欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

旅人にある、やすらぎ

2007-07-21 | poem
もう何をのぞむものがあるだろうか。
もうこれからをどう生きていくとかうまくやっていこうなどという思いがあるだろうか。

私はここで立ち止まり、ただ空を見上げて、太陽が燦々と輝いているのを、肌にあたたかさを感じることを、そのことをありがとうと、そんな思いを持っているだけなのだ。
もうなにも望むことはない。
もうなにも考える必要もない。
今、こうして頭上に輝いている太陽に。ヒカリを浴びて、肌にぬくもりを感じていることに、感謝の気持ちをささげたいのである。

この地を離れていくのはいつの日のことか。今、こうして思うことはひとつ。
あたたかい日ざしよ、ありがとうと。
ここで終止符を打つわけではない私だが、ただ今思うことは、この明るい日ざしが頭上から降り注がれていることを、ありがとうと。
ただそのことのみをしあわせに感じているのである。

私の頭上に輝く太陽。
それを見上げて、ただありがとうと。
肌にあたたかさが触れていることを、愛をぬくもりを感じていられることを、ただありがとうと。
そう思っているだけなのである。
そんな私は今、不思議な安らぎに満ちているのだ。

指切り

2007-07-21 | poem
君は荒涼とした大地のむこうへ旅立っていった。
私は君の存在を忘れない。
君の示した情熱と力、威力を、いつまでもこの胸にとどめておくだろう。
たとえ長い時間が訪れようとも。

冷たい風の吹く、愛情も生命の息吹も感じないこの果てしない大地のむこうに君は旅立っていった。
でも、君はまるで私のとなりに君がいるかのような、そんな君の威力が脈々と息づいているのだ。
あまりある君の存在感を、そのひたむきな情熱と力を、私はいつまでもこの胸にとどめておくだろう。

君は旅立っていった。荒涼とした果てしない大地のむこうへ。
次なる試練を求めて。風がとどまることなく吹き過ぎていくように。
私を残したままで。
私は君になにもしてあげられず、ただ見送るしかできなかった。
君の面影とわずかながらの自身の火種を抱えたまま。
私はいつまでもその場で見送っていたのだ。

君が私のとなりにいた頃のように。
確信と希望を胸に秘めたままで。
君の旅立ちを私はただ見送っていたのだ。

私はここで大地に息吹が戻ってくるのを、ひたすら待つことにするよ。
この土地に生きていく者として。この大地が生命の変化をとげていくのを、ひたすら待っていることにするよ。
私の胸の中のわずかながらの情熱をたぎらせながら。
君が残してくれたものを大事に抱きかかえたままで。