【功名が辻・感想レビュー】長篠の悲劇

幾度と無く過去の大河ドラマで描かれてきた「長篠の戦い」。
旧時代を代表する大大名「武田家」ＶＳ新興勢力「織田信長」
この「功名が辻」ではどのように描かれるのか！？
第一話のプロローグで挿入していたぐらいですから、
さぞかし大石さんも力を入れている事であろうと勝手に考えていた琉河です。

感想は、いろいろな意味で斬新だと思いました。
千代の名台詞
「命の持ち帰りこそ、功名の～」
も拝聴できました。が、それを皮肉するような展開が・・・。

合戦シーンはオーソドックス（というか、ほとんど描かず。予算の都合？）でしたが、
長篠の戦いを柵を作るところから描くあたりが新鮮！
こんな、いい意味でスケールが小さい長篠の戦いがあったのでしょうか
いや、無いはずです！！！！
庶民を代表する“作事仕事人、源助（通称・大工の源さん）”の視点で
物語が展開していくところが、もう何とも！！
もうホームドラマというよりはヒューマンドラマ。人間交差点です！

以上が「何となく面白いなぁ」と思った点。
次に「何だかなぁ」と思った点。

その今回の主役である源助の死に方について、やや疑問が。
琉河は、先週から今回の予告を何回も流していたので
矢に刺さって死ぬ人物が源助であることは知っていましたが
あんな死に方をするとはまさに想定外。
「新撰組」の最終回で優香が突然死を迎えてしまったぐらいの想定外な死に方。
はたまた、デスノートにその名を書かれてしまったが如く理不尽な死に方。

琉河はてっきり
源助は嫌々、長篠に狩り出され
挙句、戦場を脱走したところを流れ矢に刺さって死ぬ
と予想していました。
その予想も普通に外れ、厚遇されていたにも拘わらずのアノ死。

琉河は無い知恵を絞って
大石さん＆ＮＨＫの狙いを考えました。

①誰も思いつかない、奇をてらった展開にしたかった
②人の死を通じて戦いの悲惨さを伝えたかった
③武勇伝のネタに使ってもらいたかった、ペケポン！
④人間の運命とは予測できないものであり、理不尽かつ不可解であることを主張したかった
⑤お涙頂戴モノを描きたかった
⑥軽率な行動が命取りになることもある

③と⑥は、自分で書いておきながら問題外。
こんなのしか思いつかなくてスイマセンでした。
①だったら立派な外道です。鬼畜道に堕ちています。
②と⑤は有り得そうですが、源助の死に方を見ると外れていそうな。
④が正解でしょうか。六平太もそんなようなことを言っていましたし。
でも、「長篠の戦い」がメインなのに
現場そっちのけで、そんなカタルシスを主張されても・・・。

副田甚兵衛（佐治日向守）役の野口五郎さんが初登場しましたが
彼については来週の感想で。
秀吉の態度にも、微妙な変化が？これは深読みのしすぎでしょうか？
秀吉については、いずれじっくりと感想を書きたいです。

来週、長谷川京子さんが初登場！
秀吉と勝家のまさかの対立！！
そして山内家に待望の第一子が！！！
って、コレ盛り上がるのでしょうか。やや不安です。

【功名が辻・感想レビュー】妻対女

今回、遂に一豊を巡り２人の女性が激突！ついでに六平太が山内家に！？
今回も順調に「戦国最強ホームドラマ」が炸裂していましたね。

六平太が食客として山内家に仕える事になり、何だか不協和音が鳴りつつある山内家。
動機は本当に山内家、そして千代を守るためでしょうか。
でしたら
「一豊のバカ正直なまでの真っ直ぐさに惚れたのだ」
という様な、いかにもウソっぽいことを吐かなくても、
素直に一豊にそう言えば良いのではないでしょうか。
彼の狙いは、一体・・？
香川さんの演技のせいで、「六平太」という人物が胡散臭く見えるだけでしょうか？
素直に彼を信じる事が出来ません。
原作での六平太の位置付けはどうなっているのでしょうか？

それは伏線としてさておき、
今回のメインはタイトルにもある通り、２人の女性の直接対決！
一人は正妻にして、健気に夫に尽くす千代。
そしてもう一人は、クールキューティーながらも
「あたし勝ちたいんです！」
とロボコン並の負けず嫌いな面も見せる小りん。

いま会いにゆきます！とばかりにいきなりの再登場を遂げた小りん。
しかも「六平太の妻」という架空設定で。
竹内結子さんに負けず劣らずの執念・・、いや失礼、一途な愛！
「殿のお子を産みとうございます」
と宣戦布告を千代に告げた小りん。
度胸ありすぎ！
夜這いする小りん。
度胸ありすぎ！

一豊様も２人の間に立たされて、何の術もなし！
彼次第でこの騒動は解決するのだと琉河は思うのですが、
この事の始末を千代と小りんに任せるのみ。
ただ、２人の間をウロウロしてオロオロするだけ。
どうやら一豊様は女性関係について、“功名”を立てる事は無理なようですね。

前田吟さん演ずる祖父江新右衛門、急に白髪が増えていました。
あれれ、と思ったら隠居願いを出しました。
出番終了かと思いきや、まだ出番はあるようですね。良かった、良かった。
そして、自分の半生を千代に語りだした武田鉄矢さん演ずる五藤吉兵衛。まるで「母に捧げるバラード」みたいな語り調。昔、プチブレイクしたジョーダンズが脳裏をよぎり、何だか笑えました。
これからもこの２人の味のある演技に期待大です。

次回のタイトルが「長篠の悲劇」となっていましたが、“悲劇”とは何を指しているのでしょうか？
予告で誰かが矢で射抜かれるシーンが。まさか、六平太が・・・？
何にしても来週、「桶狭間の戦い」と同じぐらい知名度の高い「長篠の戦い」がメインです。果たして“功名が辻”ではどのように描かれるのでしょうか？
そしてキーパーソンである武田勝頼は登場するのでしょうか！？
大変楽しみです。

【功名が辻・感想レビュー】一番出世

オープニングの出演者のクレジットを見て、まず驚き。
と、登場人物が少ね～～～！
堀尾吉晴役の生瀬さんの名前が表示されるまで、えらく時間がかかりました。
琉河は大河ドラマでは俳優さんのクレジット順も楽しみにしています。
今日は閑散としていたので、ちょっと今回は物足りなかったなぁ・・。

今回は閑話休題というか、第二章とのワンクッションと言える回でしたね。
唯一、気になったのは中村一氏のトゲのある性格。
同じ一豊の同僚である堀尾吉晴と比べ、随分と一豊に「恨み辛み妬み嫉み僻み」をぶつけておりました。
「イエモン様」
ってアンタ。
吉井和哉のファンですか？
それとも某お茶メーカーの愛飲者かい！？
彼がここまで毒づいたのは初めてではないでしょうか！？

でもうまく人物の性格が重ならないように、という配慮が感じられました。
ここで、この３人の性格設定を推定してみます。

山内一豊（曲がった事が大嫌い！ウソがつけない正直者。少々、要領が悪いかも）
堀尾吉晴（大きく目立つ事が無いが、みんなの調停役。人が良い『仏の茂助』、そのままの性格）
中村一氏（モデルはスネオ？器の小ささが少々鼻につく）

この３人の初期の性格設定はこんな感じでよろしいでしょうか、大石さん！

そして秀吉の母、「なか」が登場。
山内家に訪ねて来た時のシーンはまるで水戸黄門みたいでした。
ただの百姓の婆さんだと思っていたら、実は上司の母親様！
「この紋所が目に入らぬか！」のシーンそのままでした。
BGMもそんな感じでしたし。

旭姫も登場。根っからの平和主義者ですね。
彼女の後の運命を思うと少し不憫に思えます。

ということで、今回は「戦国最強ホームドラマ」が炸裂した回でした。
次回もそんな感じですね。
世界の中心で不倫宣言をした小りんも登場して、千代と直接対決の予感！
でも、ほのぼの。安心して見れるお茶の間ドラマ。
たまにはいいかも、そんな展開。
毎回、血生臭い合戦シーンばかりでは視聴者が付いていけないと考えた
ＮＨＫ、そして大石さんの配慮といったところでしょうか。
琉河は次々回の長篠の戦いも楽しみにしていますよ！では～。

【功名が辻・感想レビュー】小谷落城

今回のメインは
浅井長政と織田信長との「嫡男存命」の駆け引き。
そしてお市の方と羽柴秀吉の情の駆け引き。そして、その駆け引きの末の決裂。

物語の冒頭でいきなり、織田家VS浅井家の長く悲惨な戦いの原因となった
朝倉家の滅亡がナレーションで済まされていましたのは驚きました。
何気にこのナレーションで義昭様追放にも触れていましたね。
ナレーションと一緒に義昭様が京を去っていくシーンを流せばいいのにと思います。残念！

長政のお父様、浅井久政は物語に絡まずにアッサリと退場。
いかにもワケアリそうな雰囲気で、一時は信長暗殺まで企てた彼でしたが、最後は呆気なかったです。
何の為に山本圭さんをキャスティングしたのでしょうか？
「一つ屋根の下」の小太りな人の良いオジサンがこんな端役に・・。
ああ、あの頃の山本圭さんが眩しいです。

一方、浅井長政は織田家と朝倉家＆浅井久政の狭間で苦悩し続けながら自害。享年29。
彼は「嫡男・万福丸を道連れ」にと言い残しましたが、
秀吉は「必ず万福丸を助ける」と答え、彼の采配で小谷城から救出。
秀吉のこの考えが悲劇の発端に・・・。
この点、浅井長政の方が信長という人物、いや戦国の慣わしを理解していたのでしょう。

万福丸を手にかけた山内一豊のセリフは、このシーンを見たの視聴者の
何とも言えない思いを代弁させたのでしょう。
この時代、首謀者の三族処刑は珍しくない事で、
お市の方が生き残った事が奇跡に近いと言えます。
実在の山内一豊が今回のような思いを抱いていたとは琉河には思えません。
残念ながら、山内一豊はそこまで情の深い人物では無いと思います。
一豊が本当にそう考えていたのならば、明智光秀と同じような末路を辿っていたはずです。
だいぶ厳しいことを書いてしまったので、話をお市の方に移します。

ともかく、生き残ったお市の方の怒りと悲しみの矛先は信長ではなく、秀吉に向かいました。
「秀吉を信じた私が馬鹿でした」
お市の方のこの台詞。ただ、ひたすら信長の命令に従った秀吉は余りにも可哀相です。ですが、別にお市の方が悪いと言いたいのではありません。
長政と信長から発端した、この彼と彼女のすれ違いが余りにも悲惨な結果となってしまったと言いたいのです。
「金のしゃれこうべ」イベントも今回登場しましたが、このお市の方と秀吉のやり取りのおかげで、琉河史上、最も悲劇的なシーンとしてその記憶に刻み込まれました。

前回はコミカルな義昭様退場でしたが、今回の浅井長政・万福丸の退場（久政はどうでもいい）はとても重くシリアスでした。明智光秀の苦悩もさらに顕著になり、秀吉の必死に苦悩を悟られまいとして無理にはしゃぐシーン、それを見てさらに秀吉に嫌悪を抱くお市の方。
何の因果で、こんなことになってしまったのか・・。それだけが残る回でした。

さて来週から、「信長全国平定編」に入っていくわけですが、
新編のニューカマーとして
なか（大政所）＝菅井きん
羽柴旭＝松本明子
細川お玉＝長谷川京子（多分、『本能寺の変』前後に登場）
黒田官兵衛＝斉藤洋介
らが登場。
いよいよ、お馬さんイベントも近づいて参りました！！！

侵略すること火の如く！？驚愕の「風林火山」配役発表！

遂に来年度の大河ドラマ「風林火山」の主要キャストが発表されました。
主役の山本勘助役には内野聖陽（まさあき）さんが決定済みだったので
武田信玄、上杉謙信、姫役に注目していましたが遂に発表されました！

琉河はこの配役を見て愕然！！
どう考えても遊びで配役したとしか思えない、このNHKの頼み方！！
何だか知りませんが、凄いことになりそうです。

（３月３１日の記者会見にて）
山本勘助＝内野聖陽
武田信玄（晴信）＝市川亀治郎
上杉謙信（長尾景虎）＝Ｇａｃｋｔ

何かに導かれ～♪森の中を歩いていた♪
あああ！NHKはなんてことをしてくれたのでしょう！

上杉謙信（長尾景虎）＝Ｇａｃｋｔ
上杉謙信（長尾景虎）＝Ｇａｃｋｔ
上杉謙信（長尾景虎）＝Ｇａｃｋｔ

映画「MOON　CHILD」の演技を見てガクトさんをキャスティングしたのでしょうか？
ガクトさんもよくドラマの仕事、しかも時代劇というか大河ドラマのオファーを受けたものです。
これでは琉河の妄想キャスティングと大して変わらないではありませんか！
大丈夫か！？本当に大丈夫なんですか、ガクトさん！
殺陣を始めとする、時代劇の立ち振る舞いが出来るのですか？ガクトさん！！

なんだかんだ言っても大変興味深い配役です！
武田信玄役の市川某さんは知りません。
そんなに有名な歌舞伎俳優さんなのでしょうか？
演技力は未知数＆不明なので、琉河は何も言いません。

もちろん上杉謙信の登場シーンには「月下の夜想曲」が流れるんでしょうね？NHKさん！

ところで気になるのは、他の配役。
というわけで、琉河が予想してみます。

今川義元＝HYDE（『花葬』の時のイメージで。バラバラに散らばる、花びら～）
高坂昌信＝岡野昭仁（ぼっくっらのうっまれてく～る）
馬場信春＝浅井健一（赤いタンバリ～ン）
北条氏康＝清春（乾いた風に吹かれ～）
武田信虎＝沢田研二（ト～キ～オ）
上杉憲政＝Ｔ代まさし（あくまで『め組の人』を歌った歌手として）
村上義清＝横山剣（イイね、イイね、ィイイねっ！）
諏訪頼重＝郷ひろみ（萌えているんだろ～か～(*´Д｀)）
武田信繁＝松岡充（ま～ちは～♪、実はよくドラマに出ています）
板垣信方＝矢沢永吉（アリよさらば～っ！）
由布姫＝浜崎あゆみ（答えっなんてない！）
三条の方＝椎名林檎（全て独りぼっちだから～）
仙桃院＝ＹＵＫＩ（運命は必然じゃなくて偶然で出来てるぅ～～）
織田信長＝山下智久（地元じゃ負け知らず～、そうだろ！）
濃姫＝倖田來未（だってなんだか、だって、だってなんだもん！）

調子こいて
すいませんでした。

とりあえず、他の配役も楽しみ。
脇は「義経」みたいに大物俳優でガチガチに固めるんだろうなぁ。