本日、11/20に放映された第45話「欣也食堂」の感想はまたの機会に。
視聴率は戦国モノにしては苦戦しているようですし、あながち琉河の価値観も世間ズレしていないのだな、と感じた今年の大河ドラマ。
これといって印象に残るエピソードもなければ、目新しい説もなかったので特に語ることはありません。
が、琉河的にツボにはまったエピソードがあったので、列記しています。
①エグザイルの人、パフォーマーとは思えない情けない戦死!
②前田利家、魔界転生を遂げて大出俊になる!
③江、どこかのシーンで秀忠に「武士が嫌なら百姓になればいいじゃない」と問題発言!
④お福、正体は足子先生だった!
⑤千、家政婦のミタさんに依頼しなかったので、豊臣方が大敗北!
⑥林羅山、見た目通り簡単に懐柔される!
簡単に解説。
①はもう論外。普通にありえない展開。何で普通に病死にしてあげなかったんだ。かばって斬られるにしても場面が間抜けすぎて悲しむ気にもなれません。AKIRAファンの人は怒っていいレベル。
②は前田利家の役者を変えてまで、秀吉死後に登場させる意義が不明。しかも、転生を遂げた結果が大出俊。どうやっても荒唐無稽な展開になるのだから、せめてここは趣向を凝らして宇津井健をキャスティング出来なかったのか。
利家は信長存命時に一回だけモブキャラとして登場していました。なら、せめて最後までモブキャラとして残してやればいいのに。どうせ秀吉政権での利家の役割なんて一つも描かれてなかったのだから、脈絡もなく見せ場を作ってやる必要もない。すっ飛ばせば良かったのです。
歴史を全く知らない人が、秀吉死後に突然出てきた利家の出演シーンを見たら「お金を沢山持ってそうな、このおじいちゃんは誰?」ってな疑問を持つことになりかねません。しかも、次に登場した時は臨終シーン!なんて、シュールなギャグなんだ!!
③は関ヶ原の戦い直前での発言だったでしょうか?よく覚えていません。
百姓を舐めきった江の発言。さすがです。
畑にロールスロイスで乗り付けてきそうな娘は要りません。秀忠と江が百姓になっても村八分にされるだけだからやめとけ。
④は正直、ぶったまげた。
立ち位置としては江と対立するわけだから、多少なりとも“嫌な奴”になる予感はしていましたが、まさかここまで不気味な春日局になるとは思いもよりませんでした。動作一つ一つが人間っぽくない。
「憎き豊臣が滅んで・・・」なんて春日局に言わせるな。そんな簡単なキャラ設定でいいのかね。
ちなみに足子先生とは鈴木先生に登場するキャラで富田さんが演じていました。SMAP×SMAPの裏でドラマ化されていましたが、大変面白いドラマなので機会があれば原作漫画やドラマDVDでご鑑賞下さい。
⑤はここまで至るのに三田村さんが「渡る世間は鬼ばかりだった…」と呟いて大坂城から退場するシーンや、秀頼が意外に頼もしかったりと意外につまらなくなかった展開だったのですが、ここまで自由にやらかしたのだから、最後は人気ドラマに頼って、もっと滅茶苦茶にしても良かったと思います。
例えば芦田さんにあの歌を歌わせたり、突然BGMにいきものがかりの歌がかかったり、千姫が忽那さん繋がりでミタさんを呼んでも良かったんです。
特に忽那さんなんてリアルタイムじゃないですか。しかも父親を認めていないところまで一緒。
ゲストで芳春院役として松嶋さんをキャスティングするだけで事足りるのですよ。
芳春院が「承知しました」と言ってバットや包丁や赤いスプレーを持って家康本陣めがけて突進していく姿が見たかった・・・。幸村よりも強い味方です。
まあ、それでも家康横死までやらかすとさすがに色々な方面から苦情が出てくるでしょうから、最後に
「父さんは生き残ったぞ」(映画インシテミルより)
と北大路さんに言わせれば完璧です。
以上をもって、大河ドラマ至上で空前絶後の面白くもなんともない視聴者の怒り心頭ネタドラマの出来上がりです。ある意味、話題かっさらいですよ。
⑥については林羅山でなくても良かったでしょうに。なんだこれ。
ついでに言うと、林泰文さんは小早川秀秋役が似合うと思いました。そういえば、このドラマでは関ヶ原のキーパーソン小早川秀秋すら登場しませんでしたね。漫画版には秀秋も大谷吉継も登場したというのに。
とりあえず江の感想はここまでにしたいと思います。来年の平清盛はHPを見る限り、面白そうな感じです。