必然的なヒストリー

クソムシが歴史系映像の感想を書いたり、妄想キャスティングしています。このブログは純度の高い自己満足で構築されています。

【功名が辻・感想レビュー】関白切腹

2006-09-24 20:59:31 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》
今回、とうとう秀次の出番が終了しました。
潔すぎる程のその御最期!
それが、関白としての最後の務めじゃ
という成宮さんの言葉に思わず目頭が熱くなりました。
今回、成宮さんの演じた「秀次」は今後、大河ドラマや時代劇で「豊臣秀次」を描く上で新たな道標になるといいなぁと思います。ドラマ功名が辻では判官贔屓という言葉がそのまま当てはまる程、秀次寄りに描かれていましたが結果的に大成功だったと思います。原作ではどのように秀次が描かれているかは存じませんが、大石さんは良い仕事をなされたのではないでしょうか。
いや正直、琉河が成宮さんのコアなファンということを差し引いてもこのドラマにおける秀次の存在は大きかったと思います。

そして、その直後に出てきた秀吉と淀殿の顔面アップシーン。やめてくれ。
特に秀吉のアップはきつかったです。
そして今回も名言を残してくれた淀様。
聚楽第に残っている者を一人残らず成敗なされよ
うほっ!アンタが黒幕だったんですか。そんなに血がお好きですか、淀お嬢様!
そして秀吉も最早、中身の綿が抜けた操り人形。そうじゃ、そうじゃと大賛成。本当に耄碌してしまいましたね~。家康ですら、豊臣家を滅ぼした時には女子の命は助けてあげたというのに。このドラマの淀殿はあくまで悪役で貫き通すつもりらしいですね。パートナーの大蔵卿の局や三成がいないのに、このインパクト。もう、何も言いますまい。とことん我が道を進んで下さい。

では大変心苦しいのですが、今回の不満点を。
一つ目は、秀次と一豊の緊迫したシーンで突然、千代が乱入してきたところ。
あの場面は秀次が伏見城へ行くか、行かないか、つまり関白としての沽券と命を天秤に掛ける大事なシーンだったはず。それを千代のおかげで、うやむやというかグダグダに。正直、あの場面で千代が出て行くのはお節介を通り越して常識外れな様な気がしますが。
二つ目は不破万作の出番が少なかったこと。これは個人的な理由なので、まあいいです。歴史上でもマニアックな人物ですし。
三つ目は伏線も無しに、拾(千代が拾った子)が山内家を追放された事。突発的過ぎて、いまいち感情移入が出来ませんでした。今回は特に秀次最期のシーンと重なったので、余計にインパクトが薄かったように思えました。

というわけで成宮さん、さようなら!「NANA2」は必ず見に行きますからね~!
次回、秀吉薨去。何だかえらく老けた秀吉公のお姿が!予告を見ていやな予感がしましたが琉河は死ぬ回だからといって、最後の最後で良い人になって逝くなんて有りがちな展開は許しませんよ。最後まで、嫌な奴で逝って下さい。
そして、VIPゲスト唐沢の登場。
急展開が続きますが、振り落とされないように頑張って付いていきたいと思います。

木戸孝允グッジョブ!

2006-09-23 12:02:38 | 自己満足な評論

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』にて、木戸孝允の項目を発見しました。木戸孝允の功績がこの項目の内容に上手くまとめられていたので、思わず見入ってしまいました。
というのも、一般的な木戸孝允=桂小五郎というと
・逃げていただけの人物
・新撰組の敵で嫌な奴
・策略を駆使した攘夷派の黒幕
・明治以降、「あれ?、生きてたの?」と言われかねない人物
大久保利通の操り人形
というマイナスなイメージが常に付き纏っており、琉河は少し辟易としていたからです。そんな状況でWikipediaの木戸の記事を見て感動!
これですよ、こういった記事が世の中に出てくるのを琉河は待っていたのですよ。

司馬遼太郎によって、だいぶ歪められた形で「木戸孝允」という人物像が世間に広められていますが(例:敵に追われているとき、脱糞してその場を逃れた)、この記事を契機に一般の方が持つ「木戸孝允=桂小五郎」という人物像の再評価に繋がると嬉しいと考えています。

この記事自体は、文面から判断して木戸贔屓の方が書かれたと思いますが、それらを除外して客観的な視点で読むだけでも、木戸孝允の功績が理解できると思います。幕末・明治に興味のある方は一件の価値ありです。




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子供はみんな頃したgirl

2006-09-18 17:55:16 | 苦情お断りの独り言

今日は仕事がお休みだったので
久しぶりに本屋へ行ってみた。
何気に育児コーナーを覗いてみたら
子供はみんな殺したがる
という本がありました。ちなみにマンガです。作者は羽央という方。
なぜ、このようなタイトルの本が育児コーナーに!?
この本が将来の日本経済を担う児童の教育に役立つとでも思ったのか、この店は。

・・・ええ、購入しましたとも。
この本が世の中のお母様の目に触れる前に琉河が購入しましたよ。
999円の出費。ちょっと痛いです。
でもね、お母さん!今日、私は日本の少子化防止にちょっぴり貢献しましたよ!

早速、近くの喫茶店で拝読。よく見ると帯に
「愛が足りない」
とでかでかと大きな文字が。
そうか、愛が足りないと子供はみんな殺したがるのか。

内容は・・・。
少なくとも絵本のように子供の寝る前に読んで聞かせてあげるような内容ではございません。お子様の手の届かないところに閉まって置いて下さい。
ちなみにご主人様に見つかると
「チミにはそういう趣味があったのか!」
と誤解されかねませんので、ご注意下さい。
思春期の男性の方は、このマンガを読んで女性にあらぬ妄想を抱かないように注意して下さい。

琉河は一読した後、この本の作者羽央さんのサイトを拝見しました。
この人のプロフィールが面白いです。青文字は私の感想です。

液型 = わからにゃい。←何故隠す?)
物  = チョコもの。の滴る超レア肉。
←「血の滴る」をわざわざ書く辺りがなんとも)
「※マンガ&イラストのお仕事は随時募集しております。」(←ドーン!なんで、仕事の募集をプロフィールに書くんだい?ちなみに、この仕事募集の広告はサイトの至る所に書かれています)

日記もありますが、大変興味深い文章です。

では最後に大田出版のサイトより、この本の解説を。
中学のクラスメート蝶子と蜂乃は、殺すのが好きだ。蟻を潰し、蝶やトンボの羽根をもぎ、オタマジャクシの腹を裂き、魚を窒息させた。肉体関係を続けた結果、蝶子は妊娠してしまう。お腹の赤ん坊を、人間の子供を生かすのか殺すのか…
このマンガがドラマ化される際は主役に是非とも志田未来さんを。新ドラマ「14歳の母」にちなんで推薦します。


【功名が辻・感想レビュー】太閤対関白

2006-09-17 21:09:38 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》

「秀吉政権」編もいよいよクライマックスを迎えようとしています。
秀吉秀次、骨肉の争いが始まりました。
あくまで自分の実力を世に示さんとする秀次。自らの手で“功名”を挙げるまでは意地でも「関白」職にしがみつこうとする秀次。雉も鳴かずば討たれもすまいとよく言ったものですね。
秀吉に「3歳の娘と拾(秀頼)を娶わせよう」と言われて、「拾様が年相応になられたら」と、拒否する秀次。
拾がその歳になった時のワシの年齢を考えてみよ~っ
と怒り狂う秀吉。その言葉、そのままそっくりお返しします秀頼が元服するまで生き延びる自信がないのなら、そのまま秀次を関白職に据えて置けば良いと思いますが。分別の付かない幼子が豊臣家を継いだらどうなるか、秀吉自身が一番知っていると思います。織田三法師みたいな存在になるに決まっているではありませんか!現に秀次もこのドラマでは「いずれ秀頼に関白職を譲る」と言ってますし。そこまで実子が可愛いのか!私情を抑えて、「公」を貫き通すのが正しいやり方だと思いますが。耄碌しましたね、豊臣秀吉。
耄碌だけならまだしも、陰湿なジジィとなった秀吉は秀次に拾を抱かせて
「子の抱き方も知らんのか、アホンダラ!」
と、これまた難癖を付けています。挙句の果てに被害妄想に陥って
「余を脅す気か~っ!」
と秀次に怒鳴りつける。ここまで来たら、ゲームオーバーです。さすがにプッツンと何かが切れた音がした秀次。
もう秀吉に忠誠を尽す気が失せた秀次は哀れ、酒浸りの日々に。
そして秀次とスールの契りを交わしている不破万作らは打倒太閤を図ります。これが、秀次の命運を分けることに(それにしても不破万作と聞くとどうしても、アノ大工の棟梁の顔が浮かんできます)。この謀の波紋は蜂須賀党の一員として秀吉の天下統一の貢献してきた前野将右衛門の身にも及びます。
この顛末は次回へと持ち越し。

そして、今回もお約束通りやらかしてくれたコノお方。
淀城で「あの弛んだ肌(中略)嫌じゃ~、嫌じゃあ~」と呟き、一方では秀吉の隣でニコニコと笑いながら秀次がオロオロする様を見て喜んでいる淀殿
だから、お前は一体何者だ。単なるネタ提供者か。
彼女は日野富子、北条政子、マリー・アントワネット、春日局、玉梓、富江、大魔王幸子、どの強者達とも一線を画す存在となりました。全く持って不気味な程、謎な存在になりました。謎だ、謎だ。わが子を武器に秀吉を操縦する淀殿。そしていとも簡単にそれに引っ掛かる秀吉。謎だ、謎だ。黒幕は明らかに淀殿なのに、太閤と関白の対決にしか目が行かない連中が謎だ。秀吉だの秀次だの言ってる前にこの人を何とかしないとアカンじゃないのか。淀殿の存在、謎だ、謎だ。淀殿は謎の彼女Xなのか!?そうか、彼女のヨダレに答えがあるに違いない!(マニアック過ぎてすみません)
とりあえず、淀殿は「アンネの日記」とか「ハチミツとクローバー」を100回読んで、人生をやり直したほうがいいと思います。人間の心を取り戻して、もう一度やり直すのだ!!!!

というわけでここ最近、ドラマの展開が彼岸に行き過ぎて史実などどうでもよくなってしまった琉河ですが、次回はしっかりとした感想を書きたいと思います。決して、暴君ではなかった秀次。彼の運命は悲劇の結末へ。


【功名が辻・感想レビュー】豊臣の子

2006-09-10 20:58:55 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》

鶴松が亡くなり、悲嘆にくれる秀吉は見ていてツライものがありましたが、その後に皆が揃いも揃って髪を下ろしているシーンを見て思わず吹いてしまいました。しかも、一豊様と一氏は流れに乗り遅れているし。お互いに顔を見合わせて、オロオロしながら髪を下ろすシーンは面白かったです。
しかし、面白かったのはここまで。その後、髪を下ろしたまま
「うはははぁ!」
と笑いながら、唐入りを叫ぶ秀吉を見て八つ墓村の「祟りじゃあ」と叫びながら走り回っていたアレな人を思い出しました。はっきり言って怖かったです。ああ、遂に来るべき時が来てしまった、という印象を受けました。
その後に、秀次に関白を譲る秀吉のシーンがありました。本来なら、オメデタイ出来事なので晴れやかなシーンになるべきだとは思うのです。
しかし秀吉の背中に
「秀次には何の期待もしてないよん」
というオーラがありありと出ていて、何とも不気味なシーンになってしまいました。秀次が少し哀れになりました。どこまでも純粋なんですね、秀次君。建前だけに翻弄されて真実が見えていないというか。

場面は移り、名護屋の唐入り本陣へ。
淀殿と三成も従軍していました。そして、出来事は宴会を行っていた夜に起こりました。突如、三成の部屋に訪れた淀殿。そして、彼女の口から恐るべき言葉が!
「今一度、太閤の子を産む。されば、三成。我を助けよ」
これってどういう意味?
この場合、「太閤の子を産む」と「三成、我を助けよ」は繋がる言葉ではありませんよ!秀吉の子を産むのに、どうして三成の助けが必要なの?
ということはやっぱり・・・。
うわ~!うわ~!
淀殿が三成の部屋に入った時、勝手に障子が閉まったし(そのように見えた、障子に映る月明かりの夜の風景がやけに禍々しいものであったし。なにしろ淀殿、アナタ毒を持ちすぎ!しかも、自分の毒に自身がやられてしまっている感じだし。これってどこの「世にも奇妙な物語」ですか?タモリの解説はまだ?

そして、六平太が再登場!
役割は大陸での日本軍の状況を千代に知らせる為。そして
人はみな、虚と実を持ち合わせて生きているんだ
という名言を彼女に託す為。当たり前のことを言っているのですが、彼が言うと説得力がありますね。そして、また去ってしまった六平太。次の登場はいつでしょうか?
というより、淀殿と三成のシーンが気になって、気になって、せっかく六平太を久々に見ることが出来たのに、彼のシーンはどうでもよくなってしまいました。

そして年は変わり、豊臣家に淀殿のマリオネットになる為だけに生まれ、まさに「不良債権(by桑野信介)」という言葉がそのまま当てはまるガキンチョが誕生なされました。後の豊臣秀頼ですね。誠におめでとうございます。
しかし、これで秀次の立場が危うくなりました。
「豊臣を継ぐ者として」
という彼の言葉が秀吉の琴線に触れたようで。
三成も秀次をチクチクと追い詰めてましたね。親はわが子の為になら鬼にもなれるという良い見本でしたね。(という展開だったら面白そう)

というわけで次回は、「秀次派」対「淀・三成派」との直接対決。ああ、乱世の足跡が遠くの方から聞こえてきます。


「天璋院篤姫」の方程式

2006-09-09 12:34:41 | 歴史ドラマレビュー

今日は08年大河ドラマ「天璋院篤姫」について語りたいと思います。
明らかにフジ系列のドラマ“大奥”を意識したと思われるこの選択・・・。
正直、1年間かけて放送するネタがあるのか?という疑問が沸いてきそうなこのテーマ。「江戸城無血開城」がクライマックスだとすると半年もあれば事足りるような気がしますが・・・。ここは大奥テイストを交えて滝山VS篤姫VS和宮を延々と描くに違いありません。
ということで、突然ですが(嫌な話の導入部ですね・・・)琉河が「天璋院篤姫」を算出するための方程式を考えてみました。

天璋院篤姫=(大河ドラマ『徳川慶喜』+大河ドラマ『翔ぶが如く』)×大奥+小松帯刀

これで完璧です。この方程式さえ押さえておけば、「天璋院篤姫」は何の疑問もなく見ることが出来るでしょう。良かった、良かった!

ところで肝心の主役の篤姫は、なんと宮崎あおいさん(「崎」は旧字なんですよね、本当は・・・)が演じられるそうで!!
びっくりです!!!驚きました!!!!
大抜擢もいいところです。凄いぞ、スゴスギルゼ!
何という素敵でマニアックな頼み方
上戸彩でもなく、石原さとみでもなく、長澤まさみでもなく、綾瀬はるかでもなく、宮崎あおい!どこの深夜ドラマだよ、コレ。青い車が暴走しそうです。
琉河はこの情報を聞いたとき、笑いがしばらく止まりませんでした。NHKよ、これは確信犯なのか?確信犯なのか?
主役ではなく、重要脇役人物・和宮ならハマリ役だと思ったのですが。

ということで、この祝福すべきキャスティングのお祝いとして、ささやかではありますが、不肖、この琉河が他の配役予想というか、妄想キャストを披露したいと思います。

まずは宮崎さんの知名度を一気に引き上げる契機となった、映画「NANA」のキャストより人選。

小松帯刀…松田龍平
徳川家定…丸山智己
徳川家茂…松山ケンイチ
徳川慶喜…成宮寛貴
坂本龍馬…玉山鉄二
伊地知正治…平岡祐太
西郷従道…水谷百輔
有村俊斎…高山猛久
お志賀の方 …伊藤由奈
重野…宍戸留美
梅野井…サエコ
唐橋…能世あんな
島津忠剛…佐藤浩市(佐藤公一繋がりで)
幾島…中島美嘉(老け役で)

う~む、これだけでは駒不足ですね。では、宮崎さんが過去に脇役として出演していたドラマ「フレーフレー人生」「20歳の結婚」から一流芸能人を抜擢して追加キャストを。

滝山…米倉涼子
本寿院…松下由樹
西郷隆盛…坂口憲二
観行院…優香
井伊直弼…中尾彬
阿部正弘…石田純一
唐橋…平山あや

もう、実年齢とか役柄に合う・合わないとか、そういったバランスは全く考えていません。とりあえず当てはめてみただけです。これでもまだ、駒が足りませんね。そういえば、宮崎さんは「R-17」にゲスト出演していたはず!では、そのドラマから一流芸能人を抜擢して追(以下略)

実成院…中谷美紀
大久保一蔵…田辺誠一(2年連続出演)
庭田嗣子…佐藤仁美
観行院…栗山千明
堀田正睦…松重豊
姉小路…水川あさみ
菊本…田島令子
土御門藤子…三船美佳
勝海舟…内藤剛志
島津久光…西村雅彦
お幸の方…桃井かおり


ふう、後もう一息です。ガンバレ自分!(自己中心的な文章になっていますが、これがこのブログの仕様ということでご理解を)
今度は「NANA」の原作者・矢沢あいさん繋がりで「下弦の月」から一流芸能人を抜擢(以下略)

和宮…黒川智花
村岡…伊藤歩(老け役で)
大山弥助…落合扶樹
安藤信睦…うじきつよし
島津斉彬…陣内孝則
徳川斉昭…緒形拳
岩倉具視…HYDE

この映画には偶然にも、前述の栗山千明さん、成宮寛貴さんも出演していたんですね~。
これでも、まだ駒不足!では現在、絶賛公開中の映画「初恋」より一流芸能(以下略)

近衛忠煕…藤村俊二
小栗上野介…小出恵介
板倉勝静…柄本佑

何とか終了!でもこのイマイチ達成感が得られないのは何故?せっかく頑張ったはずなのに・・・。だっけっど、気に~なる、こんな気持ちはなぜ?
甘くて苦いママレードでも食べて頭を冷やしてこようこようと思います。

今回、登場人物の生没年を載せなかったのは、実年齢と役者さんの年齢が余りにも釣り合わないからです。もう無茶苦茶なキャスティングです。
琉河は預言します。この記事が人生で最も恥ずべき記事になるであろうことを!
・・・緒形拳さんクラスの俳優さんには是非とも出演していただきたいです。
では、また。



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【功名が辻・感想レビュー】北条攻め

2006-09-03 20:57:28 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》

非常に細かいツッコミから始まりますが、クレジットの役名表記で「大政所・なか」となっているのにどうして「寧々」には「北政所」という表記がされていなかかったのでしょうか?
非常に謎です!劇中では「北政所様」と呼ばれていたのに!!!

というわけで、本題ですが今回のタイトルは「旭姫、散る」でも良かったような気がします。甚兵衛と旭姫の最期の邂逅が泣き所ですか。旭姫が亡くなった事自体には心は動かされませんでしたが、残された甚兵衛が
針はいらんか!!
と悲痛の叫びにも似た咆哮に何ともいえない無常感を受けました。庶民が旭姫の葬儀を「祭り」のようなイベント感覚で捉えている中、その庶民として生きようとしている彼の心境を思うとやり切れない気持ちが込み上げてきました。寂しいシーンでした。

で、肝心の「北条攻め」ですが、合戦シーンよりは“秀吉による徳川への調略”といった面が強調されていましたね。確かに、この北条攻めは秀吉による政治的な意図があったのは事実だと思います(例えば、伊達政宗など東北の大名への威嚇)。なので、この秀吉と家康の駆け引きのシーンは見応えがありました。
今回は秀吉の力業により家康は関東へ左遷され、表面上では秀吉の勝利に思えましたが、家康の「鳴くまで、待とう」の精神も侮れませんね。まだまだ、この2人の戦いは終わっていないような気がします。(家康は「戦いは終わった」と言っていましたが、なんの、なんの)
後、気になったのはすっかり豊臣家の参謀となった石田三成の台頭ぶり!彼と秀吉のやり取りは迫力がありました。変な二元中継も新鮮で良かったです。
あっ、そういえば忘れた頃に出てきた織田信雄。恥を晒しにやって参りました。彼はピエロか!かつての足利義昭を彷彿とさせる程のタイミングの悪さ&うつけぶりでした。

北条攻めの功により、一豊様は遂に遠江・掛川城を手にすることが出来ました。これが、関ヶ原に繋がっていくのか・・と思うと血肉湧き踊る心地です
それにしても、千代の勘の鋭さには感服仕るばかりです。
「一豊様は、さしずめ家康様の牢番。でも意地悪な牢番にはなってはいけませんよ。そのうちきっと、いい事が・・・
って、アナタ。まるで今後の展開を知っているかのような語り口。いや~、時代の流れを捉えるセンスの鋭さは凄すぎ。もう、人間の能力を超えています。琉河も欲しいですよ、その予知能力・・・、いや時代の流れを捉えるセンスの鋭さ。

秀長逝去・利休切腹がナレーターで済まされていたのに、whyの嵐!
「利家とまつ」へのアンチテーゼでしょうか?物語の大局に絡まず、無意味に登場していた古谷一行さんの存在意義が否定されてしまいました。
秀長・・・、扱いが蜂須賀役のプロレスラー以下ですか・・。大石さん、もうちょっと気を遣ってやれよ!春田純一さん、哀れ。