必然的なヒストリー

クソムシが歴史系映像の感想を書いたり、妄想キャスティングしています。このブログは純度の高い自己満足で構築されています。

上杉政虎が歌う

2008-01-01 21:50:15 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

皆様、あけましておめでとうございます。
今年も周イチ更新を目指して頑張っていきたいと思いますので、どうぞご贔屓の程を。

で早速、本題ですが・・・。
とりあえず、紅白歌合戦を録画しておいた琉河は
「勝った!」
と思いました。

とりあえず、アレを臆せずに真面目に取り組んでいる姿はスゴイと思いました。
これぞ、神の化身。
アナタは毘沙門天を超えました。
超えすぎて、もはや常人が達する事が出来ない聖域まで達していると凡人・琉河は思います。

考えてみれば、実在の上杉謙信もあのくらいエキセントリックな方だったはず。織田信長は別格)。Gacktさんは見事に上杉謙信を演じきったと思います。

故・阿久悠様はなんのその。
小林幸子なんか敵ではありませんでした。
Gacktさん、生きた伝説をありがとうございました。


【風林火山レビュー】決戦川中島

2007-12-16 21:46:13 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

今回をもって、硬派戦国ドラマとして名を成した「風林火山」が終了。

皮肉な形で、後世に名を残す事となった「啄木鳥戦法」を見破られた勘助。そのおかげで、武田軍は窮地に追いやられました。援軍が来るまで、武田軍は持ちこたえる事が出来るのか!
最後の最後まで緊迫感が漂う、このドラマ。
さて、その果てにあるものは。

勘助、突撃
敵の本陣を突く為に-。
命を捨てる覚悟が感じられる、この表情。

一方、武田の奇襲をかわした上杉軍は退き陣をせずに、なんと武田本陣に突撃。
もう戦局は無茶苦茶です。策略もクソもありません。肉弾戦あるのみです。

別働隊として動いていた真田軍も本陣のピンチを聞いてすぐに駆けつけようとします。しかし、彼の前に立ちはだかったのは!
そう、消えたとばかり思っていた村上義清!
居たのか・・・。いや、居ないとおかしいのだけど(笑)。今更、何しに出てきた!という思いが強いです。

場面は次から次へと目まぐるしく変わります。
勘助は、なんと宇佐美と一騎打ち。
両軍の参謀同士が何と肉弾戦で一騎打ち。
勝敗は着かず。
勘助は宇佐美を振り切り、駒を進めます。
たった一騎で突入!
凄い、凄すぎる。中原永世十段(当時)の「今から突入しま~す」よりも凄い!
そう彼が狙うは・・・。
彼が狙うは・・・!
狙うは・・・、唯一つ!政虎の首!


が、勘助の左胸に2本の矢が!
ここから、勘助の執念の炎が燃え上がります。
悠然と構える政虎を目の前に奮迅する勘助。
突き刺されても、突き刺されても、先へ先へと進む勘助。
攻撃を受け、満身創痍になりながらも政虎めがけて進んでいく。
迫力がありました。この立ち振る舞いは凄い。内野さんの演技に圧倒されました。
このシーンはBGMの使い方も良かったです。

真田軍(や香坂軍)が武田本陣に駆けつけるに当たり、この勝負は武田軍の勝利。
勘助が勝ち鬨を挙げようとした、その刹那。
勘助は首を打たれました。
享年不詳。

そして、何だか対照的なラストを迎えることになってしまった平蔵
勘助が満身創痍で動けなくなったところにひょっこりと登場。
しかし!
矢に当たって昏倒。
呆気ない!
しかも弱い!
それでもって運がない!
で、死んだのかと、思いきや。
生きていた!
新撰組の中村獅童みたいに『お笑い昇天』にならなくて、本当に良かったです。
でも、やっぱり死にました!(←短い間で何回、視聴者をミスリードさせる気か!
人は何のために生まれてきたのか。重く考えさせられます。
彼の一生を思うと同情を禁じえません。
あぁ、最期までよく分からなかった平蔵の存在。(脚本家よ、もっとガンバレ!)
あぁ、どこまで行っても「やっぱり佐藤隆太」。(IWGPが懐かしい)
あぁ、ヒサの晩御飯。(でも待ちきれずに食べたと予想

ラストはミツの言葉で幕を閉じました。
勘助、ワシには見えるだよ。勘助の中に咲いてる花が。だから勘助は怖くねぇだ
勘助は、死ぬ瞬間まで風林火山の旗が日本全国にはためく様相を夢見ていました。
しかしながら、勘助の死から約15年後。
武田軍は長篠の戦で惨敗。時代が変わる瞬間でした。
これにより、戦国は急速に収束へ向かい出します。


以下、琉河が思う、一年総括。

【配役について】
全体的に「配役にはお金をかけていない」という事実が一目で分かるこのキャスト。
仲代・千葉・緒形といったトメ専用重鎮俳優(次点で藤村・風吹・竜雷太・加藤武)と、それ以外の配役の軽さが目立つ「格差配役」が顕著に表れていました。
現に琉河は松井誠という役者さんをこのドラマで初めて知りましたし。
だけれども、ヒロインを除いてはミスキャストは少なく感じられ、個人的には「人件費の節約に成功したドラマ」と評価しても過言ではないような気がします
でも、大河ドラマ開始当初は「豪華な配役」が売りの一つであったはず。「葵・徳川三代」や「利家とまつ」みたいな“役者の使い捨て”は勘弁ですが、もう少しキャスティングにお金をかけても良かったのではないかな~と思いました。

【OPクレジットについて】
ヒロイン「由布姫」をオーソドックスに2番手・3番手にもってくるのではなく、中間ピングループの特別枠(通称「花枠」)にもってくる手法は見事だと思いました。
しかし、その弊害で、回によっては金田明夫が三番手という渋い(というかヘボい)クレジット順番になってしまったのは残念でした。
そして、これは曲調に合わせてのクレジット表示だから仕方がないのですが、上杉祥三や近藤芳正がトメグループに表示されるのは勘弁して欲しかったです。大河ドラマにしては軽すぎる・・・。

【ドラマの構成】
合戦ロケに重点を置いた構成は良かったと思います。でも桶狭間の省略ぶりには閉口です。

 

来年の大河ドラマは、「篤姫」。
配役は豪華だと言われているようですが、単に例年並に戻っただけ、と思ってます。このドラマに期待するのは、役者陣の演技のみ。
長州贔屓な琉河としては「篤姫」はテーマ的にあまり魅力を感じません。でも一見の価値はあるのではないかと。「見なず嫌い」で、素晴らしいドラマを見逃してきた経験が何回もあるからです。

このブログを読んで下さった皆様、TB&コメントを下さった皆様、感謝しております。お付き合い頂き、本当にありがとうございました。

 


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【風林火山レビュー】死闘川中島

2007-12-09 20:55:17 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

物語の冒頭は第一話で勘助が独り言の様に語った、あのセリフで幕が切られました。

妻女山に布陣した上杉軍。
勘助の考えた策はあの啄木鳥戦法
そうです。後ろから奇襲を仕掛けて、びっくりしてワラワラと山から降りてきた緒形拳とかGacktさんとか西岡徳馬とかエキストラと同化してしまった金田賢一を討ち取る、あの作戦です。

でも宇佐美は、緑魔子演じる妖怪から霧が立ち込めることを、さらにその事を武田軍が知っているという事(バレバレ。わざとか!?)も聞き出します。
ここで宇佐美の長考。
武田軍は霧に紛れて奇襲を仕掛けてくるのではないかと。宇佐美がそれを滔々と語る中、武田軍の飯炊きの煙がいつもより多い事が発覚!
武田軍の啄木鳥戦法が見破られた瞬間でした・・・。

良かったです。このシーンが出てきて。
琉河は正直、緑魔子がストーカーの如く勘助を付け回し、武田軍の動向を上杉軍に漏らす、という最悪の状況を予想していたのですよ。
なので、彼女の存在意義が「霧が立ち込めるよ。武田軍も知ってるかもね~」という情報提供するだけの存在に留まって良かったです。緑魔子の存在が川中島の雌雄を決した、という展開だけは見たくなかったので
飯炊きの煙シーンが無かったら、ポット出の緑魔子にどれだけ重要なポジションを与えてるんだよ!と文句の一つでも言いたくなるところですが、この程度で留まってくれてよかったです。

そして、翌朝。
山本勘助が見たものは!
壁の様に武田軍の前に立ち塞がる上杉全軍!
陣形は車懸りの陣
!文字通り、個々の軍隊がくるくる回りながら襲ってくるアレです。


上杉の個々の軍隊が次から次へと順番にぶつかってくるので、武田軍は疲弊。
押され気味になる中、信繁が突撃!そこに最長老の諸角が参戦!
2人の間に交わされた、美しくも悲しいテレパシー。
援軍が来るまでの時を稼ぐ為、2人は殉職。
諸角さん、最後の最後に一角の武将であったことを魅せつけてくれました。
信繁さんも、地味ながらも最後の最後まで、その自己犠牲をも厭わない忠節を貫いてくれました。
物語の序盤から、武田家を支えてきた2人に哀悼の意を。

今回の合戦シーン。
見応えがありました。板垣戦死シーンのインパクトには及ばないものの、クライマックスに向かう盛り上げ方としては最高だったのではないかと思いました。

 

次週、遂に最終回!
上杉政虎が動き出し、信玄本陣に襲い掛かります。
そして、勘助は・・・。

次回で、今年の大河ドラマは終わります。
客観的に見たら「風林火山」は主人公がバッドエンドを遂げる物語。
このドラマでは、そのシーンをどのように描いてくれるのか。
楽しみにしています。

 


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【風林火山レビュー】いざ川中島

2007-12-02 20:51:03 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

海津城が陥落しない理由。
それは信玄を呼び寄せる為だそうな。
勘助の読みは見事当たりました。良かったね。

ここまでは武田軍の思い通り。
そして、信玄も川中島への進軍を決意!
ようやっと最終決戦ですか。
待った、待った、待った!
長かった・・・。

『親子』となった勘助とリツのやり取り
勘助「戦から帰ったら、そちの祝言だ」
リツ「はい!」
あぁ、結果を知っているだけに悲しいシーンですね。

なぜか由布姫が登場。
「なりませぬ」
勘助に「行くな」という意味で魔界転生してきたと思ったのですが、勝頼の初陣に対して「なりませぬ」と言ったのですね。
じゃあ由布姫にとって勘助の生死はどうでもいいのか?という気がするのですが・・。そこら辺はスルーでいいでしょうかね。

視聴者焦らしの為にその他、色々なシーンがあり両軍、川中島へ。
この戦いは先に攻めた方が負けだそうで。
しかも神の戦だそうで。
物凄い大層なことになっておりますな。

で、先に痺れを切らしたのが武田軍。
「攻めるから、馬場と勘助で何か作戦立てろや」
信玄が発した言葉。
いいじゃないか、このまま睨み合いで・・・。
どうしても戦わなければならないのですか・・・。
当時の上杉なんて調略次第で内部崩壊を狙えたと思うのですが、それをせずに敢えての正面激突ですか。男だね~。

そして緑魔子。
物凄い死神オーラを発しています。
何で、こんなオイシイキャラが最後の最後で登場するのかね。
いろんな意味で、全部持ってかれたよ!
石橋蓮司と時間差出演ですか。
蓮司がイマイチ不発で終わってしまった為、替わりに魔子さんがぶっ放しにやってきたのでしょうか。

次週、キツツキ戦法が登場!勘助、最後の戦いです。
しかしながら、最後のキーパーソンは勘助でもなく、信玄でもなく、緒形でもなく、ガクトでもなく、緑魔子
いきなり出てきて何やってんだ。
緒形に何をねだった?何をやらかす気だ!

 


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【風林火山レビュー】決戦前夜

2007-11-25 20:49:35 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

前回までのあらすじ
緒形拳が「まずい!」と呟いた。

利重剛、哀れ!
一番の見せ所なのに出番なし!
その代りに井川遥さんが
・成田が何故下馬しなかったのか
・成田他、関東勢が裏切った理由
といった事の全てを解説して下さいました!
グッジョブ!井川さん。
全く持ってその通りです。

で、問題の政虎。
このまま井川さんを切り捨てるかと思っていましたが、何と己の否を認めてしまいました!
役得ですね、上杉さん。
よくある話ですよね。普段悪い事ばっかりやってる人がたまに善い事をすると、過大評価したくなるような、そんな心理。
でも琉河は騙されません。元々、アナタが成田を打ちのめしていなかったら、対北条の戦局も違ったものになっていたでしょうに。
でもまあ、ともかくこの一件で政虎は人の心を取り戻した様子です。慢心を捨てた政虎は真の「義の人」として生きていくのでしょう。
面倒なので、琉河の中ではそういうことにしておきます。

そして、北条!
松井誠&早乙女の夢の舞共演!
ラストの視聴者サービスといったところでしょうか。
このままBGMで「夢芝居」流してしまえよ!(女形の大将、梅沢はいないけど・・・)
と思ったのは琉河だけでしょうね、多分。

そして最終回に向けて、脇役たちのやっつけ仕事シーンが次々と流れ始めました。(よくドラマとか漫画とかで最終回近くになるとあぶれた脇役同士でカップルになる、アレ)
極めつけはリツ!引き取り先は香坂かね。
ウマイとこ思いついたなぁと思いました。この展開を思いついたときの脚本家のほくそ笑んだ姿を想像して身震いがしました。

そして、流れはいよいよ川中島へ。
カメラ目線の信玄VS人の心を取り戻した上杉政虎の史上最大の決戦が始まろうとしています。
この日の為に予算を残しておいたはずのNHK。
迫力ある合戦シーンを期待しています。

 

次週、川中島。
緑魔子がゲストで登場。石橋蓮司つながりでの出演でしょうか。

 


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【風林火山レビュー】関東出兵

2007-11-18 21:20:23 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

着々と最終回に向けて物語が進んでいきますね。

秋山さんと諏訪のおじさん(小林勝也が最終回間近まで登場するとは予想だにしなかった)らが見守る中、四郎勝頼は諏訪家を継ぎました。
「風林火山」では描かれる事はないでしょうが、この勝頼が信玄死後、旧家臣から何かにつけ
「信玄公ならば・・・」
とケチを付けられるのかと思うと少し気の毒になりました。

香坂弾正VS山本勘助
源五郎も最終回間近になって、その智謀ぶりをいかんなく発揮し始めました。勘助の策の弱点を鋭く突くあたりはもう立派な一武将です。カワイイキャラは卒業ですか。懐かしかったのですけどね~。
しかしながら、渋い表情もなかなかいいですね。

長尾景虎が関東出兵。
まずは病を患っている上杉憲政の旧家臣・長野業正に嫌味を言ってトドメを刺した景虎。
業正は、これに憤慨してか翌年、病死。それを知った信玄は箕輪に出兵。結果、長野家は滅亡。景虎、何気に「敵に塩を送って」いますね~。これは面白い。

そして、この関東出兵のキーパーソン成田長泰が登場。
演ずるは、利重剛。この配役の安っぽさが「風林火山」らしくて素晴らしいです。
でもその妻役が役柄補正があるとはいえ、井川遥さんというのは・・。格差夫婦の象徴ですか!
そして、小田原の北条氏康。
額の傷がまだ癒えてません。そんなにその傷が好きなのか、松井誠。
額の傷の謎はともかく、氏康の籠城策は見事に成功している様子。
3日経っても小田原を落とす事が出来ず、それでも
「神仏は我に味方せり!」
と信じてやまない景虎は一人で意味不明な行動に。
さすがは氏康。
「我等はこのような(キ○ガイ染みた)奴と戦っていたのか」
と呆れ、関わりたくないので城から出ることはありませんでした。そもそも籠城して成果が出ているのにわざわざ出る意味がないからね。
今回のナレーションが
景虎>氏康
となっているのが気になりました。
まるで氏康が城から出なかったのは、景虎の勇猛さに怖れたから!みたいな語り口はどうかと。

そして合戦中、景虎は上杉政虎と改名。
ここで一大事件が!
源義家以来の慣習どおり、下馬しなかった成田長泰を政虎がめった打ち!
暴君、キタコレ!
これですよ、コレ。
琉河的にはこれが今回の見所。
さあ、一番悪いのは誰なんでしょうね~。色々と考えられますよね。
①したり顔で慣習通りに一人馬に乗っている成田
 【大義名分】『正しいのはわかるけど、ここは田舎者に合わせて下馬しろよ。空気読め!』
②理由も聞かずに成田をめった打ちした景虎
 【大義名分】『もっと勉強しとけ、この神仏オタク。しかも短気すぎ!』
③慣習を教えなかった上杉憲政
 【大義名分】『とりあえず、このバカ殿様のせいにしとけば丸く収まる』
④景虎の驕りを察知していながらも彼を止めなかった宇佐美定満
 【大義名分】『高いギャラ払ってんだから、この場を上手くまとめる知恵を搾り出せ。この期に及んで、まだスタッフに接待してもらいたいのか』

って、今回、ここで終わりか!
何気にオイシイとこ持っていくんだな、利重剛。
金田一少年の事件簿ではサブレギュラーだった利重剛。(でもクレジットでは連名)
しかしここには金田一少年はいないぞ!
知恵を出してくれる味方はいないぞ、どうする利重GO!!
何気に映画監督でもある利重剛!!このシーンはどうやって撮るのかね?
本名は笹平剛だ、利重剛!!『剛』の方が芸名だと思ってたぞ、このやろう!!
ママンの小山内美江子も心配してるぞ、利重ゴーッ!!


次週、みんなの前で恥をかかされた成田が起こした行動とは!?

この合戦を終えたエセ毘沙門天・上杉政虎は越後へ帰還。
次なる敵は武田信玄。次から次へと決戦だ。
毘沙門天の名の下に。
大義名分を捏造して戦い続ける正義の味方。
でも、その正体は血を見るのが大好きなアーミーオタク!
受けて立つのも、これが定めか武田軍。
ここから一気に最終決戦へ!!!

 


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【風林火山レビュー】謀略!桶狭間

2007-11-11 21:55:25 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

今川義元、桶狭間にて死す。享年・42。

今回、一番の謎はタイトルに付いている「謀略」という言葉。
謀略というよりは、やはり義元の油断による自滅に近いような気がするのですが・・・。
「義元は信長の情報収集力・軍の統率力を侮り、余裕かまして大高城方面に向かう途中に桶狭間で戦死」というオーソドックスな設定は良しとしても、これを
「義元にこのような戦略を採らせたのは、勘助のおかげである」
という設定は「勘助贔屓」もいいとこだと思いました。
というのも、もし義元が勘助の挑発に気づいて勘助の策を採っていたら今川軍は勝っていたのかもしれないという・・・。そして、もし信長が籠城したら謀略も何も・・・。
まあいいや。疲れたので、今回の考察はここら辺にしたいと思います。

というよりはね、そんなことはどうでもいいんだよ。
義元が大高攻めしようが、清洲に行こうが、もっといえば桶狭間は「おけはざま山」という山じゃないのか説とか、実は織田軍は奇襲ではなく正面突破したんだよ説とか、そんなの関係ねぇー!
NHKよ、義元のラストシーンをきちんと描いてやれ!
なんだい、あのシーン。NHKは谷原さんのことを「所詮はモップ」としか思っていないのですか!

「雪斎、遠慮はいらぬ。さあ飲め!」
その後、鉄砲がバババババン!割れる杯!
そこまでは緊迫感があって良かったです。
問題はその後。
義元が腰を抜かして終わりか!
そこで「桶狭間」は終わりか!
なんか、色々なところを端折ってないですか・・・。
義元の奮戦シーンはどうした!
「武田信玄」の今川義元(中村勘三郎)の時は、ちゃんと刀を振るって
「鎧が重いよ~」とか
「都へぇ~~」
とか情けないセリフを吐き、みっともない姿をさらしながらもキチンと最期まで務めを果たしましたよ!
せっかく義元役に谷原さんをキャスティングしたのだからキチンと最期の討ち取られるシーンまで描いて欲しかったです。
ああいう美青年があられもなく乱れる姿を見たいんだよ!琉河は!(爆)

こうして、ほぼ一年近くレギュラーを務められたマイティ谷原は今回で退場。
痛いヤツだと思われながらも「マイティ」「マイティ」と叫び続けてきた自分を褒めてあげたい気分です。おそらく「マイティ」を引きずってきたのは琉河だけですから!
さようなら、マイティ・・・。マイティを讃える歌は部屋で一人で歌います(泣)

で、総括。
義元=谷原の配役は新鮮で良かったです。
例えば、義元役が佐野史郎、大杉漣、柄本明、岸部一徳といった、「いかにも」な役者さんが演じていたのならば、こんなにも「今川義元」には期待していなかったでしょう。
ここまで高貴で麗しく、そしてマイナス面となる傲慢な姿ですら素晴らしい個性となった義元は初めてでした。
なので、「このような麗しい義元がどのような最期を迎えるのか」という部分を大変楽しみにしていたのです。
それだけにラストの端折りっぷりは残念でした。
雪斎の名を叫んだ瞬間に織田軍の奇襲を受けたのは、何とも皮肉が効いていて哀愁を漂わせるシーンでしたが。

そういえば、信長は陰だけの出演でしたね~。
ここぞとばかりに大物ゲストを投入してくるのかと思っていたのですが。

寿桂尼は、義元の死から8年後に病没。
その年に武田軍は今川領・駿河へ侵攻。こうして三国同盟は潰える形となります。
ちなみに、どさくさに紛れて徳川家康と名を改めた松平元康も、この年に今川領・遠江に侵攻。義元・雪斎も元康の実力は認めていたものの、彼の心の奥に隠された無念・屈辱さまでは読み取る事が出来なかったようですね。


次週、景虎は関東へ出兵。
あんな更地っぽいところでポツンといるのに鉄砲が一発も当たらない景虎はまさに「神の化身」といったところでしょうか。


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【風林火山レビュー】信玄暗殺

2007-11-04 21:36:20 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

元々、寅王丸(長岌)の謀反は時期も不明ですし、謀反も何も幼くして死亡したという説もあるぐらいなので「風林火山」ではなかったことにするのかと思っていました。なので、ここに来て「寅王丸謀反」イベントが描かれるとは思ってもみなかった、というのが正直なところです。

まず冒頭、武田家では。
義信に子供が誕生。その報せを受けた晴信の表情といったら・・・!
父・信虎のような風体になっていました。
『信虎』を象徴する胡桃コリッ!の仕草がその証。

そして、越後。
宇佐美の謀略により、今川家に赴いた平蔵。彼は義元の前で宇佐美に言われた通りのことを言います。平蔵は単なる宇佐美の操り人形となっていますね。所詮、平蔵は平蔵といったところでしょうか。
平蔵の言う事に怪しむ義元。
しかし、その平蔵を援護射撃したのが・・・
何と寿桂尼様
おおおおおお!なんて事だ!
何かガッカリだ。
寿桂尼様には、このまま最終回まで、ある時は乙女キャラ、またある時は氏真のツッコミ役、という無難なキャラを貫き通して欲しかったです。
ここに来て悪役ですか。寿桂尼は天寿を全うしてしまうので、勧善懲悪的な展開は期待できません。
琉河的には、その役目は義元様にやって欲しかったところ。
仮にここで義元様が長岌を唆した、という悪事を行っておけば次週の「桶狭間」での無残なラストシーンで今回の溜飲も下がるというのに。

そして場面は移り、武田領内のとある屋敷。
長岌は源頼政(丹波哲郎、もしくは芦田伸介)の伝説を語りながら、信玄暗殺の機会を窺っています!
信玄に隙が!
ここが狙い目か!
と、長岌は信玄めがけて短刀をブスリと。
ここら辺のシーン。全く迫力がありませんでした。緊迫感もありませんでした。
まあ好意的に取れば、緊迫感が出てしまうと信玄に感付かれてしまう恐れがあるので、わざと気配を消していたのだと解釈することは出来ます。ハイ。

しかしながら、信玄もそんな企てなど、とっくに気づいていた様子で。
信玄に一喝され短刀を落とし、呆気なく長岌の謀略(?)は失敗に終わりました。
長岌は処刑されるのかな?と思っていたら。
意外にも信玄は彼をその場で手討ちにせず、寺で彼を諭します。ここに現れたのが、義信。
もう一展開が待ち受けていました。
側室vs正室の子の面会。長岌の顔を見るなり罵倒する義信。潔癖すぎる性格が良く出てますね。義信というキャラの負の部分が出ていて良かったと思います。
でもその負の部分のせいで、「三条夫人の付き人」がいきなり死亡!
これはびっくりだ!
何がビックリかって、退場するキャラはその回で何らかの思い出記念イベントがあるはずでしょう?
例えば、小山田様の退場回でいうと勘助と妻について語らうシーンが思い出記念イベントに当たるわけで。
「三条夫人の付き人」には、そんなメインイベントとなるシーンもなくいきなり死亡。
退場回なのに前後の脈絡もなく、脚本家の手に余ったキャラの廃棄処分みたいな扱いで死亡。
ポカーン

で、長岌はというと・・。
「寺に閉じ込めておけ」
の一言で終了。来週のテーマを見る限り彼の出番はここで終了でしょう。
またもやポカーン
結局、長岌は「没年不詳」という扱いになりそうですね。今回のメイン人物なのに、煙が消えるように出番が終了。
今回の意義は何だったのか。
「三条夫人の付き人」を始末させるだけの回だったのか?
単にその後の寅王丸を出したかっただけなのか?
以上の2点もあるのでしょうが、桶狭間への伏線が本当のテーマだったのですか。
平蔵が
「全部、寿桂尼のせいだ~」
と言って越後へ逃げたのが次回に繋がるわけですね。
何か中途半端だ・・・・。
勘助の寿桂尼対する憎悪と「三条夫人の付き人」の死には関連性はないでしょう。

勘助の怒りは由布姫と血が繋がっている者に主・信玄を討たせようとした卑劣な謀略に対して向けられたもの。
決して、「三条夫人の付き人」の仇を討つためではないのです。(数パーセントぐらいは含まれていると言ってあげましょうか)
浅田美代子さん、仕事は選べよ・・・。と言っても選べる余裕があるのかは知りませんが。

それにしても今回で好感度が下がったのは
宇佐美定満
寿桂尼
の2名。
この2名にはOPのクレジットで何らかの制裁を加えて欲しいところです。

宇佐美定満よ、アンタは次週からトメ剥奪。建蔵(長尾政景役)と一緒に仲良く連名扱いだ。(トメには、クロワッサンの人を推薦!)そして最終回で、どこかの小説みたいに愛の逃避行の末に川に身を投じて仲良く相対死にしろ!その手のマニアが喜ぶよ。
そして寿桂尼。アンタは義元死亡のショックで本当に思考回路がお花畑になって46回~最終回まで「花枠」にて幽閉。
それぐらいのことはして欲しいです。

次回、桶狭間。
義元がなぜ、桶狭間を通って織田攻めに向かったのか。
その謎に迫る模様。
そして「桶狭間」ということは・・・。
あの美声王子様も退場となるわけで。

 


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【風林火山レビュー】信玄誕生

2007-10-28 20:57:17 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

第3次川中島の戦いがナレーションと簡単な軍議シーンで済まされてしまった今回。

まさか今回も姫メインドラマでお茶を濁すのかと思っていたら、
武田晴信→信濃守護に就任
長尾景虎→関東管領就任の話が出る
というイベントが待ち受けていました。
そして、物語のラストにはあの人が遂が動き出しました。

リツと勘助のシーンはほのぼの過ぎてそろそろ飽きてきました。
出家をした勘助にツッコミを入れるシーンは面白かったのですけどね。
今回の出番はそれだけでも良かったかも。
そうね、リツといえばバトルロワイヤル。
戦いはいつ始まるのですか?中川典子さん!!
琉河はですね、風林火山にホームドラマは求めていないのですよ。ホームドラマは朝の連続テレビ小説で十分です。

晴信に出家について。
信濃守護に相応しい人格を持ち続け、かつ己を律していくのには出家が一番と晴信は考えた様子。
こうして晴信は出家し、有名な信玄を名乗る事に。重臣の中にも信玄に従う者がいましたが、号の中で一番面白かったのは真田幸隆
出家後の名前が一徳斎
このタイミングで“一徳”の名前を出すのかい
一徳」という名前が付いた時点で胡散臭い。現在「医龍」や「相棒」に出演している、胡散臭い演技をするあの俳優さんの姿がチラチラと脳裏を過ぎります。

そして、物語のラスト。
遂に宇佐美が動き出します。
今までは景虎の側でボソボソ喋っていただけの宇佐美。
遂に自ら謀略を駆使する時が来ました。
彼の狙いは、誰もがその存在を忘れていた寅王丸に信玄を討たせること!
何か今更感が漂う人物を担ぎ始めたな~、というのが率直な感想ですが、まだ諏訪の威厳はあったのでしょうね。
しかも、その策の実行者は宇佐美に弟子入り志願した平蔵。
あぁ、失敗の予感が・・・。
宇佐美が自ら行けばいいのに。
勘助なんか、武田家中はそっちのけで、いろんな場所をウロウロ動き回っているというのに。

 

次週、早速、勘助に捕まってしまった平蔵。
やっぱり、平蔵は平蔵だった!(ちょっと嬉しい)
でも寅王丸に謀反を起こさせるミッションは成功した様子。
ていうか、寅王丸よ・・・。ストレートすぎ・・・。

 


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【風林火山レビュー】軍師と軍神

2007-10-21 21:09:59 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

Gacktと佐藤慶のファンの皆様にとっては、楽しめたお話であったろうと感じた今回。

で、今週のトップニュース!!
何と佐藤慶のクレジットがトメ前!
何せゲストがこの枠に来るのは珍しいのですから。
琉河の予想では、市川段四郎と同じ位置にクレジットされると思っていたので。
数少ないクレジットマニアの皆様にとっては格好のネタになったのではないでしょうか。

初っ端からマニアックな話題で一人で盛り上ってしまいましたが、ここで本題に。
長尾家では。
ニセ唐沢(大橋吾郎)が大暴れしたショックで、人間の持つ負の感情、即ち私利私欲について問い始めてしまった景虎。
そして出奔。
景虎が出奔する事はそんなに珍しくないので
「ああまたか」
という感じでしたが、まさかあんな事になろうとは!?

その頃、勘助は由布姫を失い己の存在意義を見出す為に高野山に向かっています。
リツが訪ねて来た時に、勘助の下僕夫婦のセリフが被っていた事についてツッコミを入れることは制作陣の思惑に嵌ってしまうので、右から左へ受け流す事にします。

で、この高野山で2人が出くわしてしまうわけですが-
期待していた勘助と景虎のチャンバラシーン。
陰陽師とか魔界転生とかあずみとか、いろいろな要素が混ざっていて面白かったです。要は思いっきりマンガ的な展開であったと言う事。琉河はこれはこれでアリかな、と思いましたが、賛否両論分かれそうな展開ですね。
ともかくバトル漫画的な展開としては及第点だったと、個人的には思います。

しかしながら、どうやって決着が付くのか楽しみにしていたのに佐藤慶の一言で終結してしまう辺りが何とも・・・。そんな簡単に片が付く問題なのかコレ。
特に勘助!
ここは景虎を闇に葬る、またとないチャンスではないのですか。
それだけ紳士的になったということでしょうか。
ではないとしたら。。。。
さては脚本家!
物語の進行に詰まってストーリーを考えるのを放棄したな!
佐藤慶を便利屋さんみたいな扱いにするんじゃねーよ!

というわけで、チャンバラを止めてしまった2人は、何事も無かったかのように仲良く曼荼羅らしきものを見て
「ほーっ」
と納得してました。
その後、勘助は甲斐に戻りリツと結婚。
景虎は駆けつけてきた家臣(緒形拳除く)の説得により越後に戻りました。何やら、あのニセ唐沢演じる大熊が謀反を起こしたそうで。
ということは・・。来週辺りにコイツは武田家にいるわけですか。

今回は感想も特にないので(爆)、ここまでに致しとうございます。
すでに琉河の頭の中は「篤姫」の配役の事で頭がいっぱいになっております故。
今年に比べたら豪華なキャストだな~と思ってますが、後ひとつ何かが足りない。
琉河的には、岩下志麻、藤田まこと、片岡仁左衛門、山崎努、里見浩太朗、松平健、京マチ子、松方弘樹、宇津井健、おハイド様、菅原文太、佐藤浩市、渡辺謙、真田広之、役所広司、中村勘三郎、中井貴一、タモリ、松本幸四郎にも出演して欲しかったな~と思ってみたり。

次週、みんな揃ってスキンヘッド!

 


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