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最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

睡眠障害

2007-01-16 21:51:16 | くも膜下出血
私が、2000年にくも膜下出血を起こした時、
直接原因は脳動脈瘤の破裂であるが、
その破裂に睡眠障害が大きく関わっていた。
ちょうど家の建て替えをすることが本格的になって、
建てる土地が義父の土地であること、二世帯住宅であること等、色々と問題点があり、
後で考えると確かに治療を要するほどの不眠症に陥っていた。
一睡もできない日が何日も続いていたのに、昼間も一切眠くならなかった。
でも生来、楽天的な私は、人間疲れれば自然に眠るものだから、
疲れていないから眠れないだけだと思っていて、
イライラする感じはあったが、その時は眠れないこと自体にはそれほど心配していなかった。
しかし、後で考えると、あれは絶対に身体の異常を知らせるサインだったのだ。
脳卒中発症にストレスが大きく影響していることはよく言われるが、
正しくそのとおりだと思う。

今日も平沼赳夫・元経済産業相が脳梗塞を発症して入院しているとのニュースがあった。
彼がストレスフルな状態であったことは確かだ。

今、私は息子の受験前であの時ほどではないが、ストレスは感じている。
脳動脈瘤が成長しないように、今夜は睡眠をキチンととって
緊張感を和らげるため薬(デパス)を飲んで眠ろうと思う。

睡眠に色々悩みをお持ちの方に参考になるページを紹介します。
大変参考になることがたくさん書いてあります↓

粂 和彦 先生の 睡眠障害相談室
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未破裂脳動脈瘤手術(つづき)

2007-01-09 16:51:53 | くも膜下出血
先日書いた「未破裂脳動脈瘤手術」に多くの方々がコメントを寄せて下さった。
読んでいるうちに思わず涙が……
この病気は、本当に患者にとっても、
医師にとっても難しいものなのだと改めて感じさせられました。
脳動脈瘤があることがわかれば、それがいつ破裂するか心配になるのは当然だし、
破裂を未然に防ぐ手術をしたために
認知症になってしまうかもしれないといわれれば、
破裂して命を落としてもいいと思うかもしれない。

自分だったらどうするだろう????

私の場合はまだとても小さいものだし、
破裂の可能性は低いから経過観察ということになっている。
でもるなさんも、治美さんの婚約者の方も
一般的な確率は当てはまらない動脈瘤だったという。
大きさからいっても場所からいってもとても危険なものだった。
ドクター上山もお二人が若く将来もあればこそ、
何とか救いたいという思いだったにちがいない。

るなさんの妹さんの美玖さんも治美さんも
ドクター上山には感謝していると述べている。
やはりドクター上山はスーパードクターなのだろう。

私がよく行くある脳神経外科医(37才)のブログにこう書いてありました。

昨年は約365日仕事をしました。
123件の手術をし、その他にたくさんの救急と外来と病棟の患者さんを診て、
命を救えたり救えなかったり、感謝されたりされなかったり、
いろんな責任と重圧のもとに経験を積みました。


患者も医師も必死になって病と闘っているのだと思う。
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未破裂脳動脈瘤手術

2007-01-03 17:51:12 | くも膜下出血
新年早々、考えさせられるコメントがあった。
昨年10月2日に私が書いた記事「高血圧とくも膜下出血」に
るなさんという方がコメントをつけてくれた。
くも膜下出血になったり、脳動脈瘤が見つかった人が
意外にも高血圧の人が少なかったという記事である。
以下はるなさんとのやりとりです。

低血圧、そして。。。 (るな) 2006-10-02 23:16:14
初めまして(^^)
私の場合、親族にくも膜下出血になった人は、ひとりもいません。
高血圧どころか、低血圧です。
高脂血症も無いですし、体重は少な過ぎる類いです。
それでも未破裂の動脈瘤が見付かりました。
3.5ミリの巨大動脈瘤、しかも解離性、おまけに場所が悪いらしい。
確かに、遺伝というか、体質的なものはあるかも知れません。
ですけど、全く無い私のような者でもあることですし。。。


るなさんも! (mayako) 2006-10-02 23:38:35
コメントありがとう!
るなさんも低血圧で痩せている。
家族性もない!
ふ~~ん???
巨大というと3.5ミリじゃなく35ミリかな?
しかも解離性で、場所も悪ければDr.上山でも難しいのかしら?
でも、こうなるとなぜ脳動脈瘤はできるのか
全くわからないって感じですよね。


間違えました^^; (るな)2006-10-03 23:14:27
3.5ミリじゃなく、35ミリです、ん。
な~んて明るく爽やかに言ってる場合じゃないのですが。。。
ちなみに、担当医のお話によれば、一般的な形(大きさに関わらず)の、
コブは遺伝的要素が多いそうです。
(ただし、それが全てじゃない。 またややこしいですけど)
一方、解離性は遺伝的要素が少ない。
何故なのか全く解らず、防ぎようが無いそうです。
私は、低血圧や痩せ過ぎ、貧血等ありますがそれら一切は動脈瘤に関わり無いそうです。


手術 (るな)2006-10-03 23:28:19
私の場合、片方はバイパス手術、もう一方は血管内手術になるそうです。
あまりにも・・の手術だそうで、手術を勧められてはいません。
患者さんの意思を尊重するとのことで。
過去、破裂の確率がどの程度なのか伺いましたが、
症例が数例しかなく、分からないそうで。。。
手術を選択した場合は。
バイパスの方は、上山先生が執刀してくださるそうです。
北海道からいらして頂けるそうです。
上山先生も、この部位での手術経験は無いそうですが、
「バイパス手術には自信がある」とのことで、その意味では安心しています。
うまくいくかなぁ、恐いです。
なかなか決心がつきません。


るなさま (mayako)2006-10-03 23:41:05
それはもう難易度超一級手術のようですね!
難しい選択ですよね!
お気持ちよく分かります。
又いつでもお話にいらしてね!


というやりとりでした。
すると、1月2日にるなさんの妹さんの美玖さんがつぎのようなコメントをくれました。

MAYAKO様へ (美玖(るなの妹です)2007-01-02 01:54:31
姉は11月末に手術を致しました。
流石に上山先生、四肢に何ら後遺症無く、
呂律がまわらない事も無く、いたって普通。
手術は成功致しました。
ただし、本来3週間~4週間で退院、
このお正月休みを終えたら職場復帰のはずでしたが、それは叶いません。
記憶が完全に飛び、戻りません。
認めたくはありませんが、認知症的傾向が認められます。
SEだった姉が、今ではPCは勿論のこと、携帯すら扱えません。
でも。。。治ったんですよね。。。


巨大動脈瘤のバイパス手術、テレビで上山先生がやっていたあの手術ですよね。
「あまりにも…な手術ですので手術は勧められてはいません 」と書かれているし、
「患者さんの意思を尊重するとのことで」とも書かれていますから、
るなさんがご自身で迷った末に決断されたのでしょう。
しかし、脳の手術は難しいのですね。
これだけのやりとりをなさっていた方が、記憶が完全に飛んで、
認知症のようになってしまったとは…
「神の手」といっても、できないことはある!!!
未破裂の場合は、手術前はほとんどの場合、症状はないのですから
破裂して死亡する恐れがなくなったとしても、手術をしたために
認知症になったのでは患者を救ったとは言えないのでは…????
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MRI MRA

2006-12-07 22:24:53 | くも膜下出血
今日はMRI、MRAの検査と外来診察の日でした。
MRIとMRAの違いってご存じですか?
答えはこちら→Yahoo!知恵袋

検査は10:40の予約で時間通りに受けることができました。
次に脳外の外来診察が11:30の予約で4階のフロアーに11:15に着きました。
ちょっと早いけど、まぁ、また2時間は待つだろうなと思って受付をすませました。
12:00になった時、受付で名前を呼ばれたので、「こんなに早いはずないけど…」と思いつつ行ってみると、
「1時半以降にならないと診察には入れないので、昼食でもとってきて結構です」といわれた。
そこで、地下の食堂に行き、ゆっくり食事をして、
売店で文庫本を買って帰ってきて、受付に戻ったことを告げた。
それから「魂萌え」を読み始めたが、延々呼ばれないので、
どうなってるのかと思ったら、3:30になって、受付の人が呼ぶ声がした。
「戻ったこと、受付に言って頂けましたか?」と言われたので
「はい」と答えると「え~~っ?」と言われてしまいました。
もう一人、私と同じ、もどってないと思われ、後回しにされていた人がいました。
それでようやく診察室へ。ふ~~~っ(=_=)

さて、今回から午前中の検査結果が診察室ですぐにパソコン画面にでる。

My dr: 今日の結果ですが、大きさはそう変わっていませんね。
    ここですけど、確かに小さい動脈瘤に間違いないですね。
    1.5~2㎜位かな?2㎜まではないかも…
私 : 私みたいに1回破裂した人は、小さくても処置した方がいいんですよね。
My dr: そうですね。4㎜位になることがあったら、した方がいいですね。
    でも、大きくならないことも多いんですよ。
私 :  なかったところにできたんですよね。
My dr: そうです。でも大丈夫。たとえなっても、きちんと手当てしますから。
    心配しないで!脳の方は問題ないですね!かくれ脳梗塞もないし…

心配しないでっていわれても、やっぱり気になるなぁ!
マァ、ストレスは一番よくない。
気にしない気にしない。
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脳卒中の救急搬送

2006-12-06 18:07:16 | くも膜下出血
平成18年12月4日の朝日新聞夕刊の1面に
「脳卒中の救急搬送に壁」―都の病院情報、消防側に伝えず
という記事が載っていた。

それには、私がMyサイト「しぶとく生き残るためのヒント」の
『くも膜下出血になったら』のページを書き換えねばならないような事実が書かれていた。
私はそのページの中で「救急車で行く病院は、通院している病院があるとか、
近くで手術実績のある病院を知っている場合以外は、救急隊の人に
『この症状で一番良いと思われる病院にお願いします』と言って探してもらうことだ」

と書いてしまった。くも膜下出血になって救急車が到着した時、
「どこかかかっている病院とか、希望する病院がありますか?」と尋ねられ、
私は、以前、卵巣膿腫の手術をしたり、出産をした病院を告げた。
しかし、そこは、救急車が到着したら、医師が出てきて
「症状をきくとくも膜下出血のようだが、今うちの病院はCTが塞がっていて、
すぐに検査できないので、他に回って下さい」と断られた。
(CTはそれほど時間がかからないし、救急の場合優先して使うと思うので、
多分くも膜下患者を引き受けたくなかったからではないかと思う)
その後、救急の人が探して、くも膜下出血が大得意な病院に運ばれて、今日の自分がある。

私は救急の人はそういった情報をちゃんと知っているのだと思って、
上記のように自著「しぶとく生き残るためのヒント」にも書いたのだが、
この朝日新聞の記事を読むと、消防庁の救急隊員は、
専門医がいる病院や新薬に対応できる施設など重要な情報を持っておらず、
一番近い受け入れ可能な病院に機械的に運んでいるということである。
せっかく、脳梗塞の新薬「tPA」が使える病院や
脳卒中集中治療室「SCU」がある病院がありながら、活かされていない形だそうだ。
脳卒中は発症してから治療に入るまでの時間との勝負だ。
時間がかかれば、命を落とすだけでなく、後遺症も重くなってしまうことも多い。
もう連携のとれている自治体もあるという。
何とか早急に連携体制を作って、
少しでも「運」次第ではなくなるようにしてもらいたいものだ。
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慢性頭痛とくも膜下出血

2006-11-28 18:27:36 | くも膜下出血
昨日のテレビ東京で放送された医療番組“主治医が見つかる診療所”のテーマは
「冬の怖い頭痛からあなたの命を守る2時間スペシャル」だった。

まず頭痛の話があった。
慢性頭痛には群発頭痛、緊張型頭痛、偏頭痛、複合型など色々なものがある。
頭痛は200種類に及ぶと言われ、
その中の片頭痛での患者は840万人を超えるということだ。
私も若い頃はひどい頭痛もちだったが、
35歳過ぎに卵巣脳腫の手術をしてから頭痛はなくなった。
女性の場合は生理周期に頭痛が関係していることも多いといっていた。
私はきっとそうだったのだろうと思う。

その後、くも膜下出血についてかなり詳しくやっていたが、
ちょっと疑問に思ったことがあった。

くも膜下出血危険度チェック

1.頭痛持ちである
2.40歳以上である
3.血圧が高い
  →その他:2親等以内に脳卒中で亡くなった人がいる


と言っていた点である。
頭痛もちの人は血管が痛みやすく、脳動脈瘤ができやすいので、
くも膜下出血になりやすいと言っていたが、
脳動脈瘤がなぜできるかについては今の所、
高血圧や動脈硬化、家族性の原因などが示唆されているが、
要因の不明なものが大半を占めているということだ。

参考サイト↓
脳動脈瘤/くも膜下出血についての最近の知見(脳神経外科医森田明夫HPより)
脳動脈瘤・原因と危険因子・予防

以前、Myドクターに訊いた時も、
確か慢性頭痛とくも膜下出血とは関係ないと言っていたと思うが…
今度、病院に行った時また訊いてみようっと。
発症者100人のアンケートでも、発症時、前触れ頭痛を感じたという人は多いが、
普段から慢性頭痛があったかについては訊いていない。

また番組全体としても、簡単な問診で
(患者〈番組出演者〉はちゃんと答えてもいないのに)頭痛の型を決めつけたり、
脳ドックを受けた東貴博さんの診断をスタジオでやって
(東さんの父・東八郎さんは脳卒中《多分くも膜下出血ではと言っていた》で
亡くなっている)
かなり重大な結果(本人が心配になるようなこと)を
言ったりする番組構成はよくないと思った。

また、くも膜下出血になった人をすぐに病院に運ぶようにとは言っていたが
再現ビデオでかなり激しく揺さぶっていたり、
最後は個人病院脳ドックの宣伝のようにして終わっていたのも気になった。

こういった医療関係の番組は、正しい情報を
分かりやすく多くの人に伝えることが重要だ。
面白おかしくしたり、変に恐怖感をあおるような作り方は考え物だと思う。
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脳卒中後のうつ

2006-11-27 13:20:52 | くも膜下出血
朝日新聞、平成18年11月26日朝刊の「患者を生きる」は
『脳卒中後のうつ~情報編~』でした。
それによると、島根大、神経内科の小林祥泰教授が
「脳卒中の後、物事への意欲を失う患者は多い。
患者の3割ほどは、うつ状態になると言われます」
と指摘している。脳梗塞や脳出血により、意欲に関係する脳の前頭前野や、
神経繊維のネットワークに障害が生じるのが原因だそうだ。

一般的なうつ病(抑うつ感があって自分を責めたりする)と違って、
やる気が無くなり、感動しなくなるなど、
「ボーッとしている」のが特徴だそうだ。
症状は脳卒中の発症から3~6ヶ月後になって現れることが多く、
まひの重さに相関関係はないということだ。

私のホームページ「しぶとく生き残るためのヒント」のBBSにも
病後うつ状態になって困っているという、本人、ご家族の声は多いが、
やはり、脳卒中全体としても多いのだ。
くも膜下出血も脳卒中の一つであるから当然なのだろう。

放っておくと認知症に進行する場合もあるそうだ。
普通の抗うつ剤は効きにくいが、漢方薬や脳の伝達物質ドーパミンの放出を
促進する「塩酸アマンタジン」などが効くとか。

くも膜下出血などの脳卒中の後遺症は麻痺など他人にも自分にもはっきりわかるものは、
ある意味手当てしやすいが、こういった後遺症はすぐにはわかりにくいものだ。
心配な点は、ちょっとしたことも細かくドクターに報告して考えてもらった方がいい。
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フルマラソン完走

2006-11-21 23:49:55 | くも膜下出血
フルマラソン完走と言っても私がしたのではない。
Myサイト“しぶとく生き残るためのヒント”のBBS“しぶとく生きる掲示板”に
sachibeiさんが書き込んでくれたもので、とても嬉しかったので、
ここに書かせていただきました。

mayakoさん、お久ぶりです。
時々、ここには遊びにきて元気をもらっていたのですが、書き込みは久しぶりです。
くも膜下出血で倒れてから2年半が経ちました。もう、すごく昔のことのように思えます。
クリッピング手術をして、ほんとにラッキーで後遺症もなく、元気になりました。
退院後は、鬱っぱくって悩みましたけどね。
以前から念願だったフルマラソン、完走してきましたよ。
11月5日、淀川マラソンです。5時間16分20秒。
時間はかかったけど、しっかりと自分の足で完走しました。
くも膜下出血で倒れたってフルマラソン完走できるんですよ。、


くも膜下出血になって後遺症がなかったものの、
鬱状態になって何もやる気が起きなくなったり、
逆に躁状態になって、精神的におかしいことを自覚することは多いようだ。
sachibeiさんも最初にBBSに書き込んで下さった時は、
鬱状態で困っているということだった。
何度か書いて下さっているうちに、だんだん元気になって
「いつかフルマラソンを走りたいと思っています」と書き込むまでになって
ついにやり遂げたということですよね。
嬉しいですよね!こっちこそ勇気をもらっちゃいます。

私はsachibeiさんとは逆に病後しばらく躁状態になって
ちょっとした知り合いにまで、会うと「私、くも膜下出血になったの」なんて言って
奇異な目で見られたことを思い出します。
でもしばらくしたら、元に戻って、
今では病前以上に元気にテニスをしたり、仕事をしたりしています。

脳の病気って、色々不思議な影響が出るけど、前向きに頑張っていけば、
自分でも信じられないほどのよい方向にいくこともあるのよね!
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患者を生きる

2006-11-12 22:01:22 | くも膜下出血

 ↑この瘤の絵が面白い

朝日新聞の生活欄で「患者を生きる」と題して
脳卒中について連載しているが、
今日の記事は
『脳動脈瘤の治療~情報編~ 』だった。
脳動脈瘤が見つかった時、
どれくらいの大きさで破裂予防手術をするか、
それとも手術はしないか。
コイルがいいか、クリッピングにするか。
絶対にこうした方がよいということが
言えないこの病気。
患者は十分な情報を医師やその他から得た上で
自分自身で自分の責任で決めなければならない。
大変ではあるが、自分で選べるということは
ありがたいことなのかもしれない。


しかし、気になったのは別枠載っていた「記者のひとこと」である。
ちょっと以下に写させていただいた。

脳動脈瘤を取材中気になる話を聞いた。
一般に治療や手術の数が多いほど「いい病院」とされやすい。
そのためか、手術が必要とないと思われる患者に手術を勧めるなど、
「実績稼ぎ」を疑いたくなるケースがあるという。
脳動脈瘤は原因がはっきりせず、対応にも様々な意見がある。
セカンドオピニオンなどの制度を上手く活用し、
手術の長所・短所について納得するまで説明を受けることが大切だ。
(田之畑仁)


今の時代、何でも成果主義で数でその成果を示さねばならない。
警察官がわざと麻薬を持たせてその人を捕まえて検挙率を上げてみたり、
今問題となっている教育でも、ただ東大進学率だけを問題にしたり、
数値だけが物をいう世の中。
この傾向は人間の考え方をおかしくしていく。
数値に表れることは、モノの一面でしかない。
手術の内容を問わず、ただ数だけを問題にしていくと当然こういうことが出てくる。
もう少し、数の中身をみんなが問題にして、
数に表すことのできないものへもみんなが目を向けて行かねばならないと思う。

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コイルかクリップか

2006-11-02 22:28:54 | くも膜下出血
くも膜下出血になって、ちょうど6年たちました。
2000年11月1日は今年と同じ水曜日だった。
同じような天気、気温だったと思います。
6年たってもあの日のことは、決して忘れられません。
そして11月2日、6年前の今日10時間の手術を受けました。
息子が中1、中間テスト中。家を建て直すため仮住まいのマンションに
引っ越す5日前だったなぁ…

今日は4週毎の外来診察に日。
血圧はここのところ不安定。

My dr.: 寒くなってきたのでほとんど皆さんこうですね。
私  : やっぱり寒くなってくると、くも膜下出血多いですか?
My dr.: くも膜下出血は一年中そう変わりませんね。
     でも今日はくも膜下出血が多いという日はあるんです。
私  : どういう日ですか?
My dr.: 急に暑くなったり寒くなったり、季候の急激な変化があった時ですね。
     朝きて、今日は沢山患者が運ばれるぞって思うと必ずそうなります。
私  : ふ~~ん、そういうものなんだ!
     ところで、先生に伺いたいと思ったんですけど、
     ご家族に脳動脈瘤ができて手術するという時、
     クリップでもコイルでもどちらでも適応できる場所だった場合、
     どうしますか?
My dr.: う~~ん、家内ならクリップ。母親、70才なんですが、ならコイル。
私  : えっ、どうしてですか?
My dr.: 年齢で考えますね。まだまだ先が長い場合、
     クリップの方が確実だと思うからです。
     コイルは後でトラブルがあった場合、処置しにくい。
     10年くらいは大丈夫なことが多いけど、その後どうなのか
     まだわかっていないわけですし…
     最近はコイル塞栓が多いので、手術後のトラブルが多くあります。
     コイルは確かに患者さんの負担は楽ですが…

ということでした。ここのところ、ブログやHPにコメントを寄せて下さる方も
コイル塞栓術で処置した方が増えているけど、My dr.はこういう意見でした。
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外来診察

2006-10-05 18:43:25 | くも膜下出血
さてさて血圧とくも膜下出血については、
さらにりえさん(抜かしてました。ゴメン!)ヨーリンさん、いいこさん、
困ったちゃんが答えを寄せて下さって15名。
そうそう、BBSのYasuさんを入れたら16名(内未破裂4名)

低血圧:8名  正常血圧:5名  高血圧:3名(内2名は軽症)

家族歴のある人 4名(くも膜下出血とはっきりしている人は2名)

今日は、又、外来診察の日でした。
My 病院は、脳卒中センターができたとかで患者が増えて、てんてこ舞いだとか…
11:30の予約でしたが、呼ばれたのは14:00少し前。参った参った!
その後、消化器科も回ったので今日は、ずっと病院にいた感じ。
診察室に入って、血圧報告のあと、早速、この結果について尋ねてみました。

my dr.: 血圧が脳動脈瘤やくも膜下出血の重要要因ではあるが、
     他の脳卒中である脳内出血、脳梗塞に比べると
     くも膜下出血は血圧以外の要因(体質的なもの)が
     強く働いている気がします。
     例えば、大腸ポリープができやすい体質とかいうのと同じような…
     脳内出血、脳梗塞は、生活習慣病といえるものがほとんどですが、
     くも膜下出血は、そうではなく起こるものも多いですね。
:   でもこんなに低血圧の人の方が多いということは重要要因とも言えないのでは?
my dr.: BBSやブログに書き込みができるってことはくも膜下出血でも軽症ですんだ
     ということではないかなぁ!それは血圧が低かったり、
     正常だったからともいえるのでは?
:   そうか!もし、高血圧なら、そのためにもっと重症に
     なっていたかもしれないと言うことですか?
my dr.: そうだと思います。 
:   でも、低血圧の人はくも膜下出血にならないってことはないとはいえますよね。
my dr.:  それはいえますね!

ということでした。
その後、私のベビー脳動脈瘤の成長具合を確認するための
MRI検査の予約を入れて(12月まで空いてなかった)帰ってきました。
病院のMRI検査の結果も検査した日にすぐ検査室からデータ画像が送られてきて
診察室のコンピューターで見られるようになったので、
12月の外来の日は、検査を受けてから、
診察を受ければその日のうちにわかるそうです。
だいぶ便利になります。
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低血圧でもくも膜下出血になる!!

2006-10-04 21:34:48 | くも膜下出血
「くも膜下出血は高血圧の人がなるんだ」と思っている人が多いのではありませんか?
自分自身が若い頃から、血圧が低かったことは一度もなく、
くも膜下出血を発症した時も、高め(140-90位)でしたから、
私もそう思ってました。
でもそれは、全くの間違いです。

10/1にMyブログとホームページのBBSで
本人又は家族がくも膜下出血になった方、未破裂脳動脈瘤のある方に

(1)発症する前から、血圧は高いですか?
(2)血のつながった家族にくも膜下出血なった人、又は脳動脈瘤のある人がいらっしゃいますか?

という質問をしてみましたが、早速9名の方(atsukoさん、セレアさん、chiaさん、るなさん、ケロタンさん、なおさん、ムンテラさん、すざくさん、keiさん、ありがとう!)が答えてくれました。
この9名に以前、コメントを入れてくれたmontaさんと私を入れて、
11名の結果を発表しま~~す。

低血圧:6名  正常血圧:2名  高血圧:3名(内2名は軽症)

家族歴のある人 4名(くも膜下出血とはっきりしている人は2名)

たったの11名の結果ですから、これで統計的意味があるなんてことはありません。
でも、予想していたこととあまりに違っていたので、書かずにいられませんでした。
だって、低血圧や正常血圧の人がこんなに高率で
くも膜下出血になったりや未破裂脳動脈瘤ができたりしているんですもの。
しかも、一人の方は90-60位の低血圧だったのに
わずか2㎜の脳動脈瘤が破裂したとのこと。

高血圧はサイレントキラーといわれ、皆必死になって血圧を下げようとしている。
でも、血圧が下がったから、脳卒中にならないかというと、
くも膜下出血に限って言っても、全然安心できないということだ。
又、普段、正常血圧や低血圧で、健康診断でも問題なしといわれている人も
決して安心できないということでもある。

この結果、チョー、チョー意外でした。

私と違って低血圧の姉にも絶対脳ドックを受けるように言おうっと!
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高血圧とくも膜下出血

2006-10-02 11:32:50 | くも膜下出血
高血圧と脳卒中は対のもののようにいわれる。
血圧が高いと、何かすぐ症状が出るというより、
高血圧状態が長く続くと血管はいつも張りつめた状態におかれ、
次第に厚く、しかも硬くなり、動脈硬化を引き起こす。
この動脈硬化が脳卒中や心臓病を引き起こす原因になることが多い。
であるから、高血圧は予防したり、治療したりしなければならないといわれる。

脳卒中の中のくも膜下出血の大部分は
脳動脈の一部がふくらんでできた動脈瘤(どうみゃくりゅう)の破裂によるものだそうだ。
では、脳動脈瘤がなぜできるのだろうか?
それについては、高血圧や動脈硬化、遺伝的原因などがあると言われているが、
原因の不明なものが大半だそうだ。
私の場合、父も叔母もくも膜下出血になっている。
血圧は発症前、やや高めの境界線程度(140-90)でした。

私のホームページやブログを読んで下さる人は、
本人や家族がくも膜下出血になったり、
未破裂脳動脈瘤があるという人が多いのですが
そういう方に質問したいのですが、

(1)発症する前から、血圧は高いですか?
(2)血のつながった家族にくも膜下出血なった人、又は脳動脈瘤のある人がいらっしゃいますか?

皆さんもちょっと知りたいと思いませんか?
だって、私の場合、姉や子どもたちについても心配ですから…
お答えを書き込んで下されば嬉しいです。
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ドクター上山博康

2006-09-14 23:44:51 | くも膜下出血
今日のプロフェッショナル(NHK総合)では
6月20日にMyブログ「ブラックジャックたち」で書いた
ドクター上山博康を取り上げていた。

ドクター上山は巨大脳動脈瘤治療を得意としていると新聞に書いてあったが
今日やっていた手術も40㎜もある左目奥にある巨大脳動脈瘤のバイパス手術。
20分間も血流を遮断して、わずか3.5㎜の腕の血管を脳の血管に移植する。
巨大脳動脈瘤は触るだけで破裂の危険性が高いので、多くの医師が触りたがらない。
それを慣れた手つきで、もちろん覚悟を決めて取り組んでいく。
すごい!!!!!!!

39歳の時の手術の失敗がプライドをかけて、
覚悟を決めて患者に言い切る基になっていると
涙を浮かべて語るドクター上山、感動しちゃいました。
その患者の家族が
「お父さんの大好きな先生がやったことなのだから仕方ない」
ってドクターに言ったという。
そう患者の家族に言わせるなんてやっぱりスーパードクターなんだ!

睡眠時間たったの4時間。たまにじゃなく、毎日!
だってそれで10時間とか手術するんでしょ!
人間ってホントに不思議?
どうしてそんなことができるの~~~???
あ~~もう眠くなっちゃった。
ドクター上山は私とほぼ同じ(私より上だけど)年で私の何倍も生きている感じ。
寝ている時間がもったいないって言ってたけど眠いと何もできない人間は寝るしかない。
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開頭手術と頭のしびれ

2006-09-12 23:32:57 | くも膜下出血
くも膜下出血を無事克服したとはいえ、
絶対に忘れることがないのは、この頭の痺れが無くならからだろう。
今日の東京はいきなり、涼しいを通り越して肌寒いほどになっている。
この季候のせいか、今日の痺れ方はハンパじゃない。
手術をした左側の頭から顔の左側までが、
痺れきってものすごい顔になっているかと思うが、
別に鏡を見ても変わらないので、他の人には全くわからないと思う。
痺れは手術の時に筋肉や神経をどうしても
ある程度傷つけてしまうので仕方のないものだそうだ。
痛みとは違うので我慢できないものではないが、
本当に、気分的に重くなる。

昔、スキーで足を骨折したところが寒くなると痛くなったりする。
この頭の痺れは、年をとったらどうなるかと思うと心配になる。
まぁ、その時はその時! 心配したとことでどうなるものでもなし…

でも、この痺れを味わわないで済むんだから、
やっぱり、できるなら開頭よりコイル塞栓術の方がいいかな??

もう寝ようっと

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