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月夜の旅路 ~朝の日ざしに似た愛の輝き~

2011-08-02 | poem



昨夜わたしは夢を見たのです。
黄金に輝く三日月。そのうえに乗って夜空を旅する情景を・・。
とても静かな夜でした。時折街の明かりが集まる場所を通り過ぎながら、わたしは世界を旅しているのです。
不思議なダンスを踊っているわたし。三日月は金色に輝く水面のようで、ステップを踏むたびに小さな輪が月の中に広がっていくのです。
とても気持ちいい風がわたしの体を吹き過ぎていきます。
日常では考えられないほどの純粋な空気と感情。
とてもピュアなヒカリが頭上の夜空から降りてくるのを感じていました。
金色に輝く水面に星空の輝きがうつり、今まで踊ったことがない不思議なダンスをわたしは踊り続けていたのです。
世界を見渡して、眼下に森や街や海がゆっくりと流れていくのです。
旅路は朝になるまで続くのです。
地球の端から太陽がのぼっていく時、この黄金の世界はどうなってしまうのだろうと踊りながらふと考えました。
そんな時です。わたしの首もとによりそう影を感じました。
その影はささやきます。
"あぁ、ここで踊りをやめてはいけない。あなたの不思議な踊りがこの月の原動力となっているから。
踊り続けることでこの旅は永遠に続く。あなたにとってもそんなに悪い体験ではないはずだから・・。
街の明かりを見渡してごらん。広大な海のうねりを感じて・・。いまだ見たことのない山々の厳しいなりたちを・・。
自然はこうして生命を育んでいる。人として生きるあなたたちの思いとともに・・。
この輝きは生命の火花のように瞬間瞬間で放たれていくから。あなたの行動とともに。
躍動するあなたたちの意思がこれからの未来を担っている。
輝く愛の本質を知り、それを継ぐ者として・・。"
わたしは不思議なダンスに身を委ねながら、世界というものの情景を心にとどめることができたのです。
そして、現実へと戻ってきた。
とても安らいだ朝の空気の中でわたしが一番に感じたのは、まぎれもない朝の日ざしに似た愛の輝きでした。
そこここにある愛の輝きを、わたしはその朝から見つけることができるようになったのです。これからの生きる糧としての輝きを・・。
あの夢の中で見た星から降る輝きとしての愛を。