「王家」
確かに日本では馴染の薄い言葉ですが、この呼称について結構な問題になっていたのですね。
確かに王家というと「王家の谷」を連想してしまう。
琉河も、最初は「エジプトか!」とツッコんでしまいました。
しかしね。何がそんなに怒れるのかはしれませんが、これはこれとして楽しめばいいと思います。
確かに「王」だと存在が軽い印象を受けるかも知れませんが、中世日本の資料に残っている「王家」と諸外国の「王家」は全く意味合いが違うのですから良いと思います。
こういうのは
「白河法皇」が「白河法王」、「鳥羽天皇」が「鳥羽天王」という表記になってから問題にすれば思います。
正直、“中世が舞台のドラマとして”は「皇族」「天皇家」という呼称より合っていると思います。
あ、おまけに言っておくと「朝廷」という言葉もダメです。源為義も平忠盛も朝廷に属しているので、使うと不自然です。
じゃあ、どう呼べばよかったのかというと
「御所」
ではどうでしょうか。
「住まいと勘違いしちゃうぢゃないか」
という意見が出るなら、
「内裏にいる、やんごとなきお方たち」
でどうでしょう。
個人を指すなら「院」「おかみ」で間違いないと思います。
まあ、例え不自然でも最初から教科書とかでよく使われている「朝廷」にしていれば問題なかったのね。
制作者側は冒険心というかエンターテイメント性を考えて、敢えてこういう呼称にしたのでしょうから
そんなに深読みする必要もないと思います。
それよりも法皇の目の前で舞子が血を噴き出して死亡する、という事態の方がよほど有り得ないのですが。