褐色の大地が広がる国境近くの駅。
強い日ざしをさけるように、人々が構内で思い思いの時を過ごしてる。
冷たいジンジャーエールを飲み干して、ホームのベンチに腰かけていると。
追いかけっこさながらに三人の子供たちがベンチのまわりに。
笑顔の三人はわたしに興味があるらしく、
こんにちは。お兄ちゃん、どこから来たの?
ふたりの男の子ともうひとり女の子。
彼女のまだあどけない口もとからこぼれる言葉。
ずっと西の方から。これから国境を渡っていくんだよ。
お兄ちゃん、むこうに行ってなにかするの?
人に会いに行くんだよ。
ふうん。
女の子はこちらをまじまじと見つめて、
それってコイビト?
そうだね。彼女に会いにいくんだよ。君たちはどこから?
僕たちはここに住んでるんだよ。あの建物のむこうに。
駅のむこうに乱雑に並ぶ屋根の群れ。
女の子はそんなことよりも。
ねぇ、どんなカノジョに会いにいくの?
そうだね。夢を叶えに行った彼女を追いかけていくんだよ。
一緒に行かなかったの?
そうなんだ。いろいろ理由があってね・・。
ふたりの男の子はまた追いかけっこしながらむこうに走っていき、残ったのは女の子ひとり。
カノジョのこと、好きなの?
そうだね。
一緒にいると、うれしい?
一緒にいるととても楽しいよ。
ふうん。
女の子は口に指をもっていってなにか考えてる風で。
君は好きな人がいないの?
う~ん。いないかなぁ。
またふたりの男の子が走って戻ってきて、女の子に、
あっちに大きな犬をつれた人がいるよ。見に行ってみよう。
女の子はまだここに残っていたそうに。
お兄ちゃんの行くところは、ここから近く?
ううん。もっと東の方さ。とても大きな街。
おおい、いくぞぅ。
ふたりの男の子に声をかけられて、
お兄ちゃん、さようなら。
うん、さようなら。またね。
女の子はふたりの男の子のもとへ走っていきそうになりながら立ち止まって。
会った時、なにか言うの?
ううん、そうだね・・。でも、会いたかったって伝えるかな。
ふ~ん。好きって言うの?
そう、だね。
女の子は男の子たちを追いかけて、ホームのむこうへ走っていき。
その向こうを眺めると、地平線に這うように大きな雲がながれていて。
汽笛が遠くから響いてきて。
ホームに人がぼちぼち集まりはじめ、そのなかに若い恋人たちがなにか楽しそうに話している。
会ったら好きって言う、か。
ふと彼女の笑顔が思い浮かんできて。
彼女にもあんな女の子のような時期があったんだろうなぁってなんだか微笑ましく。
女の人は幼いころから愛に敏感なんだなと、しみじみ。
強い日ざしをさけるように、人々が構内で思い思いの時を過ごしてる。
冷たいジンジャーエールを飲み干して、ホームのベンチに腰かけていると。
追いかけっこさながらに三人の子供たちがベンチのまわりに。
笑顔の三人はわたしに興味があるらしく、
こんにちは。お兄ちゃん、どこから来たの?
ふたりの男の子ともうひとり女の子。
彼女のまだあどけない口もとからこぼれる言葉。
ずっと西の方から。これから国境を渡っていくんだよ。
お兄ちゃん、むこうに行ってなにかするの?
人に会いに行くんだよ。
ふうん。
女の子はこちらをまじまじと見つめて、
それってコイビト?
そうだね。彼女に会いにいくんだよ。君たちはどこから?
僕たちはここに住んでるんだよ。あの建物のむこうに。
駅のむこうに乱雑に並ぶ屋根の群れ。
女の子はそんなことよりも。
ねぇ、どんなカノジョに会いにいくの?
そうだね。夢を叶えに行った彼女を追いかけていくんだよ。
一緒に行かなかったの?
そうなんだ。いろいろ理由があってね・・。
ふたりの男の子はまた追いかけっこしながらむこうに走っていき、残ったのは女の子ひとり。
カノジョのこと、好きなの?
そうだね。
一緒にいると、うれしい?
一緒にいるととても楽しいよ。
ふうん。
女の子は口に指をもっていってなにか考えてる風で。
君は好きな人がいないの?
う~ん。いないかなぁ。
またふたりの男の子が走って戻ってきて、女の子に、
あっちに大きな犬をつれた人がいるよ。見に行ってみよう。
女の子はまだここに残っていたそうに。
お兄ちゃんの行くところは、ここから近く?
ううん。もっと東の方さ。とても大きな街。
おおい、いくぞぅ。
ふたりの男の子に声をかけられて、
お兄ちゃん、さようなら。
うん、さようなら。またね。
女の子はふたりの男の子のもとへ走っていきそうになりながら立ち止まって。
会った時、なにか言うの?
ううん、そうだね・・。でも、会いたかったって伝えるかな。
ふ~ん。好きって言うの?
そう、だね。
女の子は男の子たちを追いかけて、ホームのむこうへ走っていき。
その向こうを眺めると、地平線に這うように大きな雲がながれていて。
汽笛が遠くから響いてきて。
ホームに人がぼちぼち集まりはじめ、そのなかに若い恋人たちがなにか楽しそうに話している。
会ったら好きって言う、か。
ふと彼女の笑顔が思い浮かんできて。
彼女にもあんな女の子のような時期があったんだろうなぁってなんだか微笑ましく。
女の人は幼いころから愛に敏感なんだなと、しみじみ。
私には同い年の幼馴染がいました
(偶然にもmakotoさんと名前が漢字まで一緒です)3歳頃、私は彼に恋していたんです(笑)
明るい未来へと繋がる、希望の詩というイメージが浮かびました
メールですが、gooメールは
s-makoto-1972@mail.goo.ne.jpです。