ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

ROOMMATEの先輩

2017-07-15 12:17:07 | 信・どんど晴れ
東岡先輩とおっしゃいますか。
私、高槻久瑠美や松本佳奈と同じアパートにルームシェアしている、大船の学校に在籍している
横手淡雪と申します。
何か、彼女のことをお気に召さないようですね。
私が聞いていて、苦笑するのは下町が關東ではぜひ住みたい場所だと思っていたようですよ。
何かの漫画の影響でしょうか。下町が東北人のための街になってしまっていることをわからない
ぐらい、情報が入らないのかな・・。それは致し方ないことでしょうね。
關西の情報か、鹿児島の本土の情報ばかり、優先される場所なんでしょうね。
彼女の、島のことは關東に来て初めてしりました。
だから、彼女も徐々にいろいろなことを知って行くんでしょうね。
先輩はよく洋楽の話題をなさいますが、私はちょうど恩師がブルース・スプリングスティーン
を聞いていたので、その流れて洋楽を知ったんですよね。
先輩も松本佳奈のことを気にしなさんな。
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元住吉写真展

2017-07-14 10:03:40 | 逆襲の藤隆
僕の名前は朝岡蓮次という。
今日は、先日赴いた相模湖で撮影した写真を、皆に披露する日でもある。
駅にある、管理スタッフが写真展を開くことを認めているのだ。
僕は、この前撮影した茂みに隠れて蚊がたくさんいることを目をつぶって隠れて撮影した
ペリカン程もある鳥をレンズに収めた様子を出品した。
「よく取れたな。」
道行く人は言ってくれる。でも、僕にとってはまだまだな感じがする。
画面いっぱいに大きな鳥が、水面を滑空して飛び去っていく模様・・。また
撮影できるだろうか。少なくとも、僕はないだろう。
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すずふり亭という場所

2017-06-09 16:15:22 | 信・どんど晴れ
「ここか。」
松本佳奈は、赤坂の近くの会社に面接に行ったあと、ある場所に来ていた。
「あんたが、大嶋の実家で食べたレトルトカレーの監修を行った洋食屋か。」
隣りにいるのは、ひょんな事で知り合った鹿児島の市内出身の永薗幾という女性である。
「夕食には早いけれども、ぜひとも食べて、釜利谷の自宅に帰りたいと思ってね。」
松本佳奈が実家、加計呂麻島に住んでいた時代憧れていたのは神戸であって、横浜でなくて
東京でもなかった。それでもこの赤坂の店は、關東に来たら訪れてみたいと思っていた。
「まさかここに来てカレーライスを注文するんじゃないだろうか。」
幾は半ば諦め顔だった。
「どうだろうな。ここまで来たら名物料理を注文して帰るつもりだよ。」
佳奈はおかしなものを注文するだろうと思っていると思っている隣の人を見た。
手動ドアがカランカランとなった。
中は、1970年代で時間が止まったようなアールという建築様式を多用した天井、時代がかった
テーブルに、いろいろな人が集まっている。
「ご注文はお決まりですか。」
二人が誘われたテーブルに薄いピンクの制服のWAITRESSが注文用のメモ帳を持って現れる。
「私はハンバーグ定食。」
幾は即決で決めた。
「私は・・・。」
メニュー表にカレーライスという言葉があった・。
しかし、険しそうな幾の顔を見て、
「このデミグラスソースのオムライスにします。」
とWAITRESSを見た。
「ここに来たんだから、名物料理を頼んだんだな。今したのオムライスは今月のおすすめメニュー
みたいだし。」
佳奈は黙って応える。でも、カレーライスを注文しない彼女の表情はひょっとしたら關東を去らなければ
ならないというものを幾は感じてしまう。
「私も今度の会社がダメならば鹿児島に帰るかもね。」
佳奈の表情を見て多少意地悪い言葉が出てくる。
「ええっ。永薗さんはそこまでやることはない。」
佳奈は答えた。
「どうなるかわからない。」
幾が言った時、二人が注文したメニューが来た。
佳奈は、
「オムライスか・・・。」
それ以来無口でスプーンをオムライスにつけた。
「デミグラスソースか。こういう個人商店のハンバーグって食べたことがないなぁ。」
鹿児島の時も關東にいる時も家以外ではファミレスが多い幾は不思議な顔をして箸をつけていた。
二人はこのあとは、想像に任せてくれ。
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13 月のボーラック _5

2017-06-03 18:59:53 | 逆襲の藤隆
「それにしてもこのこの男、暑苦しいだけだ。」
かつて、出来杉の妻を愛していた男が出来杉に久しぶりに出会った時、発した言葉である。
「僕は、彼のことを怖いとすら思っていたけども、自分の考えている事をなんだか聴きづらそうに
言う。僕の考えが受け入られないことは正しいけれども、かつてのようにわかったふりをすればいいのに。」
男は、出来杉の正体がバレ始めていると思ってもいた。
「彼の奥さんが亡くなった時、僕は何も感じないならそれでいいのかもしれないと思った。
僕が僕の今の地位を見つけた時、何かを犠牲にしなければ手に入られないんだと。」
彼は表情を替えなかった。
「僕は、志半ばに死んでもいい。今出来杉はかなりすごい研究をしているが、彼が生きている間だ
彼は弱さを見せないことが弱點だと思う。見えざる敵はそれをわかっているんだ。」
彼を知る人は、到底出来杉を倒せるかもしれない今の彼を理解しないだろうなと思うだろう。
「あなたは、出来杉を乗り越えたんだ。」
いろいろ情報を集めていた私はそう締めくくった。
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鶴見から聞こえる沖永良部の歌

2017-05-08 19:06:29 | 信・どんど晴れ
僕自身、鶴見で生まれ育った、大学で知り合ってから付き合っている神戸出身の
彼女は、いま元住吉に住んでいる。
僕は、彼女を自分の生まれ育った街のお祭りに案内しようと思った。
「待った。」
彼女は言う。
「ううん。」
多少正解で多少嘘だ。
「そういえば、鶴見では沖縄のエイサーをやっているんだよね。」
僕は言う。
「そうなんだ・・・。」
彼女は言う。
「どうちたの?」
僕はおどけてみせた。
「私の家族のことを話していないよね。」
彼女の言葉に確かに大学時代そんなことを聞いていなかったのを思い出す。
「うん。お祭りを楽しんでからにしよう。」
僕は言う。
人だかりができている。いよいよエイサーが始まるようだ。
沖縄にルーツのない僕はエキゾチックで面白い催し物だ。
大きな太鼓を抱える人と、小さな太鼓の人が伝統衣装に実を包んで踊る。
「テーンテーンヨーテンテーン」
歌い踊る一団の歌に彼女は耳をそばだてていた。
「これ、知っている。母方の祖母がよく歌っていた。祖母は沖永良部島の出身なんだ・・・。」
彼女のことばに、沖縄と沖永良部島の違いがわからない僕は半信半疑だ。
「でっしゅいはじめたら・・。」
この曲も
「また沖永良部島の曲だ・・・。」
と彼女。
その後、また違う曲になった。僕にはわからないけれども、彼女が興味がなさそうなので
沖縄の曲なんだろうな・・・。
と僕は思った。
「神戸の君の家族に会いたい。」
僕はひとこという。
「そうね。」
彼女はなんとも言えない顔だった。
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八王子に来た。

2017-05-07 18:45:35 | 逆襲の藤隆
「うん。先輩。このラーメンはもともとチキンラーメンなんですよね。
それにしても、よくお店の味を再現できましたね。」
私、赤城咲は、用事で八王子に来ていた。
なんのために来ていたのかは、気にしないで欲しい。
「うん。私の鶴岡の実家の味にようやくたどり着いたか。」
ラーメンを振る舞ってくれた男は、他学の先輩である。
私が所属している部活の他の大学の同一のサークルである。
「この前は加賀の奴に合流できなくてがっかりでした。」
私は男性にそう告げた。
「お前は行かなくても良かったのかもしれない。負けて勝つという言葉があった。」
男性は言う。
「前々から言っている、藩祖酒井忠次公の言葉ですか。」
私は質問する。
「そうといえばそうかもしれないけれども、そうじゃないといえばそうだ。
まあ忠次公は、自分自身も当時の公方様も子孫にも生きる道を説いたみたいだから
自分ががってに捏造したのかもしれない。」
男性は答えた。
「そうですか。部活のことですが、今からやりますか。」
私が答えた。
「ああ。」
男性はそういう。
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桜が散り終えて

2017-04-21 09:37:54 | 逆襲の藤隆
「ここは、写真を撮るのにはいい場所だ。」
朝岡蓮次は小高い丘を登り切って頂上に来た。
「貴方の好きな鳥の写真を取るためでしょ。」
恋人の平賀知世が、蓮次を見る。
「ああ。」
と、蓮次は一言。
「僕は、少し我慢してでも自然やそこを飛ぶ鳥の写真をとっている時、
危険なことを回避して、退屈でも安全な態度をとったほうがいいと思う。」
蓮次は珍しくデジカメを持って行った。
「ちょっと待っていて。」
知世は持っていたスマホからメールを送信していた。
蓮次は、カメラのシャッターを切っていた。
「誰にメールを送っていたの。」
蓮次は知世に聞いた。
「瀬戸内の浩一郎くんと萌美ちゃん。彼らも悩んでいたみたい。でも貴方みたいに
悩んで彼らも大人になる。」
知世はそう言い、目の前の丘から見える木を見ていた。
蓮次は、また自分も考える、また悩んで知世と向き合うだろうなと考えていた。
おわり
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ヒッチハイク騒動その後

2017-03-23 19:15:16 | 逆襲の藤隆
「うん。この写真はいいね。」
「私はこの写真がいいな。」
僕、朝岡蓮次が恋人平賀知世と選んでいるのは、過ぎる週、遠州から中京広域圏と言われる土地に
車で旅行に行った時の、写真を見ていた。
「この写真はパディとサンディベルか。」
セリフにある横文字の二人は、大井川河畔を通っていた時いきなりヒッチハイクしてきた
白人ふたり組だった。
昨日、彼らがヒッチハイクは非常手段だったと誤りのメールが自分と知世の端末に送信されてきた。
「今度、大井川河畔での取材がアメリカかukの雑誌に乗るとサンディベルが言っている。」
知世が言う。
「ぜひ読んでみたいものだ。」
と、僕はパディが良く寄稿する英語圏のワインサイトを見ていた。
早速山梨と信州の話題が乗っている。
「僕らも知らないワイナリーがあるんだ。」
知世は
「今度寄ってみない。」
という。
それはそれで面白いね。
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浜名湖に旅行に来ていた。

2017-03-06 10:30:28 | 逆襲の藤隆
「夕べ、大井川河畔でおろしてくれとか言っていた、外国人だけれどもglasgow出身の女性とダブリン出身の男性の
ふたり組だったよね。」
僕、朝岡蓮次は助手席に座っている、恋人平賀知世に話す。
「そうね。女性のほうが、鉄道ジャーナリストで、男性の方がワイン評論家だとか。」
知世は、フロントガラスを見ていた。
「何かと接点のない人間たちだったけれども、どうして日本まで来たのか。」
車は、愛知県を差し掛かったところに来ている。
「いろいろあるのよ。でもお目当ての人に出会えたのかな。」
知世は答えた。
「今日はコンビニで買ったお弁当で車中泊か・・。」
僕は後部座席の一升瓶のワインを見た。
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13月のボーラック_4

2017-02-10 11:28:38 | 逆襲の藤隆
Valentineでもらったサードパーティ製のレンズを引っさげ、朝岡蓮次は
撮影にある場所に出かけた。
助手席には、恋人の平賀知世が存在している。
つけっぱなしのラジオがニュースを伝えていた。
「本日、出来杉英才博士はexamsystemのなんたらかんたら・・。」
ニュースキャスターの事務的な声が、車じゅうに広がっていた。
「でも、出来杉博士という人だけれども、一体何をしているのかな。彼自身
世のため人のためだと思ってやっているけれども、いまいち意味が分からない。」
ハンドルを握っていた、朝岡蓮次は平賀知世に言った。
「私もあの男の研究のために作られたクローンだけれども、彼の理論を聞いていると
クローンは必要ないと思うんだけれども。」
平賀知世は答えた。いろいろな意味で自分にはもったいない人間だ。
あの突っ走った出来杉英才博士のことを答えることができるのだから。
蓮次はそう思う。
「私見かもしれないが、彼自身クローンでの実験を失敗して、今の理論にということも
考えられるよね。」
蓮次は答えた。
「そうねぇ。」
知世は一瞬考える。
「完璧主義者の彼が失敗をしない。」
と答える。
「完璧主義者・・。そういえば知世は小学校の頃、ロンドンかニューヨークであったことがある
んだよね。」
蓮次は答えた。
「そうね。すごく人当たりのいい人で好感は持てるけれども、逆に傲慢な態度は
自分の弱いところを見せると思って、強がっている感じもする。
弱さを見せないところに、少し引いちゃったよ。」
知世は苦笑した。
「あの人ならば、どんな女性にも持てるみたいだけれども、結婚した奥さんは
近所のかわいい子ぐらいなんだよね。あの奥さんが出来杉氏を狙っていたのだろうね。」
蓮次はフロントガラスから見える風景を見ながら知世に答えた。
「先日奥さんの葬儀に参列した男が奥さんをつまらない女よわばりをしたが
やはり、かつて奥さんを出来杉氏と争っていた人かもね。」
知世は言う。
「そうだろうね。でもあの人は出来杉氏に危害を加えずに去っていった。」
蓮次が言う。
「彼はもう、出来杉を乗り越えた。破滅を考えるのは大人げないと考えたんだよ。」
知世は言う。
緑が濃くなっている。
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