ブルーシャムロック

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小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

泣き腫らした夜

2016-05-11 17:44:12 | 逆襲の藤隆
僕、朝岡蓮次が泣いたのは小学校の卒業式前日だった。
好きだった女の子にふられたからだ。
彼女の言葉はあまりにもひどかったので覚えていない。
しかし、うろ覚えながら、
「私は多忙だから、自分のペースじゃないと動けない。」
というのは覚えているんだ。
自分はしつこい性格だから、好きな人になんでもアタックしすぎる。
だから、彼女も自分には辟易していたんだと思う。
だから、自分のことを言われて泣き腫した。
この立ち上がれない態度を持って、なぜだか中学校の入学式に望んだ。
その時、平賀知世、君と出会った。
ねぇ。知世。笑わないでよ。
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助手席の女性

2016-04-27 18:26:34 | 逆襲の藤隆
「それにしても、ワクワクしています。」
私、平賀知世はある女性を助手席に乗せている。
今日は、{先生}と呼ばれる男性の家にあるものを届けに行った帰りだった。
そのなかで、先生のゼミ生だろうか。一人の女性が横浜の自宅に行く事になった。
「本当にスキタイ人の資料が読めるんでしょうか。」
私は一瞬考えて
「えっ。そうですね。」
と簡単に返した。
わからない人に簡単に話しておくが、スキタイ人というのは古代ギリシャなどの文献に出てくる
騎馬遊牧民族である。元々は{先生}はCeltが専攻で、スキタイ人はそこまで知らないのだ。
「{先生}が少しうんざりするような顔であなたのことを見ていましたが。」
私はハンドルを握りつつ、女性の方を見た。
「私も軽率だと思ったのですが、私も先生の魅力に引かれて先生のゼミ生なったのです。
本来の専攻がスキタイ人なのは私の母方の祖母がウクライナ人の考古学者で、祖母の専攻である
スキタイ人に関心を持ったのです。」
と女性は答える。
「ukraineでしたら、スキタイ人の遺跡も多いですよね。」
私もそう答えた。
私もこういうのは嫌いではないが、考古学・歴史学が専攻ではない私にはなには別なことにこだわっている
人というぐらいに感じる。
「私の養父は{先生}の共同研究者でね。イギリスにいるときに養父と知り合ったんですよ。」
私は女性に、素っ頓狂なのは承知で言う。
「そうか。だからかぁ・・・。」
女性は答えた。
横浜に近づくに連れ朝焼けが綺麗になっていく。
おわり
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かなりわがままな送り出し

2016-04-11 16:50:26 | 信・どんど晴れ
貴殿らが、小田原に行くようだけれども、私は少々羨ましい。
貴殿らのおばば様の命に従い、ある意味なくなくこの島と加賀美屋にとどまる
私はココだけの話、島も嫌いだったし、島を離れて猫も杓子も行く大阪・関西も嫌いだった。
だから、小田原と同じ神奈川県の学校に進学できると思ったら、そこに進学を決めた。
シェアハウスという形で、住む場所にも恵まれた。
誰も邪魔しない關東にとは思ったけれども、関東は結構厳しかった。
やたらと鹿児島本土と沖縄の人間ばかり幅を利かせて、奄美の人間はそれほどいない。
奄美の情報はあるけれども、南日本というと沖縄や鹿児島の本土の情報が優先されている
感じ。生活していて、芋焼酎や泡盛は多くて、南日本のイメージでは桜島とシーサーばっかり描かれている
関東には東北の人が多いように思うけれども、私が住んでいた神奈川県の街は新潟や石川・富山の人間、
あるいは沖縄出身者の方が多いと、浅草・深川・上野あたりより多いと思われているようだった。
この前みた遠州と深川を合わせた映画があったけれどもあれは出鱈目だ。
深川は誰にでもやさしい訳じゃない。東北の人間に
べたべたしすぎる。
そこら辺の空気が嫌で神奈川県のルームシェアしていた秋田出身の
Roommateがそう言っていた。
それでも小田原に行くんだったら、それはいい。冷静に考えて横浜にも新宿にも電車一本だ。
神奈川県に住んでいた私が言うからお前ら大丈夫だ。
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城ヶ島に写真を撮影に行くぞ

2016-03-23 06:06:49 | 逆襲の藤隆
「ここの崖は危ないけれども鳥が沢山いるね。」
朝岡蓮次はそれほど鳥に詳しくない。
だけれども、三浦半島の先にある城ヶ島の風景は個性的で気に入っている。
「あんまり突っ伏して落ちないで。」
朝岡蓮次の恋人平賀知世は言う。
「まぁ。大丈夫だよ。それよりも君の取りたい写真は見つかったかい ? 」
浩一郎は知世に聞いてみる。
「まぁね。」
蓮次はあまり彼女が風景とか動物に関心がないことを知っている。
「まあ、私が関心があるのは本土と結ぶ橋の袂の漁師さんとか雑貨屋のおばさんかな。」
知世が言う。
「それだったら君の考える人物写真が撮れるね。」
蓮次は、崖の海鳥を凝視していた。鳥達は群がり人間なんてバカにするように岩に張り付き飛び立つ。
「蓮次君、シャッターチャンス。」
知世が声を上げる。蓮次は重い一眼レフを手に取りシャッターを着る。
デジカメだったので、撮影されている状況を確認した。海鳥は魚を捕食していた。
「よし。次は私かな。」
蓮次と知世は城ヶ島の漁港に来ていた。漁船が港に帰ってきたようだった。船長が誇らしげに
いる。
「よしっ。」
知世もシャッターを押した。
隠れたところから船長の表情が撮れていた。
「次も行くか。」
蓮次と知世は二人で写真を撮りまくる。
するとその時、
「わかりました。海水浴場に行きます。」
知世のスマホに電話が入ってきた。
「そろそろ海水浴場に赴きますか。」
蓮次がそれを促す。
知世が
「運転、今回は私がするね。」
と車のキーを蓮次から取り上げる。
「さてと、間に合いますかね。」
助手席に座った蓮次はパートナーのハンドルを握り、何か切羽詰まった表情を見た。
「うん。」
蓮次の表情はなんとも言えない感じだった。
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料金所待ち

2016-03-22 08:54:36 | 逆襲の藤隆
「もう、料金所だね。」
朝岡蓮次は助手席に座っている平賀知世に話しかけた。
後部座席には、遊びに来た日下部浩一郎と柿沼萌美が座っている。
今日、訪れた場所は横浜から高速を使っていく神奈川県の
県央地域にあるダム湖だった。後部座席に座っている
二人が楽しみにしている水泳場はなかったけれども。
「いい写真が撮れた ? 」
浩一郎君が蓮次に言う。
「どうだろうね。」
蓮次はそう返した。
助手席の知世が苦笑している。
程なくして数分して、 etc の現場までやって来る。
「通過しました。」
機械的な女性の声が聞こえる。
ゲートを通過したあとラジオからは桜の開花情報が聞こえてきた。
「まだ桜には早かったみたいね。」
萌美も少し残念そうにつぶやいた。
「また、来ればいいじゃない。」
知世もそう言う。
「三人を下ろしたら、僕は東横沿線の場所に歸るとしよう。」
と、蓮次はハンドルを握った。
おわり
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相模原から、吉野町。

2016-02-26 12:59:06 | 逆襲の藤隆
「ふぅ。」
私は相模原から、吉野町に向かう保土ヶ谷バイパスを通りながら、
考えていた。
「それにしても、この車のおかしなことと言ったら。」
外見は、恐ろしく古い、アメ車である。キューバから輸入されたと言う。
エンジンがプジョーだかRenault、Citronのエンジンを積んでいるらしく、
アメ車より日本車に近い感じである。
トランスミッションが、ロシアのそれを流用しているらしく、マニュアルだ。
「アメ車でマニュアル」
というのは、聞いたことがないが、キューバのセンスなのだろう。
私の名前は、平賀知世と言う。
大学の友人をその人の自宅まで送り返したあと、自宅まで運転してきて
なんだか知らないけれども、恥ずかしい。外車だったら最新鋭の
プジョーだかRenault、Citronのほうがいいなとか思っていた。
車が吉野町近くまで差し掛かった時、自分の車のそばに近づく車が。
なんと、恋人朝岡蓮次の愛車Volvo。クラクションを鳴らしてくる。
お互いの車が停車したらどうなるのだろうか。
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平賀知世の謎

2016-02-19 12:54:56 | 逆襲の藤隆
「この前、知世さんがどことなく亡くなったお母さんに似てきた
と言われましてね。私はどきりとしました。」
{先生}は、平賀知世の養父にそんなことを告げた。
「はぁ。このことは私と先生、知世だけですよ。蓮次くんも知っているんじゃないですか。」
{先生}は、一瞬考えて、
「そうでしょうね。彼女がexamsystemの落とし子であることは、私も
関わり合いになりたくはないですから。」
と表情を変えずにいう。
「そうですね。」
知世の養父は、微笑んだ。
知世曰く、彼は込み入ったことがあると、いつも微笑むのだ。
「以前、誰かに知世の素体になった女性のことを、私の母になってくれたかもしれない
女性とある男に言った。その男も、愛する女性と私のところを去った。」
{先生}は、そういう。
話すのが遅れたが、知世の養父と{先生}は考古学の長年の共同研究者同士である。
彼らの間にある謎も共有しているのだ。
「私はね、知世は、あなたと一緒に見守っていくのが、正しいと思っています。
13歳以来、現在20歳になるまで、あそこまでがんばったんだから、彼女の出生に
対して、何も言わなくてもいいと思っています。」
と、さる方にメールを打ち出した。誰なのだろうか。
「誰なんですか。もしかしてロシア科学アカデミーの人ですか。
以前話していたじゃないですか。」
と{先生}は養父に尋ねた。
「知らなくてもいい人です。だけれども、私のような在野の研究者です。」
養父は答えた。
おわり
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私のどこに力量が

2016-02-08 18:06:59 | 信・どんど晴れ
「朝倉夏美の尻拭いですが、どこまでやればよろしいのでしょうか。」
松本佳奈は女将と呼ばれる女性を見た。
「そうだねぇ。彼女が参ったと言うまでだ。」
女将は漠然とした答えを出した。
「あまりにも漠然としすぎて何も言いません。加計呂麻島でニートをしていた
私を徳之島にまで引っ張り出した意味も全くわかりませんし。」
佳奈は女将を見た。
「お前にはわからないことが多くてもいい。女将になりたいとかいって
横浜から意味不明にも飛び込んだ朝倉夏美よりお前がこれからの加賀美屋を
背負うのにふさわしいと思っているからだ。横浜といえばお前が曾て住んでいた場所だな。」
女将は、ゆっくりと粛々と答えた。
「ですが、私に力量があるとは思えませなんだ。」
佳奈は抗議した。これで何回目だと言わんばかりに。
「お前が何回逃げようとしても無駄だ。東京や大阪は言うに不及、
那覇や鹿児島の市内にだってお前の居場所はないかもな。」
といいつつ、ゆっくりと佳奈の前を進み始めた。
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車の中で

2016-01-25 11:38:52 | 逆襲の藤隆
「知世。今日はどうだった?」
朝岡蓮次が知世に問いかける。
「えっ。」
知世は素っ頓狂な答えに戸惑ってみる。
「今日のプールで着たひまわり柄の水着だけれども、よく似合っていたから。
えっちな意味じゃなくてね。」
蓮次は涼しい顔をしてハンドルを握っている。
「うん。そうだね。私も 13 歳のスケベニンゲンじゃない蓮次くんじゃないなと思堂々とあのひまわり柄のワンピース水着を着てみた。」
知世も表情を変えなかった。
「うん。この前関東に来ていた、萌美ちゃんとの義理で着用しているのが
分かったから。」
蓮次は複雑そうな顔をして知世の声を聞いていた。知世は両性愛者なのか
そうなのか。もしそうだったら有村さんや萌美ちゃん、マゼンタさんへの
そっけない態度というか、一歩引いたビジネスライクな態度が色々気になる。
車は家路を急ぐ。
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細かいことはどうでもいいじゃないか。

2016-01-05 07:20:00 | 逆襲の藤隆
「私の生き方の転機になったのは中一で13歳の時の担任の先生だった。
私がどの部活をするか、迷っていた時、彼が顧問をしているテニス部に
入部することに決まった。彼は学生の頃からテニスが好きだった。
下手くそでも先輩に食いついていこうただそれだけだった。」
私、平賀知世は取り留めもないことを友人の一人である柿沼萌美に話して現在、
彼女の実家のある香川と岡山の県境の瀬戸内の街に来ていた。
私の恋人浅岡蓮次は萌美ちゃんの恋人、日下部浩一郎の家に止まっている
「浩一郎くん、蓮次さんよりバーミリオンのファンだからなぁ、大丈夫か」
萌美ちゃんは濡れた髪を拭きながらいう。
「そこら辺はじっくりと考えようよ。」
萌美ちゃんは少し考えて
「そうかなぁ。」
と一言呟いた。
「でも、萌美ちゃんと浩一郎君の水泳ってどんなの。いつも関東に来た時考えるけれども。」
私も質問してみた。
「水泳が上達するというよりは、精神の鍛錬が主体なんだ。」
と萌美ちゃんは答えた。
「だからかぁ。」
浩一郎くんと萌美ちゃんの水着を見て考えた。
どんな水着なのかは、想像に任す。
rrr
どうやら私のスマホらしい。
「うん。蓮次だ。浩一郎くんの水泳の練習を見るように約束された。」
蓮次くんだった。
「じゃあ、萌美ちゃんもだ。」
私はスマホ越しの蓮次くんの声を聞きながら、萌美ちゃんをみた。
電話を切ったあと、
「萌美ちゃんも浩一郎くんとまたプールで練習だね。」
と萌美ちゃんの方を見る。
「そうだよ。またおニューの水着かな。」
と萌美ちゃんは嬉しそうだった。
瀬戸内の夜は過ぎゆく。
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