必然的なヒストリー

クソムシが歴史系映像の感想を書いたり、妄想キャスティングしています。このブログは純度の高い自己満足で構築されています。

【功名が辻・感想レビュー】永遠の夫婦

2006-12-10 22:07:31 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》

遂に今夜が最終回となりました、この「功名が辻」。

今回は歴史トピックス云々より
どのようにして物語を締め括るのか
その一点に集中してドラマを鑑賞しました。

まず冒頭。病に倒れた一豊様の許になんと徳次郎が復活!この人の存在、すっかり忘れていました。
徳次郎改め、徳心斎の役割は一豊の御典医ということで宜しいのでしょうか。
この役は湘南の方が感慨深さが出て良かったように思えました。いきなり新キャラが出てきてアレコレ一豊様の容態を語られても、何の感慨も沸きません。

その後、何とか一豊様は容態を持ち直した模様。
と、ここで懐かしい人物が!
そう、あの堀尾吉晴
中村一氏の死後、中村家が大騒動に。
一氏の子、一忠は松平の称号をゆるされて、秀忠養女を娶っていました。しかし素行が悪く、諌めた家老を斬ってしまった為に中村家は分裂。
一豊に中村家騒動鎮圧の兵を出さぬかという誘いに来たのでした。
アンタはそれよりも娘の体の心配を・・・!すぐ側にキリちゃんがいるのに。残念なニアミス!
あっ、スイマセン。また脱線してしまいました。

それにしても男の友情について語るシーンであるはずなのに、千代がしたり顔で
「山内家は兵を出しませぬ!辛い思いをしてやっとのことで土佐を平定し(以下略)」
と述べるシーンはどうかな~。
かつて、武田家滅亡のお祝いに光秀が
「我々の苦労が実りました」
と余計な事を言ったばかりに信長に折檻を喰らっていましたが、このシーンはそのまま、「千代=光秀」「一豊=信長」にリンクするような。
ここばかりは
「うぬが何をした~」
と一豊が千代を叱り付けても良かったのに。
一豊・吉晴・一氏の間には、千代には見えない深い絆があったはず。千代は一豊様の動向を見守るだけで良かったような。結局、千代の決断により中村家騒動に山内家は関与せず。

ちなみに中村家はこの後、1609年に一忠が死去し跡継ぎがいなかった為、改易されます。
堀尾家については吉晴が1611年に死去。(なんで、このシーンがスルーされたんでしょうか。謎です)。1633年に3代目の忠晴が跡継ぎが無いまま死去。結果、改易となります。

場面は移り、一豊様はとうとう、この世を去りました。享年61。
お決まりの回想シーンはあったものの、案外アッサリしていたように感じました。
インパクトから言うと、淀お嬢様と家康の最期の方が大きかったです。
でも2人だけのシーン、派手さは無かったけれども「2人で助け合って生きてきた」という思いが伝わってきて良いシーンでした。

そして時は流れ-
出家した3人の未亡人の邂逅シーン。
あっ、何だかデジャブが。
この後に、一豊・吉晴・一氏・六平太・秀吉・信長の変な舞踏シーンがなくて良かったです
時代は徳川豊臣、最後の対決が控えていました。
後半は一気に主役が家康と淀お嬢様に変わりましたね。
千代は一豊の死後、京に移っていましたが、まさか高台院のパシリになるとは。
結局、大坂の陣始まっちゃうけどね。千代さん、無駄足でした。

それにしても、淀お嬢様のご最期、インパクトありすぎ。
大野治長に刺されて死亡!しかも治長役の人、大谷吉継じゃないか。役者の使い回しは良くないぞ。驚きの連続だよ、オイ!
ともかく
「て、天下・・」
と言い残して、淀お嬢様の野望はここに潰えました。永作さん、最後までグッジョブでした。この功名が辻で永作さんの事が好きになりましたよ。
続いて無駄にイケメンな秀頼も死亡し(最終回にしては新キャラが多いですね)豊臣家は滅亡。

そして、豊臣家を滅ぼした家康もその一年後死亡!
なんでしょう。このインパクトあり過ぎな臨終シーン。中村梅雀が良い味出してるんだな、コレが。そして、何と言っても西田敏行の異様な存在感。戦国最後の勝利者だけあって、見事な臨終シーンでした。無駄に徳川御三家を揃えるとは。さすがは寄り道が好きな大石さん。ちなみに、井伊直政は前回で天寿を全うしているので(説明すらありませんでしたが・・・)出てきません。代わりに無駄に爽やかな本多正純が直政の代わりを務めていましたね。

こうして「戦国」という時代は終わり、千代は旅立ちます。
一豊と過ごした「永遠の時間」の想いを胸に。
2人の心に刻み込まれた様々な永遠の時間。
永遠の時間とは、何年立っても、お互いが歳を取っても、過去や未来を越えて昨日の出来事の様に思い起こす事が出来る特殊な時間のこと。
若き日の一豊が千代の前に現れます。いつもは千代に頼ってばかりの一豊様でしたが、この時ばかりは頼もしげな一豊様。千代も嬉しそうに彼の背に。
1617年、千代は一豊の許へ。享年61。

一豊との出会いのシーン、仲間さんと上川さんに撮り直していましたね。変に凝ってなくていい演出でした。
その分、ラストのおんぶシーンには何だか知らないけどウルッときました。
少なくとも去年のトンデモ最終回よりは良かったです。
変に凝らない、シンプルな演出が功を奏したと思います。

最後に-
今まで、私の記事にコメントやトラックバックを下さった皆様。
本当にありがとうございました。
コメントを頂いたことで、レビューを書く上でとても励みになりましたし
トラックバックをしてくださった方の記事には勉強させて頂く事が多かったです。
上手く書けませんが、大変嬉しかったです。
また気が向きましたら、このブログを覗いてやって下さい。
再度申し上げますが、本当にありがとうございました。


48 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは♪ (ミチ)
2006-12-10 22:27:25
最終回の常として回想シーンも多く、駆け足で、新キャラも多かったのですが、ラストシーンがとてもよかったな~と思います。
しみじみしちゃいました。
一年間お世話になりありがとうございました。
返信する
一年間お疲れ様でした! (ぱるぷんて海の家)
2006-12-10 22:30:06
こんばんは!
とうとう終わってしまいましたね
いろいろツッコミ入れたけど一年間楽しませてくれた功名が辻でした。

いつも楽しいレビュー記事ありがとうでした。
レビュー書くのも大変だったでしょう。
お疲れ様でした。
今後ともよろしくお願いします。
返信する
お世話になりました~☆ (のの雪)
2006-12-10 22:38:36
終わってしまいましたね。。
いつも楽しませていただきました^^
これからもがんばってくださいね♪
返信する
Unknown (今日感)
2006-12-10 22:39:41
こんばんは!

去年のトンデモ最終回や、としまつは、私も警戒していました(笑)が、そうならずによかったです。
というより、本当、いいラストシーンです。終わりよければ、すべてよし!
来年の風林火山もよろしくお願いします。
返信する
お疲れ様でした (ヒロ子)
2006-12-10 22:51:18
一年間、お世話になりました。

私もこの大河で永作お嬢が好きになりました。
最後までインパクトありすぎでしたよね。
返信する
ラストの砂浜 (琉河岬)
2006-12-10 23:25:18
ミチさん、こんばんは!

ラストの砂浜のシーン良かったですね。
それまでが大坂の陣→家康薨去と騒々しかったので、その後の千代と一豊のシーンにウルッとしてしまいました。
こちらこそ、1年間ありがとうございました。
毎回コメントを頂き、大変嬉しかったです。
お世話になりました。
返信する
来年もツッコミます! (琉河岬)
2006-12-10 23:30:55
ぱるぷんて海の家さん、こんばんは!

大石原作(笑)の功名が辻、とうとう終わってしまいましたね~。大石さんには、毎回ネタを提供させてもらってレビューを書いていて楽しかったです。
ぱるぷんて海の家さんの記事には毎回楽しませてもらいました。実のところ、一人でPCの前で爆笑した事も何回もありました。

私は来年の風林火山もレビューを書く予定ですので、こちらこそ今後ともよろしくお願いします。
返信する
お世話になりました (まゆまゆ)
2006-12-10 23:35:32
>無駄にイケメンな秀頼
にまた笑いました!
たしかに、ムダにイケメンでしたよね~!!

淀さま&家康は最期までインパクト大、
そして主役2人はいいラストシーンで……
色々な面で満足な最終回でしたね。
1年間、ありがとうございました!
返信する
パーティーの終焉 (琉河岬)
2006-12-10 23:38:27
のの雪さん、こんばんは!

とうとう、終わってしまいましたね~。
山内家夫婦(オマケで淀様)、最終回まで良い仕事をしてくれました。
私も、のの雪さんの記事を毎回楽しませていただきましたよ!今まで、毎回コメントを下さりありがとうございました。

これからも頑張りますので、気が向いたら遊びに来て下さいね。
返信する
お疲れ様でした~ (くう)
2006-12-10 23:39:20
去年のとんでも最終回。。。(^^;)
あまり印象に残ってないな~。
私的には、その前の前がとんでも。。。だった気が(^_^;)
一年間、楽しい記事をありがとうございました♪
トラバ、コメントお世話になりました。
返信する

コメントを投稿