありますからね

さかきぃー
そうなんだ
越後湯沢に行くのはあれは東北道じゃないですよね?
え?あ
関越道ね
じゃあ東北道で北上するのは僕は初めてだ

和泉氏がすっとんきょうな声で演説風に始める

我々はさかきぃーの初めてに沢山立ち会えて光栄の至りであります
先日の広島に始まり今回のこの東北道っ!
この東北道は昭和42年着工
48兆円の総工費をかけ東北の地にボウフラ…いやインフレをもたらすものとあいなりました

(一同ゲラゲラゲラ)

和泉氏はトチメンボウを愛する明治の美学者迷亭先生である

迷亭先生後部シートでポリポリ何か食べてる様子

こらこら
今昼飯食ったばかりじゃないんかい?!






。。。。。。。。。。。。。。。。。


パリンカ到着




昨日に引き続き今日も素敵な店です





バタバタと搬入とサウンドチェックをしたが
サウンドチェックしてみると
パリンカの音場はとても心地良かった



昨日の西の洞もだけど天井が高いからか音に広がりがある






。。。。。。。。。。。。。。



満席の中カリンパ終了

機材を車に積み込み出発かと思ったら
ワイン飲みながら和泉さんはまたピアノを弾き始めてしまった



店はディナータイムに入って
一曲終わるごとにお客さんが拍手すると
和泉さんはろれつが回らぬ掠れた声で
飲んでますか?みたいなこと言ってまた弾き出す


気分次第のその物腰に
命を削ってもお構い無しの
往年のJAZZの巨人達のような雰囲気がちょっと漂っているようでゾクッとした


お店が出してくれたまかないをいただきながら
和泉さんを眺めながら考えた




曲順とか構成とか決めごとのある本番より
本番が終わった解放の中美味しいワインにほろ酔いで
気分のままに紡ぎ出される音というのは
ある意味本番より凄いな…
今聴いてるお客さんはラッキーかもと思った


ひとしきり弾いた後
カバ丸みたいに
「お腹空いたぁ」
と言いながら席に戻った和泉さんに

時間外労働するくらいだからこの店の響きが好きなんでしょ?
と尋ねると答えが返ってくる

この店のピアノは昭和56年生まれで僕より2歳年上なんだよ
なかなかそのくらいのピアノには出会わない
いい感じに枯れてるんだ

どこのメーカー?

ヤマハだよ
中の部品はずいぶんドイツ製のものに替えてしまってるらしいけど
ほらヤマハのロゴが今のものより大きいでしょう


この中のG7っていうナンバーのもまず見ない

このGがついたピアノを弾くことを自慰行為という
と、だんだんまたアホになってきたので
ウケた振りをして実は軽く受け流す


しかし
自分より年上のピアノと本番終了後にまで会話を交わしていた和泉氏は
やはり素敵なミュージシャンである





ということ宇都宮まで230キロを夜走り

宇都宮に戻ったら餃子を食うのだと宣う和泉氏は後部シートでまた例のスナックか何かをポリポリ食べてる


おいっっっ!
今まかない食ったばかりじゃろ?!
この後宇都宮で餃子食うんじゃないんかい?!

しかも食べてると駄洒落を全く言わない
大変おとなしい子供のようである

黙々と運転しているマネージャー氏がコーラを一口飲む

後部シートのポリポリ大将から
オシッコ
と声がかかる

行きに寄った国見のサービスエリアに寄ることになりそうだ




。。。。。。。。。。。。。



オシッコから戻った和泉さんが
スウェーデンの名ピアニスト
ボボ ステンソンのピアノトリオのアルバムを引っ張り出してきて言う


これ、そこそこの大音量でかけてよ
きっとこのドライブに合うから
しかしメインのトリオもさかきぃとのDuoもだけど
僕はこういう音に憧れてるとこあるんだよ



徹底して力のぬけた気だるい演奏のアルバムを車中で聴きながら
街灯もない東北道上りをひた走る

アバンギャルドな音の世界に目の前の風景が現実離れして見えてくる



映画パリ.テキサス
の夜バージョンみたいな…

ボボステンソンのプレイは力が抜けて気だるいと言っても
ただ力を抜いて
ただだらだら弾いてるわけではない

音符を置く位置のタメや突っ込みや訛りや
複数の○拍×連符の行き来とか
曲のテンポを無視して
曲のテンポより早く感情任せに一塊のフレーズを詰め込んでおいて
曲のテンポが追い付いてくるのを待ってみたり
絶妙なゴーストノートとかを絡めたりと
そういう多彩なテクニックが途切れぬ一本の信念の元に揺るぎなく紡がれてゆく


自分が少しでもこんなプレイに近づきたければ
今よりもっともっとストイックに技術を磨き
瞬間瞬間の自分の心の声に正直になることだと
ボボステンソンの音が諭してくれる


僕はペットボトルの烏龍茶に焼酎を混ぜて飲んでる

マネージャー氏は何を考えているかわからない
ただ黙々と運転してる

かけてよ
と言った和泉さん本人は後部シートで気持ち良さそうにイビキをかいてる


宇都宮まであと90キロ





。。。。。。。。。。。。。。。


ボボの音に誘われトリップしてるうちに無事宇都宮に到着
この頃には 結局餃子熱も冷めコンビニに寄ってホテルへ

鏡を見ると自分の顔が一回り小さくなって目の下にクマが出来てる

よしよし 上等上等
スティーブガットもマイクマイニエリも三國連太郎も
一流は皆 目の下にクマがあるのだ

ボボステンソンの足元には全く及ばないが
今夜のクマだけは一流の仲間入りである


毎日 いろんな土地に出向き
初めて会う人の前で奏でる

ステージに上がったら
もうギミックは通用しない
オーディエンスはプレイヤーの発する全てを感じとっている

だから僕らミュージシャンはステージに上がったらまな板の鯉なのだ
自分の人生をかけて
ただ腹をくくるしかない

腹をくくりながら
毎日演奏を繰り返すうちにつまらぬことが気にならなくなってくる


晴れる日もあれば雨の日もある

ただ心意気だけは全て演奏に反映される

演奏人生
いろんな環境に出くわすけど
奏でることの誇りを失うな
という
天からの声を聞いて
今日という1日を終わろうと思う

あとは適当に酔って寝るだけ…
Zzzz…




。。。。。。。。。。。。。。。。。。



2月3日

今日は宇都宮ESPRIT

お店との連絡ミスのため告知が
19時開場、19時半開演
とされていましたが
実際は
17時半開場、18時開演
ということでした

ご予約頂いていたお客様には大変ご迷惑をおかけいたしました



波乱含みで迎えた宇都宮
インフルエンザはほとんど治ってる感じで昨夜は快適に入眠したのだが
明け方くらいから寝汗が吹き出して何度も寝たり起きたり
最終的に10時半過ぎに起きた時には一昨晩を上回るほど
ティーシャツからシーツまでグッショリだった

なんじゃこれ?
寝る時は快適に寝たのに…
処方された漢方は発汗と一時的発熱も時にあると言われたが…
とブツブツ思いながら入浴
鏡を見ると昨夜あった一流のクマは消えていた

マネージャー氏から入ったメールを確認
今日は集客が大変少ないんだそうだ

一昨日は高熱
昨日は満席
今日は極少そして告知ミス
毎日かなり揺すぶられながら旅を重ねてる


つらつら考えながら支度する

昨日はほんの少し油断したな…
一昨日があれほどの高熱でも乗りきったから
熱も下がって昨日は上手く行くと信じ切ってたが
僕の独奏のブロックに入ってフッと予期せぬ軽い目眩に襲われて
そのあと集中が見事に途切れた
独奏は途切れ途切れの継ぎはぎみたいになってしまった…
解熱しても体力を相当消耗していることを解ってなかったんだな
今日は絶対油断しない


宿泊は宇都宮なため
今日の集合時間は15時


実は後半戦突入直前に
うっかり右手中指の爪に小さな亀裂を入れてしまった

その亀裂にアロンアルファを流し込んで固めて凸凹をヤスリで平らにして演奏している

厚塗りし過ぎると音色が変わってしまう
だからなるべく薄く補強するが強度には欠け一回公演すると駄目になる

付け根の亀裂だから
切り揃えるというわけにはいかない

今日は宿泊から会場が近いから出かける前に補修をしてしまわねば

外は大変良い天気
今日はどんなライブになるだろうか



。。。。。。。。



15時ホテル出発ということで14時50分にロビーに降りるがまだ誰も居ない
ソファーに座って待つうちにお腹が狸の和泉さん登場
続いてマネージャー氏登場
出発

お馴染み東洋の密売人

会場はホテルから2キロとすぐに到着








もう手慣れた感じでセッティング サウンドチェック リハーサル

そして一人ずつ順番にステージ上で独奏の確認兼指慣らし

このお店
実はラブヒゲ立ち上げの最初のツアーで出た事があるお店でした

手違いで連絡が上手くいかなかったんだけど来てみるとスタッフさんは大変礼儀正しく
出演者は有名な人が多い



ナベサダさんとかも出るそうですが
壁のポスター右下...
僕的にはこの方がかなり好きです




18時に一部が開演してしばらくすると

スピーカーから低音ノイズが出てるから見て欲しいと
一部ソロピアノの和泉さんからお呼びがかかり
自前PA持ち込みメンテナンス係を兼ねたギタリストの僕は
メンテナンス要員として一部のステージに上がった

スピーカー辺りから軽低音で
トコトコトコトコトコトコというノイズ聴こえるようだが
耳を近づけてみるとスピーカーではない
試しにパワーアンプをミュートしてみるが
トコトコは消えない

スピーカーの真上のダクト辺りから
共鳴音のように聴こえるようにも感じる

原因不明
解決不可能
お客様には大変申し訳なく
僕らも気になって演り辛いが仕方ない

小さいおじさんが5人くらい
ダクトの中で足踏みしてるのが原因のようですと
報告してステージを降りる


僕の出番の二部

昨日の油断が教訓になってるので念入りにウォーミングアップしてステージへ
自分としては今日はとても集中出来た
モヤモヤを2日連チャンで背負うのは演奏家として大変辛い

逆に和泉さんは
今日のピアノとは悪戦苦闘なさったそうです


自前楽器を持ち歩くわけにいかないピアニストさんは
行く先々のピアノとはじめましての挨拶を交わして
その日のうちに夫婦ほどの近しい関係にまでならなければならないから大変だと思う



いろいろあったけどステージの評価は良かった

常連さんのお一人からは今日は凄く楽しかった
との評価
もうお一人からは
癒された


「集中」は「楽しい+癒しの混合物」を生むのだ


終演後は
せっかく宇都宮に3連泊してるんだから
一度は宇都宮餃子を
と駅前まで繰り出してモチモチのを美味しくいただいた







ホテル戻ってインフルもほぼ完治手前
焼酎も美味しく感じるもんだからつい飲み過ぎて深夜3時
気が付いたら靴穿いたままベッドの端に寝ていた
ちゃんと布団入って眠り直す


明日はラスト
12時出発
160km走っていわきへ


。。。。。。。。。。。。。。。。。。


2月4日
12時チェックアウト
3連泊したホテルを後にいわきへ




4号線を走ると

ほどなく北関東自動車下りに乗る

今朝はもう酷い寝汗はかかなかった
インフル9割治癒

車中業務メールをしてるうちに気付けば常磐自動車道下り




和泉さんとのツアー前半後半かけて
しつこいくらいに毎日ウォーミングアップを繰り返した

指を温めるためだけのウォーミングアップではなく
瞬間瞬間に生まれる自分の中の心の動きと音色が呼応する感度を高める作業
というか…


結果 多分初日の横浜での音より粒子がずっと細かくなっているはず





粒子が細かくなるほど
人の心の隙間から入り込み
奥深くまで染み込んでゆき易くなり
時の流れはゆっくりに感じられてくる


良い旅だった


ラスト福島いわき

良い演奏をしてこようと思う




。。。。。。。。。。。。。。。。




日立北
海岸線沿いを走る


中郷というサービスエリアで休憩
お馴染み東洋の密売人





ここからいわきまで25分
















常磐道を降りて
ここから10キロほど












いわき駅からすぐ
会場に到着
グランドパークホテルの地下
Bar.Queen




搬入セッティング
サウンドチェック
レパ新曲リハ
17時には終了


開演が19時半
僕の出番の二部は20時半過ぎだろうからたっぷり時間がある
またウォーミングアップをしっかりやろう

今日は念入りに指慣らししていた和泉さんは18時手前にいわきの街を散策しに出かけました

僕が楽屋でイヤホンしてウォーミングアップしてると楽屋のドアから頭だけ出して
お茶目な表情で
じゃぁね 行ってきます
また後でね
と出かけた




和泉さんには感謝です
(もちろんマネージャー氏にもですが)

僕の個人名じゃ
こんなに沢山の土地を廻れない
いくら気持ちがあっても場所が無ければ頑張ることさえ出来ない
和泉さんの胸を借りて
僕はこのツアーを廻ってるんです

これを実際の言葉にして伝えても
きっと変な駄洒落とか言って煙に巻かれるんだろうから
ここにこうして書いておきます
そのうちご本人も読まれるでしょうから


さて
ウォーミングアップに没頭するとするか…



。。。。。。。。。。。。。。。。


福島いわき
Bar Queen
無事終了


ナチュラルに
それでいてディープに
そして誠実に
今日という日にしか生まれない一度限りの音を紡ぎ切ってツアー後半戦終了しました

ここまで関わってくださった全ての方達に感謝してます
ありがとうございます

機材ばらしてから美味しい賄いを出していただきました





頂きながら店長さんから震災後の内情などお聞きした
現地の人しか知らないような内容だったので支障も出るだろうから内容は書きませんが
考えさせられました


僕は奏でることしか出来ない人間なので
こうして震災から考えさせられたことをまた音に織り込みながら
自分のフィルターを通したものにしてから
聴いてくれる人に届けたいと思います

そんな形で伝えたり潤したりしてゆけたらと思います





。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。
。。。。。




午前1時半
思ったより早く
東京に戻ってきた



広島から800キロ
一気帰りしちゃったら
今日とかは楽勝じゃないですか?
と僕


広島からを体験したら
いわきとか楽勝ですよ
とマネージャー氏

しかし
海外旅行ならともかく
国内で
前半戦後半戦合わせて
2週間で3000キロの移動って
なかなか無いんじゃないですか?
とマネージャー氏が笑った

本当 充実した長距離の旅だった


ポリポリ大将は後部シートで
ンガァ~ グルグル プピィ~ と気持ち良さそうに眠っておられます

いやポリポリ大将より
ポリポリ大使の方が響きが可愛いな...

和泉宏隆氏の車中のニックネームは
「ポリポリ大使」に決定いたしました


ポリポリ大使
お疲れ様でした

マネージャー氏
お疲れ様でした

僕もお疲れ様でした


そして聴きに来てくださった方
応援してくださった方
興味を持ってブログ見てくださった方も
ありがとう

このDuoは
この後も毎月ライブを重ねて全国を廻ってゆくことになりました

スケジュールが出たらまた告知させていただきます

そして数ヵ月先を目安にアルバムも作ることになりました
心に染みるような綺麗な音にしたいと話してます

次回はとりあえず単発で2月26日
大塚グレコ
また新曲を増やして挑みますので聴きにいらしてください



今回の和泉宏隆シネマアルバムとしてのツアーはここで一旦終了です
この先は正式なDuoユニット「Merkabah」としてツアーを廻ってゆきます

でも美しい映画音楽はずっとやり続けるつもりです
そして童謡や唱歌もこのDuoでレパートリーに入れてゆこうと考えています

オリジナルと人の心に残る名曲とを織り交ぜながら
音楽的人間的にクオリティーの高いものを目指したいと思います



3月後半に3~4本
4月は10~15本考えています

雪の解け始める季節
今回より更に北の東北地方にもお邪魔することになりそうです

もちろん東京圏でも何本もやります

是非、聴きに要らしてください



。。。。。。。。

。。。。。。

。。。


後記の〆に

番外編スナップ



Bar Queenに貼ってありました
これ最高です












これ書いた竹原ピストルさんて
松本人志監督のサヤ侍にも役者として出演なさった方だったんですね

ここ

そしてこれ
1分40秒辺り以降マッチャンが語ってます

本物だったんですね


話しが逸れちゃうかもだけど
まだ観てないけどずっと気になってた「サヤ侍」
主演の野見隆明さん
これも最高




コメント (8)
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Merkabah Tour  つづき

2013-01-28 | 参加ユニット『Duo LIBRA』

和泉宏隆 with 榊原長紀のduoツアー

横浜Hey Joeから始まって二日目以降の記録です



。。。。。。。。。。。。。。。



1/24


全員マネージャーさんの車で名古屋へ移動のため
集合場所の横浜方面に自車で向かった

イヤウイスパーをして 外からのノイズにフィルターをかけて
運転しながら考えに耽ってました


ツアーに持ち出した練習用のサイレントギターは
イヤホンやが繋げられて音質調整も出来るので
わざと硬くて細い音に設定して
その弾き辛い音で
本番ギリギリまでウォーミングアップしてからステージに上がろう

上がったら
負荷から解放された状態で
和泉さんとの音のやり取りだけに埋没しよう

そうすると音に練り込められた互いの魂の意志が自然と聞こえてくるはずだから
純度の高い会話を交わしてゆこう

そうすれば魂そのものが熱を帯びて来て
あとは自然にそれが音に反映される

そしてそういうことを残りの公演全て
やり切ってみたいな …



Merkabah(発音はマカバ、マーカバ、メルカバ、メルカバーなど)
というこのユニット名が持ついろんな意味を
僕はきっとすごく気に入ってるんだと思う

宗教的やスピリチュアルな要素を持った言葉を扱うのは
難しかったり危険な部分もあるんだろうけど
自分が長年演奏してきたことから
どうしても当たり前にそういうものと音楽との結び付きを強く感じるので
とてもシックリ来たのだと思う

このユニット名が決まった途端に目の前の風景がパンッ!と音を立ててガラリと変わったような感覚だった


自分が何をすれば良いか
とか
何のためにそれをするのか
とか
今はそういうことがハッキリ感じられていて
こういう状態を
幸せと呼んでも良いのではないかしら
なんて思ったりもした



運転しながら
ほんの少しだけ
顔が高潮している感じがしてきて

心臓から送り出される温かい血液が
脇の下の中の太い動脈を伝わって末端まで運ばれてゆく感覚がよく感じられ
充分なウォーミングアップをしたかのように指の先まで温まってた


全員合流
そして東名で名古屋へ


新東名ルートを選ぶと急に道が広くなり
空が開けて見える

Sky,So Blueです

そして名古屋入り



。。。。。。。。。。。。。。。。。。

名古屋DOXY
いつものように静かなサウンドチェック

毎回サウンドチェックの度に
小首を傾げるようにして音の中の一番細かい粒子を確認する
和泉さんの佇まいを見ると僕は落ちつく


Bill BoardやBlue Noteを小振りにしたみたいな都会的な美しいお店でした

。。。。。。。。。





名古屋DOXYライブ後...





昨夜の横浜の演奏も悪くなかったけど
今夜の名古屋は(自画自賛ではあるけど)
技術的に高いクオリティが感じられた

音楽は気持ちが大切、なんて普段口にするけど
それはちょっと気を抜くと
未熟な演奏技術に対する言い訳になっていたりもするから
心技一体とは良く言ったものだと改めて思う

やはり星飛馬の大リーグボール養成ギプスのような
負荷をかけたイヤホンウォーミングアップが多いに効果を生み出してくれてるのかも


和泉さんも僕も
相手の発するほんの小さなダイナミクスの変化にも気付けるアンテナを持ってる
だから音が独善的ではない

どんなに高い技術力を持っていても
ここを外した演奏家とは一緒に演りたくないと思う

今夜のクオリティを明日の岐阜で越えられるだろうか…

それを考えると
今夜の出来ばえを喜ぶよりむしろ少し息苦しい…




ホテルに着いて
201マネージャーさん
202和泉さん
203僕

んじゃ
お疲れ様でした
明日また宜しく

夜の街に繰り出すこともなく
あっさり解散するとこがさすが体力に自信のない熟年ミュージシャン

部屋に入ってシャワーして
東京から持参した焼酎を飲みながら
頭の中で明日の構想を練りながら
机の引き出しを開けると…

果たしてやはりそこに在った

和英対照仏教聖典


ホテルに泊まると
ほぼ必ず置いてあるこの本が
僕は大好き


因みに冒頭の第1ページはこんな感じ



恨みは恨みによって果たされず、忍を行じてのみ、よく恨みを解くことを得る。 これ不変の真理なり。

わが愚かさを悲しむ人あり。この人すでに愚者にあらず。自らを知らずして、賢しと称するは愚中の愚なり。

戦場において、数千の敵に勝つよりも、自己に勝つものこそ、最上の戦士なり。

たとい百歳の寿命を得るも、無上の教えに会うことなくば、この教えに会いし人の、一日の生にも及ばず。

人に生まるるは難しく、いま生命あるは有り難く、世に仏あるは難しく、仏の教えを聞くは有り難し。

もろもろの悪をなさず、もろもろの善を行い、おのれの心を浄くす。これ諸仏の教えなり。

子たりとも、父たりとも、縁者たりとも、死に迫られし我を、救うこと能わず。



この最初の1ページのメッセージを受けとるだけで
明日の演奏も清らかなものになると信じられる


明日は岐阜

岐阜で演るのは生まれて初めて

今日を上回る演奏にしたいな…
と思いつつ
眠ることにした


。。。。。。。。。。。。。。。。。。


1/25



集合時間よりだいぶ早めに起きて
ゆっくり半身浴しながらリンパマッサージなんかをして
体内の悪いものを流し出しながら今日の体調を整えながら支度
そして岐阜Island Cafeへ向けて出発



下道でも40キロと近いので
途中でゆっくり食事したり出来る

昨夜のクオリティを越えられるか
というプレッシャーは一旦捨てて
移動のドライブを楽しむことにした

バードウォッチングしてみたくて
最近買った25000円の双眼鏡を持って来ちゃってるんだもんね

というか…
走る車から双眼鏡したら
酔って気持ち悪くなるか…

しかし名古屋の道って
真っ直ぐだなぁ







昼食は街道沿いのラーメン屋に


ラーメンの隣が道路工事業者で
ラーメン看板の黄色と道路工事車両の黄色が折り重なってる真っ黄色に
妙に反応する僕以外の二人(和泉氏とマネージャー氏)

(なんで黄色ってだけでそんなにウケるのか
僕だけちょっとツボから外れて取り残される...)

食べたら和泉さんはほどなくお昼寝


牛になろうが構わず寝る


原チャリのエンジン音のような
パルンパルンいびきをかいて
午後の西日に照らされても寝る


寝る子は育つ
ハイリハイリフレハイリホ~
大きく育てよ丸大ハム




そして15時過ぎには到着



一戸建ての綺麗な珈琲ショップです
岐阜アイランドカフェ


よく寝てよく育った子は よくウォーミングアップする



ピアノに美しいリバーブをかけて…
そしてまたウォーミングアップ

自称、気の小さいスケベなおじさん
なんだそうですが
ピアノの前に座ると絵になる人

それは何故だか僕はわかる

その人の造形が楽器に似合うんじゃなく
上手だから似合うんじゃなく
「これ」しか出来ない不器用者だから
生身の人間だから誰でも逃げたい時もあるだろうけど
楽器以外に生き場所も無い

僕も同じだからわかる


否応無しに全てを楽器と伴に背負って歩いて来た人だけが
神様からご褒美に貰えるものだと僕は思う


外気がそうとう冷え込んでいて会場に来る途中から粉雪がパラパラしてる
本格的に降り出さないといいんだけど


昨夜を越えなきゃ
というプレッシャーはリセットされたみたい

これでいいのだ
昨夜を意識していては
今夜を生き切ることなど出来ないのだ


………………………


会場時間前に楽屋に入って
ずっとイヤホンウォーミングアップをして
体がきつくなるとストレッチをする

ストレッチして固まった筋肉が多少ほぐれて
血液が流れ体に酸素が巡ると
僕はウォーミングアップを一旦休んで瞑想する

体が温かくなっている心地よさを目を瞑って満喫するのだ

人生を上手く生きるコツは
どれだけ沢山の歓びを発見出来るかにかかってる
この後すぐに始まるステージの不安を抱えて脅えるより
ストレッチして体が温まった心地よさに浸る方が同じ時を過ごすにも
何倍も幸せなのだ


そして思い立ったようにまたウォーミングアップ再開


本番前の楽屋で和泉さんと僕は ほとんど喋らない
各々思い思いに精神統一している

どうせ後でステージに上がったら楽器で沢山喋るのだから


僕の出番まであと1時間強


。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。
。。。。。。
。。


岐阜 Island Cafeライブを終えて


ライブというものは
行く先々の会場の持つ雰囲気と
その日いらしてくださったお客様の発する雰囲気と演者との
三つ巴の共同作業で如何様にも姿形を変えるものだと再認識

昨夜のクオリティを越えなければ…
ではなく
今夜は今夜だと思った
その
思ったことすら無意味に思える

今日は今日の場所で
今日集まった人たちで
今日の温度が作られてゆく


昭和29年生まれ
カレッジフォークで育った肝っ玉マスターが
一曲終わるごとに張りのある声で「イエィッ!」と声をかけてくださって
なんだかマスターに乗せられて
調子良く奏でたような日だった

今夜は
昭和29年生まれ
肝っ玉マスターが御家族で営む店


昨夜は
黒服のスタッフさんが働くビルボードやブルーノート的な都会的な店


こういう環境の違いから、ミュージシャンの内部から引き出されるものって全く違うんだなぁ


今夜も演奏のクオリティは良かった
なのに不思議にライトな空気感が漂うステージでした



明日は2回公演
昼の部は開演12時半
ということで夜のうちに神戸に移動

ひたすら神戸にひた走る



寝る子は育つ
育つ子はよく寝る

神戸へ向かう道中
後部シートからはまた
兄貴の豪快なイビキが聞こえてました
(兄貴はピアノ弾いてる時以外は駄洒落言ってるか大抵寝とる)

僕は車中で焼酎ラッパ飲み
グビッ


…………………



...

不覚にも車中で酔いつぶれ
深夜2時
気付いたら神戸

今夜のホテルには…

ガビ~ン
仏教大聖典が無いではないかっ



…そういえばホテル手前で
さっき寄ったコンビニで
ヤーサン風のえらく酔っ払ったオジサンが
ウェ~イ
あ~気持ち悪りぃ~
てやンでぃ

デカイ声で独り言言ってたな…


今宵つくづく思ったのですが
演奏するって行為は
平均的な日常を遥かに越える濃さがある

毎日違う土地に移動しながら真剣に演奏を繰り返すのって
幸せだけど本当にハードだよ...

あと5時間後に起きて
10時間後にステージに立ってるんだな…


濃い演奏時間を繰り返すごとに
神経が興奮状態から戻れなくなってゆく

それをリセットするためにアルコール量が増える
チャーリーパーカーやジョンコルトレーンが早死にしたのは
彼らの音楽活動が濃かったからなんだろうな

太く短く

細く長く


両方の美味しいとこ取りしたいけど
残念ながらどんなに才能ある人間も
その両方を得られないのだ

そういうとこ
もう少し人間は進化出来たらいいのに...


…もうすぐ午前3時
ぼちぼち寝なきゃ
(ρ.-)




。。。。。。。。。。。。。。。。。。。




1/26


集合時間より2時間早く起きて
また半身浴などしていると
けたたましい放送音が鳴って火災報知器が作動したと
一瞬 全裸で街中に逃げ出した自分の図を想像した

湯船を飛び出て慌て体を拭いていると
係員が確認中だから部屋で待機してくださいと再度の放送

万が一本当の火災でホテルを追い出され
濡れたままの髪の毛がテンパ~でくるくるになったままステージに立つのだけは避けたい
とドライヤーをかけながら待機
(まずは服を着ろって話ですが)

で、まぁ、案の定
結局誤作動だった

良かったけど
やっぱり仏教大聖典を常備してないからだよ
なんて思いながら今日の演奏のことを考えた

今日の世良美術館は和泉さんお薦めの会場だけど公演時間が12時半ていうのは
本番までに自分を調整してくのが難しいな…

前倒しに早めから調整しないと整わないうちに開演しちゃうよな…


こういう種類の危機感は サポートの時は全く無かったよな

本番ギリギリ手前までウダウダしていてもステージに上がればスイッチがちゃんと入る

たとえ寝起きでステージに立っても全く大丈夫だった


主役の後ろでしっかり演奏すれば良いだけなサポートか
自分もフロントの位置に立って客席から見られるかの違いなんだろうなあ

やることは同じなのに
やはり見られ慣れてない部分が自分を緊張させるんだろうな


その証拠に和泉さんは本番ギリギリまで寝ていたりするし

で 寝ていたからといって演奏に全く緩慢の欠片もないからなぁ


というような真理にせっかく気付いたのだから
今日は僕も本番ギリギリまで暢気な気持ちで過ごそうかな

朗らかに穏やかにのんびりと


さてぼちぼち出発時間である



………………………



車に乗り込んでも
さっきの火災報知器の話題に誰も触れない

さすが熟年トリオ
(和泉さん、マネージャー氏、僕)
大抵のことには驚かなくなってゆき
最終的にはポックリポックリした老人になるんだろうな

何でもない道なのに
何だか神戸は雰囲気が良い気がして

気のせいかな
と思って少し観察してみたら
街路樹と街路樹の間隔が狭いんだ
要するに街路樹が沢山植えられてるみたい

たまたまこの道だけなのかとも思ったけど
曲がった先の道も街路樹多かった

更に曲がってもまた多かった


市街地はこんな雰囲気なんでしょうね

…………………








会場に到着して搬入セッティングそしてサウンドチェック世良美術館は小ぶりのスペースではあるけど
楽器がとてもよく響いてくれるので気持ち良く弾けそう


もう恒例になってしまったいつもの光景
サウンドチェック

密かに僕を落ちつかせてくれる...


毎日演奏を繰り返してるので曲がかなり体に入ってきているから
音のバランスがとれたらもうリハーサルしなくてもよいくらい

明るい昼の光の中で
良い響きのスペースで
上手く行く予感






。。。。。。。。。。。。。。。。。。


1/26

20:45


岡山辺りの吉備というサービスエリアで夕飯をとる
今夜のうちに広島に移動してしまうのだ

サービスエリアで夕食をとっていると
キングコブラというロゴの入ったジャンパーを着た 白人黒人混合の若者たちと
引率者らしい白人の大人が二人
すごく目立ってるから
物珍しくじろじろ見てたんだけど
決して彼らは目を合わせない

考えてみると
彼らからすると
うちら3人は東洋のヤクザに見えてるのかもね
(和泉さんもマネージャー氏も長髪をうしろで結んでるし鬚あるし、明らかに堅気ではない雰囲気だし)
と笑った

広島まであと140キロ


神戸の演奏はとても良かったらしい
そういう感想をお客様何人からか頂けたから

マネージャー氏からの評価も高かった

本当にちゃんとやれば
ちゃんと評価が得られる 必ず相手に伝わる

そして勝って兜の緒を絞めよ
です

明日生まれて初めて広島 で演奏する


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


1/27


昨夜のうちに広島入りして
宿泊場所が会場に近いので
今日の集合時間はゆっくり
そして広島終わりで今夜も連泊だから
チェックアウトもしなくていい


久しぶりに眠り呆けてやろうと思ったのだが8時過ぎに起きてしまった


演奏の予習をみっちりしてはステージに上がることを毎日繰り返してきて
遂に演奏に対する何の不安もないとこまで漕ぎ着けてきたように思う


ツアーに出る前にそこまで漕ぎ着けとけ
とも思うけど
リハはリハで
実際にオーディエンスに向けて音を放つ本番とはまるで違うものなのだ


本気のステージが何にも勝るリハーサルとも言える
などと考えながらチャプチャプ朝風呂長湯である


打楽器とベースというリズム隊が居ないDuoをやることが多いけど
ただインテンポをキープするだけの演奏なら
リズム隊の不在を埋めよう埋めようと意識したつまらない音にしかならない

1コーラス目より2コーラス目の方が感情表現にも熱が高まってくるわけだから
テンポも早まるのが本来自然な事だと常々思ってる

クラシック音楽にはインテンポがほとんど無い
テンポは曲の感情表現によって常に揺らいでいる
なのでコンダクターが必要になる
(コンダクターの必要性はこのポイントだけでは勿論無いのでしょうが)

だから
リズム隊の居ないDuoは コンダクターの居ないクラシック音楽なのだ

もう少し言い進めるなら Duoの二人それぞれがコンダクターのフィーリングと演奏家のフィーリングの
両方を兼ね備えていて 両方を瞬時に行き来出来なければならない

そしてそれは相手の出す音に対するリスペクトに全神経を注がなければ決して成立しない


高みに向かって猛進する際にメロディを担う方が躓きそうになると瞬時に伴奏側が手を差し出す

その手を差し出されることにかかるほんの僅かな時間が早ければ早いほど
相手から受けているリスペクトの強さとイコールだと言える


このDuoは
躓きとフォローのタイムラグがほとんど無い

ということは
高みに猛進するには
必ず躓きが起こることを最初から知っている者同士なのだと言える


だから相手がアドリブに廻った時
伴奏側は最初からびっちり斜め後ろにフォローを付けて行く

ソリストはフォローを感じながら安心して高みに向かってゆける

こういうやり取りだけで演奏は立体的になり
充分なドラマチック性が生まれる



とか考えながら長湯中



。。。。。。。。。。。。。。。。



1/28


ツアー前半戦
全ての公演を終えて東京へ



ここまで遂に出番が無かったなぁ


少し雪の残った広島を出発
10時間かけて車で東京に戻る



東京まで800キロ




昨夜のカワイ楽器さんでの演奏も悪くなかった
オーディエンスにちゃんと届いたはず

だけど一昨日の神戸の世良美術館の響きがとにかくとても良かったので
それに助けられ
引き出されたクオリティまでには手が届かなかったかもしれない

けど
あっさり勝ち進む日もあるし
苦しんで苦しんでやっと1点差で勝つ日もある

感動や充実は結果から得られる物ではない
生み出そうとする諦めない心の中に宿る

だから演り易い会場
演り辛い会場
どちらであっても
命の讃歌を奏でるにとって関係無いのだ




広島カワイ楽器の社員さんたちは非常に親切にしてくださって
しかも人間がそれぞれ面白くキャラが立っていた

遡って昨夜
皆で公演終了後に名物広島お好み焼き屋で打ち上げに行きました


確か お好み村 という看板が出てる道を入ってゆく

和泉氏とマネージャー氏
この二人は絶対東洋のマフィア




いっそ白黒写真にした方が東洋のマフィアっぽいですかね




そしてどっかのビルの4階に上がるとお好み焼き屋ばかりずらりと並ぶ一番奥に八戒という店がある

他の店はガラガラなのに
八戒だけは満席
壁には有名人の色紙が沢山

ピエール滝にちょっと似てる大将が
「4階にあっても八戒」とプリントしたTシャツを着てる

ここにもまたキャラの立つ人が居た

美味しいのもあるのだろうけど 多分この店の大将の人間力が人を引き寄せるんだろうな
なんて思いながら

僕は今回初広島だと言ったら
お好み焼き作るとこを撮れ撮れと周りに言われて
出来上がってゆくお好み焼きを撮りましたです
(写真見たら絶対今直ぐお好み焼き食べたくなるよ)












































大将のヘラさばきと人間力に感服 でした



カワイ楽器のお一人が
シブがき隊のフッ君にそっくりで
僕は北大路欣也に似てると言われ
(実は言われ慣れてるけど)

それから店の半分の席には
何かの舞台の女性スタッフが前のりで広島に入って前打ち上げをしてるらしく
その中の一人の女性が酔って
自分は貧乳であることをネタにしながら
ヤサグレた感じでカワイ楽器の入社2年目の若い営業マンくんに絡んでいたのを
大変面白く眺めた

私は太宰が好きだが
キミは芸術のために死ねるのか?_
と営業マンに絡んでたよ

舞台畑はスタッフも役者だな と


外に出ると雪




このツアー前半戦
やれるだけのことをやって
音を育て未来の繁栄に繋げる取っ掛かりを残すことが出来たと思うよ


東京戻りで納品をギリギリ待ってもらっていた録音仕事が5曲 待ってる


丸1日くらい楽器を弾かず休みたいけど仕事があることに感謝しなきゃ


昨夜までの事を想い出しながら
只今岡山
東京までまだあと620キロ


もう考えず頭も休めて
のんびり車に揺られながら帰ろう













この一連の記事にコメントしてくださった方
ありがとう





遠くまで聴きに来てくださった方
ありがとうございました




コメント (1)
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Merkabah Tour

2013-01-24 | 参加ユニット『Duo LIBRA』

2013/1/23
横浜 Hey Joe




初日だから緊張するけど
初日だから小さくならずに華を以て奏でたいものだと、だけ
思って臨んで
ミスもしたけど後悔なしです

子供みたいな言い草だけど
一生懸命演奏するっていいなぁ
もちろん相手の音をリスペクトし合いながらが必須条件だけど

あと、やっぱり音楽は心がストレートに現れる
気持ちが入ると
音はどんどん立体的になってくから面白い


明日から本当に地方に行きっぱなしです

今の不景気な世の中で
小規模だけどツアーに出掛けられるのは本当に幸せ

初めて会う人達の前で
自分の思い切りのピュアを奏でて来たいと思います


僕は携帯からブログを更新するやりかたを知らないので
感じたもの等いろいろ写真に撮って来て
帰ったら旅の思い出に
この後に足して載せたいと思います


今日、いらしてくださったお客様
初日に華を添えていただきありがとうございました
心より御礼申し上げます




そういえば今日から
このduoのユニット名が「Merkabah」に決まったんだった

意味は、『神の戦車』、『天の車』、あるいは『聖なる神の玉座』など
複数あるみたいですが
「神との直接的な接触を計るために
霊性や魂の純粋状態を要求される非常に危険な『行』」
というような解釈が僕は一番好き

このユニット名に決って
このユニットでの自分の音のスタンスがはっきり決まりました

ポピュラーとかフージョンとか呼ばれる音楽の形を借りながら
スピリチュアルミュージックをやっているのだと
自分の中では方向がハッキリ観えたみたいです



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Merkabah

2013-01-22 | 参加ユニット『Duo LIBRA』


昨日のこと

明日からのツアーに向けて
ピアニスト和泉宏隆さんちにリハに伺った

約束の時間より、大分早く着いてしまったので
お宅に一番近いコインパに停めて昼寝でもしようかと
シートを倒し気味にしてボーッと前方を眺めると...











小さな白い人間が車のリアウインドにへばり付いていた


写真の荒い画像では解らないのですが
この小さな人間の顔がやけにリアルで気持悪いの

どーしても気になって昼寝出来ない...

じーっと見てると
万歳した腕が
微妙に左右に動いてるような気がするんです--;

しかも笑ってるみたいに見える...






そんな不気味なものを見た後にお宅にお邪魔してリハ開始


僕等、体力の無い年代なので
ちょっと演ってはすぐ休憩




もう1曲やったら
すぐに濃い~日本茶とか飲んじゃう

「濃くて苦みがあって甘くて美味しい」と僕
「底の見えない緑ヶ沼っつって、こんなに濃く入れるのも無粋なんだけどねぇ」
と和泉さん





で休憩時間には
さっきコインパで不気味なものを見たからか...
今日は部屋の中で美しいものだけを撮ってみたくなる




どうですか...?
ピアノって美しくない?




その美しい「ピアノ」という名のオブジェの傍らに
音符という名の可愛らしい図柄が踊る絵を置き
僕自身はギターという存在を奏でるごとの
オブジェになろうとするわけです





こういうRH

そしてこういうフィーリングにさせてくれるのがこの部屋


























さて、明日から

Merkabahが始るな...






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with 和泉宏隆さんと

2013-01-02 | 参加ユニット『Duo LIBRA』




1月23日(水)
横浜 Hey Joe

開場18:30 開演19:30  前売3,500円、当日4,000円
045-313-3631 (17:00~23:00)
和泉宏隆 (p) 榊原長紀 (g)







1月24日(木)
名古屋 Doxy

開場18:30 開演19:30  前売3,200円、当日3,500円
052-242-1227
和泉宏隆 (p) 榊原長紀 (g)







1月25日(金)
岐阜 Island Cafe


058-213-7505
和泉宏隆 (p) 榊原長紀 (g)







1月26日(土)
神戸 世良美術館


12:30開演(12:00開場)
15:30開演(15:00開場)
入れ替え制・2回公演
各回前売3000円
通し券5500円

和泉宏隆 (p) 榊原長紀 (g)







1月27日(日)
広島 KAWAI MUSIC HALL


082-243-9291
和泉宏隆 (p) 榊原長紀 (g)








2月1日(金)
館林 L'AUTRE MAISON 西ノ洞

19:00 -
0276-75-1560
和泉宏隆 (p) 榊原長紀 (g)



。。。




2月2日(土)
仙台 パリンカ


022-213-7654
和泉宏隆 (p) 榊原長紀 (g)








2月3日(日)
宇都宮 レストラン&ミュージックエスプリ


028-637-9191
和泉宏隆 (p) 榊原長紀 (g)







2月4日(月)
いわき Bar Queen

開場18:30 開演19:30  
0246-21-4128
和泉宏隆 (p) 榊原長紀 (g)








shasinn iinoga nakattakara bokuha e desu

a...
kanaida tottemoratta kore ga attayo


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カフェ クレール

2012-12-31 | 参加ユニット『Duo LIBRA』





今年最後のライブは
カフェ クレールさんでの
和泉宏隆さんのピアノとのデュオが弾き納めになりました

雨の中、聴きに来てくださったお客様
ありがとうございました

ライブを重ねるごとに呼吸が合ってゆくのを感じています


このデュオで
来年は1月2月で10本のツアーが決まりました

これでまた
音が濃密に育ってゆくと思います

とても楽しみ


詳しくはまた後日、追記しますが
とりあえず

1/23 横浜
1/24 名古屋
1/25 岐阜
1/26 神戸
1/27 広島
2/1 群馬
2/2 仙台
2/3 宇都宮
2/4 岩城
2/26 大塚


昨今はあまり地方に行くことも少なくなってたもので
この機会にお近くの方は是非是非
お越し下さいませ









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2012/12/8 ~和泉宏隆 映画音楽・CD発売記念ライブ~

2012-11-05 | 参加ユニット『Duo LIBRA』

 

和泉宏隆 映画音楽・CD発売記念ライブ
@ 
六本木Soft Wind




和泉宏隆(p) 
ゲスト:榊原長紀(g)


  


昨年より発売が待たれていた映画音楽のピアノソロCDの発売記念ライブに
ゲストで参加させていただきます


音と音の行間を読むように

掴もうとした途端泡と消える夢を
掌から零さぬように

そんなふうに奏でられたら...
と思います

(2012/09/28のHOT HOUSE JAZZ LIVEからのduo動画です)



OPEN 18:00~

①19:00~20:00
②20:30~21:30

60分×2ステージ・入れ替えなし

MC/3500円+ご飲食代










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Hirotaka Izumi Solo & Duo Night with Naganori Sakakibara

2012-09-29 | 参加ユニット『Duo LIBRA』



Hirotaka Izumi Solo & Duo Night with Naganori Sakakibara
2012/11/3
@
六本木Soft Wind

出演
和泉宏隆 (p) 
榊原長紀(g) 


開場18:00 開演19:00  

前売3,500円、当日4,000円

お問い合わせ
03-6808-7337








と...
告知などしつつ

ライブ後記なども書いてしまうのであります




最近、なんだか物好きにも僕を誘ってくださる和泉さんと
夕べ
高田馬場の[Hot House]という店に出てきました


世界一狭いJAZZ HOUSE
だそうで(ニューヨークタイムズにも紹介されたんだそうだ)
初めて出演する僕に事前に入っていた前情報のいくつかはこんな感じ


☆Steinwayのアップライトが置いてある
☆4畳半で演奏してるような感じ
☆名物女将が里芋の煮っころがしなどをたんまり振る舞ってくれる
☆開演が21:40くらい。終電無くなるまでがステージの1部で、終電無くなってから朝までが2部


そしてそれらの前情報はほぼ正確な情報でした



★Steinwayのアップライトが置いてあった
(調律は44.2。しかも常連さんのお客さんが調律してらした^^)
★確かに4畳半で演奏してるような感じでした
(お客さんが近すぎて緊張するかと思ったけど
終いには自分の部屋で勝手に演奏してるような精神状態で全く緊張のキの字も無かった)
★名物女将が里芋の煮っころがし、、、、どころではなく
卵焼き、キュウリとタマネギのマリネ、焼きそば、チャーハン、こんにゃくの煮付け、
などなどなどなど
などをたんまり振る舞ってくれた
(ミュージックチャージと飲み物だけが有料でこれらの食べ物はタダ
でも最後に投げ銭のハットが廻って来るみたい)
★開演が21:40くらい。終電無くなるまでがステージの1部で、終電無くなってから朝までが2部
(演奏ではなく酒の席が2st目、ということ)
(僕は24時過ぎに帰ってきましたが...)


人間味溢れるとても面白い店でした


人間ていう生き物は、なんて面白い生き物なんだろう
と感じさせてもらった1日でした





小さな雑居ビルの入り口の壁に黒いガムテ-プで止めてありました
「HHスペシャル」ってのは「Hot Houseスペシャル」ってことでしょ?^^

スペシャルだったんだ^^

Hot Houseさんどうもありがとうございます






B1に降りて




この扉を開けると



こんな感じ


こんな感じ
(このお方のロマンスグレーに僕は憧れの心を抱いております)


こんな感じ
(僕は子供の頃から写真が恥ずかしいから後ろ向き)






そして2部の後半にはフルートの坂上領くんが参加してくださいました

彼は本当に穏やかな人

音楽って
奏でる人の、人と也が全部観えてしまう

領くんのフルートは穏やかな彼の性質がたっぷり反映されてる



そして、話はさかのぼり
今回のHot Houseさん用のリハに和泉さんちに行った日のスナップ




和泉さんちは都心の一等地にある

そして隣は国民的な有名人の家だそうだ
(ここではちょっと名前は言えないけど...缶コーヒーのboss...的な...時間が止まれ...的な)



大通りから左に入って上り坂を上りきる少し手前のコインパに停めて
「もう着きます」と電話して
譜面を入れたバッグとギターを肩に担いで
小型アンプとエフェクターボードを台車に乗せて坂道を上り切って
少し息を切らしながら4叉路の一番左の道に入ると和泉さんの家がすぐ見える




和泉さんちの入り口あたりの塀のところに
落武者の地縛霊が立っているのかと思ったら
ご本人がなんとお出迎え



そしてしばらくお会いしなかった間に
和泉さんの部屋は本当のゴミ屋敷と化していたのですが
僕はそういうところがホッとする


どんな理由があるか知らないけど僕らはお互いに
音楽をもぎ取られたら生きてゆけない人種

もし楽器をもぎ取られてしまったら
何の力も無いただの社会不適合者同士


音楽をすること以外には無頓着な和泉さんの部屋が
汚くなっていることにご機嫌になった僕は
恐る恐るこんなことを彼に話しかける

「僕のテクニックはそんなに無いから
僕は和泉さんと組むには絶対に役不足なはずなんです
なのに何故僕が誘われるか、っていうと
お互いに社会不適合者の臭いをプンプンさせてるからですよね?」
てなことを言う


和泉さんはニヤニヤ笑いながら
「口数の少ない純朴な音の良さがある」なんて言ってくださる



T-SQUAREという日本のヒットしたインストバンドの頂点に所属していた和泉さんと
僕が一緒に演る必然は
「社会不適合者として命の共有」以外に無い



元々僕は音楽をビジネスにしてはいけないと思っている
(自分が生業にしてるくせにね)


T-SQUAREを脱退した和泉さんと僕の
今生での関わりは
完璧に社会不適合者同士の旅のようなもの


僕がよくお世話になっている叶高さんに負けないくらいの駄洒落王
天才ピアニスト和泉宏隆


この愛すべき不適合者との音の関わりが
誠の愛に肉薄することを夢見ながら
この場所を大切に育てたいと、切に思うのです

















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with 和泉宏隆 @ sugarhill

2012-06-09 | 参加ユニット『Duo LIBRA』


和泉さん
サングラスしてる...

香港の密売人みたい

ヤバい感じ

だけどちょっとカッコイイ



あのサングラス...

欲しいなぁ...



ねぇ和泉さん^^;

このサングラス欲しいな...

(とダメもとで言ってみた)






今日はさかきぃは綺麗な音を出したから
ご褒美にサングラスあげてもいいよ(by和泉さん)



わ~い^^(さかきぃ)





ということで...



寺尾聡
ではありません


JAYWALKでもありません






横浜第4倉庫で午前2時にブツを取引だ




。。。。。。。。。。。。。。。。。



素敵な新しい出逢いと嬉しい再会

言葉が要らない音の繋がり


僕は今日はとても幸せな時間でした





フルートのくん
コントラバスの森田晃平くん
ありがとう

マネージャー中村さん
sugarhillさん

そしてお客様
ありがとうございました



そしてそして和泉宏隆さん


生粋のピアニスト

前世は絶対 武士だったんだろうな...
それも猛者


弾こうとしたら、とことん弾き倒すことが出来るピアニストが
僕のソロの後ろで静かに静かに音で包んでくれる心地良さを
誰かに伝えたいけど、言葉ではとても伝えられない


しいて言うなら
1000ccのバイクで
50キロでゆったり走ってる後ろに乗っけてもらってる感じ


結構、厭世的な僕の、人懐っこい部分を見抜いてくれて
また誘い出してくれて
そしてソウルメイトと呼んでくれてありがとう

6年越しでまた(それぞれの)を奏でることが出来て嬉しかったです


書きたいことはもっといろいろあるけど
いくら言葉にしても
音は越えないから



だからまた呼んでね^^





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