最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

くも膜下出血手術後 抗痙攣薬の服用について

2006-08-12 11:33:45 | くも膜下出血
私のホームページの掲示板に少し前ですが、

くも膜下出血手術後に飲んだ抗痙攣薬で
全身に紅斑ができ、肝機能障害、高熱、その他血液状態の悪化等を引き起こし
再び入院せざるを得ない状態になった方の書き込みがありました。
一度服用を止めたが、その後どうするか、他の方はどうだったかなど
ご心配な様子を書いていました。

また、もう一方、術後7ヶ月、主治医が変わって
いきなり今まで飲んでいた抗痙攣薬を止めてみましょうといわれ、
最初の主治医に徐々に減量していくといわれていたことを告げると
じゃあ減量しましょうと言われた。
こんないいかげんでよいのだろうかとの書き込みもありました。

私も術後1年半位、抗痙攣薬を飲んでいたので
先日、外来診察の時、Myドクターに質問してみた。
すると、なんと

DR : ああ、あの痙攣止めの薬を飲むか飲まないかっていうのは
   はっきりとした基準がないんですね。
   もちろん、痙攣が起きたことがあれば飲ませますし
   手術で脳に何か傷が付いたとか、痙攣が起きることが心配される場合は
   術後、飲んでもらいますが、それ以外は
   今では、ここの病院では飲んでいません。
   必要なければ、飲まない方がいいですし…
私 : 6年前とは変わったんですか?
DR : そうです。

手術のしかたや、薬の使い方、本当に医学は日々進歩、変化していく。
薬の副作用など、昨日までは安心と思っていたものが大変危険なものになったりする。
血液製剤からエイズになったりもするわけだから…
医師や患者は常に情報をしっかりつかんでいなければならない。
医師は医師免許を取ればそれで何も勉強しないで診療を続けていくことは
大変なことになりかねない。何しろ、人の命にかかわることなのだから…

ただでさえ忙しいけど、医師の皆さん頑張ってよろしくお願いしま~~す!!!

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2 コメント

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Unknown (あじさい)
2009-05-18 22:41:24
数年前に脳梗塞既往があり、腹部大動脈破裂でope歴のある親戚が去年末、脳梗塞再発で
専門病院に入院、その後他院に転院加療中
でした。痙攣発作も度々あり転院後から抗痙攣薬内服中で全身に薬疹、4日前から38度台の発熱、今朝CPAとなりCPRするも、そのまま
亡くなってしまいました。

自分はNSで経験上、全身に薬疹が出る、というのは薬の過剰投与か薬が合わなかった、の
2点が考えられると思うのですが、どうなのでしょう。親戚といっても近親者でなくDrから
詳しくIC受けているのではないので断定できませんが、医療過誤で亡くなったのだとしたら・・・。
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あじさいさんへ (nk)
2009-06-29 15:33:18
薬疹は薬の過剰投与や素人的に言う「合わなかった」事が原因で起きるcaseもありますが、今までアレルギーが起きてなかったのにある時を境に合わなくなる(花粉症の発現のように)事もあります。管理体制がしっかりしていなければriskも上がるでしょうが、スティーブン・ジョンソン症候群に代表される重度の合併症が起きてしまえば、管理がしっかりしていてもなかなか予後は良くありません。全身状態の変化や処方内容が変わらなければ、有効血中濃度もそう頻繁に測る事はありませんので、前医でしっかり管理されていれば、同様の処方内容を転医先でも施される事が多いです。
課題は薬疹の出現有無だけでなく、CPAを避けるだけの医療が計画されていたか、また、それだけの医療のactivityをご家族からご希望されていたか、なども挙げなければなりません。

亡くなった方・周りの方々にはお悔やみ申し上げます。

内服薬はそんなに安全ではないことをお知り下さい。
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