必然的なヒストリー

クソムシが歴史系映像の感想を書いたり、妄想キャスティングしています。このブログは純度の高い自己満足で構築されています。

【風林火山レビュー】天下への道

2007-07-29 22:20:12 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

本格的に上杉(長尾)VS武田の構図を予感させてくれた今回。
上杉(長尾)家の家臣がわんさかと登場。

そして、その中でも群を抜いているのは・・・
上杉最強(多分)の軍師・宇佐美定満が初登場!
なんとなく
ポ~ケ~ベルが鳴らなくて~(注1)
というフレーズが頭に浮かんできたのは琉河だけでしょうか
これからは武田の軍師・山本勘助と上杉の軍師・宇佐美定満の知略戦も見ることが出来るのでしょうね。
井上靖原作の「風林火山」では名前しか出てこなかった宇佐美。
これからどんな形で武田晴信・山本勘助の前に立ち塞がるのか、今から楽しみです。

で、琉河は景虎と違って強欲な人間です。
緒形拳さんの宇佐美・西田尚美さんの桃仙院を見てしまったら、あのキャラもこの俳優さんで見たかったなあと思ってしまうのです。
例えば-
・飯富虎昌・・・小林薫or岩城滉一
・村上義清・・・鹿賀丈史
後は緒形さんを出すなら『下弦の月』繋がりでHYDEや栗山千明さんも出演してくれたらなぁと思うわけですよ。
あっ、HYDEさんはセリフや動きの少ない役でお願いします。
後は「風林火山」とは関係ないけど
小日向文世・・・徳川家光
いやね、ネプリーグを見てなんとなく・・・。

前回まではがっかりクレジットが多かった風林火山。
(千葉さん、仲代さんとかは別格としても近藤芳正・今井朋彦・上杉祥三・小林勝也らがトメグループにいるのがガッカリ部分)
今回のクレジットは見応えがありました。充実したトメグループでした。

本筋へ。
まず長尾家では-
家督を継いだ景虎。
ガクトさんのセリフの話し方が、まるで歌舞伎役者みたいでした。
でも思ったより悲惨でなくて良かったです。
で、きましたよ!
謙信名物・毘沙門天への祈り!
でも何かな?
このゴシックホラーの匂いが漂う空間は!


どこまでもストイックに生きる景虎
どこまでも月下の夜想曲がつきまとう景虎
直江の娘に与えた経典は天竺から持ってきたものですか?
その時にせめて「私とそなたはもう『なまか』だ」と言って欲しかったよ?

それから西岡徳馬さん。役が裏切り者の北条高広役から『愛』の兜を持つ直江実綱役に昇格しましたね。おめでとうございます。
それから大橋吾郎さん。前から思っていたけど絶不調な時の唐沢寿明さんに似ています。
それから市川サダンジさん。
「越後の酒がこぼれた!」
と真顔で言われてもコメントに困ります。シミにならないうちに自分で雑巾で拭いてください。(ついでに言うと以前にも書きましたが、何回見ても20代の若者に見えません。本来ならば長野業正より30歳ぐらい年下のはずですが・・・)

で、武田家では-
勘助は
「この勘助には天下への道筋が見え申した。まず信濃を治め越後へと突き進みましょう。そこには海があります。その海を手に入れ、それから駿河の今川を何とかやっつけて二つの海を手に入れるのです」
随分と簡単に言いますね~。諏訪湖では我慢できませんでしたか。
その道は果てしなく長そうです。
唐から天竺に行くよりも、さらにはSMAP5人がストライクを取るよりも長そうです。


次週。
武田家は“天下への道筋”を歩む第一歩として、行く先を邪魔する村上勢と戦います。でも、その最中に裏切り者が出たとの報せが!

(注1)・・・1993年に放映されたドラマ「ポケベルが鳴らなくて」の主題歌。緒形拳主演。共演に裕木奈江、酒井真紀がいる。


【風林火山レビュー】逆襲!武田軍

2007-07-22 20:57:08 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》

まずは・・
真木よう子さん、ピンクレジット昇格、オメデトウございます!
琉河は真木さんの存在を知ったのはバトルロワイヤルⅡ。この映画では共演の加藤夏希さんの存在に隠れて、あまり目立つシーンはありませんでしたが、それから早4年。
遂に大河でピンクレジット。長い道程でした。
(琉河は大河ドラマのクレジットを『役者の格』を考える指標の一つとして捉えています)

で、本筋。
板垣・甘利の重臣を失った武田軍はひとまず上田原から退陣。
勘助は由布姫の許へ。
晴信は帰還後、ママンの許へ。
ここでママンから情け深い説法を頂きます。
「板垣・甘利は死を持ってそなたを諌めたのじゃ。皆、そなたを信じたいのですよ」
ママンの言葉に思わず涙する晴信。
ようやく
自分が間違っていた
と気づき三条夫人に語る晴信。
このシーンをもって晴信のブラック化は沈静化したのかな。
でも「太郎にも伝えていかなければ」という言葉が引っ掛かりましたが・・・。
ま、この展開はまだまだ先ということで。

で、小笠原と高遠のやり取り。
コントみたいで笑えました。
特に将軍・今井朋彦。ダメすぎて笑えます。
それでもって、上杉祥三。その目をひん剥いて面白顔した演技は飽きません。
ポスト斉藤洋介(琉河が勝手に決めました)として、これからも頑張ってください。
それにしても
高遠「おのれ~、おのれ~、おのれ~」
の悲しい悲鳴の後の
アンタ、何回『おのれ~』と叫べば気が済むの
ツッコミは良かったです。素晴らしいオチでした。
さようなら高遠頼継。
あなたの存在は多分、来週には琉河の記憶から消えている事でしょう。

こうして塩尻峠で大勝した晴信。
人は城、人は石垣、人は掘、情けは味方、仇は敵なり
板垣の幻影を見るに当たり、彼にようやく贖罪の刻が訪れました。


次週、越後の長尾景虎が何かをやってくれる様子です。
しかしね
みんな口を揃えて「長尾景虎」と呟いていましたが、そこは違うだろ!
次回は、VIP待遇の緒形拳さんが満を持して登場するんですよ。
ここはGacktさんも含めて
大物俳優・緒形拳(こぶし)様
と言わせるべきだろ。
何せ、(ある意味)一番天下に近いのは緒形さんだからね。しかもこのお方には金が掛かってるんだ。
ちなみに緒方じゃないぞ。緒形だぞ。
武田も今川も村上も北条も長尾も、みんな丁重にもてなせよ。
ついでに西田尚美さんも初登場!
好きな女優さんなので期待大です。

で、琉河の希望。
YOSHIKIさんにゲスト出演して欲しいです。
Gacktさんとのガチンコ勝負が見てみたいのですが。

 


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【風林火山レビュー】両雄死す

2007-07-15 21:54:05 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

千葉真一さん、竜雷太さんが退場した今回。
今回が一つの節目になったと思います。

上田原にて村上軍と武田軍が激突。
晴信が
「まるで我等が出陣する事を村上軍があらかじめ知っていたようじゃないか~!」
という様なことを言っていましたが、ズバリ正解。
これって先週、甘利が村上本人に情報漏洩したからですよね。
甘利には甘利なりの考えがあって敢えて今回の出陣時期を教えたようですが、先週見ていたとき、変な演出だと思っていました。
で、今回。その全貌が明らかに。
それは甘利のこのセリフ。
「村上本陣に赴き、大将首を掻っ切る!」
そりゃ、無理だろ!現実的じゃないよ。
で結果。
現実的じゃない謀は、案の定失敗してハリネズミ状態になって死亡。
彼の最期の言葉は
「板垣殿、やはりソレガシには謀はむかぬ様じゃ」
・・・。
これって単なる自爆○ロ(ただし敵方の被害はゼロ)じゃ・・・。
オーソドックスに戦死させてやれよ~。何だこの演出。
とため息。
あっ、でも甘利関連で見所はありました。
彼の裏切りを知った時の晴信の表情!
眉毛の動きが面白すぎる。あの上下運動はなんですか

で、話を戻して甘利のラストシーン。
本来ならティッシュ片手に涙流しながら見るシーンなのでしょうが、琉河はテレビの前でポカ~ン。
琉河の感情は他の人に比べて冷たいのでしょうか。
やっぱりそうなんですね。分かってます。
性格はライフの安西愛美以下です。
だから干物女です。
金銭感覚は山田太郎の母親以下です。

正直、今回の板垣、甘利にはラストサムライの渡辺&真田コンビ並の散り様の披露を期待していたのですよ。ちょっとガッカリかなと思っていたら。

板垣ラストシーンは文句なしに素晴らしかったです。
さすがは千葉さん。殺陣はさることながら、攻撃を受ける時のリアル感とか、その臨場感の産み出し方とかがもう最高!
特に最期の
「若・・・」
と呟いて、満足げに微笑みながら倒れ込むシーンが凄すぎました。
これで千葉さん、見納めなんだなと思うと何だか喪失感が。
千葉さんが抜けた穴は大きすぎます。
今回はやけに遺言めいたセリフばかりだったから、余計に喪失感が襲ってくるのです。

次週、武田軍が逆襲するそうです!
晴信よ、板垣・甘利の屍を越えて行け!
そして、一回り大きくなって帰還するのだ!

 


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【風林火山レビュー】最強の敵

2007-07-08 20:51:23 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

山田太郎物語松岡充さんが出演していますが、彼が大河ドラマに出演する事はないのか大変気になります。松岡さんはNHKドラマの出演歴もあるし「実績」は十分にあると思うのですが。
上杉家の重臣としてGacktさんと共演となれば、一部の人々の間ではそれこそ話題になると思うんですけどね~。画面も映えそうですし。
ついでに黒澤優さんが出演してくれれば、夫婦共演&女優復帰でもっと話題になるのに。(笑)

で、本筋です。
今回最も、注目すべき点は小山田様と美瑠姫のやり取りでしょう。
「その目を見たとき、わしは一目で惚れたのじゃ」
「まだ幸せにはなれぬか」
小山田様、ソレを言うか。アナタからそれを言うのか。
よもや小山田様から常人が使うような言葉がでてこようとは!
しかも、なんだか爽やかキャラになってるよ!
小山田様にここまで言わせてしまう美瑠姫!
さすがは琉河にとっての「最強の敵」!その美貌や、恐るべし!

で、晴信。
もうダメになってしまいました。誰も賛同してくれない正義を一人貫いています。
まるで、夜神月の末期症状みたいになってしまいました。
容姿は全く似てないけどね。

この晴信の爆走ぶりを見て甘利、諸角、板垣が動き出します。
甘利はあろうことか村上へ奔ります。
何か考えがあっての事だとは思いますが、その作戦がわかりません。
間者にでもなったつもりでしょうか。それとも、本当に(このドラマの設定では)晴信を見限ったのか。彼の真意はいかに!?

今週の残念賞は
「本当に逃げるのか!」
という残念なセリフを吐いた平蔵さんに決定しました。
「期待させといてこの仕打ちかよ!」
という彼の心の叫びが。
笑わせてもらいました。やるね、野際陽子の娘さん。そりゃ、平蔵もびっくりだ。
いや~、やっぱり佐藤隆太さんはこういうコント染みた役が良く似合います。
久々にスッキリしました。

でラストに来たよ!
名物・板垣の主君諫言シーン
これだよ、コレ!
さすがは千葉さん。貫禄あります。
「我等は得がたき主君にお仕えする事ができたのです!」
ダメ君主になっても晴信を見捨てまいとするこの精神。
いい盛り上がり方です!もう最高!グッジョブ!
来週に向けて、最後のキャラの作り込み。
こういう演出は去年の「功名が辻」よりウマイと思います。
千葉さん、最後まで頑張ってくれ!


次週、両雄死す。
あの2人が武田家に殉じます。
予告を見る限りでは、名シーンとなることは間違いないでしょう。



 


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【風林火山レビュー】苦い勝利

2007-07-01 21:22:42 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

志賀にいる笠原清繁が謀反を起こしました。
晴信は早速、志賀攻めに取り掛かります。

軍議のシーン。
晴信の背後には以前にも増して黒いオーラが!
晴信の目下の目的はただ一つ
武田家(というか俺様)に歯向かう者は一人残らず討ち取れ~。武田家(というか俺様)に逆らってもムダだということを世に示すのじゃ
ということは。
つまり、降伏すら許さないわけで。現に勘助が献策しても晴信は聞く耳持たず。挙句の果てに勘助を罵倒。
オイオイ、この一週間で何があったんだよ!
と突っ込みたくなるような変わり様。先週は、ここまで酷くなかったような
いかにも
「私は悪者です!」
という様な演技が何とも。昔の中尾彬みたいに毒々しくて脂ぎった、この演技!
却って笑えました。
小山田様が何とかこの悪殿をフォロー。なのかな・・・。心の底から、晴信の策に賛成意見を持っていたら、何だかイヤですね。

そして、この軍議の結論は-
晴信は自分のイエスマンとなってくれない勘助に
「嫌がらせとしか思えない降伏勧告」
をさせました。
それは裏切った奴の首、3000を並べること。
この言葉を聞いただけでも悲惨です。想像したくないです。悪魔の所業です。
でも実際のシーンでは。布で包んであっただけまだマシですかね・・・。思ったよりホラーな光景にならなくて良かったです。
で、敵方の反応は。火に油を注ぐような勧告方法をされて。そりゃ怒るだろう。
ダンカンが雄叫びを上げてました。
ウルトラクイズでは見ることが出来ない表情です。
ところでダンカンは軍団の中では、大河ドラマの出演が多いですね~。いずれもチョイ役ばかり、しかも意外に真面目な役が多いのがアレですが。せっかく、お笑い系で演技が出来る人を起用するのだから足利義昭や上杉憲政とか面白い役を演じてくれないかな、思ってみたり。
で、結局。
「同じ釜の飯を食った仲」であるはずの東国原知事は援軍にやって来ませんでした。知事は他の県のことは興味の無いご様子です。おかげで笠原勢は無残な末路を辿って消滅。「風雲ダンカン城」はこうして陥落しました。

この城攻めで一際、存在が光っていたのは小山田様
他の武将が、沈んだ気分で城攻めをしている中、この戦いが楽しくて楽しくて仕方がないような様子です。血がたぎっているのでしょうか。根っからの武将です。

と、ここで小山田様の前に、貞子みたいな登場の仕方で現れた美瑠姫
このお嬢さんがわたしたちの教科書に載ってない事や、一人バトルロワイヤルを開催したりと、いろいろやらかしてしまうお方ですか。
でもこれが、小山田様にとって運命の出会い。
あくまでクールな姿勢は崩しませんが、小山田様は相当この姫様に入れ込んでいる様子。
こりゃ大変だ!

その反対にまたもや割に合わない役を担わされてしまった勘助。
晴信のせいで美瑠姫にまで嫌われてしまいました。
確かにあのシーンは惨いわな。


景虎
が登場!
今回のイベントは
①家臣に家督を継ぐ決意を促されて苦悩する
②晴景の軍をやっつける
でした。
しかし、②に限っては景虎が琵琶を弾いているシーンと意味の無いチャンバラシーンを背景にナレーションで終了。
そして最後に景虎が刀を抜いて、
「ダーッ!」
・・・・。
これだけかい!
どうしてGacktさんが刀を振るって戦うシーンを流さないのですか?
理由は何となくわかりますが(笑)、見たいシーンを見ることが出来ないのは全く持って残念です。


平蔵があろうことか、間者として登場。
はっきり言ってこの役は向いていません。
すぎに見破られているし。
勘助と幸隆の情けが無ければ、とっくに首が飛んでいたことでしょう。
良かったね、勘助や幸隆と旧知の仲で。


次週、晴信を諌める為に忠臣たちが遂に立ち上がります!
果たして彼らが取る行動とは!?

 


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