何気にタイトルが長い今回の「風林火山」
ついに川中島の戦いが始まりました。
Gacktさんの長尾景虎。
それこそレビューの最初の頃は
「上杉家のBGMは『月下の夜想曲』か『虚無の中での遊戯』にするが宜しかろう」
と叫んでいた琉河ですが、長尾景虎が思ったよりもまともな人格の持ち主として描かれているので正直驚いています。(外見はさておき・・・)
第一話の景虎のPVを見て、いつも無意味に小姓をはべらしている景虎とか、一人二役で毘沙門天と会話している景虎(※1)という様な電波な上杉謙信が描かれるものとばかり予想していましたから。
で、肝心の両者激突・合戦シーンですが-
今回はそんなに描かれませんでしたねー。
最も第1回目・川中島(布施の戦い)は両者の様子を窺うというのが主要な目的の一つだと考えられますので、仕方がないのかも知れませんが。
今回のイベントを大雑把に分けると
『宇佐美に裏をかかれた勘助』
『諸角、謎の篭城』
『両軍、川を挟んで対峙』
の3つでしょうか。
このうち、上2つは出演者の語りと「地図」とナレーションで説明されただけでした。
しかも全体を通して見ると、何だか緒形拳の一人勝ちの様な錯覚に陥ります。
緒形さんは接待で出演されているのですか?
もっと西岡徳馬にもスッポトライトを当ててやれよ。
『両軍、川を挟んで対峙』
は固唾を飲み込むような緊迫感を醸し出していました。
景虎が一騎で突撃しだした時は
「おっ!やるのか~!神威よ」
と期待しましたが、そこまで猪突猛進な行為には出ず。「視聴者サービス」的なものでした。
一番、面白かったのは諸角虎定でした。
先回の馬場の一言が引き金になってか、命令を無視して城に篭城。
その姿はさながら、真田太平記の本田忠勝みたいだ!(半分皮肉)
何だか猛将としての後光が差している!
もうアンタは等々力なんかじゃない。
ああ、人間とは何て素晴らしい。
もう役者は脚本家の奴隷ではないんだ!
加藤武、「もののふ」としての初めての見せ場でした。
晴信に物申す姿はまさに「老兵は死なず」といったところ。
で、諸角さんに伝えたい事が。
「またもや生き永らえてしまった~」とくやしがっていましたが、本望通り穏やかにその生涯を終えることは出来ませんので大丈夫です。心配しないで、どんどんこれからも最前線で頑張ってください。
次週、三国同盟。
北条氏康の額の傷はまだ治っていませんでした。
ついでに私敵治罰の綸旨をもらう景虎のシーンも描かれる模様。
着々と物語は執着地点へと進んでいます。
(※1)『武田信玄』における柴田恭兵の集大成。
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