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最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

降圧剤の効き目

2006-09-10 10:31:29 | くも膜下出血
   

上のグラフは私のここ一年の血圧の推移をエクセルを使ってグラフにしたものである。

私は2000年11月にくも膜下出血になった少し前から、
血圧がやや高め、本態性高血圧だと思われるのでということで、
降圧剤を飲み始めた。その頃、140-90位だったと思う。
まだ40代だったし、やや高めくらいだったので、
かなりいいかげんな飲み方をしていた。

くも膜下出血になった後、真面目に降圧剤を飲むようになり
毎月キチンと診てもらうようになった。
昨年の暮れ、高めの日が続き、真冬で脳卒中も多い時期だったので
少し薬を増やしておきましょうとMyドクターに言われて
それまで飲んでいたディオバン80㎎×2/日に加えて
アダラートCR10㎎×1/日を飲むようになった。
グラフの赤い色の付いたところがディオバン80㎎×2/日だけの期間で
緑色のところがアダラートCR10㎎×1/日を飲むようになった期間です。

グラフでもはっきりわかるが、アダラートを飲むようになって
血圧は下がって、今まで出たこともない値が出て、平均して113-75になった。
運動もテニスに夢中になって月に5,6回はやるようになっていたし、
食事も気をつけていたので、薬のお陰でなく
体質的に血圧正常なったのだと思って喜んでいた。

7月に外来診察に行った時、背中が痛いことばかりMyドクターに訴えて
アダラートの処方箋をもらうのを忘れた。
まだ、かなりあったので
「まあいいや、もう飲まなくても私は大丈夫な体質になったんだもの」
と思って無くなって次の外来まで10日間ディオバンだけ飲んでいた。
(グラフ右側の赤く色の付いている期間)
するとあっという間に血圧は上がりはじめ、上も下も10くらい上がってしまった。
次の外来でアダラートをまたもらって飲んだら、やはり下がる。
な~~んだ、体質が変わったのではなく、薬のお陰だったんだとがっかり!
飲まなくてもそれほど危険な状態ではないけど、
ベビーちゃんもあることだし、やはりアダラートも飲んでおきましょうと
先日の外来でまた処方してもらい飲んでいる。

高血圧は長い間続くと血管を痛めて、脳卒中、心臓病の原因となりやすい。
まあ、もう一生付き合っていかなければならないのだろう。
でも、降圧剤って効くものなのね!
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脳動脈瘤検査(脳ドック)を受けるなら

2006-09-07 21:44:15 | くも膜下出血
今日は脳外科外来の日だった。

私 : 今日、姉を連れてこようと思ったんですが、どうしても来ないんです。
  父も叔母も私もくも膜下出血になったのだから、
  絶対一度、脳動脈瘤がないか調べておいた方がいいと思うんです。
  でも、もし有ったらと思うと怖いらしいんですね。
  大きさや、場所からして、先生が手をつけられないと思う脳動脈瘤って
  どのくらいの率で発見されますか?
Dr : 大きさや場所、その他の理由で全く手がつけられないようなのは
  めったにありません。
私 : ほとんどが治療できるってことですね。
Dr : ええ、でもまず本人がやる気にならなきゃダメです。
  見つかって、ただストレスになるだけなら調べることはかえって良くない。

たまたま他のことで検査して見つかったのなら、
手術をしたくないと言うのもわかるが、
自分から脳動脈瘤の有無を調べたくて受けるなら、
もし、見つかったら治療する気で受けなければストレスになるだけだ。

叔母は脳動脈瘤があることがわかっていた。
しかし、手術の説明を受けて(当然、手術による危険性の説明もある)
予防手術は受けなかったそうだ。
「一発であの世に行けるからいいの!」などと言っていた。
しかし、実際には命は助かって、本人も家族も後遺症に苦しんだ。
手術はうまくいったが、その後の脳血管攣縮、水頭症によって高次脳機能障害になった。
ということは予防手術を受けていればそうならずに済んだのでは…
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亡くなった叔母

2006-09-02 21:30:49 | くも膜下出血
今日は5月に亡くなった叔母の息子(私の従弟)と会った。
叔母は4年前の9月23日にくも膜下出血になって、
ずっと後遺症のため、介護が必要な状態だった。

くも膜下出血の手術後すぐは、かなり良い状態だったが
脳血管攣縮、水頭症と、くも膜下出血手術後に起こりやすい合併症をすべて起こし、
鹿児島に独り暮らしをしていたので施設に入らざるを得なくなってしまったそうだ。
東京に住む従弟は、叔母を東京に連れてくることも考えたが、
友達のことや言葉のこと色々なことを考えて鹿児島で施設に入ってもらったそうだ。
最初はかなり身の回りのことも自分でできたのでケアハウスに入ったが、
転んで骨折し歩くのがかなり不自由になり、グループホームに移り、
その後、また転倒して外傷性くも膜下出血になって
特養に入らなければならなくなったとか。
しかし、彼は毎週末、鹿児島に帰って叔母を自宅に連れて帰って
一緒に過ごしたと言う。
(エーッ、毎週?? すご~~い!!!)

叔母の写真を色々持ってきていたが、どれも明るい笑顔で
元気な時の叔母と本当に変わらなかった。
(嚥下が上手くできなくなっていたとかで太っていた叔母がすっかり痩せていたが…)
色々なところにドライブに連れて行ってもらっていた様子だが
「『どこに行きたい?』って聞くと、『墓参り、デパート』って言うから、
 墓参りとデパートばっかり行ってましたよ」
笑ってしゃべる従弟は、淋しそうでした。

最後は心筋梗塞で寝込むこともなく、亡くなったとか…
76才だったそうです。
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くも膜下出血手術後 抗痙攣薬の服用について

2006-08-12 11:33:45 | くも膜下出血
私のホームページの掲示板に少し前ですが、

くも膜下出血手術後に飲んだ抗痙攣薬で
全身に紅斑ができ、肝機能障害、高熱、その他血液状態の悪化等を引き起こし
再び入院せざるを得ない状態になった方の書き込みがありました。
一度服用を止めたが、その後どうするか、他の方はどうだったかなど
ご心配な様子を書いていました。

また、もう一方、術後7ヶ月、主治医が変わって
いきなり今まで飲んでいた抗痙攣薬を止めてみましょうといわれ、
最初の主治医に徐々に減量していくといわれていたことを告げると
じゃあ減量しましょうと言われた。
こんないいかげんでよいのだろうかとの書き込みもありました。

私も術後1年半位、抗痙攣薬を飲んでいたので
先日、外来診察の時、Myドクターに質問してみた。
すると、なんと

DR : ああ、あの痙攣止めの薬を飲むか飲まないかっていうのは
   はっきりとした基準がないんですね。
   もちろん、痙攣が起きたことがあれば飲ませますし
   手術で脳に何か傷が付いたとか、痙攣が起きることが心配される場合は
   術後、飲んでもらいますが、それ以外は
   今では、ここの病院では飲んでいません。
   必要なければ、飲まない方がいいですし…
私 : 6年前とは変わったんですか?
DR : そうです。

手術のしかたや、薬の使い方、本当に医学は日々進歩、変化していく。
薬の副作用など、昨日までは安心と思っていたものが大変危険なものになったりする。
血液製剤からエイズになったりもするわけだから…
医師や患者は常に情報をしっかりつかんでいなければならない。
医師は医師免許を取ればそれで何も勉強しないで診療を続けていくことは
大変なことになりかねない。何しろ、人の命にかかわることなのだから…

ただでさえ忙しいけど、医師の皆さん頑張ってよろしくお願いしま~~す!!!
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くも膜下出血の症状 2

2006-07-31 19:33:37 | くも膜下出血
フードコーディネーター福田依子さんがご自身のブログ
「フードコーディネーター福田依子の日記」
くも膜下出血になったときの様子を書いていらっしゃいます。

4月8日 6時ごろ目が覚め起きると、
なんだか輪ゴムを弾いたような感じの「パーン」というような痛みが頭に感じたのです。
(くも膜下出血は、バットで頭を叩かれたぐらいの痛みを感じるとよく聞きますが、
私の場合はそのような激しい痛みはありませんでした)
その直後、突然目の前が真っ暗になり、体の力が全て抜けて、
その後は状況がわからなくなりました。
その意識がなくなっている時間は、後でわかったのですが、
たぶん数分だったと聞きました。
その数分後、意識が戻ると、気分が悪くも無いのに突然嘔吐が一回起こりました。
2年まえに私の父が自宅で脳出血で倒れた時、
やはり嘔吐があったのをその瞬間に思い出し、
これはちょっとヘンだぞと思い、とにかく救急車を呼んでもらうことにしました。
救急車はわりと早く到着をしたように思えましたが、その間も嘔吐が2回ありました。
救急隊員の方が、血圧・脈などを計ったり、いろんな質問をしたり、
頭がボーっとしている中でも、自分ですべて答えられる状況でした。
そして、救急車の中に運ばれ、担架に上に横になっている間、
救急隊員が電話で受け入れてくれる病院を探している声が聞こえました。
今、思い返すと3軒の病院に断られたようですが、
本人はもちろん周りの人にとっては、この病院を断られるという状況は、
病院の事情はもちろんあるとは思いますが、なんとも辛い感情があります。
で、やっと受け入れ病院が決まり出発。
日産玉川病院に運ばれました。
そこで、CTなどの検査が始まりましたが、
その間も嘔吐はもう治まり、意識もあり、起き上がれなかったですが
同行した者とも話をしたりと、、、わりと病院の人ものんびりで、
なんだか落ち着いていると・・・
日当たりのいい病室に入った瞬間、
若い30代後半と思われる医師が早足でとんできて、
「福田さん、くも膜下出血です。うちでは駄目です。
専門の先生がいる病院にすぐ移します。」と、
さあ~それからが大変、、、、先生も看護師さんも急にバタバタとし始め、
とうの本人は、先生のその言葉にそれこそバットで頭を叩かれたぐらいのショックで、
一瞬言葉も出なかったのです。


発症時の痛みを福田さんは
「輪ゴムを弾いたような感じの「パーン」というような痛み」
と表現していますが、やはり
「バットで頭を叩かれたような激しい痛みではなかった」
と言っています。
その後に目の前が真っ暗になったり、力が抜けた感じ。そして嘔吐。
くも膜下出血の発症の特徴は何と言っても
“突然頭の中に感じる衝撃”という表現がいいのかも…
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血管によくないこと

2006-07-18 10:52:32 | くも膜下出血
昨日(7月17日)夜8時放送の、テレビ東京「主治医が見つかる診療所」
脳卒中をテーマにしてやっていましたね。
汗をかいて体の水分が減少することで夏は熱中症だけでなく、
脳梗塞になりやすいと言ってました。
水分を十分に摂ることは、健康にも美容にも心がけなきゃね!

番組の中では、また神戸市立中央市民病院、脳神経外科部長、坂井信幸医師が
20㎜もの大きさの脳動脈瘤をコイルで埋める
「血管内治療」=「コイル塞栓術」手術をしていました。
コイル塞栓術は確かに患者の負担は本当に少なくてすみますね!
本当に楽そう!あれで、どんな脳動脈瘤も危険無く、
術後も何の問題もなくできるようになれば、理想だけど…
まだまだ、医師の腕に頼るところが多く、これからでしょうね。

この番組を見て私が一番気をつけなければならないなと思ったのは、
「血管によくないこと」の中の
“激しいスポーツ”

血管に良くないこと
 スタジオ医師の見解
 ・ 喫煙
 ・ 無理なダイエット

 ・ 激しいスポーツ
 ・ 熱いお風呂
 ・ サウナの我慢比べ
 ・ ゴルフのパター
 ※北海道の冬は、お風呂場にまつわる脳卒中が多い。
 ※夏場も、クーラーの部屋から気温差の激しいお風呂や、
  別の部屋に行くときにも注意が必要


確かに私は運動(ウォーキング→ジョギング→テニス)を始めて
身体も軽くなったし、血圧も低値安定で、健康のために絶対いいことを実感している。
しかし、スポーツってやり始めると面白くなり、さらに上手になりたいなんて欲が出て
ついやりすぎてしまう傾向があると思いません?

先週も背中と脇腹が痛くて「癌かも?」まで心配したくせに
医師に「大丈夫」と言われたら、もう35℃を越えた土曜日(15日)に
屋外でテニスを一日やってしまった。(激しい雷雨で午後は30℃前後まで下がったが)
全く、我ながらこんなコトしてたら、例え倒れても
自業自得って言われるだろうなって思いながら…
他人は冷笑してすむかもしれないが、家族は大迷惑になる。
あ~~ぁ!自粛自粛!
と言いつつ、今日もこれからレッスン!
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くも膜下出血の症状

2006-07-11 11:01:23 | くも膜下出血
私のホームページの掲示板蘇りさんが次のように
くも膜下出血発症時の様子を書き込んでくれました。

忘れもしない。その日は、朝から仕事が立て込んでいた。

 朝9時15分から我社幹部の週間連絡会。
10時からは、次代を背負う若手新人の研修開始式。
1時間後ようやく自分の仕事の時間を持てるかと思いきや、
ウィニー問題でPCのセキュリティ対策を各人でやれと。
イライラしながらやり始めてどれだけ経ったろうか?
 突然グァーと脳圧が高まり頭痛が走る。
「えっ!」 こんなこと未だ嘗てなかった。「えっ!何々?」
 一瞬狼狽していると、今度は頭痛に加え、
聴力がまるで音量ボリュームを絞るように低下。
近くの職員の声が消えていく。
 「えぇ~~! 止めてくれ~!」 
 未だ経験したことのない異常な現象に驚愕と狼狽。
「頭に何か?死ぬかも?」という不安が一瞬よぎり、
「このままでは駄目だ!」と咄嗟に我社の診療所に駆け込もうと歩みだすも、
3歩程度行ったところで足元が揺らぎ、そのままへたり込んでしまった。
 「大丈夫ですか~~~?」と部下の声。
 「頼む。救急車を」と私の絞るようなかすかな声。

私の病との闘いは、すべてそこから始まった・・・
(今日は会議で疲れたので、次回に)。


蘇りさんのくも膜下出血になったときの症状は
正しく私がホームページ「しぶとく生き残るためのヒント」の中の
「発症時の頭痛」で書いた私の経験にピッタリだ。
くも膜下出血の症状はまず“ハンマーで殴られたような頭痛”となっているが、
私は“このプレッシャー衝撃”がくも膜下出血の特徴的症状として
ぜひ皆さんに声を大にして伝えたい!

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ブラックジャックたち

2006-06-20 22:42:17 | くも膜下出血
朝日新聞の夕刊1面に「ニッポン人脈記」と言う特集記事が月~金に載っている。
(地方によって朝刊のところもあるようだ)

昨日は何度もテレビでも報道されている脳外科医、
米デューク大教授の福島孝徳(ふくしま・たかのり)(63)氏についてだった。
ドクター福島の記事は今までテレビや雑誌に書かれていた通りのことが書いてあった。

今日の夕刊はドクター福島が自分が脳血管手術を受けるならこの人と
口癖のようにあげている北海道、旭川赤十字病院の
脳神経科外科部長上山博康(57)氏。
秋田県立脳血管研究センター部長、伊藤善太郎氏の美しい手術を見て衝撃を受け、
弟子入りして教えを受けるが、伊藤氏がわずか44才で事故死。
以後も伊藤氏の顔を思い浮かべながら、手術、手術で今日があるとのこと。

ちょっと、ドクター永田を思い浮かべてしまうけど…

技を磨くには、努力、努力、ひたすら努力であるとのこと。
Myドクターはじめ、若いドクター達に
ドクター福島、ドクター上山、ドクター永田の技をうけついでもらって
スーパードクターと言われるようになってもらいたいものね!

それにしてもビックリしたのは

(ドクター上山は)脳血管にできるコブ(脳動脈瘤)の手術、
なかでも大きな脳動脈瘤の手術で有名だ。
これまでの最大は直径10cm。
(エーッ、10mmじゃなくて10cm?!)
通常の大きさならコブをクリップで挟んで破裂を防ぐが、
挟めない大きいコブは切り取って血管を縫い合わせ、
手の血管を脳に移植する。

(そ、そんなことできるの~?!!!)


って書いてありました。
まだまだ、進化していくわね。
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脳について興味のある人へ

2006-06-13 23:17:18 | くも膜下出血
私は自分がくも膜下出血になってから、脳の病気についてとても興味を持つようになった。
私がインターネットにはまったキッカケもそうだ。

昔と言っても15年くらい前、ワープロでいろいろなプリントを
きれいに作れるようになって、PTAの活動などで大変重宝した。
「なんて便利になったのだろう」と思った。
いろいろなカットを入れたり字体や大きさを変えて
きれいな印刷物を作っては得意になっていた。
コンピューターも最初、ワープロの進化版だと思っていた。
しかし、インターネットを体験してこんな便利なものが出来たとは
「文化革命だ!」と思った。

さてさて、閑話休題。

Myサイト「しぶとく生き残るためのヒント」を作るときには
インターネットで“くも膜下出血”という言葉で引きまくって
この言葉で出てくるサイトを端から読んでいたが、
ここのところ、ちょっと調べていなかった。
今日引いてみたら、“脳”について、また“脳神経外科”について
興味のある人は是非とも読んでみるべきサイトを見つけた。
もう読んでいる人も多いだろう。
まだの人はぜひぜひ!
脳の知識、脳神経外科関係の病気について、あらゆることが書いてある。
何たって(社)脳神経外科学会&脳神経外科コングレスのサイトですから!
私のサイト「しぶとく生き残るためのヒント」のリンクページにも
入れさせてもらおうっと!

↓こちらです!
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二度目のくも膜下出血

2006-05-27 10:55:35 | くも膜下出血
私のホームページ「しぶとく生き残るためのヒント」のBBSに
下記のような書き込みがあった。

はじめまして(すいません、長文です)- TOM
mayakoさん、はじめまして。
(略)
父(52歳)がくも膜下出血で倒れ、即日手術をして今日で3日経ちました。
実は父がくも膜下出血で手術をするのは2回目です。
19年前、33歳の年齢で倒れ手術を経験しています。
正直、2回も同じ病気で。。。と、ビックリ&ガックリきています。
1回目の時は、私は小学校中学年で、
重い病気・手術をしたぐらいの認識はあったのですが、
後遺症もなく元気になったので、この病気の術後の怖さを知らないままでおりました。

しかし、2回目の現在(まさに今この瞬間も)ハッキリと、
術後の血管れんしゅく&水頭症の怖さに怯えている状況です。
1回目(右側頭部を開きました)は術後にヒドい痛みを訴え、
しゃべる事も出来ない(したくない?)状態でしたが、
順調に回復し職場復帰しました。
今回は前頭葉付近の血管が破れて開頭手術を受けたのですが、
手術の翌日8割ぐらい意識がハッキリしている状態で面会した時、
痛みはほとんど無いようでした。
ですが、記憶が混乱しているらしく、
倒れた事も手術をしたことも認識していませんでした。
前頭葉は言葉をつかさどる部分なので、
そこが出血を起こしたことが影響しているようです。
身体の麻痺は無いようです。家族の名前を忘れたり、
言葉が出ないなどの障害ではなく、過去の出来事が混線状態で、
いわば「新たな記憶を作り出している状態」なのかもしれません。
瞬間瞬間で思った事を口に出してしゃべるので、
つじつまが合わないことばかりです。

主治医は「よくあること」と言うだけです(確かにそうでしょうが)。
外来で治療して行くうちに記憶も整理されて戻っていくそうなんですが。。。
すごく不安です。
エンジニアで管理職に就いている身ですし、ちゃんと復帰できるのか。。。
今後は間違えてるパズルを少しずつ組み直していく作業になるんでしょうね。
でもやっぱり、血管のれんしゅく(脳梗塞)が起きる事が怖い。
1日1日がこんなに長いとは思いませんでした。
早く2週間(ひとつの山場を超える目処の期間なので)経たないか...
と考えてばかりです。


脳動脈瘤の再生は珍しいことだし、
大きくならずにそのままのことの方が多いといわれている。
しかし、やはりあるのだ!!!!!!
私も5年半前にくも膜下出血になった時、血管造影検査もして
脳動脈瘤は見つからなかった。
しかし、1年前、小さい脳動脈瘤が新たにできていると指摘された。
私はたまたま、手術してもらった大学病院でずっと診てもらっているが、
この方の場合、19年後ということ。
そんなに長く、急性期を担当する脳動脈瘤手術のできる大病院で
続けて術後経過観察をすることはまずない。
5年も経てば、もう再びなることはないと思ってしまう。

脳動脈瘤が何故できるかは詳しくは分かっていないが、
遺伝的体質が強く言われている。
つまり、一度なった人はまたできやすいと言うことだ。
一度、無事に社会復帰できた人も十分注意して、
定期的にMRI検査を受けた方がよいと思う。
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くも膜下出血の恐怖

2006-05-19 22:17:45 | くも膜下出血
今日のフジテレビ金曜エンタメで

「最先端医療が奇跡を起こす 最強ドクターが救った命と家族の絆スペシャル」

と題して5人のスーパードクターの紹介と最先端医療を取材した番組をやっていた。
最初はくも膜下出血の血管内手術、コイル塞栓術についてだったので
私は興味があって、一生懸命見ていた。
2番目は重い心臓病と闘う2歳半の子どもの話だった。
小さな子どもが血圧を下げる薬を飲んでいるのを見て
「あっ、薬を飲まなきゃ!」と言って降圧剤を飲み、血圧を測った。
117-76、OK、しっかりコントロールされている。

すると横から息子が、
「僕も測ってみる」
130-82
「えっ!ぼく高血圧かなあ?」
急に心配になったらしく、
「僕もくも膜下出血になるかなあ?」
考え出したら急に怖くなった様子。
「もうあんまりこういう番組見ないでよ!」

つい最近、私のHPの掲示板にも30才の婚約者がくも膜下出血になって、
本当に辛い思いをしている人のカキコがあったので
息子にその話もしていた。

脳動脈瘤は家族性を強く言われており
身近な肉親にくも膜下出血罹患者がいると罹患する確率は高くなる。

そんな話を聞けば怖くなることは当たり前。

「まだ18才なんだし、今から、生活習慣病にならないように気をつけていけば大丈夫!」
と言って必死になって気を落ち着けて、心配しないように言った。

そう言いながら、私自身もこの体質が娘や息子に遺伝していないことを強く願っている。
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外来診察

2006-05-11 20:23:05 | くも膜下出血
今日は4週間ぶりの外来診察の日。
診察室にはいると先月撮ったMRI検査画像が貼られていた。
小さな脳動脈瘤ちゃん、成長せずに可愛いままだった。<ホッ>

手術できない場所で、破裂すればそのまま終わりといわれながら、
命が助かり、重い後遺症に4年半苦しんだ私の叔母が亡くなった話をして、

「この動脈瘤もそうなって行くのかと心配」と言うと、
「このまま大きくならずにすむことも考えられます。
 あまり、気に病むこともありませんよ。
 もちろん時々チェックしていかなければなりませんが…」

そうよね。先回りして悩んでも杞憂に終わる事になる可能性も大ですもの。

それにしてもここのところのストレスフル生活。
よく眠れない話をしたら、
リラックスできる薬(デパス)を出してくれた。
すこしゆっくり寝なくちゃ
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叔母死亡

2006-05-08 17:54:49 | くも膜下出血
平成14年秋にくも膜下出血になり、療養を続けていた父の妹である叔母が亡くなった。
父の郷里、鹿児島に住んでいて、明るく元気で優しい人だった。
食道楽で、おいしいものには目がなく、私が鹿児島に行った時にも
「どこに泊まってるの?」
「◯◯◯◯◯」
「ああ、あそこの食事はマアマアね」
といった会話から始まる感じの人でした。
父が亡くなって、お墓が鹿児島にあるため、
私たちはなかなか行けなかったけど
いつも墓参りしてきれいにしておいてくれました。

平成12年に私がくも膜下出血になった後、一度会った時
「私も、脳動脈瘤はあると言われているけど、手術はできないところだし、
 破裂すればそのままあの世に行けるそうだから、いいのよ」
等と言っていたが、いざなってみると命は助かったものの高度脳機能障害が残り、
夫が早くに亡くなり、鹿児島に独り住まいだったため、
東京に出て来ている息子である私の従弟達は遠距離介護で大変だったそうだ。
東京に連れてきてもだいたい言葉が通じないし、リハビリには良くないため
鹿児島の施設に入っていた。
親孝行な従弟はしょっちゅう鹿児島まで帰っていた。
4年半、本人も周りも辛かっただろう。
くも膜下出血って本当にむごい病気!

Y叔母さん!天国でおいしいものいっぱい食べてゆっくりと休んで下さい。
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今日はまたMRI検査と外来診察

2006-04-13 19:24:32 | くも膜下出血
今日は半年ぶりで、私の頭に生まれたベビー脳動脈瘤ちゃんが
成長していないかを調べるMRI検査を受けました。

検査の途中でどうしても我慢ができなくなって咳をしてしまいました。
「大丈夫だったかなあ?」と思ったら、
検査技師の人が来て言われてしまいました。
「咳をしましたか?」
「すいません、我慢ができなくて…」
「血管が2本映っていたので、咳かなっと思って…。
 もう一度撮りますからちょっと我慢して下さい」
次も、また出そうになったが必死にこらえてOKとなりました。

MRI検査が済んで診察。
廊下で待っていると70代くらいの女性に声をかけられた。
女性「お若いけど、脳外科ですか?」
私 「ええ」
女性「どうなさったんですか?」
私 「5年ほど前にくも膜下出血になりまして手術を受けました」
女性「マア、私もそうなんです。2mmにもならない動脈瘤があるのが分かって
   いたんですけどそのままにしていたら、破裂したんです」
私 「えっ、2mmにもならないのが破裂した!」
どっどうしよう。ベビーちゃんはまだ小さいから大丈夫と思っていたのに
名前を呼ばれて中に入ってMyドクターにそのことを話したら、
「大丈夫、彼女とあなたのでは全然違うものです。
 あなたのは今のところ大丈夫だと思いますよ」
そうか!そういえば彼女は2種類の金属が頭に入っているから、
MRIはとれないって言っていたっけ。
私のサイトの掲示板に書いてくれた人でも
頭の金属のせいでMRIはとれないって言っていたっけ。

う~~ん、くも膜下出血いろいろあるのね。
解離性脳動脈瘤ってヤツかな?
もっとよく、Myドクターに訊けばよかった。

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ためしてガッテン~くも膜下出血~

2006-04-12 21:31:20 | くも膜下出血
今日のNHK総合テレビ「ためしてガッテン」で
『突然死!くも膜下出血徹底予防術』と題してくも膜下出血特集をしていた。

N先生の告別式でMyホスピのS教授にお会いした時、
「今度、自分も『ためしてガッテン』に出ます」
っておっしゃったので、いつやるのかと思っていたら、やっと今日放送されました。
きっと、取材はいっぱいあったのだろうが、S教授が出たのはちょっぴりでした。

マア

番組自体は分かりやすく作られていてよかったと思った。

特に、発症時の頭痛についてだが、
以前は、こういった感じのテレビ番組(生活ほっとモーニンなど)で
くも膜下出血は必ず“ハンマーで殴られたような激しい頭痛”で始まると言っていた。
私の経験はそれとは違っていたので、それを伝えたくて
Myサイト「しぶとく生き残るためのヒント」を作って、
「激しい痛みから始まらないくも膜下出血」について書いたが、
今回そういった、警告頭痛についてもふれていたのでよかったと思った。

未破裂脳動脈瘤を持っている方、身近な親類にくも膜下出血患者がいる方、
警告頭痛には特に気をつけて下さい。

参考『くも膜下出血発症時の頭痛』

私の場合は発症していたが、出血が起こる前の未破裂の時でも
ものが二重に見えたり、目に異常が出ることもあるそうですから、
そんな時は、すぐ脳外科に行って下さいね!
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