必然的なヒストリー

クソムシが歴史系映像の感想を書いたり、妄想キャスティングしています。このブログは純度の高い自己満足で構築されています。

第2話「無頼の高平太」

2012-01-15 22:29:53 | 歴史ネオドラマ「平清盛」

「対決!もののけ法皇」とも言えるべき第2話。

エロタコ法皇は雄叫びを上げた後、呆気なく崩御。
最後の清盛が舞うシーンで対面した時の法皇の表情。
清盛の豪胆さの中に秘めたる能力を認めたのか、やっぱり蔑んでいるのかいまいち分かりませんが、まあまあまあ、最初に立ちはだかる敵としては良いキャラでした。

次週以降から色々な人が出てきて本番ですね。
視聴率が上がるとしたら、これからでしょうか。

毎週、感想を更新していくことは難しいのですが、印象的なキャラクターが出てきたらまた記事をアップしていきたいドラマだと思わされました。


「王家」のどこが悪いのか

2012-01-09 16:56:29 | 歴史ネオドラマ「平清盛」

「王家」
確かに日本では馴染の薄い言葉ですが、この呼称について結構な問題になっていたのですね。
確かに王家というと「王家の谷」を連想してしまう。
琉河も、最初は「エジプトか!」とツッコんでしまいました。

しかしね。何がそんなに怒れるのかはしれませんが、これはこれとして楽しめばいいと思います。
確かに「王」だと存在が軽い印象を受けるかも知れませんが、中世日本の資料に残っている「王家」と諸外国の「王家」は全く意味合いが違うのですから良いと思います。
こういうのは
「白河法皇」が「白河法王」、「鳥羽天皇」が「鳥羽天王」という表記になってから問題にすれば思います。

正直、“中世が舞台のドラマとして”は「皇族」「天皇家」という呼称より合っていると思います。
あ、おまけに言っておくと「朝廷」という言葉もダメです。源為義も平忠盛も朝廷に属しているので、使うと不自然です。

じゃあ、どう呼べばよかったのかというと
「御所」
ではどうでしょうか。
「住まいと勘違いしちゃうぢゃないか」
という意見が出るなら、
「内裏にいる、やんごとなきお方たち」
でどうでしょう。
個人を指すなら「院」「おかみ」で間違いないと思います。

まあ、例え不自然でも最初から教科書とかでよく使われている「朝廷」にしていれば問題なかったのね。
制作者側は冒険心というかエンターテイメント性を考えて、敢えてこういう呼称にしたのでしょうから
そんなに深読みする必要もないと思います。

それよりも法皇の目の前で舞子が血を噴き出して死亡する、という事態の方がよほど有り得ないのですが。


第1話「ふたりの父」

2012-01-08 20:29:45 | 歴史ネオドラマ「平清盛」

中井貴一ありきの第1話でしたが、とても面白かったです。
中井貴一の男気は格好良すぎます。
吹石さんを守ろうとする姿勢にはさすがにホロリと来ました。

後、脇役陣もなかなか素晴らしい。
第1話で最も存在感を放っていたのはベンジャミン法皇でしょう。物凄く憎たらしいです。
アレを白河法皇と呼びたくないくらい憎たらしいです。
今日、アンタがしたことは陰陽師にだまされただけじゃん。それをここまで騒ぎを大きくした偉大なる同胞には頭が下がります。
もう何と言うかですね。
「あの眉なしエロタコ野郎、早く〇ね!」と言いたくなります。ていうか、もうすぐ死ぬか。
第2話は祝杯だな!
保元の乱の伏線も何気に張られるとは。エロタコ野郎がくたばった後の待賢門院と鳥羽帝の関係も楽しみですね。
何にしろ「清盛の母がいまいち特定できない」というだけで、ここまでストーリーを作ることが出来たのはいいですね。舞子の存在を通して「平家」「源氏」「エロタコ」すべての人物像が無理なく視聴者にもイメージ出来るように描かれています。

そうそう、源氏に関しては頼朝の語りもなかなか。(北条政子は明らかにツッコミ待ちなので敢えて触れません)
為義「王家は源氏を軽んじておる!」
頼朝「僕が思うに、軽んじられてたのは源氏じゃなく為義だったんだよ」
これは素直に笑えました。その通り、為義は小物臭が漂いすぎている。

源為義というと琉河の中では「無骨者ゆえに世渡り下手で非業の最期を遂げた」というイメージを持っていましたが、なるほどこういう描き方もあるのだな、と目からうろこでした。

最後にOPテーマ曲について。
ラストの女性のつぶやきが何となくホラーです。


忠臣蔵~その義その愛~

2012-01-04 01:21:43 | 歴史ドラマレビュー

今年の7時間時代劇「忠臣蔵~その義その愛~
ようやく見終わりました。

驚いたのが、いきなり高田馬場の決闘から始まったこと!
村上庄左衛門や六郎左衛門がいきなり退場!

安兵衛が主役なのだから楽しみにしていたのですが…。少し残念。
後、残念なのは土屋主税や脇坂淡路守、垣見五郎兵衛といった主に大物俳優が演じる(特別出演が付く場合が多い)お馴染みの人物が出てこなかったこと。特に新説を取れているわけでもなく、単なる忠臣蔵でしか無かったわけだから入れても良いエピソードだと思ったのですが。

反面、良かったのは柄本明さんの吉良上野介!
赤穂浪士に捕縛された後、いきなり活き活きし始める吉良上野介!
何故かバンザイ?して何かをやり遂げた顔をする吉良上野介!
その達成感はどこから出てくるのか全くもって不思議だ。

内野さんの安兵衛は期待を裏切らないキャラクターでしたが、最後に柄本さんに全部持ってかれた気がしますね~。