必然的なヒストリー

クソムシが歴史系映像の感想を書いたり、妄想キャスティングしています。このブログは純度の高い自己満足で構築されています。

超歴史ミステリー“大奥”を生み歴史を動かした“戦国の女”徹底解明スペシャル

2006-06-30 23:51:10 | 自己満足な評論
やけに題名が長い特番。
戦国自衛隊を見るのを辞めて、この番組を見ることに。

≪総論≫
・今更、「明智光秀=天海」説を驚愕の新事実扱いにする構成に、この番組の本質を見た気がした。春日局と天海のエピソードはフィクションのドラマにありがちな展開。

・春日局によるお江与暗殺説。これは状況的にアリとも言えるし、当時の両者の力関係でいえばナシとも言えるような。源頼朝暗殺説と同じくらいの信憑性の高さ。この信憑性がどのくらいの高さかという事は皆さんの考えにお任せします。

・本能寺の変の新事実云々。この辺になると他事をしながら見ていたので、あまり理解していませんが、トンデモ系歴史ドラマになら採用される気がする説。

というわけで琉河は見事にNHK(『日本・ヒストリー・協会』の略称)の陰謀に嵌まってしまいましたとさ。
・・・この番組のスポンサーはアニメ製作会社ばかりなのでしょうか?CMと番組の内容のベクトルの違いに違和感を感じたのは私だけ?

【功名が辻・感想レビュー】吉兵衛の恋

2006-06-25 21:11:38 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》

千代がお市の方に清洲城に召還されたところから始まった今回。
お市から秀吉への怨恨は凄まじいものですね。
これがお市の方と千代の今生の別れとなるのでしょう。

そして、領地をもらい損ねて山崎へと居住を移した山内家。
吉兵衛の演説長すぎです。いくらもうすぐ・・・だからといっても、これは退屈です。
いつもならギャグで済まされるシーンですが、来週の内容を知っているだけに今回だけは真面目に聞きました。しかしながら、内容はほとんど覚えていません。吉兵衛先生、本当に申し訳ありませんでした。
吉兵衛先生にはどさくさに紛れて「人と言う字は・・」とかアドリブで語って欲しかったです。
聞かされる方も大儀じゃの
と言った一豊様。その通りです。いや、吉兵衛先生には申し訳ありませんが。
それよりも驚愕の事実が!
新入社員の後ろの方にチョコンと座っていた細川ふみえさん。
おそらく1~2話のゲスト出演だと思いますが、何だかこの人を見ていると今は昔となった90年代を思い出します

場面は飛んで黒田官兵衛と秀吉の謀議。
信長の葬儀を誰が取り仕切るのか。「葬儀委員長という立場」は、いわば「今後の織田家を取り仕切る立場」と同じ事。詳細は例によって端折られましたが、結果として信長の葬儀は秀吉が取り仕切る事に。喪主には秀吉の操り人形である信長の4男秀勝が。これで秀吉は織田家の宰相として実権を握る事に。
この突如として現れた羽柴秀勝という人物。信長の実子でありながら秀吉の養子となった人物です。そして彼は秀吉政権が揺ぎ無いものとなったら都合良くこの世を去っています。陰謀の匂いがプンプンとしますねぇ~。
その後、秀吉は長浜を落とし、岐阜城を囲み、織田家の(形だけの)跡取り三法師を織田信孝から引き渡してもらい彼と講和。(このシーンも当然ナレーションのみ
柴田勝家との最終決戦は雪解けの来春に持ち越されました。

吉兵衛に父の面影を見たたき(細川ふみえ)は彼の服を繕いました。そしてこの行為が堅物吉兵衛先生の心を射止める事に!またたきも吉兵衛に恋心を。
まさに中年の恋です。島耕作並のねっとりとしたディープラブ!かと思いきや、ここは人格者・吉兵衛、あくまで紳士的にたきにそれとなく感謝の言葉を。
ここで両者、めでたくハッピーエンドかっと思いきやたきが突然の暇を。慌てる吉兵衛。
このシーンのBGMは勿論「SAY YES」です。「スキスキスー」だとイマイチ感動感が薄れるので辞めましょう。婚約指輪は工事現場で拾ったナットだよなぁ。
と感慨に耽っていたら、終わってしまいました・・。
ここで終わりかね!
次回に持ち越しって、持越しって!吉兵衛には時間が無いんだぞ!

というわけで今回は、感想という感想はありませんでしたが、来週は賤ヶ岳の戦いですね。合戦シーンの壮大さには期待していませんが、ヒューマンドラマのスパイスとしての合戦シーンは期待しています。


徹夜城さん原作『室町太平記』をキャスティング!

2006-06-22 00:12:38 | 歴史ドラマ妄想キャスト

南北朝動乱の最後を彩る多彩な群像を描きながら、
物語は激動の東アジア情勢もからめて国際的スケールで展開する。

                  -徹夜城『室町太平記』より

今回の妄想キャスティングは徹夜城様のサイト「徹夜城の多趣味の城」さんの1コーナー「史劇的な物見櫓」内のコンテンツで、内容紹介形式で構成される架空大河ドラマ室町太平記を題材にさせて頂きました。

琉河の無理なお願いを快く承諾して頂いた徹夜城様に、この場を借りてお礼を申し上げます!

琉河がこの作品に興味を持ったのは、ずばり徹夜城様がサイトの中で仰るところの
戦国や三国志ばかりが歴史じゃないぜ
という言葉を隅々まで体感したからです。
南北朝時代を舞台としたこのドラマ。
よく「南北朝時代は“様々な要因”からドラマとして実現不可能」と言われていますが、単なる皇位継承を巡るだけの時代でなかったことは、『室町太平記』をご覧下さればよくお分かりになるかと思います。
様々な合戦、知略謀略が飛び交う政争の世界!
さらには、海外の世情も絡めたグローバルな視点!
そして何といっても足利幕府の名宰相・細川頼之日本国王・足利義満の活躍!

歴史の教科書でしか、この時代に触れる事が出来なかった方も
南北朝時代に興味を持たれている方も
是非、ご一読頂きたい作品です!

と、ここで琉河のつたない説明では、この物語の素晴らしさは分からないと思いますので、まずはご一読を!

徹夜城さま原作『室町太平記』のコーナーへは当ブログのブックマーク「史劇的な物見櫓」からお入り下さい。この記事での直リンクは、控えさせていただきます。

ということで、琉河の妄想キャスティングも是非ともご覧下さいな。
では、どうぞ!

≪室町太平記・妄想キャスティング≫
細川頼之:(1329~1392):真田広之
足利義満:(1358~1408):神木隆之介→中村獅童
   *
細川清氏:(????~1362):唐沢寿明
   *
今川貞世(了俊):(1326~1420):豊川悦司
楠木正儀:(????~1389):柳葉敏郎
慈子(頼之の妻):(????~1396):高島礼子
   *
速波(はやなみ):(????~1362):稲森いずみ (紀州のとある漁村の神女)
勇魚(いさな):(????~????):照瑛 (熊野の海賊。後に頼之に加勢)
小波:(????~????):福田麻由子→矢田亜希子 (速波の跡継ぎとされたが、後に頼之に加勢)
魏天:(????~????):冨浦智嗣→坂口憲二
肥富:(????~????):岩渕幸弘→坂口憲二(二役)
   *
細川頼有(頼之の弟):(1332~1391):沢村一樹
三島下記(三郎):(1329~1392):古田新太(頼之の守り役)
細川頼元(頼之の弟):(1343~1397):市原隼人→田辺誠一
細川満之(頼之の弟):(????~1405):要潤
細川氏春:(????~1387):野村宏伸
   *
足利義詮:(1330~1367):東山紀之
渋川幸子(義詮の正室):(1332~1392):真矢みき
紀良子(義詮の側室・義満の母):(????~????):麻生祐未
足利満詮(義満の弟):(1364~1418):柏原崇
足利義持(義満の子):(1386~1428):滝沢秀明(二役)
   *
山名氏清:(1344~1391):北村一輝
山名和子:(????~1391):高岡早紀
山名師氏(師義):(1328~1376):ダンカン
山名義理:(????~????):藤井尚之
山名時義:(????~1389):村上淳
山名時煕:(1367~1435):岡田義徳
山名氏幸:(????~????):塩谷瞬
山名満幸:(????~1395):大柴邦彦
   *
今川範国:(1295~1384):児玉清
夢窓疎石:(1275~1351):奥村公延
安宅頼藤:(????~????):六平直政
土岐頼康:(1318~1387):大杉漣
土岐康行:(????~1404):本宮泰風
佐々木高秀:(1328~1391):高橋ジョージ
   *
斯波高経:(1305~1367):近藤正臣
斯波義将(高経の子):(1350~1410):落合扶樹→谷原章介
大内弘世:(1325~1380):奥田瑛二
大内義弘(弘世の子):(1355~1399):伊原剛志
   *
今川仲秋:(????~????):塚本高史
今川義範:(????~????):賀集利樹
足利基氏(義詮の弟):(1340~1467):西島秀俊
足利氏満(基氏の子):(1359~1398):阿部サダヲ
上杉憲春:(????~1379):篠田三郎
上杉憲顕:(1306~1368):清水章吾
   *
日野業子(義満の正室):(1351~1405):夏川結衣
日野康子(義満の正室):(1369~1419):長谷川京子
三条厳子(義満の側室):(1351~1406):本上まなみ
加賀局(義満の側室):(????~????):中谷美紀
藤原慶子(義満の側室):(????~????):押切もえ
日野宣子(業子の叔母):(????~????):かたせ梨乃
   *
高師直:(????~1351):平幹二郎
足利直義:(1306~1352):田村亮
北畠親房:(1293~1354):北村和夫
足利直冬:(1327~1400):寺脇康文
   *
赤松則祐:(1314~1371):西郷輝彦
小笠原頼清:(????~????):藤竜也
細川顕氏:(????~1352):神山繁
伊勢貞継:(1309~1391):北村総一郎
仁木義長:(????~1376):村田雄浩
河野通尭:(????~1379):伊藤英明
後円融天皇(北朝):(1359~1393):武田真治
   *
碧潭周皎:(1291~1374):藤田まこと
二条良基:(1320~1388):片岡仁左衛門
   *
新開真行:(????~????):生瀬勝久
陳外郎:(????~????):佐藤隆太
日野資教:(????~????):榎木孝明
春屋妙葩:(1311~1388):佐藤慶
義堂周信:(1324~1388):角野卓三
絶海中津:(1336~1405):佐野史郎
   *
赤松義則:(1358~1327):松重豊
斯波氏頼:(????~????):西村和彦
桃井直常:(????~1376):清水綋治
三宝院賢俊:(1299~1357):篠井英介
吉良満貞:(????~1384):正名撲蔵
島津氏久:(1328~1387):寺島進
日野資康:(1348~1390):堀内正美
河野通盛:(????~1364):津嘉山正種
河野通朝:(????~1364):遠藤憲一
佐々木氏頼:(1326~1370):温水洋一
中院具通:(????~1362):白竜
趙秩:(????~????):ゼンジー北京
菊池武光:(1319~1373):渡辺哲
少弐冬資:(????~1375):宮内敦士
三条公忠:(1324~1383):江川達也
細川正氏:(????~????):小橋賢児
北畠顕能:(????~1383):佐々木蔵之介
   *
後光厳天皇(北朝):(1336~1374):酒井敏也
後小松天皇(北朝):(1377~1433):中村七之助
後村上天皇(南朝):(1328~1368):中村福助
懐良親王(南朝):(????~1383):京本政樹
寛成親王(南朝):(1343~1394):吹越満
後亀山天皇(南朝):(1347~1424):角田英介
   *
観阿弥:(1333~1384):中村橋之助
犬王(道阿弥):(????~1413):堺雅人
世阿弥(語り):(1363~1443):滝沢秀明
   *
洪武帝(朱元璋):(1328~1398):佐藤浩市
永楽帝(朱棣):(1360~1424):オダギリジョー
李成桂:(1335~1408):岩渕幸弘(二役)→阿部寛
李子春:(1315~1360):草刈正雄
李芳遠:(1367~1422):唐沢寿明(二役)
   *
山名時氏:(1303~1371):山崎努
足利尊氏:(1305~1358):北大路欣也
   *
佐々木道誉:(1306~1373):陣内孝則
利沢禅尼(頼之の母):(????~1377):松坂慶子
細川頼春(頼之の父):(1304~1352):渡哲也


今回も派手にギャラの高そうな役者さんを多数揃えました。
N○Kの予算では難しそうですね・・・。
でも、これが妄想キャスティングの醍醐味といったところでしょうか。

主役の細川頼之役には固いところで真田広之さん。
足利義満役にはこちらも手堅く中村獅童さんを。
足利義満役はちょっと癖のある歌舞伎俳優さんが似合うと思います。
細川頼之の一族にしてライバル、細川清氏役には唐沢寿明さんを。
細川清氏は不運な運命を辿ったものの(詳細は物語をご覧下さい)、生まれ変わって朝鮮半島にて天下を取ったということで二役に。

徹夜城様には、再度お礼を申し上げます。
本当にありがとうございました!


次回は「天上の虹」を3部構成で妄想キャスティングしていこうかと考えています。



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【功名が辻・感想レビュー】蝶の夢

2006-06-18 22:42:51 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》

はい!びっくりです!
なんと山崎の戦はOPの前に終~了~!
で、本編が始まってみるとすでに息が絶え絶え状態になっている光秀の姿が

ここで敢えて、アノ演出を以下に称えてみようと思います。
①まず光秀に言い訳を語らせなかった事。あくまで自らの謀反を正当化せずに、この世を去った事。
最期に見た濃姫の幻。桜が散る中、微笑む濃姫が!やはり、光秀が生涯愛した女性は濃姫でした。愛しき人に手をかけてしまった報いとして、ドラマが始まって5分ぐらいで潔く昇天させた演出。桜が散るのは早いと申しますが、この光秀の登場シーンの短さは桜が散る速さの様子をドラマの尺を使って表現したのでしょう
③近藤サトさんに遠慮した演出。

ついでに文句を言っておきますとOPのテロップで
織田信長(回想) 舘ひろし
が堂々とトメを取るなんて図々しいにも程があります!

それからおいしいプロポーズを受けるどころか、絶縁宣言された挙句に細川家を出る羽目に遭ってしまったお玉。って、このシーンは本当に「功名が辻」には関係ないシーンでしたね。千代とも一豊様とも絡んでいないし。

場面は変わり、いきなり「清洲会議」に。
物凄い速さです。余りの速さについていけなかった池田恒興の代わりに細川幽斎が大きな顔をして秀吉の隣に座っていました
ポンポコポン、ポンポコポン、ポンポコポンポコポンポポポン!
ち~くぜ~ん!
ち~くぜ~ん!
今日も日本は平和ですねぇ。
不思議なのは三法師を千代に絡ませるこの演出!
千代にお任せくださりませ~
というセリフがそのうちドラマに出てきそうです。

で、物語の最後に
「長浜拝領の話は無かった事にしてくれ」
というオチ。何がしたかったんでしょうか、今回。
タイトルの「蝶の夢」なんてほとんど関係ないじゃないですか!
秀吉の梟雄ぶりが表面に出てきただけの回。
そして清洲会議では全く機能していない一豊様。
中村一氏に皮肉を言われてムスッとしているだけの一豊様。
「利家とまつ」みたいに何でも主人公の手柄になってしまうこの展開。
何の話だコレ。大石さんは「秀吉」か「利家とまつ」のリメイクでもやりたいのか?
この清洲会議のシーンを見て喜ぶのは名高達男さんのファンだけだと思います。
お市の方と柴田勝家の話は来週にでもじっくりやればいいじゃないか!
光秀はほとんど関係ありませんでした!無念!光秀!
さようなら明智光秀!
期待した琉河岬がカスでした!

というわけで今回から「豊臣政権編」に突入するわけですが、ニューカマーを紹介!
豊臣秀次…成宮寛貴
井伊直政…篠井英介
茶々…永作博美
石田三成…中村橋之助
山内家の侍女…山本梓
不破万作…浅利陽介
五藤吉蔵…小倉久寛

やはりこの新章の見所は太閤VS関白の豊臣家の骨肉の争いでしょうか。
関白豊臣秀次役には
有望若手ゲイ能人成宮寛貴さん
そして秀次の小姓であり、絶世の美少年と言われた不破万作役に大河ドラマ常連の浅利陽介さん。この不破万作というマニアックな人物を登場させるということは、かなりこの豊臣秀次に関係する事柄を掘り下げるのでしょう。しかし、この不破万作は「絶世の美少年」という設定なので、成宮さんより美少年をキャスティングしなければ意味が無いような気がしますが。
山本梓さんは新鮮ですね。この人って「功名が辻」が初ドラマ出演になるのではないでしょうか?

「功名が辻」もいよいよ折り返し地点!
柄本明さんの奇奇怪怪な演技、西田敏行さんの重厚な演技、成宮寛貴さんの絶妙な演技、そしてそれらに千代と一豊がどう絡んでいくのか、期待してます。


鳴く前に、諦めようか、風林火山

2006-06-17 00:08:43 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

2007年度の大河ドラマ「風林火山」のキャスト3次発表が行われました。
ヒロインの由布姫役に驚愕!冒険が好きですねNHKは!
というかもう来年の大河ドラマに配役の豪華さを求めることは無理なようです。

ではNHKニュースによる3次キャストを

由布姫=柴本幸
三条の方=池脇千鶴
板垣信方=千葉真一
今川義元=谷原章介
甘利虎泰=竜雷太
真田幸隆=佐々木蔵之介
幸隆の妻=清水美砂
三条の方の付き人=浅田美代子
飯富虎昌=金田明夫


これは地味で重厚な配役ではありません。単なるショボイ配役です。
華の大河ドラマでこんなキャストかい。

NHKはガクトさんをゲットした事で(キャスト2次発表)舞い上がっているのではないでしょうか?
ファンの方には申し訳ありませんが、ガクトさんは“数字を持っていない”と思います。
柴本幸さんに至っては、柴咲コウさんの誤字だと思ったほどでした
唯一の大物中の大物といえば千葉真一さんぐらいでしょうか。
それにしても寂しいキャストです。金田明夫なんて発表会まで開いて大々的に披露するほどの役者さんではないと思いますが・・。
柴本さんは柴俊夫さんと真野響子さんの子供だそうですね。
池脇さんを三条の方とは!これはまたミスキャストな予感。菅野美穂さん辺りを起用すれば面白かったのに。
これは「花の乱」の視聴率を下回りそうな展開ですね。視聴率が10%を下回ったら、ガクトさんは降板しそうです。


超豪華!「犬神家の一族」

2006-06-16 00:13:09 | 歴史ドラマレビュー

このブログにおいては、横溝正史さんも一応、歴史上の人物という扱いになっております。(琉河がたった今決めました!)
というのも、2007年に公開予定の「犬神家の一族」のキャストが余りにも豪華だったからです!話はもう大抵の人がご存知だと思いますので省きますが、3人の息子がとんでもない死に方をするアレです。特に水面から足だけ出ている死体はなかなか見応えがあります。
そして、問題の配役!


金田一耕助:石坂浩二
野々宮珠世:松嶋菜々子
犬神松子:富司純子
犬神竹子:松坂慶子
犬神梅子:萬田久子
犬神佐清:尾上菊之助
犬神佐武:葛山信吾
犬神佐智:池内万作
犬神寅之助:岸部一徳
犬神幸吉:螢雪次朗
犬神小夜子:奥菜恵
猿蔵:永沢俊矢
古舘弁護士:中村敦夫
等々力署長:加藤武
仙波刑事:尾藤イサオ
藤崎鑑識課員:石倉三郎
女中おはる:深田恭子
松子の母お園:三條美紀
柏屋の九平:林家木久蔵
大山神官:大滝秀治
犬神佐兵衛:仲代達矢

とにかくスゴイの一言!特に松坂慶子さん、大滝秀治さん、深田恭子さんはよくこんな端役のオファー受けられたものです。(一部ネタバレか?)
しかし、「犬神家の一族」は“犬神佐兵衛”役に必ず大物俳優を起用しますね。三国連太郎さん、平幹二郎さん・・・佐藤慶さんは微妙ですが。
実に重厚かつ無駄のある(最上級の褒め言葉です!)配役
多分、映画館には足は運ばないとは思いますがレンタルされたら「配役の豪華さ」を堪能する為に見てみようと思います

ついでに申しますと、琉河はこういう無駄に配役が豪華な映画が大好きです。
「偶然にも最悪な少年」然り、「妖怪大戦争」然り。
では、また。


【功名が辻・感想レビュー】本能寺

2006-06-11 21:23:33 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》

時は今-
明智光秀の句から始まった、この「本能寺」の回。
この「功名が辻」前半のメインイベント。やはり緊迫感がありましたね。
「敵は本能寺にあり!」
光秀役の坂東さん渋すぎます。内に秘めた青い炎を垣間見ることが出来たシーンでした。

そして、遂に明智勢は本能寺に。
不測の事態に笑うしかない信長。
始まる銃撃戦。
そして何と信長自らが最前線に!
すげ~~~!凄すぎるよ、信長様!
絶対の自己神格化を求めた男はやることが違います!

「お濃、痛いのう」

信長は自らが狙撃され、自分が単なる人間である事を自覚しての最期
狙撃されてから自害するまでの信長のシーンがあまりにも短かった為(嫌味、彼が最期に何を思ったのかドラマの中で遂に語られる事はありませんでした。
しかし、このセリフは結構いろいろな意味があるような気がします。

光秀と濃姫の再会について。
和久井さんの光秀を見つめる眼が痛々しいです。
信長と最期を共にすることを選んだ濃姫。
無言で光秀を見詰める濃姫。
そしてそのまま狙撃され昇天!
「どうして!?」
と思ったのは光秀だけではないはず。前回までの流れでいけば、濃姫は信長を見捨てて、本能寺から脱出していてもおかしくはないはず。私が濃姫であったならば、とっくに信長を見捨てて本能寺から脱出します(笑)
そうか!濃姫は上戸彩さんみたいに200人斬りに挑戦したかったのか!
・・・と冗談はさておき。
濃姫が信長と共に最期を共にしたのは、光秀よりも信長への愛が深かったとか単純な話ではないような気がします
彼女の行動は明智光秀への当てつけなのかも知れませんね。
彼女は光秀を冷静沈着で先を見通すことが出来る紳士、どんな酷い目に合わされても我慢して我儘な信長を諌めることが出来る唯一の人物だと勝手に思い込んでいたのかもしれません。その光秀が謀反。自分の理想とのギャップ、裏切られた気持ちだったのでしょう。
しかし、思ったより短かった本能寺の変のシーン。約15分で終了
琉河的にはちょっと物足りなかったです。

そして信長の死が備中高松の羽柴秀吉の許へ。
秀吉、流石に上様の死に嘆くか!と、思いきや立ち直りが早いです。
利己的な面が強調されてグッジョブです。
今回の秀吉はそういうキャラで良いと思います。
人たらしが上手な謀将
それが今回の柄本明の秀吉。
光秀との戦いが単なる仇討ちでなく、織田家継承への第一歩として考えていた秀吉勢。天王山は次週へ持ち越しです!

一方、光秀は頼みの細川家に裏切られ、孤立状態に。
お玉の演技はオーソドックスでなかなか良かったです。
なかなか“おいしい”役で何よりです。
後は死に場所を求めるだけの戦いに挑みます。

あっ、そういえば足利義昭がまさかの再登場!
一人でまさに有頂天!誰もいないのに有頂天!
光秀に「褒美を取らす」といっても、あげる褒美も権力も無い義昭!
どこまでもオメデタイ元将軍様でした!

来週は光秀最期、清洲会議とかなり忙しい回になりそうです。
坂東さんの光秀も来週で見納め!彼がどのような演出で最期を迎えるのか!
とくとその演技を拝見させていただきます。
そして来週で「信長全国平定編」(別称“国盗り物語”編)が完です。
今後、山内一豊が豊臣政権下でどのような役割を果たすのか楽しみです。

お詫び・・・千代と一豊については今回は脇役として見ていたので特に感想はありません。ついでに野口五郎の演技についても感想がありません。


山田芳裕「へうげもの」をキャスティング!

2006-06-07 11:28:20 | 歴史ドラマ妄想キャスト

満を持して、今や週刊モーニングで「バガボンド」と双璧を成す歴史漫画「へうげもの」の妄想キャスティングを行いました。
織部焼きの祖、古田織部が主役のこの漫画。
連載当初は「一般受けするのかなぁ」と思いきや、意外にも固定ファンが大勢つくほどの漫画に!
考えるにこの漫画の成功の秘訣は、主人公の物欲の深さを素直に表情として出しているところと、歴史に興味が無い人でも楽しめる各登場人物のオーバーリアクションにあるのだと思います。
信長の天下統一目前から始まる、この漫画。「センゴク」のように派手な合戦シーンはありません。しかし胡散臭いけれども、どこか憎めない主人公・古田織部が魅力なこの「へうげもの」。
では、興味のある方はご覧下さい。

≪登場人物≫
古田左介(後の古田織部):香川照之
羽柴秀吉:筧利夫
せん:和久井映見
中川清秀:生瀬勝久
山上宗二:村田雄浩
お吟:宮崎あおい
羽柴秀長:保坂尚希
高山右近:谷原章介
細川忠興:小出恵介
   *
織田信長:渡辺謙
   *
松永久秀:津川雅彦
荒木村重:黒沢年雄
柴田勝家:藤竜也
丹羽長秀:アンガールズ田中
織田信忠:玉木宏
津田宗及:火野正平
今井宗休:森田芳光
森蘭丸:赤西仁
明智秀満:遠藤憲一
古田重定:北村和夫
加藤景延:高橋克実
「糞柿」の小姓:柄本佑
仁科盛信の側室:友近
仁科盛信:松重豊
滝川一益:勝野洋
黒田官兵衛:榎木孝明
蜂須賀正勝:丹古母鬼馬二
弥助:ムルアカ
島井宗室:篠井英介
斉藤利三:夏八木勲
   *
明智光秀:渡瀬恒彦
   *
細川藤孝:細川護熙
織田有楽斎:豊川悦司
徳川家康:村上弘明
千宗易:里見浩太朗


今回、キャスティングで特に迷ったのは羽柴秀吉。漫画での見た目は岡村隆史さんにそっくりなのですが、性格は裏表のある謀将として描かれているので、無理があると思い筧利夫さんを。
織田有楽斎役の豊川さんは「弁護士のくず」のイメージで。
細川藤孝役の元首相は絵があまりにもそっくりだったので、別人を配役すると逆に不自然になるので。(どう考えても細川元首相をモデルにしているとしか思えない
主人公の古田左介には個性派俳優、香川さんを。最近ではシリアスな演技が多い彼ですが、胡散臭いけれども、どこか憎めない演技が期待できそうなのでキャスティングしました。宝物を前にした顔がどことなくそっくりですし。

※「へうげもの」は現在、2巻まで発行されています。新刊が出るたびに更新していきます。


【功名が辻・感想レビュー】光秀転落

2006-06-04 21:08:51 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》

今回はタイトル通り、明智光秀が主役の回でした。
いいですね、クライマックス(あくまで前半の)が近づいているという、この緊張感。

まずはほのぼのパートから。正直、不要なシーンだと思いましたがメインディッシュは後のお楽しみと言う事で。
「文を書くことで私は夫と戦っている」
相変わらず良い事言いますね千代は。
場面は変わり、中国攻めの陣中へ。
おっ、最初に登場したのは一豊様ではなく斉藤洋介。申し訳ありませんが、私はこの人がでてくるだけで笑ってしまいます。ラブリー斉藤ラブリーモアイ!がんばって水攻めの堤防を造って下さい。

久々に出てきましたね。
話は遡るが-」の切り替え。つくづく便利な場面転換方法ですね~。
で、突然出てきた恵林寺の快川紹喜。
「心頭を滅却すれば火もまた涼し」
というセリフもなく出番終了。単なる余談かと思いきや、これが光秀を窮地に立たせる事に。
はっきり言って快川和尚と光秀を結びつけるのは信長の言い掛かり。
もうこの時点では、光秀がどんな事を言っても信長の癇に障ったことでしょう。
そして、遂に出た信長キック。大大名がすることではありません。
まだまだ続く信長の言い掛かり。
「なんじゃ、その目は!」
ってセリフ、信長様にそのままそっくりお返しします。先週にも増して目がアレな人になっていました。昼から酒飲んで路上でクダを巻いているオッサンみたいな顔でした。今日もじっくり堪能させていただきました。もう満腹です。それにしてもオイシイとこを持っていきますね、舘ひろし

場面は戻り、安土城での出来事。
疑問なのですが、どうして信長は光秀の前で以下のような事を言うのでしょうか。
「余がこの国の王である」
「この国に朝廷はいらぬ」

信長ほどの人物ならば、光秀の性格を理解していそうなものを。
伝統を重んじる光秀が不快に思うのは当然のことなのに。
例の変態顔でそう言い放つ信長。
アフォな事を言う主君に絶望する光秀。あの憂いを帯びた表情は今回のMVPでしょう
まだまだ続く光秀へのイジメ。
領地召し上げ、饗応役接待での仕打ちは今までに何度もドラマで取り上げられてきましたが、今回の信長を見ているとどうも釈然としないものが。「功名が辻」の信長には全く同情の余地がありません。本当にただの嫌な奴です。光秀が全面的に被害者です。
信長はアメとムチを使い分けるどころか、ムチを与えすぎました。
秀吉は「光秀殿に同情することは無い」と言っていましたが、これは完全に『対岸の火事』の立場だからこそ出た言葉。

場面は飛んで愛宕山に。
ここで出てきたか!六平太!!!!
貴方にしか、成し得ぬことをなされませ!信長は本能寺に・・・
これは意外な展開!この流れは上手だと思いました。
最終的に光秀謀反の背中を押したのが六平太だったとは。
これではまるで六平太が光秀を唆したような描写となっていますが、実際のところ大石さんの狙いは?でも、信長の行動を光秀に知らせる間者としての役割は上手だと思いました。
彼の行動は原作通りなのでしょうか。
「時は今、天が下しる五月かな」
の句を何で道端で呟いているの?
というツッコミが愚かに思えるほどの衝撃かつ想定外な展開。

それにしても六平太の狙いは?
彼は本当に毛利の間者となってしまったのでしょうか。
それとも、全て計算ずくで秀吉に天下を取らせたいが為の行為でしょうか。

次週、遂に「本能寺の変」。
果たして信長は人生の最期に人間性を取り戻す事が出来るのか!?
そして何よりも明智光秀役の板東三津五郎さんの演技に大期待。

「利家とまつ」でのショーケン光秀には笑わせてもらいましたが、
今回は真面目に「本能寺の変」のシーンに期待しています。
がんばれ、光秀。第六天魔王信長の首は目の前だ!
ところで、一豊様は?早く備中から帰ってこいよ。
予告編で千代がボロボロになってましたよ。


松田龍平「長州ファイブ」

2006-06-04 18:19:46 | 歴史ドラマレビュー

近代日本の礎を築いた、若き5人の志士たち。
明治維新前夜。“長州ファイブ”と呼ばれた男たちの物語-

といわれても、どこかの戦隊モノの名前かと勘違いしてしまいそうなこの「長州ファイブ」というタイトル。
幕末に詳しい方ならもうご存知だと思いますが、実は長州五傑と呼ばれた人物達を描いた映画なんですね。
長州五傑とは伊藤博文、井上馨、井上勝、遠藤謹助、山尾庸三の5人を指します。
この5人がイギリスに密航して外国の技術と文化を学び、後の日本富国に大いなる影響を与えるというお話です。その密航に至るまでの苦節や渡航後に外国の文化に驚愕しながらも、貪欲にその技術を学んでいく彼等の姿を描いています。う~ん、青春ですねぇ~。

ここでキャスト検証!

山尾庸三(1837~1917)・・・松田龍平
井上勝(1843~1910)・・・山下徹大
井上馨(1835~1915)・・・北村有起哉
伊東博文(1841~1909)・・・三浦アキフミ
遠藤謹助(1836~1893)・・・前田倫良
   *
高杉晋作(1839~1868)・・・寺島進
村田蔵六(1824~1869)・・・原田大二郎
佐久間象山(1811~1864)・・・泉谷しげる
毛利敬親(1819~1871)・・・榎木孝明

この主要5人のキャスト、やけに2世タレントが多いなあ、というのが最初の感想。
松田龍平→(父)松田優作
山下徹大→(父)加山雄三
北村有起哉→(父)北村和夫
ここまで揃えたなら、残りの2人は小泉孝太郎、柄本佑、仁科克基、長塚圭史、市川染五郎、そして勇気があるならいしだ壱成の誰かを起用すれば面白かったのに。

そして、主役の松田龍平
ヒット作「NANA」での本城蓮役ではいろいろな意味で驚かされましたが、時代劇には合いそうなので、活躍に大期待!
それにしても松田龍平さんはサブカル色の強い映画ばかりに出演しているような気がしますが、琉河の思い違いでしょうか?(「キューティーハニー」や「青春の門」とか「乱歩地獄」とか・・。)

有名なイベントが多い幕末史においては地味な題材かもしれませんが、一見の価値はあるかと思います。では



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