久々に丸々45分、戦国最強ホームドラマが炸裂した回でした。
冒頭での吉兵衛を偲ぶ新右衛門と千代のシーンは、セオリー通りな展開ながらも感慨深いものがありました。髭を生やしている一豊様には不意打ちを喰らいました。城主となったので、貫禄を付けたかったのでしょうか。
また今回は、大石さんの玉木宏さんに対する熱い想いを十分すぎる程に感じた回でした。
細川忠興-細川お玉-山内康豊の三角関係(そこまでは発展していませんが)。
この一見、山内一豊と千代のストーリーには全く関係ないと思われるこのエピソード。今後の伏線なのでしょうか?関ヶ原の戦いで康豊とお玉(ガラシャ)の邂逅シーンがあったりとか・・・?それとも、何の伏線も無く、ただ長谷川京子さんの出番を増やしたかっただけでしょうか。
とにかく今回の話で発覚したのは、康豊にとってお玉嬢は僕だけのマドンナだということ。これで大河ドラマのルネッサンスは大成されました。誠におめでとうございます。敢えて不満点を申し上げるのならば、お玉嬢が冷やし中華を食べていないのは何故!?必需品でしょうが!がっかりだよ!!
で、本題に入りますが今回の話で気になったのは秀次の宿老となった一豊様と堀尾吉晴と中村一氏。この人事について、3氏がどう感じたかは描かれなかったのが残念でした。その代りに長浜城にて吉晴夫人と中村夫人が人が変わったかのように狂喜していました。琉河はこのシーンを見て2人の言動がちょっと鼻に付きましたね。お前ら天狗になるのはまだ早いぞ!と。
おぉそして、よね姫の不自然な程の露出!文字を書くシーンとか千代と一緒に「こっくしゅっさま!」とおどけるシーンとか・・。何だか胸騒ぎがします。
最後に忘れてならないのが、茶々の
「尾張の猿に囲われる前にそなたが我を奪っておくれ」
と三成に語ったセリフ。三成は拒否していましたが、そのうち茶々の誘惑に負けそうです。実は秀頼公は・・・、というトンデモ展開にならなければいいのですが。
しかし、このドラマは本当に遡ったり、元に戻ったり忙しいドラマですね。
来週、家康が三成の人となりについて語ります。バックに例の掛け軸を掲げて、家康は三成を何と評するのか!?
そして長浜に大地震が!山内家に襲った悲劇とは!?
一方で妖気の漂う美女・細川お玉がロウソクだらけの部屋に閉じ篭って何をしようとしているのか!
・・・ハイ、ちょっと夏バテ気味の空元気で次週の内容を盛り上げてみました。意外に体力を要します。
そうか、来週がそうなのか。
今回、発表された配役は以下の通り。
武田信虎=仲代達矢
大井夫人=風吹ジュン
禰々(信玄の妹)=桜井幸子
武田信繁=嘉島典俊
寿桂尼=藤村志保
上杉憲政=市川左團次
馬場信房=高橋和也
小山田信有=田辺誠一
北条氏康=松井誠
ひときわ仲代さんの存在が光りますねぇ。でも、信虎の出演が武田家追放までだったらそんなに出番が無いような・・・。
実際には息子の信玄よりも一年長生きしているので、一年間丸々出演させようと思ったら可能なわけですね。
千葉真一さんと仲代達矢さん、この2人が「風林火山」における“大御所役者”。次点で藤村志保さんでしょう。
不思議なのが小山田信有役の田辺誠一さん。どうして知名度が低い上にそんなに見せ場の無い役のオファーを受けてしまったのでしょうか。佐々木蔵之介さんの真田幸隆役か高橋和也さんの馬場信房役と交換して欲しいところです。小山田信有の見せ場は戦死シーンだけのような気がしますが・・・。
ひどいのは北条氏康。松井誠さんはナシです。「武田信玄」にて杉良太郎さんが演じて以来、この役は大御所俳優の特等席と相場が決まっているのです!
「小牧・長久手の戦い」がメインであった今回。
で、メインの裏テーマは「羽柴秀次のお披露目会」でした。
演じるのは成宮寛貴さん。今回の秀次は「気のお優しい方」(一豊談)という設定らしいですね。
「独眼竜政宗」での陣内孝則さんの豪快なイメージが強かったので、どのような「関白秀次」となるのか、この先楽しみです。
話は遡るが-
成宮さんは「利家とまつ」以来の大河出演ですね。
彼がドラマ金田一少年の事件簿(松本潤版)でゲスト出演して以来、ずっと注目していた琉河ですが、ここに至り大河ドラマでようやくそれなりの大役をもらえて嬉しい限りです。
話を元に戻せば-
1584年の新年参賀で久々に登場した丹羽長秀。
しかも病を抱えての登場。秀吉に加担したことを後悔しつつ、憂鬱な日々を過ごしている丹羽長秀。最後に秀吉に皮肉を言ってくれるかと思いましたが、静かにその場をやり過ごしていました。ナレーションからすると「長秀、臓物をぶち撒けイベント」はカットの様子ですね。名高さんは結局、これといった見せ場が無いまま退場となりました。
場面は変わり、「小牧・長久手の戦い」のキーパーソン織田信雄が登場。
全くのうつけ扱いで、何よりです。この役は劇団ひとりに演じて欲しかったなあ。
それにしても信雄を祭り上げておきながら、裏では陰口を叩いている家康軍団の不気味な談合には爆笑。
西田さんの嫌味な笑みが「白い巨塔」での演技を彷彿とさせてくれて良かったです。何気に酒井忠次役の森田順平さんも嫌らしい笑い方がハマッていてグッジョブです。
場面は飛んで、秀吉と家康が尾張にて対峙。
戦いの火蓋となった「信雄の三家老始末」事件は地味にスルーされていました。
ともかく両者は、この場で長い事睨み合いを続けていました。そして膠着状態を打破すべく、秀吉軍は秀次を総大将として家康の居城・岡崎城へ奇襲をかけましたが大失敗!
びっくりしたのが池田恒興が何と今更登場してきたこと!
どうせ出るなら、信長存命時から出してあげなよ・・・。
仮にも織田家重臣の一人なんですから。
しかも討ち取られるシーンがメインとはコレ一体。
せめて渡辺裕之さんみたいにせめて雄叫びを上げて欲しかったです。
池田、森の両将を失った挙句、おめおめと逃げ帰ってきた秀次に怒りを覚える秀吉。一豊は秀次の思いを不憫に思ったのか、彼を庇う。
この行為が切欠となり一豊は秀次の後見人に。
そして、それに伴いようやく念願の一国一城の主となる事が出来ました!領地は近江長浜。それにしては「城持ち」となった千代と一豊の反応は意外にサラッとしたシーンでした。あ、そうか、この話のメインは来週なんだな、きっと。
琉河は実はこの戦いで遠江掛川城を拝領すると勘違いしていました。調べてみたら、一豊が掛川城に入城したのは小田原の戦いの後だったんですね。一つ勉強になりました。
この合戦の顛末は、秀次の敗戦があったものの、実質の勝利者は「うつけ者」信雄を調略した秀吉でした。家康の「信雄をお神輿にする会」は崩壊し、秀吉包囲網もこれにて決壊。大義名分を失った家康は浜松へ退却。後に家康は秀吉に頭を下げに大坂城へ向かうことになります。
今回は小牧長久手というよりも「柄本VS西田」の演技合戦として見るべきでしょう。見ていてハラハラしました。
秀吉は関白となり、大坂城に入城。また一豊も秀次の後見人となり、遂に豊臣政権の執政に参画していくわけですが「茶々・三成」連合と秀次を擁する一豊らの確執がこの先描かれるのでしょう。謀略に弱い一豊様。この渦に巻き込まれた彼がどのような立ち振る舞いをするのか大変楽しみです。(ついでに、今回で39話にのみ登場する『前田利家の役割』も何となくわかってきました。外れたら恥ずかしいので、ここでは詳細は伏せておきます)
予告では茶々が悪女ぶりを発揮していました。三成はそんな茶々にどう対応するのか!そして、よね姫がクローズアップされる模様。役者が揃った「豊臣政権編」。不協和音が鳴り響く大坂城!そして山内家に襲った悲劇とは!?
今後の展開にご期待下さい!(NHK関係者でもないのに何様・・・)
先ほど、「ハウルの動く城」を拝見しましたが、ソフィー役に倍賞千恵子さんを抜擢する発想は神業だと思いました。「違和感あり」との意見が多い中、少女時代の声を含めて倍賞さんで良かったと思います。
さて本題ですが、5月30日の記事で↓
http://blog.goo.ne.jp/ryuga-misaki/e/c54af0517a4a6020545ed1ac45b1d755
仲間さん主演の映画「大奥」について、配役予想を行いましたが、あの山様が本当に「豚の乱」を起こしてしまったので、配役予想をやり直し!
「ハウルの動く城」にもチョイ役で出演していた大泉洋哀れ!山本の豚騒ぎに負けるなよ、オカンとオトン、そして時々、広末!
放送延期なんてしなくても江國香織の「東京タワー」をそれとなく放送すればいいじゃないか!むしろ琉河はそっちの方が好みだ!
という事で、そろそろ話を戻しましょう。情報では高島礼子さんも出演されるそうなので、適当に当てはめてみました。例によって、アナウンサーはいないものとして予想します。
まず、前回の配役予想から、おさらい。
絵島(1681~1741):仲間由紀恵 ※月光院に仕える大奥お年寄
生島新五郎(1671~1743):堂本光一 ※山村座・歌舞伎俳優
●
お喜世の方《月光院》(1685~1752):伊藤美咲 ※家宣の側室
間部詮房(1666~1720):北村一輝 ※家宣死後、権勢を握る
●
お古牟の方《法心院》(1682~1766):松雪泰子 ※家宣の側室
お須免の方《蓮浄院》(?~1772):蛯原友里 ※家宣の側室
奥山百合(?~?):鈴木えみ ※絵島に一生仕えた少女
●
後藤縫殿助(?~?):大杉漣 ※絵島と生島を会わせた呉服問屋
白井平右衛門(?~1714):安藤政信 ※絵島の兄。事件後切腹。
豊島平八郎(?~?):玉山鉄二 ※絵島の弟。事件後流罪。
奥山交竹院(?~1719?):沢村一樹 ※医者。事件後流罪。
奥山喜内(?~?):西岡徳馬 ※百合の父親。事件後切腹。
栂屋喜六(?~?):岸部一徳 ※怪しい商人
●
徳川吉宗(1684~1751):山本圭壱 ※紀州の山奥に住む殿様
徳川継友(1692~1731):佐藤隆太 ※尾張藩藩主
徳川家継(1709~1716):川口翔平 ※7代将軍。母は月光院
侍女3人:「美味でございます~」の人達 ※いつも何か食べている
●
秋元喬知(1649~1714):児玉清 ※老中。
井上正岑(1653~1722):山本圭 ※老中。意地が悪いらしい。
久世重之(1659~1720):田村亮 ※老中
稲生次郎左衛門(1682?~?):石橋蓮司 ※絵島を取り調べる役。
丸茂五兵衛(?~?):ベンガル ※絵島を取り調べる目付
林大学(1644~1732):神山繁 ※学者。反月光院派。
●
新井白石(1657~1725):津川雅彦 ※家宣死後、権勢を握る
●
徳川家宣(1662~1712):榎木孝明 ※6代将軍。
土屋政直(1641~1722):伊東四朗 ※老中。長老。
井伊直該(1656~1717):渡瀬恒彦 ※大老。
天英院(1660~1741):大原麗子 ※6代将軍家宣の正室。月光院と対立。
まず、緑色の文字の方は追放。山豚は勿論ですが、伊藤さんはサプリで大ゴケしたので、オファーはないかと。となると、だいぶ役が削られてきます。
ということで新しい配役予想を。
絵島(1681~1741):仲間由紀恵 ※月光院に仕える大奥お年寄
生島新五郎(1671~1743):堂本光一 ※山村座・歌舞伎俳優
●
お喜世の方《月光院》(1685~1752):矢田亜希子 ※家宣の側室
間部詮房(1666~1720):北村一輝 ※家宣死後、権勢を握る
●
天英院(1660~1741):高島礼子 ※6代将軍家宣の正室。月光院と対立。
●
お古牟の方《法心院》(1682~1766):松雪泰子 ※家宣の側室
お須免の方《蓮浄院》(?~1772):蛯原友里 ※家宣の側室
奥山百合(?~?):鈴木えみ ※絵島に一生仕えた少女
●
後藤縫殿助(?~?):大杉漣 ※絵島と生島を会わせた呉服問屋
白井平右衛門(?~1714):安藤政信 ※絵島の兄。事件後切腹。
豊島平八郎(?~?):玉山鉄二 ※絵島の弟。事件後流罪。
奥山交竹院(?~1719?):沢村一樹 ※医者。事件後流罪。
奥山喜内(?~?):西岡徳馬 ※百合の父親。事件後切腹。
栂屋喜六(?~?):岸部一徳 ※怪しい商人
●
徳川吉宗(1684~1751):宮迫博之 ※紀州藩藩主
徳川継友(1692~1731):大泉洋 ※尾張藩藩主
徳川家継(1709~1716):川口翔平 ※7代将軍。母は月光院
侍女3人:「美味でございます~」の人達 ※いつも何か食べている
●
秋元喬知(1649~1714):児玉清 ※老中。
井上正岑(1653~1722):山本圭 ※老中。意地が悪いらしい。
久世重之(1659~1720):田村亮 ※老中
稲生次郎左衛門(1682?~?):リリーフランキー ※絵島を取り調べる役。
丸茂五兵衛(?~?):ベンガル ※絵島を取り調べる目付
林大学(1644~1732):神山繁 ※学者。反月光院派。
●
近松門左衛門(1653~1724):萩本欽一 ※浄瑠璃作者
●
徳川家宣(1662~1712):榎木孝明 ※6代将軍。
土屋政直(1641~1722):中村嘉葎雄 ※老中。長老。
新井白石(1657~1725):津川雅彦 ※家宣死後、権勢を握る
井伊直該(1656~1717):松本幸四郎 ※大老。
ということで、高島さんは天英院役と予想。月光院を演じるには仲間さんと年齢が合わないし。逆のパターンなら有り得ますが。そういえば、テレビ東京の12時間ドラマ(題名失念)で高島さんが絵島役を演じていましたね。
大泉さんとリリーさんはフジテレビからの迷惑代として出演する可能性はあり。ついでに事件に便乗して萩本さんもとりあえず出演させておきましょう。
月光院役には矢田さんを。対抗馬として深津絵里さん。この役にアナウンサーを持って来たら暴動が起こりそうです。
では、今後の「大奥」情報を楽しみにしつつ。さようなら。
今回のテーマは「世代交代」。
「殿は私を使い捨てるおつもりか・・」
一豊様の無念な心のセリフで始まった今回。
加増とはいえ、同僚の堀尾吉晴・中村一氏と大きく差をつけられてしまった一豊様。
思うような加増もなく落胆する彼を優しく迎えてくれたのはやはり千代でした。しかし千代の心遣いも空しく一豊様は登城出仕しなくなってしまい、ニートみたいになってしまいました・・・。
ここで、法秀尼が久々に登場!千代が法秀尼を訪ねたのでした。
千代にとっては「亀の甲より年の甲」と考えたのでしょう。
法秀尼が千代から息子の不精を聞き、一豊坊ちゃんの許を訪ねていくと、何と千代には語ることが出来なかった愚痴を散らされてしまいました。愚痴を言って現実逃避を図る一豊坊ちゃんを心配する法秀尼。挙句に「出家する」と言い出す一豊ちゃんにもう辟易。
面白い展開になってきたなぁ
と思っていたら、法秀尼から思いも寄らぬ言葉が。
「出家して解脱を図るぐらいなら自決せよ!
究極の解脱とは死ぬことと見つけたり!」
と一歩間違えたら、放送禁止になりそうなセリフを吐いてしまいました。
このトンデモ宣言に一豊坊ちゃんはどう切り返すのかと期待していたら、オドオドしているだけ!いや、琉河は好きですよ、こういう男性。人間味があってリアルなんですね。光秀では無いですが「迷うが人」。よほど達観しているか、この世に絶望していない限り、自決を迫られて動揺しない人はいませんから。
と、ここでやっぱり千代が助け舟を。
「一豊様が死ぬのなら、私が先に死にまする!」
このセリフが一豊にとって“とりあえず”この場を収めるきっかけになりました。
「千代、もうよい。ワシはもう逃げはせぬ」
といきなり改心をして現実に立ち向かう決心をする一豊。
ええええっ~~~~~!
果てしなく正しくて、果てしなく嘘臭いこの改心劇。
「死にたくないから、そう言っただけじゃないの、一豊ちゃん?」
と穿った見方をする人がワラワラと沸いてきますよ、きっと。
「逃げずに浮世を生きなされ」
と納得した法秀尼。そうか?本当に一豊が改心したと思っているのでしょうか、この母親。
まあ、それで一豊坊ちゃんから一豊様になるのなら良いのですが。
一豊が法秀尼や千代の言葉を聞いて思い悩むシーンが短かった為、そう思えました。千代は千代で、あらかじめ法秀尼と打ち合わせをしていたとしか思えないテンポの良さ。演出の所為で、穿った見方をしてしまいました。
そう見方でいくと、琉河にとって千代のセリフは策士染みていてグッジョブなのです。本音とはいえ、この言葉で一豊に助け舟を出し、また彼の今後の行動を操る(しかも本人に気づかれずに)ことが出来るわけですから。
これはあくまで琉河の深読みですが、
この一件で完全に千代から逃げ道を失ってしまった一豊様。千代が「究極の解脱禁止カード」を持っている限り、彼は一生涯、千代の掌で踊り続けなければならないからです。本当に窮地に追いやられても、一豊様の性格からして自暴自棄に成りきることも出来ず、中途半端に愚痴を溢し、その都度、千代にそれとなくカードを出され(しかも泣きながらそのカードを出す千代)、その場の雰囲気でなんとなくヤル気を取り戻し、再び現場に戻り馬車馬のように働き続けなければならないのです。それこそ、「一国一城の主」となるまで・・・。
今回の一件は法秀尼と千代の一豊操縦作戦だったのではないかと思うわけですね。
あくまで、深読みです。私が千代の立場なら、このぐらいのことは狙ってやるぞ、と思っただけです。
そうそう、もう一人やさぐれている人物がいました。
ズバリ茶々様。
「そなたがこの手を暖めよ。もっと近こうよれ。」
完全に自暴自棄になっている茶々が三成に放った言葉。
クルクルと回るように頭が切れる三成でさえ、この言葉になす術も無く。
むむ、侮れませんね、茶々の策略。今後、彼女と三成の動向に目が離せなくなりました。
さて今回、秀吉は
「家臣の心を試す」
とか偉そうにのたまっていましたが、為政者によくあるセリフなので
「あっそう」
で終了。好きなだけ試して下さい。試すまでも無い人を試してどうしようとするのでしょうか。(結構、ひどい言い方かも知れませんね・・・)
しかも、場の空気も考えずに俸禄についていきなり屁理屈を捏ねだした三成を信頼しきっている辺り、どうも秀吉の信念に矛盾が見られます。
「人たらし」の天才、羽柴秀吉もその目が曇ってきたのでしょうか。現にほら、清正や正則が・・・。
世代交代といえば、クレジットの方も世代交代が行われました。
今までの流れで行けば、佐久間良子がトメのはずですが、なぜが西田敏行がいきなり「特別枠」から飛んできてトメてしまいました。役柄上、今回は佐久間良子トメでも良かった気がしますが・・・。
来週から、豊臣政権編のキーパーソン「羽柴秀次」が登場!
ようやく成宮さんの顔が拝めます。
「小牧・長久手の戦い」イベントも来週ですね。家康と秀吉が激突します!今度の決戦は知略戦に近いので、この両雄の冴えたる策略の披露ぶりを堪能させてもらいます。
それよりも、そろそろ「よね」ちゃんのキャラを確立させておいて下さいよ。例のエピソードで一話丸々使うのでしょう。彼女は「その他大勢」というわけではないのだから・・・。
先週、利家不在について散々語りましたが、なんと唐沢寿明さんが前田利家役でサプライズゲストだそうな。しかも登場する回は「第39話」の1回だけ。成宮さんの退場(つまり秀次切腹)が第38話なので、その直後に登場というわけですよね。まさか、秀次切腹の次の回で秀吉逝去というわけは無いでしょうから、何の為に出てくるのでしょうか?「慶長の役イベント」?「五大老設置イベント」?「醍醐の花見イベント」?謎です。
何と言っても「前田利家=唐沢寿明」というキャスティングを成し遂げてしまったNHKに拍手!アリなのか、こういう手も。大変、勉強になりました。
追記:「前田利家=唐沢寿明」のニュースはこちらから。
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20060715-OHT1T00024.htm
いつも「功名が辻」の感想レビューでお世話になっている「※悠然と、冷静に、熱く生きる」のおりょうさんより、「指定バトン」を頂きましたので、全力疾走してみたいと思います。
お題は「歴史ドラマ」について。このブログでは、そのテーマ以外のことは扱っていないので、何とも嬉しいテーマです。では、早速。
「琉ちゃん、いつものやったげて!」
「おぉ、聞きたいか私の武勇伝!」
武勇伝、武勇伝、武勇でんでんででんでん、レッツゴー!
1.最近思う「歴史ドラマ」
①山城新伍さんが「最近の大河ドラマは名前だけが売れている若手を起用しており、視聴者に媚を売っているようでなっていない」という様な批評をしたそうですが、私はそうは思いません。
旬の若手の役者さん、アイドル・モデル、文化人の方々、どのようなジャンルの人でもドラマに積極的に起用すべきだと思います。ただ、間違えてはいけないのは、過去に実在した人物と起用した役者さんの個性があまりにも、かけ離れていてはいけないということ。
これは製作者側の予算の都合や役者さんへのオファーの授受等が絡んでくるので何ともいえないのですが、「歴史上の人物=起用する役者さんの個性」が視聴者の最大公約数の人数で納得のいくものでないといけないと思います。極端な例を言えば、木村拓哉さんが吉良上野介を演じてもシラけるだけで、誰もこのキャスティングには納得しないことでしょう。
上記の山城さんは演技力の面について主張したいようですが、それを言ってしまっては役者一筋で芸能界を渡っている人にも大根はいますし、何とも言えませんね。そこは、ジャンル出身者関係なく「演技指導」をしっかりと行ってもらいたいところです。どうしても演技がダメならセリフなしの役柄に変更して(それでも視聴者の最大公約数の人が納得のいく役柄でなくてはならない)で置物みたいに座らせておけば良いと思います。重要なのは、どの役者さんが何を演じるかという事です。
②近年、めっきりと「年末年始時代劇」が減ってしまったということが悲しいですね。かろうじて生き延びているのが、テレビ東京系列の時代劇超ワイドドラマでしょうか。ちょっと話の流れとは脱線しますが私は、「水戸黄門」や「大岡越前」といった、一般的な“時代劇”は見ていません。私が期待している「歴史ドラマ」とは、大きく分けると
(1)歴史上の人物を「誰が」「どのような演技を見せる」か
(2)そのドラマで取り扱う歴史的イベントは何か
(3)フィクション部分を上手く活用できているか
の3点です。
(1)については前述①でも散々述べましたが、要は
「○○役に××さんは合わないだろう」
「××さん、やりすぎ!」
とか、そういったレベルの話です。連れ合いがよく「野球の○○選手は最近ダメだな~」「サッカーの△△選手があそこで・・」と語っていますが、それと似たようなものです。
私の知っている、その人物に関する知識と役者さんの演技を批評するのが楽しいのですね。
(2)については、歴史ファンなら必ず注目する項目だと思います。そのドラマで取り扱うイベントをどこまで深く掘り下げてくれるか、そのイベントに見合った人物が登場しているか、ということですね。予算の都合もあるのでしょうが、ここは頑張って欲しいものです。敢えて、批評するのならば功名が辻の「山崎の合戦」イベントは最悪でした。
(3)については賛否両論、分かれるところだと思いますが、ドラマの潤滑油としてフィクションは重要事項だと思います。「葵徳川三代」みたいに歴史のお勉強ドラマでは肩がこりますし、「花の乱」までいくと逆にwhyの嵐になってしまいます。さじ加減が難しいので、ここは脚本家の腕の見せ所ですね。コレで失敗した過去の大河ドラマは「花の乱」「北条時宗」「武蔵」だと思います。
だいぶ脱線してしまいましたが、最近思うことは、もっと歴史ドラマを増やせ!ということです。あくまで「歴史」ドラマですよ!実際に起こった出来事を面白おかしくドラマにするんですよ。私が期待しているのは「水戸黄門」の2時間スペシャルではありません。
2.この「歴史ドラマ」には感動!!
「感動」を「泣けるドラマ」という意味で解釈します。
①「白虎隊」(1986年、日本テレ系列)
②「忠臣蔵」(松方弘樹主演、1994年、TBS系列)
数多の歴史ドラマを視聴し続けている琉河ですが、心の底から感動したのはこの2作品ぐらいです。白虎隊は言うまでもありません。元々のエピソードが「泣き所」バッチリですし。②の「忠臣蔵」は意外でした。思わず最後の赤穂浪士切腹シーンで涙してしまいました。数ある「忠臣蔵」ドラマの中では、演出面・配役面といいこのドラマが最高峰だと思います。
「歴史ドラマ」とは脱線しますが、「ラストサムライ」も良い線を行っていたと思います。但し、泣けませんでしたが。考えてみると、「感動」の定義って難しいですね~。
3.好きな「歴史ドラマ」
興味の無い歴史ドラマはスルーするので、今まで見てきた歴史ドラマは何だかんだ言っても全て好きです。
・・・ちょっと待てよ、見て後悔した歴史ドラマならあるぞ!
ズバリ、大河ドラマでは「花の乱」と「琉球の風」、民放ならば「戦国自衛隊~関ヶ原の合戦」だ!!!
ということで、この3作品以外は全て好きという事で。
4.こんな「歴史ドラマ」は嫌だ!!
登場人物の視点で考えてみると
①「忠臣蔵」で吉良上野介と一騎打ちする大石内蔵助。
→吉良、ガンバリすぎ・・・。
②「私が新世界の神となる」と叫びだし、例のノートに47人の名前を書き込む吉良上野介。
→それは違う「キラ」・・・。
③「源義経」でやけに情けが深い源頼朝。
→恨むぞ、プルーン貴一・・・。
物語の構成で考えてみると(前述されていますが)
①フィクションの部分を上手く活用できないドラマ
②視聴者の最大公約数の人が期待する「歴史イベント」を重要視しないドラマ
要はお馴染みのシーンはきちんと取り扱って欲しいのです
5.この世に「歴史ドラマ」が無かったら?
本や漫画を見て自分の脳内で妄想キャスティングをして、物語を展開させます。
あぁ、面白いなあ、私の脳内で演じられる「へうげもの」や「センゴク」・・・。
6.次に回す選りすぐりのエンターティナー5人
私がアンカーになりたいので、ここでゴールにしたいと思います。ワガママ申し上げてスミマセン。
交流の狭さがここで出てくるんですね・・。
この記事をご覧になって「このバトンやりたいなあ」と感じた方は引用していただいて構いません。むしろ、広めて欲しいかも・・ボソッ。
自己満足で屁理屈を捏ねてしまいましたが、ここら辺でお開きにしたいと思います。
「仕事やってるフリをして、妄想キャスティングを考える!ペケポン!」
今回は何とあの歴史に名高い「聖徳太子」が主役である、この物語の妄想キャスティングを行ってしまいました。
しかしながらこの「日出処の天子」は歴史的事実をなぞっていながらも、中身は全く伝奇的なフィクションで構築されています。荒唐無稽なキャラ設定でありながら、物語の完成度が高く名作と評されるのは山岸凉子さんの技量の成せる業なのだと思います。
というわけで配役のお話に。主役である妖艶なる孤高少年・厩戸王子(物語は推古女帝の摂政となるところで終わっている)には亀梨和也さんを。
実は、正直に言うと「厩戸王子=亀梨さん」は琉河的にはしっくりと来ない配役なのです。亀梨さんの明るいキャラと厩戸王子のダーティかつ女性的なキャラが合うとは思えないからです。
実際に他に候補として成宮寛貴、山下智久、松本潤、赤西仁、等いろいろと思い浮かびました。が、しかし。ここは琉河の実験的好奇心、冒険心が疼くあまり、亀梨さんをキャスティングしてしまいました。彼の個性と主役のキャラ設定があまりにも違う為、どのような「厩戸王子」となるのか楽しみになったからです。有り得そうで有り得ない、しかし有り得なさそうで有り得る、この危うい配役!
実写化する際には是非、亀梨さんを主役にお願いしたいです。当たり役となるかミスキャストとなるかが全く予想がつかないので、期待度高しです。(亀梨さんが上記の方に劣るという意味ではありません。また琉河は亀梨さんを侮辱しているわけではありません。もし、不快な思いをした方がいらしゃったとしたら、この場を借りお詫び申し上げます。)
≪日出処の天子・配役≫
厩戸王子:亀梨和也
蘇我毛人:小栗旬
*
穴穂部間人媛(厩戸の母):古手川祐子
刀自古郎女(毛人の妹):石原さとみ
淡水(迹見赤檮):阿部寛
調子麻呂:森山未來
泊瀬部王子(崇峻天皇):北村一輝
来目王子:池松壮亮
*
布都姫:管野美穂
善信尼:国仲涼子
*
敏達天皇:山本圭
穴穂部王子:宇梶剛士
司馬多須奈:村田雄浩
東漢直駒:石倉三郎
阿部内麻呂:生瀬勝久
多目王子:川野太郎
物部贄子:江原真二郎
白髪女:白石加代子
*
用明天皇(厩戸の父):細川俊之
日羅:石立鉄男
秦河勝:長塚京三
*
蘇我雄摩呂:冨田翔
河上娘(毛人の異母妹):戸田恵梨香
中臣勝海:片桐竜次
彦人王子:角田英介
三輪君逆:渡辺哲
宅部王子:入江雅人
蘇我倉麻呂(毛人の弟):小山慶一郎
大姫(額田部女王の娘):伊藤歩
大伴小手子:田中美奈子
膳美郎女:中西夢乃
鞍作鳥:柳楽優弥
*
蘇我摩理勢:大杉漣
大伴糠手:石橋蓮司
十一娘(毛人の母):市毛良枝
物部守屋:佐藤慶
羽嶋:宇崎竜童
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額田部女王(推古天皇):大地真央
蘇我馬子:江守徹
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司馬達等:仲代達矢
物語の最後に登場する「膳美郎女」役には消臭ポットのCMにて舞台の中央で踊っているあの女の子をキャスティングしました。彼女が王子の后として登場する、あのクライマックスは初めて読んだ時は衝撃的で震えたものでした。今でも読み返すと背中がゾクゾクとします。
布都姫役に伊藤美咲さんをキャスティングしようと思いましたが、「確信犯」だと思われるのが嫌なので管野さんを。顔立ちだけなら、伊藤さんにピッタリなんですけどね。何せあのドラマの視聴率で話題が持ちきりですから・・・。今回は見送りという事で。
今回、北村一輝さんには小悪党の役を。意外にハマリ役かも知れません。
もう一人の主役・蘇我毛人役には小栗さんを。知的で冷静ながらも、人間味溢れるキャラを上手く演じてくれそうです。
では、今回はこの辺で。
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「賤ヶ岳の戦い」と「お市と茶々の離別」がメインであった今回。
冒頭、細川ふみえさん扮するたきが山内家を去る事に。
そして、まさかの後追い自決。彼女は愛しき男性に殉じました。
本来なら、涙するシーンなのでしょうが、彼女が後を追う程の想いを物語の中で語ってくれなかった為、この展開は唐突過ぎてイマイチ彼女に感情移入することが出来ませんでした。というより謎が残りました。サスペンス劇場なら、他殺の疑いも出てきそうな勢いです。船越英一郎がいないことに残念!
それよりも、次に細川ふみえさんをドラマで見ることが出来るのはいつになるのでしょうか?
本当に、このままテレビから「さようなら」になりそうで怖いです。
そして山内家の新たなファミリーとして五藤吉蔵が登場。
彼は亡き吉兵衛の弟。とても吉兵衛の代わりが務まるとは思えません。
後見人に三宅裕司さんが欲しいところです。
そして春になり、遂に羽柴秀吉と柴田勝家の最終決戦が!
決戦の場は余りにも有名な賤ヶ岳!
ここで賤ヶ岳七本槍と石田三成が登場!
石田三成の初登場はともかく、七本槍のうち何人かが登場したことに驚きました。
特に糟屋武則役、平野長泰役にきちんとした役者さん(マイナーですが・・)を当てていた事に驚きです。
石田三成も、早速“切れ者”ぶりを発揮していましたね。鼻に付く演技もグッジョブです。
琉河の「これからのお楽しみリスト」に橋之助さんの演技が追加されました。
一方の柴田陣営。柴田方には猛将佐久間盛政らがいましたが、秀吉の策略により誘き出され敢え無い最期を遂げました。この戦いの背景には、柴田方に付いていた前田利家らの裏切りがあったのですが、予想通りそのシーンはカットされていました。やはり前田利家は登場しませんでした。今後も彼は登場しないことでしょう。利家なしでどうやって豊臣政権を描いていくのでしょうか!?他人事ながら、心配になってきました。
そんな思いを巡らせているうちに、物語はどんどん進んでいき、味方の相次ぐ離反と盛政の戦死を皮切りに柴田方は総崩れとなり、柴田勝家とお市は北ノ庄城にて爆死。勝家、享年63。お市、享年37。秀吉の憎悪にのみ夫婦の契りを交わした彼らの願いは叶えられる事はありませんでした。
この辺は上の空で見ていたので、ほとんど両者のセリフは覚えていません!お市の方はどのような言葉を残して逝ったのでしょうか?非常に気になる!辞世の句が字幕で流れましたが、そんなに余韻の残る最期のシーンだったのでしょうか。だとしたら、この琉河、一生の不覚です。罰として「PS羅生門」に赴き、信長様のお裁きを受けてきます。
一方、茶々ら、お市の娘3人は秀吉の下へ。そのうち茶々は秀吉の側室へ。彼女の悲願はズバリ母の遺志を成し遂げる為。その思惑を知る千代は困惑する事に。
ということで今回は有名な歴史イベントが起こった割には大した感想はありません。お市の最期も映像的にはインパクトの薄いものであったし、今回の主役の一人である勝家も最後の一花を咲かせる事なく出番終了!
人間は己の限界を悟ると静かに運命を受け入れるものだと大石さんは主張したかったのでしょうか?
なにより、主役である一豊様の戦闘シーンもそんなにありませんでしたし。唯一驚嘆したのは、永作博美さんは仲間さんより9歳も年上なのに、何故か彼女の方が若く見えたということ。
ところで今回、吉兵衛(回想)のテロップが無かったのは何故でしょうか?
信長にはほんの数秒の回想シーンでも「織田信長(回想) 舘ひろし」と堂々とクレジット表示されていたのに。
武田鉄矢さん(というより武田さんの所属する事務所)は謙虚ですね。
来週は何やら一豊様にとって、思いもよらない難題が待ち受けていそうですね。この難題に千代と一豊様がどのようにして耐え忍び、そして乗り越えていくのか楽しみです。
柴田勝家に与する滝川一益を討伐する為に伊勢に出陣することを決定した秀吉軍。吉兵衛はこの戦いが山内家の命運を分けることになると覚悟を決める。そんな中、久々に登場した新右衛門。彼の説得により吉兵衛はたきに逢いに行く事にしました。
たきの家で黙々と飯をすする吉兵衛。このシーン、2人が交わした言葉はそんなに多くは無かったのですが、なんとなくいい緊張感が漂っていて良かったと思います。自分の心を押し隠す為、そして相手のことを気にかけるが故に生じた緊張感。落ち着いて静かな場面でしたが、このシーンの吉兵衛は味わい深いものがありました。
場面は変わり、2月9日に伊勢に出陣した秀吉軍。ちなみに相手の滝川一益は信長逝去後、いまいちパッとしない人生を送る事になります。この滝川一益という人物も信長に人生を左右され、数奇な運命を辿った人だと琉河は思います。
話を戻して、とにかく山内軍は亀山城を包囲。そして奇襲に遭い、呆気なく退却。
一豊様はもとより、吉兵衛まで自分の職務怠慢を感じて自戒。
そして失敗を引きずっている一豊様に奮起を促す吉兵衛。自分も失敗を引きずっているはずなのに一豊様にいつもの説法を行う彼の心意気に涙!
が、話の内容は説法というより遺言に近いものが。
「主従ではあるが、親子と同じ」
「吉兵衛、新右衛門、亡き後はお方様を大事になされませ」
等、いつもの自信満々な語り口調と違い、物静かな口調でした。
そして、再度、亀山城攻めへ
「なんのここが功名が辻じゃ!」
と何とこの物語のタイトルを叫び、吉兵衛は一番乗りで城内へ。
1対複数の戦いで奮戦する彼でしたが、遂に吉兵衛に凶刃が!
「殿、功名を・・・」
「殿、一国一城の主に」
「殿は立派な大将になられましたなぁ」
と一豊様に多からぬ言葉を残し、他界。
おそらく「功名が辻」の中で一番合戦シーンが長かったと思われる今回。
武田鉄矢さん扮する『五藤吉兵衛』の演技を十分に堪能する事が出来ました。
吉兵衛は個性的なキャラだけあって、志半ばで逝ってしまい本当に残念です。
最後のシーン。吉兵衛の訃報が千代に知らされる。千代は、たきに吉兵衛が彼女の為にしたためた手紙を渡しました。その手紙の中で
「私は不器用なので、同時に二つの事はこなせない。殿は私にとって実の子供のようなもの。私はわが子の事で精一杯です。親は子の出世の為になら命を賭ける事が出来るもの。なので私は殿の為に一生を尽くす」(要約)
という様な言葉に思わず、目頭が熱くなりました。吉兵衛の語りと共に流れた笑顔で戦場へ向かう吉兵衛のシーンと重なってとても感動的でした。
・・・無粋ながら、不満点を一つ。登場人物の少なさは如何ともしがたし。柴田勝家・お市の方どころか、滝川一益まで登場しないという構成はマズイのではないかと。
当然ながら、例のセリフも結婚指輪も出てきませんでした。当たり前と言われればそれまでですが、ちょっと物足りなかったと感じてみたり。