昔アラブの偉いお坊さんが・・・
失礼しました。
昔ドイツの偉い軍人さんが、関ヶ原の合戦の布陣を見せられ
「この戦いは西軍が勝って当然!」
と言いました。その軍人の名はメッケル。
明治期に日本兵制の近代化に貢献した軍人さん。
その彼の頭脳を持ってしても西軍の負けを予想出来なかったぐらい、三成は大将としての器・統率力を哀しいほど持ち合わせていませんでした。持っていたのは、マイノリティにしか理解されない己の美学のみ。
そして今回、三成が自害しなかった理由が明かされるかと思いきや・・・
「豊臣家を何卒お守り下さい、と淀様にお伝え下され」
と一豊に語ったのみ。
それだけですか。
大坂の陣の伏線を作る為だけに三成は自害せずに敵の縄目にかかったと言いたいのですか。
結果、淀殿が家康への怨念をたぎらせる事になります。三成の豊臣への忠誠はかなり捻じ曲がった形で淀殿に引き継がれる事になりました。
三成はドラマの中では特に言葉を残すことなく退場。
干し柿のエピソードも無意味に登場していました。とりあえず「やってみた」だけですね。
ただ、良かったと感じたのは家康と三成の対面シーンは異様な迫力のみ。でも、このシーンは役者さんの演技あってのものですよね。
与次郎伝説が出てきたのは意外でした。これでは、まるで三成がとても庶民思いの良い領主に見えてしまうではないですか!ってこれは当然の話で。何と言っても正義のヒーロー(自称)三成の領地ですから。限りなく正しく生きてきた男が良政を敷かないワケがないのですよ。
三成は自分の正しさを信じて疑わなかった男。その正しさを証明する為に「良い領主であらねばならない」という彼の長所といえる信念が実ったエピソードでしょう。逆に短所はその信念を上から見た態度で他人に強要し過ぎたこと。
「ねばならない」「ねばならない」「ねばならない」・・・
この信念が人生最期に実るとは何とも皮肉なエピソードとも言えない事も無いような・・・。
と、ここまで捻くれた感想を書くのもアレなので話題を大坂城へ。
一豊は三成の遺言を伝える為、大坂城へ登城。三成と通じ合っていた淀殿にとっては家康に加担した一豊は敵の一人。当然の如く、顔も見たくありません。
おぉ、ここで再登場しました。「一つ人より力持ち」の侍女!
まだいたのか~。段丈てつをさん。いつの間にか出番が無くなっていた山本梓さんとの待遇の違いは一体!?
彼女の放った一言
「逢いとうない!」
随分、迫力のある台詞でした。
エピソードの面で言えば、黒田長政が自分の羽織を三成に着せ掛けるシーン。
何と、主役の特権で山内一豊が行った事になっていました!
そこまで無意味な捏造を行うのならば、いっその事三成に
「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」
と無意味に言わせれば面白い事になったのに。
論功により、一豊様は遂に土佐二十万石余の領主へ!
遂に一豊様と千代様の功名が実りました!
「千代のおかげで得る事ができた功名だよ」
と語る一豊様。慢心することなく、『妻のおかげ』と素直に言う事の出来る性格に好感触です。確かに能力は千代の方が上ですが、「妻の役目は世継ぎを産むことのみ」という感覚が当然のような時代に軍師みたいに助言と言うか、アレコレ口出しをしてくる千代の性格を受け止めることが出来た一豊様に「グッジョブ」と言ってあげたいです。当然、夫を良い道へ導いた千代の知性にも「グッジョブ
」と言ってあげたいです。
これで、めでたし、めでたし~。
-完-
と行かないのが人生の辛いところ。
土佐一国の報奨は徳川家康が一豊に与えた試練だったわけです。
次回、見知らぬ土地土佐へ向かう山内一族。
彼らが待ち受けていたのは新たな領主への歓迎ではなく・・・。
そろそろ、小りんがセーラー服を着てアノ伝説の浜で機関銃をぶっ放す時期になってきましたか・・・(泣)
注)小りんは出てきません。念のため。
松本氏が血相抱えて訴えにかかります・・・ガクガクブルブル
一国一城の主になった美酒もつかの間でしたね~。
小りんが中途半端に退場してしまっただけに再登場を願いたいところですよね。
話は変わるけど、長澤さんの歌う「セーラー服と機関銃」はハマッていると思います。視聴率が伸び悩んでいるのが残念・・。
一国一城の主になったと思いきや、その国をまとめ上げるという試練が待ち受けているんですよね。
>松本氏が血相抱えて訴えにかかります
何となく例の漫画のフレーズをタイトルにしてみましたが、今回の三成に対する千代や一豊の感情に似ているかな~と思ってみたり。
おっと、自画自賛に耽ってしまいました。
スミマセン・・・。
(この部分を引用したのなら言い逃れは出来ないけど、「夢は~」の部分だけでは微妙な気がします)
柿のエピソードは 私も”とりあえず、やってみた”だなと,感じました。おもしろさがなかったです。
千代を受けとめた一豊「グッジョブ
cocktail-lightのbluestar1719です。
TBありがとうございました。
来ましたね。「一国一城の主」
吉兵衛が願った殿の出世、ようやく
かないました。
一豊が土佐入国→平定。名実ともに
「一国一城の主」になるまでに
いろいろあるようですね。
http://tb.plaza.rakuten.co.jp/bluestar1719/diary/200611120000/9a607/
はなから1人じゃむりだっつーの!
やっぱり千代に頼ってしまうのですねぇ。。
来週もまた大変そうですね^^;
>段丈てつをさん
あの侍女役の人、ずっと気になっていたので
名前がわかってスッキリしました。
ありがとうございます☆
中途半端に出しただけで、あれはなんだったんだろう、と中途半端な最期になってしまったような気がします。
やはり三成の最期も山内家の二人が見届けることになりましたね。
一豊もなんだかんだ言って、三成のことを捨てた人なのですが、感謝こそされ恨まれない。
その人柄ゆえか、はたまた・・・。
全くもってその通りですよね。
千代の力量を信じて、変なプライドを捨てて彼女に従ったからこそ勝ち得た功名ですから。
一豊が妙なプライドを持った人物だったならば、千代を退けて一国一城の主となることなくその人生を終えていそうですね。