しっかり荷物を運んでいるアリの列を横目に、大きな石に腰かけキリギリスは演奏を続けながら言います。
"今日もがんばっているね。さぞかしごはんがおいしかろう"
何匹かのアリがキリギリスの演奏に耳を傾けながらも、働く足を止めません。
木の上にいる年老いたフクロウがキリギリスに声をかけます。
"お前さん、この夏を越えたら、秋がやってきて、やがて雪の降りつもる冬になる。
あのアリたちの姿を見て、額に汗しようとは思わんかね?"
キリギリスは演奏の手をとめて、はにかんだ笑みをつくって、
"あのおてんとうさんはそうは言ってないよ。アリたちにはアリたちの、わたしにはわたしのふさわしい一日があるとね。
こうして楽しんで弾いているのも、わたしにとって大切な一日さ。
アリたちにもわたしにも素敵な贈り物をあの輝きは与えてくれてるよ。
だから、弾かせてもらう時は真摯な気持ちでさ。だれかがこの演奏を聞いて、なにかを育んでいけるようにね。"
"今日もがんばっているね。さぞかしごはんがおいしかろう"
何匹かのアリがキリギリスの演奏に耳を傾けながらも、働く足を止めません。
木の上にいる年老いたフクロウがキリギリスに声をかけます。
"お前さん、この夏を越えたら、秋がやってきて、やがて雪の降りつもる冬になる。
あのアリたちの姿を見て、額に汗しようとは思わんかね?"
キリギリスは演奏の手をとめて、はにかんだ笑みをつくって、
"あのおてんとうさんはそうは言ってないよ。アリたちにはアリたちの、わたしにはわたしのふさわしい一日があるとね。
こうして楽しんで弾いているのも、わたしにとって大切な一日さ。
アリたちにもわたしにも素敵な贈り物をあの輝きは与えてくれてるよ。
だから、弾かせてもらう時は真摯な気持ちでさ。だれかがこの演奏を聞いて、なにかを育んでいけるようにね。"
童話では戒めのように描いているけど
違う角度から見ればそれはそれで良さがある。
いいですね。こういう感覚
でも、このお話はよくわたしの頭に浮かんできます。
ライターなんてものも、キリギリスと似ているところがありますからね。
ちょっとでも、フォロー的なものを書きたいと心の中では思っていたのかもしれませんね